【ロッド・ゾージア】 [編集]
《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の非常に高い性能を活用した専用デッキ。
共通点は、コスト軽減の条件のためメインデッキのほとんどが光を含むor火を含む多色や単色で構成される以外には特に縛りはない。
頂上連結 ロッド・ゾージア5th SR 光/火文明 (7) |
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド・ドラゴン/ソニック・コマンド 11000 |
自分のマナゾーンに光または火のカードが合計5枚以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。 |
EXライフ |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、このクリーチャーよりパワーが小さい相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。次の相手のターン、相手はクリーチャーを1体しか出せない。 |
【白赤】 [編集]
【赤白ドギラゴン閃】や【白赤カウンター】のサブプランのようなタイプ。詳細はそちらを参照。
【白黒赤】 [編集]
【白黒赤ドルマゲドン】を参照。
種族にコマンドを持ち、コスト軽減の重ね掛けにより最小2マナで出せるパワーカードとしての抜擢。
【白青赤緑】 [編集]
【白ガイアッシュ覇道】や【白青赤緑ドラグナー】を参照。
こちらは種族にドラゴンを持つパワーカードとして、サブプラン用の打点や《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》などフィニッシャーが出るまでの繋ぎとしての採用が主。
【白青赤ゾージア】または【ラッカゾージア】 [編集]
一般に《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を軸としたデッキはこれを指すことが多い。
【ロージアミラダンテ】を源流とすることから、【ゾージアダンテ】(【ゾージアミラダンテ】)と呼ばれることもある。
主要カード [編集]
大前提として、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》から革命チェンジできる光文明または火文明のカードに限られる。
その中でも、《ギャラクシー・チャージャー》、《理想と平和の決断》、《アカシック・ファイナル》の手札補充条件に該当する革命チェンジ先が最優先される。
つまり、「種族にエンジェル・コマンドを持ち、光文明か水文明であり、多色カードである」条件を満たす中でも、強力な以下のカード達が主要となる。
これらにより次のターンに《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》のコスト軽減条件を満たしやすくなる。
《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》のコスト軽減条件に一切関与しない、マナ総数を伸ばすだけのものは候補カードの項目に記載されている。
候補カード [編集]
このデッキの回し方 [編集]
強力なロックにより、相手のカウンターを封じながらダイレクトアタックを目指す中速ビートダウンに分類される。
序盤の動きは、相手のデッキタイプにより以下の二通りある。
相手がビートダウンかコントロールかで使い分けていきたい。
環境の高速化に伴い、軽量メタクリーチャーを採用して相手の動きを咎める事が前提として求められているため、上振れだが相手への妨害が何もない前者よりも、メタカードで時間を稼ぐ間に手札補充を挟める後者の動きが現在は主流である。
何より、このデッキのフルスペックを発揮するためには、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》、《アカシック・ファイナル》、革命チェンジ先の3種を手札に揃える必要があるため、序盤での手札補充の比重は大きい。
中盤、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の着地後は、《アカシック・ファイナル》へ侵略+《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》への革命チェンジ or 《時の法皇 ミラダンテXII》か《未来の法皇 ミラダンテSF》に革命チェンジしてから《ジャミング・チャフ》を唱え、クリーチャー1体制限ロックと呪文ロックを重ね掛けながら攻める。
次ターン以降も、革命チェンジにより《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》と《アカシック・ファイナル》は手札に出戻っているため、革命チェンジ先が用意できれば同様のロックを掛け続けられ、《アカシック・ファイナル》の出た時効果により後続の革命チェンジ先の用意は容易い。
1体のみ場に出る事が許された相手のクリーチャーも、呪文ロックが掛かっている状態で出せるものは大半のパワーが《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》未満であることが多く、出た時効果の火力で除去でき盤面制圧が可能。
後はダイレクトアタックまで、クリーチャー1体制限ロックと呪文ロックの重ね掛けを繰り返すだけである。
長所 [編集]
《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》によるクリーチャー1体制限ロックと、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》による呪文ロックの重ね掛けで、相手ターンの行動を強烈に縛る点が強力。
