爆霊魔(ばくれいま) タイガニトロ》 [編集]

爆霊魔 タイガニトロ R 闇文明 (4)
クリーチャー:ファンキー・ナイトメア 4000
マナ武装 5:自分のターンの終わりに、自分のマナゾーンに闇のカードが5枚以上あれば、相手は自身の手札から1枚選び、残りを捨てる。

DMR-14で登場したファンキー・ナイトメア

自分のターンが終わる時にマナ武装5、相手の手札を1枚になるように捨てさせる能力を持つ。
よく勘違いされがちだが、選んだカードを捨てさせるのではなく、選んだカード以外を捨てさせる。

必ず1枚残されてしまい、相手の手札が0〜1枚ならなにもしないものの、相手の手札が2枚ちょうどなら1セルフハンデス互換、3枚以上持っていたら複数枚捨てさせることができる。

一発で2枚以上ハンデスするにはマナ武装達成かつ相手の手札が3枚以上という二重の条件が必要になるが、単純にカード1枚で2セルフハンデスするのは《デモニック・バイス》を参考にするとコスト5換算のため、それより召喚コストが軽く複数回狙うこともできるのは非常に強力である。1枚ハンデスを2回発動できただけでもお釣りが来る。ただし能力強制であるため、マッドネスには注意。

トリガーするのが自分のターンが終わる時なので、マナさえあれば確実に能力を使えるのが利点。

ありうるプレイングとしては以下の通り。

  1. あえてマナ武装5を達成していないうちに出す。このクリーチャーが存在していると、マッドネスを蓄えるか墓地肥やしの促進以外で手札補充は意味をなさなくなるため、相手は自身の動きを除去に割いたり早急に手札を消費して残り1枚にするハンデスの被害を軽減しようとするだろう。そうなると《特攻人形ジェニー》のような一般ハンデスがてきめんに刺さるようになる。
  2. 相手が手札を使い切らないうちに出す。黒単なら、《ボーンおどり・チャージャー》《ブラッディ・チャージャー》などから繋いで3→4の動きで召喚することができれば理想的。
  3. 相手の手札が2枚以上になるようにシールドブレイクで相手に手札を与える。S・トリガーで《タイガニトロ》が除去されなかったら、あたかも《死神明王 XENOM》式の疑似シールド焼却をしているような感覚となる。

比較対象の《追憶人形ラビリピト》とは、毎ターン大規模ハンデスを放てること、パワーがあちらより2000高く場持ちが良いことで差別化できる。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

環境において [編集]

一時期将来の殿堂入り候補として名前が挙がったが、当初は序盤から妨害するというハンデスの本分に従うことができないという点から評価はそこそこ止まりであった。ところが、1ショットキル失敗時に相手の手札を捨てさせて返しのターンの反撃を防げる性質から、革命編環境において【黒単ヘルボロフ】のエンドカードの1つとしての評価を得るに至った。

後に環境の高速化によって【黒単ヘルボロフ】がメタゲームから失墜すると需要が低下していったが、【ドルマゲドンX】における《復讐 ブラックサイコ》のリペアとして再び脚光を浴びるに至った。

環境デッキに使える闇の3コストチャージャーとして、《ボーンおどり・チャージャー》《リロード・チャージャー》の8枚体制を行うことが可能になってからは、早出しもある程度自由になり、特にこの点は革命ファイナル環境から新章デュエル・マスターズ環境における【ドルマゲドンX】で評価された。ただ、《時の秘術師 ミラクルスター》の疑似マッドネスである程度リカバリーできたため、完全無欠なハンデス札ではなかった。

初期型の【デ・スザーク】ではよく使われたが、後にオールハンデスができる《追憶人形ラビリピト》が登場するとそちらと競合するようになった。

《謀遠 テレスコ=テレス》が登場すると、そちらとの組み合わせで【赤黒ドルマゲドン】【赤黒テレスコ=テレス】に使われる形で需要が復活。

その他 [編集]

  • 名前の由来は「タイガー(Tiger)」と「ニトログリセリン(nitroglycerin)」。ニトログリセリンはダイナマイトの主剤として知られる。
  • このクリーチャーマナ武装は常在効果であるという裁定が出たことがあった模様。しかしながら、即座にトリガー効果であると裁定が変更された。《墓守の鐘ベルリン》などがいると無限ループが発生してしまうため、当然といえば当然だろう。
  • アニメ「デュエル・マスターズ!!」第15話において爆弾野郎の切り札としてDMEX-06版のカードが紹介されるも、このカードを使用される間もなく敗北してしまった。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

DMPP-23で実装。レアリティベリーレアになった。

相手の手札を強制的に1枚にするという性質は【モルト「王」】(※《二刀龍覇 グレンモルト「王」》《怒英雄 ガイムソウ》の2枚コンボ)などによく刺さった。ファンキー・ナイトメアである《爆霊魔 タイガニトロ》そのものの強さが【ワルボロフ】の強さを後押しする形となっていた。

DMPP-24では《爆霊魔 タイガニトロ》で手札を1枚にしても走り出せる【モルトNEXT】が登場し、その他【ウェディング・ゲート】なども減ったため、《爆霊魔 タイガニトロ》の刺さりが悪くなった。
結果として《龍覇 ワルボロフ》コスト軽減用に採用するファンキー・ナイトメアも十分な枚数を確保しづらくなり、種族の依存性の低い《極・龍覇 ヘルボロフ》が闇単系の最メジャーとなった。

なお、【ヘルボロフ】でも刺さりの観点で《爆霊魔 タイガニトロ》の採用はまばらだが、刺さる場面もあるので数枚程度は入ることも少なくない。

DMPP-26期は、基本的に黒単にはどれにも入るといっても過言ではない。《デュエにゃん皇帝》にしろ《超復讐 ギャロウィン》にしろ《夢幻大帝ネロ・ソムニス》にしろ、攻撃を伴う効果を発動してアドバンテージ稼ぎを終えてからターン終了時を迎えれば、W・ブレイクで相手の手札が増えたところに残り手札1枚化を強要するため、《暗黒秘宝ザマル》以上に大量かつ継続的に手札を奪うことができる。

サイクル [編集]

DMR-14の「マナ武装 5」サイクル。いずれもDMR-13の「マナ武装 3」サイクルのクリーチャーが元となっている。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

Q.自分の「マナ武装」が発動している《爆霊魔 タイガニトロ》と、《霊刑連結 ジゴク・パルテノン》がバトルゾーンにいる状況です。ターンの終わりに、先に《爆霊魔 タイガニトロ》の効果で相手の手札を1枚残して捨てさせ、その後《霊刑連結 ジゴク・パルテノン》の効果で残りの1枚を捨てさせられますか?
類似例:《零》
A.はい、捨てさせられます。「ターンの終わりに」の能力が同時にトリガーするので、好きな順番で解決できます。

+  (総合ルール 605.1)

引用元(2021.9.24)