ビビッドロー [編集]
<ビビッドロー>[文明(X)](自分のターン中、攻撃の前にこの(カードタイプ)をドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこの(カードタイプ)を[文明(X)]支払って召喚して(唱えて)もよい) |
DMRP-15で登場したキーワード能力。
自分のターン開始ステップからメインステップの間に、「ビビッドロー」を持つカードを引いた時、引いたそのカードを公開することで、メインステップ中代替コストにより本来のコストと異なるコストで使うことができる。
つまるところ「引いたターン中のみ本来のコストと異なる(主に本来よりも軽い)コストで使うことができる」という能力である。本来のコストより高いビビッドローコストが設定されたカードも一部存在するが、それらはほぼ全てビビッドロー使用時限定で使える能力が付随する。
メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ KGM 水/火文明 (7) |
クリーチャー:フェニックス/美孔麗王国 12000 |
<ビビッドロー>[水/火(5)](自分のターン中、攻撃の前にこのクリーチャーをドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーを[水/火(5)]支払って召喚してもよい) |
スピードアタッカー |
T・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを3枚引く。 |
このクリーチャーはブロックされない。 |
このクリーチャーの攻撃中、自分の手札の枚数以下のコストを持つクリーチャーを、相手はバトルゾーンに出せない。 |
「祝え!この物語の終幕を!」 R 水/火文明 (6) |
呪文:美孔麗王国 |
<ビビッドロー>[水/火(4)](自分のターン中、攻撃の前にこの呪文をドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこの呪文を[水/火(4)]支払って唱えてもよい) |
カードを1枚引く。その後、水または火のコスト7以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。このターンの終わりに、そのクリーチャーを山札の上に置く。 |
ルール [編集]
かなり特殊な誘発型能力であり、効果の解決中だったり呪文を唱えている最中だったりしていようが割り込んで使用宣言が行え、なおかつ単発的効果ではないという特徴を持つ。
- 使用宣言後は、そのカードを使ったりディスカードしたりしてゾーン移動させるか、カードを使わずに自分のターンを終えるまで表向きになったままとなる。厳密には異なるが「誘発条件のある常在型能力」と考えたほうがスムーズに進行できるだろう[1]。
使用宣言を行った後は、通常の誘発型能力と同様に、「ビビッドロー」の任意の代替コストの付与が待機する。それを解決することにより、手札にあるその「ビビッドロー」を持つカードに、そのターンが終了するまで、『このカードをマナコストを支払って使う時に、「ビビッドロー」の代替コストを支払って使ってもよい』という継続的効果がかかる。
カードを引いたタイミング以外で、後から巻き戻してビビッドローを表向きにし、代替コストを有効化させることはできない。
- 「攻撃の前に」というテキストは、「攻撃ステップに入る前」を指している。
- 上述の通りドローして公開した瞬間にすぐ使わないといけない、というわけではない。表向きにさえしておけばメインステップ中いつでも代替コストで使用することが可能。例えばドローステップの今引きで公開した際にはマナが足りなくても、マナチャージしてから改めて使用することは可能である。《フェアリー・ギフト》など別のカードを使ってから、公開したカードを使ってもよい。
- 《T・T・T》など、一度に複数枚引く場合でも、総合ルール114.2.より、本来は1枚ずつ引かなければならない。
- 実際のゲームでは一度にまとめて引くことが往々にしてある。現状は《知識の破壊者デストルツィオーネ》とビビッドローしかドローの内容で追加効果が発動するものがないため、シールドチェックのときと同じく手札を一旦物理的に手放してから山札から引いたカードを見て、その中から使用宣言を行う省略行為で問題ないだろう。
- 手札に表向きのカードが含まれている時にランダムハンデスを受ける場合、それらのカードは表向きにしたまま、相手は見ないで手札を選ぶ。
- 一見すると矛盾しているように思えるが、要するに「表向きになっていても無作為に選ばれる状態にする」という意味であり、次のような対策がある。
+
| | 方法
| - 手札の一部を公開したまま無作為にカードを選ぶ。具体的には、手札に番号を割り振り、乱数生成器(サイコロ、ルーレットなど)の数字で捨てるカードを決める。
- 第三者(ジャッジなど)に、ゲーム台の下で表向きと裏向きを混ぜたままシャッフルしてもらい、対戦相手に「上からn枚目」と決めてもらってからシャッフルした手札をゲーム台の上に公開して処理を続ける。
