《スクランブル・チェンジ》 [編集]

スクランブル・チェンジ R 火文明 (3)
呪文
このターン、次に自分が召喚する火のドラゴン・クリーチャーのコストを最大5少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にはならない。そのクリーチャーが出た時、そのターン、そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない)

DMR-22で登場した呪文

次に召喚する火のドラゴンを5軽減し、スピードアタッカー付与する。

発売直前に殿堂入りした《フェアリー・ギフト》調整版コストが増えて対象が火のドラゴン限定になったかわりにスピードアタッカーが付与されるようになった。

《フェアリー・ギフト》《戦慄のプレリュード》と同じく、自身のコストと軽減を差し引いて実質2マナ分の軽減になる。4マナの状態で唱えればコスト6以下の火のドラゴンを召喚しつつ、アタックトリガーの発動や革命チェンジに繋げられる。

相性が良いのは《メガ・マナロック・ドラゴン》《超戦龍覇 モルトNEXT》《紅神龍バルガゲイザー》などの早出しすることで大きなアドバンテージを叩き出し、なおかつスピードアタッカーを持たないドラゴン。

とりわけ《メガ・マナロック・ドラゴン》とは強烈なシナジーを発揮し、最速3ターンという《超竜バジュラ》をも超える速度で擬似ランデスを開始できる。
こうなってしまうと多色デッキはもちろん単色デッキでさえ自分のターンにほぼ何もカードプレイできず、無色で固めた【ジョーカーズ】以外には厳しいゲーム展開を強いることができる。

早出しした《メガ・マナロック・ドラゴン》をさらに《蒼き団長 ドギラゴン剣》へと革命チェンジさせることで、大型クリーチャー殴り返しつつ《蒼き団長 ドギラゴン剣》のファイナル革命リーサルを組める。この2枚の登場によって《メガ・マナロック・ドラゴン》の弱点だった盤面に触れられない点、これ1枚では攻め切れない点が見事に解消されたと言える。

ただし、2枚のカードをプレイする関係上、手札の消費が激しい点は無視できない。
スピードアタッカーを持たないドラゴンを中心に採用しているデッキの場合、ハンデスなどでこの呪文を唱えられなかったり、召喚したドラゴンをすぐに破壊されたりすると一気に失速してしまう。《タイム3 シド》などの呪文メタや、《制御の翼 オリオティス》などのコスト軽減メタも障害となる。

良くも悪くも火文明の瞬間的なアドバンテージの獲得や攻撃的な要素が強く出ており、持続力には難点がある。

環境において [編集]

登場するなり、多色環境だったことから猛威を振るっていた《メガ・マナロック・ドラゴン》との組み合わせで流行。3〜4ターン目にこのカードから《メガ・マナロック・ドラゴン》召喚する動きは実質的な追加ターン獲得と言っても過言ではなく、以降の環境を荒らすことになる。

特に【赤黒ドギラゴン剣】《フェアリー・ギフト》と異なり緑を入れる必要がなく、即座に革命チェンジに繋げられるこのカードと極めて相性が良かった。
元々安定性と受け重視の調整がされていたところに速攻プランを無理なく組み込めるようになり、トップメタに君臨した。

DMR-22発売直後に開催された「DMGP-3rd」では、このカードと《メガ・マナロック・ドラゴン》を投入した【赤黒ドギラゴン剣】が大流行。
予選突破デッキで最大のシェアを占め、優勝者も本カードを搭載した【赤黒ドギラゴン剣】だった。

【モルトNEXT】でも《ドギラゴン・エントリー》と総入れ替えする形で採用された。(>【スクランブルモルトNEXT】
《ドギラゴン・エントリー》も《超戦龍覇 モルトNEXT》を場に出すターンは変わらないが、《メガ・マナロック・ドラゴン》など《モルトNEXT》以外のドラゴンも2マナ軽減できること、スピードアタッカーを付与できること、シールドを減らす必要がないこと、《ウソと盗みのエンターテイナー》に引っかからないことなどを考えれば実質上位互換である。

もっとも、手札消費の激しさから【準赤単】のドラゴンデッキすべてに入るわけではなく、「DMGP-4th」優勝に輝いた【モルト「王」】折衷型の【モルトNEXT】には不採用だった。
このデッキは《偽りの王 ヴィルヘルム》が4投されるという重量級の長期戦重視のタイプであり、上述のように手札消費が激しく長期戦に向かないことから採用を見送られたと思われる。

また、《メガ・マナロック・ドラゴン》無制限時代であっても必ずしもこのカードによる早出しプランを取る訳ではなく、むしろ【赤黒ドギラゴン剣】ミラーマッチでは革命0トリガーを警戒してコスト4以下のクリーチャーをある程度溜めるプランを取るケースもあり、結果的に正規コストの6マナで召喚することも少なくなかった。

《メガ・マナロック・ドラゴン》の殿堂後は主に【モルトNEXT】で活躍。いわゆる【モルトNEXT】【緑単ループ】の二強環境を作り上げた。
このカードのおかげで【モルトNEXT】が3ターンキルを可能としていたこともあり、高速化是正のため2017年7月8日付けで殿堂入りした。後述のように、1年足らずで殿堂入りした7例目のカードとなった。

殿堂入り後はドラゴンデッキで細々と使われていたが、各種マナブーストのインフレを見越してか2023年3月20日付で殿堂解除された。
すでに《キャディ・ビートル》《煌ノ裁徒 ダイヤモン星》といった優秀なコスト軽減メタが登場していることや、相棒だった《メガ・マナロック・ドラゴン》が依然として殿堂解除されていないことから環境で目立った活躍はしていない。

かつての主な就職先であった【モルトNEXT】では《炎龍覇 グレンアイラ/「助けて!モルト!!」》という対抗馬が出現し、相性の良かった《爆熱天守 バトライ閣》プレミアム殿堂入り。また、《超戦龍覇 モルトNEXT》《メガ・マナロック・ドラゴン》以降そもそも相性の良い火のドラゴンに恵まれない。

使われるとすれば革命チェンジボルシャックに寄せた【白赤バクテラス】革命チェンジ元の早出し手段として利用される程度か。DM23-EX3末期のオリジナルでそのような型がベスト4に残っている。

その他 [編集]

  • 「デュエルマスターズアーキタイプ通信 Vol.15」の記述によると「適正ターンにタイミングよく1枚だけ使えれば最高のカードなのでは?」といい、これが殿堂入りしたからこそ「デュエル・マスターズグランプリ-5th」期の【モルトNEXT】がより最適化された構築になったのではないかという見方がされている。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]