裏切(うらぎ)りの魔狼月下城(まろうげっかじょう) [編集]

裏切りの魔狼月下城 R 闇文明 (2)
呪文
S・トリガー
相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。
マナ武装 4:自分のマナゾーンに多色カードが4枚以上あれば、相手は自身の手札をさらに2枚選び、捨てる。
※プレミアム殿堂

DMR-22で登場した呪文

通常は劣化《ゴースト・タッチ》だが、マナ武装が発動していれば2マナで3枚のハンデスという尋常ではないコストパフォーマンスを発揮する。
終盤の競り合いを制するのに非常に有効であり、低コストながら終盤に引いても腐ることのない優秀なカードと言える。

効果が強力な分多色カード4枚という条件はかなり重く、構築を多色カードに寄せたデッキでの活躍が主になるだろう。
入るデッキが限定されてしまうという残念な部分もあるが、たった2マナで3ハンデスは驚異の一言。S・トリガーもついているのも大きく、序盤は劣化《ゴースト・タッチ》。中盤はオマケのように相手の手札を根こそぎ奪い、終盤は革命0トリガーを叩き落とす詰めの一刺しとタイミングを選ばず活躍する。

強いて言えば手札を一気に使い切る【速攻】に対しては腐りやすい。ただし侵略など少数精鋭の進化クリーチャーを活用するデッキを相手にするなら、相手ターン中に《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》で踏み倒した《超次元ガロウズ・ホール》でそうしたクリーチャーを戻し、ターンが返ったらこれで手札に戻ったクリーチャーなどを叩き落としてしまえば良い。
このように「いっそ相手の手札消費を許してしまおう」という発想によって刺さる状況を能動的に作ることもでき、《超次元ガロウズ・ホール》との組み合わせではバウンスという比較的質の低い除去を実質的な破壊に変換できる。

環境において [編集]

登場以降、デッキの半分以上を多色にした【5色ドギラゴン剣】【青黒赤ドギラゴン剣】が出るなどこのカードとの相性の良さが前提になるデッキが次々と生み出された。また、《獅子王の遺跡》《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》と並び、【カイザー「刃鬼」】を5色化させた張本人と言っても過言ではない。

【5色ドギラゴン剣】【ロージアミラダンテ】などに採用され中盤以降に余ったマナで相手の手札を奪い尽くせる事が強すぎると判断されたのか、2018年3月1日をもって殿堂入りする事になった。多色マナ武装に分類されるカードとしては第1号の殿堂入りである。【5色ジャックポット・エントリー】の主軸として活躍して殿堂入りも囁かれていた《ニコル・ボーラス》を差し置いての殿堂入りである。

双極篇に入るとビッグマナが斜陽化して使用率が衰えたが、王来篇環境【5色グレンモルト】を始めとする【5色コントロール】が大流行すると使用率が回復した。ただこの頃になると、【5色コントロール】ミラーマッチで相手が手札を抱え込んでいるタイミングで放つための札という性質が強まった。1枚制限になった状態で環境の中心で使われたことから、2021年7月1日殿堂レギュレーション改訂でプレミアム殿堂に昇格することが決定した。多色マナ武装プレミアム殿堂は史上初。このカードはフルスペック《スケルトン・バイス》を上回るほどコストパフォーマンスの高い大規模ハンデスなので遅かれ早かれ規制されることは予想されたが、この殿堂レギュレーション改訂で規制がかかると予想した者はほとんどいなかった。【5色コントロール】のパーツの世代交代的な意味合いもあったか。

その他 [編集]

  • このカードが4枚使えたころは、序盤にも拘らず相手が多色マナゾーンに置くことに徹したプレイングをしていたなら、まず次にこのカードが飛んでくることを警戒しなければならなかった。
    殿堂入り以降はこのカードがあることを前提としたプレイングや構築が難しくなったため、むしろマナ武装4で唱えたときの威力は以前より大きなものになっていた。
    プレミアム殿堂して以降は余った2マナから3枚ハンデスされることはなくなり、打ったもの勝ちという状況は起こらなくなった。

サイクル [編集]

DMR-22マナ武装4呪文サイクル。DMR-13マナ武装5呪文サイクルのリメイク。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]