- 使用宣言を済ませたカードには付箋などをスリーブの隙間に入れて区別可能にしてから、ランダムハンデスが終わるまで一時的に裏向きにする。
- アート的な修正がなされた真正カードを使い、同名・同イラストカードでも区別できる状況にしておく。
「アート的な修正」
デュエル・マスターズ競技イベント運営ルールに記載がある。
アート的な修正は認定イベントでも許容されうるが、その修正がカードのイラストを識別できなくしていたり、戦略上意味のある情報を含んでいたり、問題のあるイラストを含んでいたりしてはならない。
許容されるアート的修正カードの例は「有名人のサイン入りカード」である。それを普通のカードとしてデッキに混ぜても、マーキング不正には当たらないだろうという考え方がある。
ただし、表面へのサインか、完全不透明のスリーブ時の裏面へのサインに限られる。裏面にサインがあり、透明・半透明のスリーブだと、裏向きでもカードの内容が一目瞭然となるため不正となる。
また、あるカードがそのイベントで使用できるかどうかを決定するのは、ヘッドジャッジである。
アート的な修正のあるカードが、すべてのイベントで使用可能になるわけではないことには留意しておくこと。
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テクニック [編集]
何も考えず軽減効果を最速で使用するには今引きに期待することになるので安定感は極めて低い。しかもビビッドロー能力で軽減できるのは1、2コスト程度。そのため、DMRP-15期は山札操作をするよりも、普通に正規コストを払って使うことを前提に考えて、ビビッドローが使えればラッキーくらいの感覚で、自然を入れてマナブーストした方が動きが安定させていた。
ビビッドローを使うたびに、山札操作をしていてはテンポアドバンテージの損失に繋がってしまうため、これではせっかくのコスト軽減の恩恵が減っていく。また、最序盤ではビビッドローを以ってしてもマナが足りないことはあるため、いつドローしても能力を使えるようにするという意味でもマナブーストは有効である。
DMRP-16にビビッドローに特化したサポート能力を持つ、《結晶龍 プロタゴニスト》が登場。以前から考えられていた《ブレイン・ストーム》、《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》のようなドローと山札操作を兼ねるカードと組み合わせると最低でも3コストの軽減ができる為自然文明に頼らずとも比較的安定した動きが取れる様になった。
山札操作はせずに、《海底鬼面城》、《アクア・アタック<BAGOOON・パンツァー>》などの置きドローを使って、手札補充をしながらビビッドローの発動確率を上げる構築が主流になってきている。
その他 [編集]
- 表向きと裏向きのカードが混ざった状態で手札として扱うのは難しいため、使うまでの間はゲーム台に表向きにして置いておくほうがいいだろう。
- ビビッドローの登場以前は、「ドロー」という単語がカードテキスト中で使用されることはほとんどなかった。
- 名前の由来は、「鮮やかな、躍動的な」という意味を持つ「ビビッド (vivid)」+「ドロー」。また、美孔麗王国(ビックリおうこく)の能力であるため、大きな衝撃を受けた時の感情を表す「ビビッとくる」の意味も入ってると思われる。
- アニメ『キング』でチョウキが能力を発動する際には海老反りのようなポーズをしてその手つきのままカードを引く演出になっている。
「ビビッドロー」に関連する効果を持つカード [編集]
参考 [編集]
公式Q&A
Q.ビビッドローはどういう能力ですか?
A.自分のターン中、攻撃ステップに入る前にビビッドローを持つカードを引いた時、表向きにしても良く、表向きにしている間ビビッドローコストで使用できる能力です。表向きにした後で使わなかった場合は、ターンの終了時に裏向きにし、手札に残ります。
引用元(2020.9.11)
Q.ビビッドローの能力で表向きにしていたカードをマナゾーンに置いたり、捨てたりした場合、そのカードを手札以外のゾーンからビビッドローコストで使えますか?
A.いいえ、ビビッドローの能力で表向きにしていたカードが手札以外のゾーンに移動してしまった場合、それをビビッドローコストで使うことはできません。
(総合ルール 400.5)
引用元(2020.9.11)
Q.《一撃奪取 トップギア》などが持つ、召喚コストを少なくする能力で《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》のビビッドローのコストを少なくできますか?
A.はい、召喚コストを少なくする能力でビビッドローを使うのに必要なマナコストを少なくできます。
引用元(2020.9.18)
Q.《混沌紳士 トリックスタァ》の「出た時または攻撃する時」の能力にある「コスト」は「ビビッドロー」コストや「キリフダッシュ」コストのような、テキスト内のコストを参照することはできますか?
