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燃える革命 ドギラゴン LEG 火文明 (7) |
進化クリーチャー:メガ・コマンド・ドラゴン/革命軍 15000 |
進化:火のクリーチャー1体の上に置く。 |
T・ブレイカー |
革命2:このクリーチャーが出た時、自分のシールドが2つ以下なら、次の自分のターンのはじめまで、自分はゲームに負けない。 |
革命0:このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドが1つもなければ、このクリーチャーをアンタップする。 |
DMR-17で登場した火のメガ・コマンド・ドラゴン/革命軍の進化クリーチャー。
革命2で次の自分のターンのはじめまで敗北回避し、革命0で無限アタッカーとなる能力を持つ。
2つの革命能力はいずれも強力であり、特に革命0の能力はそれだけで勝利に直結する。仮に《終末の時計 ザ・クロック》等に防がれたとしても、革命2の能力で1ターンは敗北を防ぐことはできる。
非常に派手な能力を持つが、革命能力がない場合はただの準バニラであるため、このカードを核としたデッキを作る際には積極的に自分のシールドを減らすことも考慮しなくてはならない。
シールドを減らすカードで相性がいいのは《逆転のオーロラ》であろう。《逆転のオーロラ》でシールドを全てマナに送り、余ったマナで《母なる星域》を唱える事により、少ないマナで革命0を使うことが出来る(【オーロラドギラゴン】)。《母なる星域》を用いず、そのまま召喚してしまうこともできるが、その場合やや必要なマナが増える事には注意したい。
また、革命2によりある程度カバーできるものの、S・トリガーには弱い。《地獄門デス・ゲート》や《グローバル・ナビゲーション》等の除去を受けると、それで攻めの手が止まってしまう。革命2によって耐えたものの、ジリ貧になって結局負けてしまうという状況も考えられるので、S・トリガーに対する何らかの対策はしておきたい。
アンタップするのはアタックトリガーのタイミングであるため、普通にS・トリガーやニンジャ・ストライクによってタップされるのも弱点と言えば弱点。新章デュエル・マスターズ以降の環境では打点ずらしに利用される《光牙忍ライデン》で《蒼き団長 ドギラゴン剣》のついでにメタられるのが痛い。
登場時の革命編環境では進化元を用意する手間と【レッドゾーン】の速度に間に合わないことから評価は低かった。革命ファイナル環境でも、このカードを出すより確実かつ高速で勝てる【緑単ループ】のようなデッキが環境を荒らしたことから、ほとんど埋もれていた。
それでも《調和と繁栄の罠》でシールド0枚の状況で粘ってから1ショットキルを仕掛けるという【カイザー「刃鬼」】のサブプランとして導入されたり、【連鳥】やカウンター型の【赤黒ドギラゴン剣】の隠し味としても考慮されていた。
後に新章デュエル・マスターズになると、スーパー・S・トリガーで相手の盤面に干渉しつつ進化元をコスト踏み倒しで用意することが比較的容易になったため、間接的に強化されている。
そして十王篇にて転機は突然訪れる。どちらかのシールドが0枚の時にアタック・チャンスや革命0トリガーの要領で火のクリーチャーを効果バトル付きで踏み倒す《百鬼の邪王門》が登場した事で、自分の盾0枚・火のクリーチャー1体という状況を格段と作りやすくなった。相手のターンに使う事も可能であるため、ここで出したクリーチャーから返しのターンに進化してやろう。cipで盾を全回収して進化元にもなれる《鬼ヶ大王 ジャオウガ》が居るのも追い風。
