《
|
停滞の影タイム・トリッパー R 闇文明 (3) |
クリーチャー:ゴースト 1000 |
相手はカードをマナゾーンに置く時、タップして置く。 |
DM-14で登場したゴースト。相手のマナをタップインさせる能力を持つ。
相手のマナチャージやマナブーストなどがすべてタップインするのはかなり強烈で、相手が使えるマナを1つ縛ることが可能。
基本的にデュエル・マスターズにおける行動のほとんどはマナを必要とするため、腐る場面が少なく、どんなデッキ相手でも刺さりやすいため、妨害手段としては上等なカード。
このクリーチャーがいるだけで1枚ランデスしているような状態となるので、これだけで大きなテンポアドバンテージを稼ぐことができる。
システムクリーチャーのお約束として火力に弱いが、マナを縛ることによって結果的に生き残りやすい。
軽いシステムクリーチャーとしてはかなり優秀なので、ランデスデッキ以外でも採用できることは多いだろう。
単純に「このクリーチャーを召喚する」というのが大きな隙となる。疑似ランデスでマナを制限してもそれを貫通して早期にこのクリーチャーが除去されてしまっては、単なる自分の手札の損失で終わってしまう。
また、クリーチャーが残っても将来的に打点として使わずに終わってしまうなら、《炎槍と水剣の裁》やマッハファイターの的になるなど逆にデメリットにもなる。
この《タイム・トリッパー》での追加1打点が最後のワンショットにありがたいのなら良いが、別に《タイム・トリッパー》がいなくても打点が十分足りるデッキなら、このクリーチャーを召喚するより対戦相手にもっと効く他のメタクリーチャーを出したり、別のカードをプレイしたほうが結果的に勝率が上がるだろう。
総じて、最終的に殴って勝つデッキの初動に適性があるといえる。【黒単ヘルボロフ】や【白青黒コントロール】などマナブーストがしにくいデッキで、相手とのマナ差を埋めるためによく使用された。
転生編で登場するなり【除去バジュラズ】を始めとした闇系の【ボルバル】で採用候補に挙がったが、実際は《炎槍と水剣の裁》に極めて弱いことからマイナーカード止まりだった。そちらが殿堂入りした不死鳥編環境ではランデス系統で細々と使われた。
初めて飛躍を迎えたのは極神編環境で【黒ランデス】の核として使われた時である。【黒ランデス】は戦国編環境まで環境に居座った。
以降は、少しずつ闇入りのビートダウンにも活躍を広げるようになる。
戦国編環境にてビートダウンが隆盛すると、メタとして【ジャック・ヴァルディビート】が浮上し、選択肢として投入された。
《至宝 オール・イエス》が登場すると光を入れた【準黒単】が組まれるようになり、そちらに投入された。
ただ、DM-30で《ローズ・キャッスル》が登場したため、対策自体は容易となった。
神化編環境では《大邪眼B・ロマノフ》型の【ヴィルジニアリアニメイト】が台頭し投入された。
【黒緑速攻】には神化編環境からドラゴン・サーガ環境にかけて、選択肢に入っていた。3ターン目にこれを立ててそれまでの間にある程度シールド削れば、4ターン目には前のターンまでのブレイクも含めて大体合計ジャスキル+1~2打点程度で襲い掛かることができ、無対策の相手には大体それで勝てた。
覚醒編環境から【白青黒超次元】が進出すると、当時はクリーチャーによる攻撃でのフィニッシュが主体であったという事で、腐っても1打点になる疑似ランデスとして使われた。
エピソード2には【オール・イエス】が台頭するが、《勝利のリュウセイ・カイザー》の存在により投入は選択であった。
エピソード3環境では《復活の祈祷師ザビ・ミラ》型の【ヒラメキドレーン】に投入される場合もあった。実質ターン消費無しで《復活の祈祷師ザビ・ミラ》の種を1体分稼げる上に、《海底鬼面城》によるドローも1ターン分稼げるためである。しかも生存しさえすればミラーマッチにおける相手の《偽りの名 スネーク》を使ったソリティアも阻害できる。