A.いいえ、できません。合計10以下になるよう選ぶコストはカード左上の数字を指します。
引用元(2020.9.18)
Q.《波乗りザブンプル》と《回転者 シャッセロアー》がバトルゾーンにいる状況で、自分は「ビビッドロー」能力を使って《子役者 ショニチラクビ》を召喚しました。この《子役者 ショニチラクビ》はタップ状態でバトルゾーンに出ますか?
A.いいえ、《回転者 シャッセロアー》の能力は、バトルゾーンに出てから「スピードアタッカー」能力を与えるので、アンタップ状態でバトルゾーンに出ます。
引用元(2020.12.15)
Q.ゲーム開始時の5枚のドローで、《子役者 ショニチラクビ》を引いた場合、そのビビッドロー能力の使用を宣言できますか?
A.いいえ、できません。ゲーム開始時の手順はどちらのターンでもありません。
引用元(2020.12.15)
Q.相手の《爺モン&婆ファンクル》と《おしゃかなクン》がバトルゾーンにいる状況です。自分は「ビビッドロー」コストで《「空が真っ赤に燃え尽きる!」》を唱えました。上の効果で相手の《おしゃかなクン》を破壊してから、下の効果で相手の《爺モン&婆ファンクル》を破壊できますか?
A.はい、破壊できます。
呪文の効果は順番に解決しますので、まず「5000以下のクリーチャーを1体破壊する。」を解決してから、「この呪文を「ビビッドロー」能力を使って唱えていれば~」を解決します。
引用元(2021.2.19)
Q.「ビビッドロー」で一度表向きにした《劇場戦艦 カァテンコヲル》を、コスト6のクリーチャーとして「ビビッドロー」を使わずに召喚できますか?
A.はい、一度表向きにした後でも、「ビビッドロー」を使わずに召喚することができます。
引用元(2021.2.19)
Q.《ほめほめ老/ホメホメ老句》の呪文側を唱えた際、「ビビッドロー」を持つカードを引きました。トリガーしたことを相手に伝えるのと、効果でカードを捨てるのは、どちらが先ですか?
A.「ビビッドロー」がトリガーしたことを相手に伝えるのが先です。引いた時点で表向きにして宣言して、表向きのまま見ないでランダムに相手が選び、捨てさせます。
引用元(2021.10.22)
Q.《電脳決壊の魔女 アリス》の「出た時」の能力で、カードを3枚引いた中に「ビビッドロー」能力を持つカードがありました。相手に見せる場合、どのタイミングで表向きにしますか?
A.手札を山札に戻す前に「ビビッドロー」を使うカードを表向きにします。その後、手札から表向きにしたカードも含めて、好きな2枚を山札に戻します。
引用元(2021.10.22)
Q.《邪帝縫合王 ザ=デッドルナ》の「攻撃の終わりに」の能力で、手札から「ビビッドロー」コストでクリーチャーを召喚したり、呪文を唱えられますか?
A.はい、クリーチャーが攻撃する前に「ビビッドロー」の使用宣言をして表向きにしていれば、攻撃してからも「ビビッドロー」コストでカードを使えます。
引用元(2022.02.18)
Q.ターンの開始時に引いたカードが「ビビッドロー」を持つカードでした。《予言のイザナイ コットン》の「自分のターン中、最初のカードを引いた時」の能力を使った後で、「ビビッドロー」を使うかどうか選べますか?
A.いいえ、「ビビッドロー」を使いたい場合、《予言のイザナイ コットン》の能力を使う前に「ビビッドロー」の使用宣言を行う必要があります。使用宣言を行う前に《予言のイザナイ コットン》の能力を使ってしまった場合、能力の使用宣言を行うタイミングを過ぎてしまっているので、後から「ビビッドロー」を使うことはできません。
「ビビッドロー」は使用宣言が必要な誘発型能力ですので、その能力が誘発したタイミングで、他の能力の解決を始める前に相手に見せ、使用を宣言する必要があります。
+
| | (総合ルール 603.2e)
| - 603.2e
- 誘発型能力の中には使用宣言が必要なものがあります。「ニンジャ・ストライク」や「革命チェンジ」、「無月の門」など、非公開ゾーンで誘発する誘発型能力は、すべて使用宣言が必要な誘発型能力です。これらの能力は、墓地やマナゾーンなど、公開ゾーンから使用する場合にも、使用宣言を行う必要があります。
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引用元(2022.02.18)