また、その過程でEXライフを無力化して革命チェンジを行うのに必要な《アカシック・ファイナル》が挟まることで、多色カードの手札補充が出来るため、後続の《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》や革命チェンジ先の確保がしやすく、1度ロックが始まれば毎ターンクリーチャー1体制限ロック+呪文ロックが掛かり続ける。
手札補充は他にも《ギャラクシー・チャージャー》と《理想と平和の決断》があるため、1度コンボが決まれば半端なハンデスは通用せず、手札は潤沢であることが多い。
《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》は相手のコスト踏み倒しメタを貫通しやすく、逆に利用してやることも出来る。
例として、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》や《ハッター・ルピア》などの「コスト踏み倒し自体は許すがその後に除去する」タイプのコスト踏み倒しメタは、EXライフが剥がれることで除去を耐える事ができ、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の火力でメタクリーチャーをカウンターとばかりに除去出来る。
更にEXライフが剥がれたことで《アカシック・ファイナル》を挟まずとも革命チェンジが可能となるため、生半可なメタクリーチャーは通用しないどころか友情コンボが成立する。
防御面も平均以上はあり、シンプルに強力な《S・S・S》、様々な応用が利く《ドラゴンズ・サイン》、耐えた後のカウンターを考えて手札補充も選択できてシールド追加での延命や軽量エレメント除去となんでも出来る《理想と平和の決断》と、呪文だけでも十分な防御カードを取捨選択出来る。
クリーチャーでの防御も、《閃光の精霊カンビアーレ》を採用してオールタップ&フリーズを放つ事が可能。
また、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》、《アカシック・ファイナル》、革命チェンジ先でのロックを繰り返すと、その度にEXライフシールドの紐付けが解かれて通常のシールドとして残るため、実質シールド追加となりシールド枚数という物量面でも防御が堅く、攻められた際にS・トリガーを踏ませる確率が増える事となる。
《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》が無い場合のサブプランとして、《聖霊龍騎サンブレード・NEX》から革命チェンジの動きをした場合でも、《時の法皇 ミラダンテXII》と《未来の法皇 ミラダンテSF》以外はT・ブレイカーを持たずW・ブレイカー止まりであり、それらが絡まなければ最低4回はプレイヤーに攻撃する必要がある。
そのため、《聖霊龍騎サンブレード・NEX》をコスト軽減して出した場合に相手にシールド追加をプレゼントするデメリットも、攻撃回数に影響がないためデメリットになり辛く、大抵の場合は《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》に革命チェンジするため、S・トリガー呪文は無視できる。
主要カードは全て種族にエンジェル・コマンドを持つ光文明のため、《秩序の意志》のような封印による疑似除去はほとんど意味を成さない。
短所 [編集]
少なくともデッキの半数前後、構築によっては多くて28枚程度を多色カードが占めることになるため、マナチャージがタップインになってしまい、理想の動きが出来ない事が多々ある。
3ターン目にチャージャーを唱えるために、泣く泣く残しておきたい単色カードをマナチャージせざるを得ない場面も多い。
また、デッキと相性の良いカードが光文明に集中しているため、火文明単色は意識して採用しないと不足しがちであり、水文明単色は《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の濁りになるためそもそも採用が見送られがちで、水文明の支払いは多色カードのマナチャージに頼る他ない。
ある程度は各種手札補充で補え、多色カードの多さは《アカシック・ファイナル》の出力にも関わるため、長所でもあり短所でもある。
《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の出し戻しによるロックを繰り返すため、盤面のクリーチャーは基本的に1ターンに1体ずつしか増えず、横展開は苦手。
《龍風混成 ザーディクリカ》と《ドラゴンズ・サイン》の採用によりある程度はカバーできるが、《龍風混成 ザーディクリカ》はスピードアタッカーを持たないため即時打点とはならず、数を増やしても攻め込むのにはターンを跨ぐ必要がある。
コスト踏み倒しメタは効きにくい反面、誘発型能力の速攻メタは革命チェンジを行えなくなり、ロックが中途半端になるため若干苦手とする。
《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》や《神判のカルマ コットン/ジャッジ・水晶チャージャー》が該当し、出た時効果の火力により除去までは出来るが、スピードアタッカーを封じられるため呪文ロックまで手が届かない。
他には、革命チェンジはシールド化で対処され、除去された場合は1体フリーズさせる《ヴェネラック-F5》は天敵。
