《シェル・アルカザール》 [編集]

シェル・アルカザール C 自然文明 (2)
クリーチャー:コロニー・ビートル 1000
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
このクリーチャーが出た時、コスト3以下のエレメントを1つ選び、持ち主のマナゾーンにタップして置いてもよい。

DM24-RP3で登場した自然コロニー・ビートル

cipコスト3以下のエレメントマナ送りするS・トリガー獣

最大の特徴はコスト2S・トリガーでありながら相手エレメントに撃てば除去、味方エレメントやこのクリーチャー自身に撃てばマナブーストになる汎用性だろう。
自身が墓地に落ちずブーストできる色も緑になってしまうが、《フェアリー・ライフ》の互換として機能しうる。このカードはタップインでこそあるが、2マナのS・トリガー持ち1マナ加速は水晶マナになる《「この私のために華を咲かすのだ!」》くらいしかなかったため、実はかなり革新的。
クリーチャーであるため《哀樹 コシン》などデッキ内のクリーチャー比率を高くしたいカードとも噛み合う。

マナブーストそれ単体では直接的な防御札にならずS・トリガーを役立てにくいという《フェアリー・ライフ》の弱点を、マナ送り除去としての性質を持たせる事で解決した、《フェアリー・Re:ライフ》とはまた違ったアプローチの防御札になる2マナマナブーストと言える。

除去にもなるマナブーストとしては選べる対象も全く同一の《竹馬の超人/テイクバック・チャージャー》が競合となる。あちらはどちらの使い方をしてもチャージャーとして1マナブーストが確約されるが、送りたいエレメントがおらず空撃ちせざるを得ない事も多いので見た目ほどのカードパワーはなく、空撃ち時との比較なら純粋に1マナ軽くS・トリガーもあるこちらが優位。

【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】のような青黒緑ウィニー基盤に入れても良い味を出すかもしれない。マナブーストからメタカード除去まで八面六臂の活躍が期待できる。また、初動マナブーストと真っ当な除去、スター退化手段を兼ねていることから、【5色ガイアハザード退化】にも適性がある。5枚目以降の《生魂転霊》として採用されていた《わかりミーア♥》をこちらに入れ替えても良いだろう。

環境において [編集]

事前評価は「除去としても使える《フェアリー・ライフ》」と高い評価を得ており、いよいよ《フェアリー・ライフ》もお役御免かと騒がれたほどだったが、いざ蓋を開けてみると同弾の《ヨビニオン・マルル》【ビッグマナ】系統のデッキを支配し、ヨビニオン濁りになってしまうクリーチャーマナブーストが弾き出された事で採用機会を失ってしまった。
翻って《フェアリー・ライフ》の方は【青黒緑マルル】において可能な限り単色を増やしたいという理由で《フェアリー・Re:ライフ》と並んで採用されており、下馬評と実態は完全に逆転してしまった。

登場から偶に【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】で使われ、後は【5色ガイアハザード退化】にスター退化手段として確認される程度である。後は稀に【白緑ドリームメイト】に、マッハファイター以外の軽量級除去に窮乏しやすいという事情を鑑みられ、種族的恩恵のある《球乗りコゾウくん》との選択でスペック的な汎用性重視で採用されるぐらいか。

特殊な事例としては『DMGP2024-2nd』Day1にてアドバンスベスト32の記録を残した【緑単イミッシュ・イツァヤナ】に初動に採用された。クリーチャー比率を限界まで高めたいデッキである事に加えて、マナブーストとメタ除去はもちろん自クリーチャーをマナ送りしてのcip再利用にも使える便利パーツとなっている。
というよりは、このカードの一番の活躍はその後のチャンピオンシップで【緑単イミッシュ・イツァヤナ】が続々上位入賞したことである。

その他 [編集]

  • フレーバーテキストには「暴竜爵を倒したエルボロム」とあるが、実際に敗北し撤退を選んだのはエルボロムの方である。とは言え撤退後に暴竜爵は灰となって消滅しており、結果だけを見れば倒したと言えなくもない。
  • 名前の「アルカザール」はスペイン語で城塞や宮殿を意味するAlcázar(アルカサル)が由来だろう。
  • 名前とは関係なく、イラストは脚の生えた《シェル・キャノン》のような見た目。足が生えて歩けるようになったのに「歩かざーる」なのはダジャレだろうか。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]