ドラゴン・サーガ環境で流行していた【グレンモルト】には闇が入る場合は高確率で投入され、当時墓地肥やしの速度が遅かった【墓地ソース】でも《白骨の守護者ホネンビー》への繋ぎとして使われた。当時は環境デッキ全体において現在より打点形成能力が格段と低かったため、【青黒退化】のようなコンボデッキでも原則1ターンと1打点を稼げる札として利用された。というより当時の【青黒退化】は後の型とは比べ物にならないほどフィニッシャーの安定感・詰め性能が低かったため、フィニッシャー以外にも墓地進化クリーチャーや墓地肥やしウィニーを貯めてからワンショットすることが珍しくなかった。
革命編環境では【黒単ヘルボロフ】の主力カードの1つとして有名であった。
革命ファイナル環境の【赤黒レッドゾーン】や【黒赤デッドゾーン】でも採用された。特にこの頃は4ターン目以降からビートダウンを開始する【赤黒ドギラゴン剣】の始動を遅らせることができるカードとして重宝された。次第に【赤黒ドギラゴン剣】にもミラーマッチ対策として投入されるケースが見られるようになった。《プラチナ・ワルスラS》が登場すると、そちらでのビートダウンのお供としてこれを打点に足す構築も一定数見られるようになった。
しかし《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》が登場すると、左上の封印外しで簡単に除去される面が目立った。
双極篇環境には【“轟轟轟”ブランド】などのように2ターンキルを目指すデッキが登場し、そちらはそこまで極端でなくとも2ターン目までにはある程度盤面が並ぶため、腐る場面が非常に目立つようになった。
超天篇環境も前半では【“轟轟轟”ブランド】系統が暴れたため刺さりが悪い状況が続いた。後半は多くのデッキが脇目も振らず2コストマナブースト連打で2→4→6と繋げる動きを取るようになったため、2コストマナブーストを使う2マナさえ起き上がっていればアクションが取れるということで需要があまりなかった。
特に双極篇環境から超天篇環境において大流行していた《Dの牢閣 メメント守神宮》も厄介。1回立ちさえすればこれでタップキルされてしまうため、ある意味でこのカードにとっては天敵であった。《ウォズレックの審問》が登場すると、そもそも引き抜かれて出てこられないという問題も現実的に起こるようになった。
十王篇環境では鬼タイム系統における色の合う妨害札として使われるようになった。2ターン目の《一撃奪取 トップギア》or《虹彩奪取 ブラッドギア》→3ターン目のこのカード→4ターン目の《「貪」の鬼 バクロ法師》は十王篇初期の環境でそこそこ見るゲーム運びとなった。
《影速 ザ・トリッパー》の登場以降、専用デッキ【赤黒バイク】ではそちらが4枚積み推奨のパワーカードで、《停滞の影タイム・トリッパー》はデッキの闇単色マナ枠で数枚入るか入らないかとなった。
『DMGP2022』成績上位者とDMPランキング2022年下期上位者合計32人を対象とした「DM最強位決定戦」(アドバンス&オリジナル)では、予選のアドバンス用の【黒赤レッドゾーン】に5枚目以降の《影速 ザ・トリッパー》としてこれを3枚も投入していたプレイヤーがベスト4に進出している。
DM23-EX1期のオリジナルでは【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】での入賞実績が見られた(ただし40人規模のチャンピオンシップ)。《キユリのASMラジオ》でついでのように呼び出せる。
その後も、黒赤、あるいは青黒緑の基盤で1枚程度入る実力はあった。
DM24-RP1で登場した《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》とは、単色と多色で差別化できていた《影速 ザ・トリッパー》とは異なり、《停滞の影タイム・トリッパー》のほぼ完全上位互換の存在であるため、ハイランダー(およびデュエパーティー)といった特殊な環境、種族で《絶望の魔黒ジャックバイパー》といった進化元に使いたいなどでない限りお役御免となった。
DM-14、DMC-42、プロモ(P20/Y12) |
停滞の影タイム・トリッパー VR 闇文明 (3) |
クリーチャー:ゴースト 1000 |
相手が自身のカードをマナゾーンに置く時、使用可能マナは増えない。 |