《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の火力で除去すると最低2ターン動きを封じられるため、2枚目以降の《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》が無い場合は後続が続かず機能不全に陥る。
防御面が平均以上あるのは確かだが、防御札として扱うカードの中で、《理想と平和の決断》は革命2、《閃光の精霊カンビアーレ》は革命0を満たす必要があり、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》でのロックの度にEXライフシールドが増える点がアンチシナジーとなる。
無条件で機能する防御札は《S・S・S》くらいなので、シールド枚数にさえ目を瞑れば有効S・トリガーが踏まれずに攻め切られる場合もある。
先に攻められてシールドで受ける展開になる前に、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》でのロックを決めて相手に何もさせないことがコンセプトのデッキであるため、防御面が活かされる場面はあまり多くはなく必要以上のS・トリガーは採用されにくい。1枚のS・トリガーで大抵1面しか止まらないため、案外早期に過剰打点を押し付けられるだけで崩れることも。
シールドを増やしても強制的に3枚まで減らされ、盤面と手札を荒らされて返しのターンの反撃を阻害され、相手の構築次第では山盛りのコスト踏み倒しメタで動きを妨害されるなど、デッキ単位で【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】が苦手。
各種手札補充が潤沢であるということは、試合に時間をかけるとライブラリアウトの危険性も高まるという事である。
特に、ロックを続けるのに基本不可欠な《アカシック・ファイナル》の手札補充は強制なので、出す度にデッキが3枚削れるということ。
追加で、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》のEXライフも強制なので、通常のドローと合わせて1ターンにデッキが確定で5枚削れる。
強烈なロックを掛け続けるデッキではあるが、コントロールではなくあくまで中速ビートダウンであるため、ライブラリアウトを意識し始める前になるべく詰めにかかる必要がある。
《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を使って革命チェンジしないと、デッキのフルスペックを発揮できないため、サブプランの《聖霊龍騎サンブレード・NEX》での始動パターンは下振れパターンである。
いくらS・トリガー呪文は無視できても、手札リソースを与えていることには変わらず、呪文ロック以外は素通しするために攻め込まれる隙になりやすい。
このデッキの歴史 [編集]
DM23-EX2で《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》と《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》が登場。
【白青赤ミラダンテ】の基盤を継承しつつ、足回りを《ギャラクシー・チャージャー》に任せて《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を軸にオリジナルフォーマット用に組み替えた【白青赤ゾージアミラダンテ】が成立し、続々チャンピオンシップ上位入賞を果たすことに。『超CSⅥ in福岡』ではベスト128進出者中2人が使用し、『超CSⅥ in群馬』ベスト128進出者の中にも1人残っている。
次第に《未来の法皇 ミラダンテSF》と《「祝え!この物語の終幕を!」》を組み合わせる型も見られるようになった。
DM24-RP1期には《貝獣 パウアー》をマッドネスとして2枚程度採用した型が散見されるようになった。元々水単色マナには窮乏しやすいデッキであるため、ある意味では必然である。
DM24-RP2で《閃光の精霊カンビアーレ》、《理想と平和の決断》を獲得。《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》の殿堂入り後に一旦環境から姿を消していたが、《理想と平和の決断》のカードパワーや相性の良さにより、一気に入賞数を回復した。
DM24-RP2末期時点では、《ヴェネラック-F5》や《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》などのメタクリーチャーを採用し、序盤の相手の動きを鈍らせてリソース確保をしてから《ロッド・ゾージア》を走らせる型が主流となった。
トップメタのデッキとして、DM24-RP2末期は【青赤マジック】【黒緑アビス】、DM24-EX1期は【白黒赤ファイアー・バード】などが台頭したことにより、3ターン目にビッグアクションを起こされる事への対策を講じる必要があり、このデッキの回答としてメタクリーチャーの採用が増えた分、《ギャラクシー・チャージャー》以外のチャージャーの採用枚数は若干減少した。
DM24-BD1で《刀舞の3号 カツえもん》を獲得。
マナ基盤になり手札補充も行える上、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》への4ターン目革命チェンジを狙えることから、2枚程度採用する型が散見された。
DM24-RP3期にはこのデッキの基盤と【5色バラモルド】を折衷した【5色ゾージア】なる型の上位入賞が確認された(オリジナル、33人、優勝)。豊富なリソース系クリーチャーを活かして5ターン目辺りに《Volzeos-Balamord》を叩き付けるプランを取り入れた型であり、副産物としてキング・セルによるマナ基盤の安定がもたらされる。
参考 [編集]