「暴発軸革命チェンジデッキ」として一貫性のあるカード群であり、その1枚1枚も初動札、中継札、防御札として高性能なものを取り揃えている。
…のだが、純正で組むと数多くの深刻な問題を抱えておりデッキとしては破綻してしまう。
まず第一にして最大の問題は《ボルメテウス・レインボー・ドラゴン》と《蒼き守護神 ドギラゴン閃》の両方がフルスペックを発揮出来ないこと。
というのも、純正だとデッキ全体で「革命チェンジで大型クリーチャーを出すこと」に特化しすぎて魅力的な踏み倒し先がほとんどいない。
具体的にいうと《レインボー》で出せるクリーチャーは自身・《大爆龍 ダイナボルト》・《光鎧龍ホーリーグレイス》を除いて全員1枚しかブレイクできない小型ドラゴンしか存在しない上、この三体もそれぞれ革命チェンジで自前踏み倒し可能、コスト4なので暴発で狙う必要性が皆無・スピードアタッカーを持たず出たターンに打点にならないと暴発の当たり枠とは言えない性能である。また他のボルメテウスが存在しないため、自身にしかスピードアタッカーを付与できない。
《ドギラゴン閃》視点で見ると、「コスト6以下の非進化多色クリーチャー」は《ボルテール・ミラー・ドラゴン》と《チャラ・ルピア》しか存在しない為、ファイナル革命の踏み倒しが成功するかどうかすら怪しく、かつ成功したとしても対してアドバンテージを稼げないという悲惨なものとなっている。
第二の問題は、《レインボー》と《ドギラゴン閃》の2枚の嚙み合いの悪さ。
《ボルメテウス・レインボー・ドラゴン》のフルスペックの為には「コスト7のドラゴン」が、ドギラゴン閃の為には「コスト6以下の非進化(&自身のチェンジ元にもなる)多色クリーチャー」が求められるが、この両者を満たすようなカードがこのデッキには少ない。そのため、《ドギラゴン閃》か《ボルメテウス・レインボー・ドラゴン》のどちらか一方にフィニッシャーを絞ることが求められる。
- 率直な話、DM24-EX4内でのカードプールのみで考えるのであれば《ボルメテウス・レインボー・ドラゴン》がかなり優勢。実は《ドギラゴン閃》のチェンジ元&ファイナル革命での踏み倒し先を兼ねられるのが《ボルテール・ミラー・ドラゴン》のみ。これだけでも十分厳しいが、暴発シナジーが存在しない事、《熱血の絆》によるサポートを受けられない事なども合わさり一枚だけ浮いていてかつ仕事が無いカードとなってしまっている。
第三に、両フィニッシャーとも打点増強に完全に振り切っており、月ノ美兎デッキや夜見れなデッキなどS・トリガーを起点に大量除去を放ってくる相手やミラーマッチなど一手で全打点を止められるS・トリガーを複数持つ相手に弱いという問題。
最後の問題は、イブラヒム氏の《ボン・キゴマイム》、社築氏の《伝達妖精セージ》、フレン・E・ルスタリオ氏の《忠犬な騎士スゴイワン》、リゼ・ヘルエスタ氏の《煌ノ裁徒 ダイヤモン星》、とコスト軽減&革命チェンジ主体であるこのデッキはDM24-EX4に収録される大半のコスト踏み倒しメタに足止めを食らってしまう事。
それにも関わらず自力での除去手段は《大爆龍 ダイナボルト》のシンカパワーか《熱血の絆》程度しかない上、前者はそもそも進化クリーチャーが不在、後者はS・トリガー前提の高コストとなっており、実質的に除去札が存在しないと言っても過言ではない。
このように、カード1枚1枚の性能の高さとは裏腹に完成度がかなり低い状態からのスタートとなる。
そのため、積極的に他ライバーのカードを取り込んでの大型改造が求められる。《ボルメテウス・レインボー・ドラゴン》も《蒼き守護神 ドギラゴン閃》もカード性能自体は非常に高い為、しっかりとした改造さえ行えれば非常に強力なデッキになる可能性を秘めている。
また、バトルステージで真価を発揮するデッキともいえる。《レインボー》軸なら《ボルシャック・ヴォルジャアク》等の《レインボー》と相性のよい展開系、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》や《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》等暴発で出したいクリーチャーを、《ドギラゴン閃》では《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》や《王道の革命 ドギラゴン》などのグッドスタッフを追加することにより各々のフルスペックを発揮しやすいためである。
混色にするのなら片方は自身と同じ文明を持つライバーと組むのがよい。そうなると、相方になりうるのは白青、白黒、白緑、青赤、黒赤、赤緑となる。
相性の良いテーマ
相性が悪いテーマ
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