さらに王来篇へ突入するとcipで手札交換をし、続けて即座にこのクリーチャーへ進化できる《王来英雄 モモキングRX》が登場。これも前述の《百鬼の邪王門》での踏み倒し対象であるため、どちらのターンであろうとフルスペックを発揮しやすくなった。特に自分のシールドが0枚の状態で《百鬼の邪王門》→《王来英雄 モモキングRX》→《王来英雄 モモキングRX》の効果でこのクリーチャーへ進化、と繋げれば革命2で次の自分のターンまで敗北回避を確定させつつ革命0の無限攻撃で一気に畳みかけられる。その上このコンボは相手のターン中でも可能であり、相手のダイレクトアタックを革命2で無理矢理止める動きまで出来てしまう。長きに渡る年月を経て、遂に現実的な方法ですべての能力をフル活用できる舞台が整えられたのである。
王来篇環境では【モモキングRX】系統や《王来英雄 モモキングRX》採用型デッキでチャンピオンシップ4位以内入賞の実績を作っている。それでも尚メジャーカードとは言い難い状況なので、相手は革命までケアすることは中々無く、このクリーチャーを採用していれば革命が決まることは案外多い。
【青黒赤緑邪王門】が環境に浸透するにつれて、そちらでもワンショットを耐え切った際のフィニッシャーとして使われることがある。登場当初ネックであった「本体を止められると折角の無限攻撃も止まり、敗北回避能力があってもジリ貧になる」という欠点は、このデッキ自慢の展開力によってカバーされている。
DM22-EX1期には【旅路G3】に1枚積みの形で投入され、アドバンスのチャンピオンシップを優勝している。ジョーカーズ指定の踏み倒しを行うS・トリガー呪文を暴発して《王来英雄 モモキングRX》を呼び出し、そちらに重ねて革命0で攻め立てるという寸法である。《ディメンジョン・ゲート》互換も4枚積みされていたため、そちらの暴発でサーチする事もできる。
2024年3月11日付で相性の良い進化元である《ボルバルザーク・エクス》が殿堂解除。
燃える革命 ドギラゴン LEG 火文明 (7) |
進化クリーチャー:メガ・コマンド・ドラゴン/革命軍 15000 |
進化:火のクリーチャー |
T・ブレイカー |
革命2:バトルゾーンに出た時、自分のシールドが2つ以下なら、次の自分のターン開始時まで、自分はゲームに負けず、相手はゲームに勝たない。 |
革命0:攻撃する時、自分のシールドが1つもなければ、このクリーチャーをアンタップする。 |
※各プレイヤーの1ターン中、「アンタップする」能力の発動をカード1種あたり20回までとする。 |
DMPP-25で実装。全く同じ性能で登場した。
当初はTCGにおける革命編環境での実績が芳しくなかった事からあまり期待されていなかったが、《燃えるメラッチ》がデュエプレで上方修正を受けたことで間接的に強化されており、フィニッシャーの候補として採用されている。
DMPP-26では、フィニッシャーとして使うなら同じく革命0で1体がリーサルとなる《魔の革命 デス・ザ・ロスト》が多少ライバルとなる。実際にはチャンプブロックに強いなどこちら特有のメリットが多くあるが、デッキ単位で考えれば自身とは別文明の《逆転のオーロラ》が要る《燃える革命 ドギラゴン》、自身と同文明の《デビル・ドレーン》が使える《魔の革命 デス・ザ・ロスト》の関係で、単色推しが続くDMPP-22〜DMPP-26のカードプールではデッキバランスの観点で大きく差をつけられている。
そもそも論、《魔の革命 デス・ザ・ロスト》も《燃える革命 ドギラゴン》も革命0で走り出して爽快に勝つという戦術は、いかにして《終末の時計 ザ・クロック》の時間稼ぎ+返しの盤面処理、【トリガーロージア】の鉄壁の防御などを躱しながら試合単位でダイレクトアタックに持ち込むかが重視されるこの環境と真逆の方向性である。
公式は「革命はトリプル・ブレイクする侵略のカウンターとしてデザインした」と発表しているが、原点回帰してデュエプレの《燃える革命 ドギラゴン》も革命2時点で発揮される敗北回避が採用の主目的となってしまっている。