《ボルシャック・
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ボルシャック・栄光・ルピア P(C) 火/自然文明 (3) |
クリーチャー:ファイアー・バード/アーマード・ドラゴン 4000 |
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。それがドラゴンなら、自分の山札の上からさらにもう1枚、タップしてマナゾーンに置く。 |
DMBD-16で登場した火/自然のファイアー・バード/アーマード・ドラゴン。
コスト3で自然単色呪文の《龍の呼び声》と同じ効果を、コスト3でパワー4000の火/自然多色クリーチャーが内蔵している。
ドラゴンで固めたデッキならば高確率で3→6のマナカーブを実現できる。重量級が多いドラゴンを扱う上では非常にありがたい。
cipのマナブーストが本命だが、《ボルシャック・スーパーヒーロー》による全体除去の範囲に入らない程度のパワーは備わっている。
これだけでもかなりコストパフォーマンスは良好だが、このカードのバリューはそんなものではない。
さらにはコスト3でありながら、種族にドラゴン、名称カテゴリにボルシャック、ルピアを含んでいる。《界王類七動目 ジュランネル》や《黒神龍クランキーヴィーン》のような癖のあるものを除けば、ドラゴンでコスト3は最軽量である。名前にボルシャックを持つドラゴンとしての最低コストも更新された。
3ターン目に召喚してそのまま《超竜キング・ボルシャック》にG・ゼロで進化して革命チェンジし、次のターンに再度召喚してマナブーストをする荒業も可能。
かつてDMRP-05期に《蒼き団長 ドギラゴン剣》から《龍仙ロマネスク》を呼び出してマナブーストで後続に繋げる型の【モルトNEXT】が流行していたため、ロマンでも何でもなく実用性はあると言える。そのままでも召喚酔いさえ解ければドラゴン指定でコストを問わない革命チェンジの種になる。実戦を考えると《ボルシャック・サイバーエクス》あたりに革命チェンジするのが妥当か。
多色ゆえに《蒼き団長 ドギラゴン剣》や《蒼き守護神 ドギラゴン閃》のファイナル革命でコスト踏み倒しできる。
また2ブーストできればマナカーブで綺麗に繋がる《ボルシャック・NEX》のリクルート対象でもある。ついでに自身がアーマード・ドラゴンであるため、《バルケリオス・ドラゴン》のG・ゼロも発動できる。《ボルシャック・モモキングNEX》にもキレイに繋がりそのまま進化元になれる。
このカード自身がドラゴンということもあって、このカードの1回目のマナブーストでこのカードが落ちてももう1マナブーストできるのは《メンデルスゾーン》や《龍の呼び声》に無かった利点。
《ネオ・ボルシャック・ドラゴン/ボルシャックゾーン》と同じく、《メンデルスゾーン》や《ボルシャック・ドギラゴン》などの邪魔にならないカードとして使える。
《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》が入る【モルトNEXT】に、《龍の呼び声》に替わってすんなり入るだろう。
初動マナブーストを《ネオ・ボルシャック・ドラゴン/ボルシャックゾーン》、このカード、《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》の12枚体制とした、十分なデッキパワーを持った火のドラゴン40枚統一の【モルトNEXT】が構築できるようになったとも言える。
【5色ジャックポット・エントリー】では、《フェアリー・ミラクル》とほぼ同じような使い方ができる上にクリーチャーが残り、マナゾーンに置くと《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》で見る範囲を広げられるため、《フェアリー・ミラクル》をこのカードの5枚目以降の立場に追いやるほどの新戦力として期待できる。
どんなデッキで採用しても1ブースト保証があるため、多色でパワーの高い版《青銅の鎧》としても使える。
ある程度ドラゴンが入るが、【モルトNEXT】ほどはドラゴンを入れられない【ボルシャック・NEX】などにも合う。
なお、事実上タップインの1ブーストするコスト3多色ドラゴンには後に《友情地龍 ルピア・ターン》が登場した。同種4枚のみがドラゴンで、残り36枚が非ドラゴンといったデッキでの採用なら流石にそちらが優先されるだろう。
登場早々【赤緑ボルシャック】のパーツとして環境に進出。素出しや不正メタ避けに重きを置いた型の【青赤緑ドギラゴン閃】やその派生の【ターボギャイア】でも結果を残している。もっと言えば、赤緑系の【ドギラゴン閃】全般にほとんどの場合で採用されている。
【連ドラ】気味のデッキでは《メンデルスゾーン》とともに初動を担うのが定番化。採用が見送られるのはよほど環境が高速化したか、《雷龍 ヴァリヴァリウス》を使う場合であろう。
《超戦龍覇 モルトNEXT》が出張したアドバンスの【赤緑ボルシャック】では、《爆熱天守 バトライ閣》のコスト踏み倒し効果を試行できるドラゴンということで、龍解剤という側面がある。
《超竜キング・ボルシャック》にG・ゼロで進化可能な点を見出され、【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】でも活躍。
《“龍装”チュリス》殿堂入りにより【ドギラゴン閃】が弱体化した後も、【白青赤緑ドラグナー】や【白ガイアッシュ覇道】などの色の合うドラゴン基盤デッキ全般で使われ続けている。《メンデルスゾーン》→《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》と2→5と繋ぎ、3ターン目に《蒼き団長 ドギラゴン剣》に革命チェンジし、手札から2枚このクリーチャーを出せれば、4ターン目には10マナも使うことができる。《龍仙ロマネスク》殿堂解除直後に一瞬流行した【白赤緑モルトNEXT】を考えれば、このような使い方はある意味では当然と言える。
DM24-RP1期になると、【青赤マジック】といった環境の高速化で3ターン目にリソースクリーチャーを出している場合ではなくなった。同時期《天災 デドダム》基盤が淘汰されていっていることからもうかがえる。
立ち位置は悪いと思われるが、現環境でドラゴン基盤を使うなら素引き《メンデルスゾーン》から2→5前提で動かすレシピが激増し《ボルシャック・栄光・ルピア》は採用枚数を減らしたり、採用自体を見送られることが増えた。下振れで3ターン目始動せざるを得ない場合でもハンデス対策になりうる《爆龍覇 グレンリベット/「爆流秘術、暴龍の大地!」》を投入したほうが良い、《邪帝斧 デッドアックス》の当たり先になってしまう、3ターン目での1ブーストによる3→5でも《インフェル星樹》や《ドラゴンズ・サイン》といった4ターン目のアクションはできるという事情もある。
2024年8月17日の殿堂レギュレーション改訂では《瞬閃と疾駆と双撃の決断》が殿堂入りしたことで【青赤マジック】が弱体化。環境の高速化はやや緩和されたが、その制限直前から【白黒赤ファイアー・バード】が《ハッター・ルピア》から動き始めた場合の速度は高速デッキとなんら変わりなく、2・3ターン目にリソース伸ばしよりもメタクリーチャーを立てる優先度が高いのは変わっていない。
《ヨビニオン・マルル》登場後は、マナを伸ばすにしても自由度の高い《マルル》軸で良いという風潮になり、ドラゴン基盤自体が数を減らした。
しかし《王道の革命 ドギラゴン》や《夢双龍覇 モルトDREAM》による強化により【モルトNEXT】などドラゴン基盤は再燃した。【白ガイアッシュ覇道】など、早期に6マナに繋ぎたいデッキでは変わらず採用される。