【緑単オービーメイカー】 [編集]

《十番龍 オービーメイカー Par100》を早期に召喚して相手をロックするデッキタイプ。DM22-RP1発売と同時に成立。

十番龍 オービーメイカー Par100 SR 自然文明 (10)
クリーチャー:ジャイアント・ドラゴン 19000
このターン出した自分の自然のクリーチャー1体または自然のタマシード1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
マッハファイター
Q・ブレイカー
シビルカウント5:自分の自然のクリーチャーまたは自然のタマシードが合計5つ以上あれば、相手のターン中、相手のクリーチャーまたはタマシードが出てその能力がトリガーする時、かわりにその能力はトリガーしない。(例えば、相手は「このクリーチャーが出た時」で始まる能力を使えない)

主要カード [編集]

候補カード [編集]

スノーフェアリー [編集]

CSで最初に結果を残した型。【緑単ステージュラ】《十番龍 オービーメイカー Par100》を入れてそちらを発展的解消させたようなデッキタイプ。

候補カード [編集]

このデッキの回し方 [編集]

一例としては以下の通りである。

初手で《トレジャー・マップ》を使って手札を整えてから2コスト初動マナブーストクリーチャーを召喚し、4マナ貯めて《恋愛妖精アジサイ》に繋げる。盤面と手札を潤してから頃合いを見て《十番龍 オービーメイカー Par100》を召喚し、そちらのcipメタ能力で牽制してから打点活かしてワンショットする。

最速で先攻2ターン目に《十番龍 オービーメイカー Par100》を着地させることもできる。《応援妖精エール》を2連打してから《冒険妖精ポレコ》《十番龍 オービーメイカー Par100》と繋ぐことによって実現可能であり、そうなると3ターンキルが行える。

《桜風妖精ステップル》《天体妖精エスメル》などの2コスト初動マナブーストクリーチャーを使ってから3ターン目にマナチャージをスキップすることで使える手札を1枚増やせるため、3ターン《十番龍 オービーメイカー Par100》着地が安定しやすい。

長所 [編集]

デッキの1コストの割合を増やせば4ターン目に《十番龍 オービーメイカー Par100》を含めてのワンショットが可能なので、速度を持たせようとすれば十分な速度が出る。

《恋愛妖精アジサイ》のおかげで軌道に乗れば軽量級ハンデスを少し撃たれたぐらいではびくともしないリソースが稼げる。《氷結龍 ダイヤモンド・クレバス》のおかげもあって除去されても立て直しが効きやすい。

《氷結龍 ダイヤモンド・クレバス》でビートダウンプランを行えば4ターンキルも狙える。

短所 [編集]

安定ルートならフィニッシュに5ターンは掛かる。その上、防御札が最低限レベルの防御性能となる《「みんな一緒に応援してね!」》《「お茶はいかがですか?」》程度しか存在しない。よって、基本的に高速系への対処は《ベイB セガーレ》《キャディ・ビートル》に依存する。

多色クリーチャー多色呪文を一切使わないので、《聖魔連結王 ドルファディロム》は天敵。ワンショット打点を含むそちらが並んだ時点で負け確定と言ってもいい。

普通に回した場合は《十番龍 オービーメイカー Par100》着地した時点では召喚酔いが解けたクリーチャーが6打点以上揃っていないことが殆どなので、返しのターンに《オービーメイカー》を除去されることが怖い。
cipの無視が有効でも《魂と記憶の盾》《オリオティス・ジャッジ》《地割呪文「ドゴル」》あたりは先攻3ターン目に出ている《オービーメイカー》に間に合う。
一応《恋愛妖精アジサイ》で増やした手札を活かして《オービーメイカー》を出し直すという手があるが、キルターン的にギリギリのデッキなので除去された時点で痛手である。

安定ルートは《恋愛妖精アジサイ》に全責任が懸かっていると言っても良い。その《恋愛妖精アジサイ》がパワー3000しかないため、除去の得意なデッキは苦手である。使用するスノーフェアリーが軒並み非力なので猶更である。

除去手段に乏しいため、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》や、《煌ノ裁徒 ダイヤモン星》などのコスト軽減メタに弱い傾向がある。

サンプルレシピ [編集]

サンプルレシピ①
2022年9月17日(DM22-RP1発売日)
「第94回ババロコCS」(オリジナル)3位入賞@たひ選手
Twitterより

サンプルレシピ②
2022年10月1日
DMGP2022」Day1(アドバンス)ベスト32@ばんぱく選手
タカラトミー公式メタゲームブレイクダウンより

サンプルレシピ③
2022年10月3日
「ミトラスCS」(オリジナル)4位入賞@マッピィー選手
Twitterより

環境において [編集]

DM22-RP1期のオリジナルで上位入賞が散見された。

DMGP2022』Day1(アドバンス)ではベスト32を記録(サンプルレシピ②)。1コスト初動に《トレジャー・マップ》だけでなく《ガガガン・ジョーカーズ》を入れ、マナ回復クリーチャー《原始 サンナップ》を加え、横展開のために《最強虫 ナゾまる》《ソイソイミー》《陰陽の舞》《ダンディ・ナスオ》を入れた型であった。代わりに《武家類武士目 ステージュラ》は全抜きされ、スノーフェアリーシナジーは利用しないものとなっていた。アドバンスということもあり、リソース補助のために《滅亡の起源 零無》も投入されていた。早く言えば《十番龍 オービーメイカー Par100》の3ターン目着地特化型であった。《手札の儀》達成時のGR召喚のおかげで、早期ワンショットプランにおいて攻撃自体が不能な《ベイB セガーレ》を立てる余裕も生まれる。

DMGP2022』直後のチャンピオンシップでは、《原始 トゥリオ》採用型が結果を残した(サンプルレシピ③)。ウィニー手札に貯め込むことに合理的な意味があるこのデッキにおいては、置きドローとして確かに噛み合う。そちらのデッキにはコスト3の自然非進化クリーチャーが7枚投入されていたこともあって、サブプランに《S級原始 サンマックス》が投入されていた。

DM22-RP1発売から約1ヶ月が経過したアドバンスでは、《式神シシマイ》を採用した型がチャンピオンシップ4位入賞を果たした。《最終龍覇 ロージア》《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》を同時採用したドラゴン基盤のデッキ、S・トリガーコマンドを重用する【赤黒ドルマゲドン】《AQ NETWORK》の防御力にそこそこ依存する【青単Drache der'Zen】に刺さった。《十番龍 オービーメイカー Par100》のコスト軽減元を兼ねる盤面処理要員として《ツクっちょ》を採用した型のアドバンス優勝報告も聞かれた。

DM22-BD1発売前最終週のオリジナルチャンピオンシップでは、《天災 デドダム》《Disジルコン》《キユリのASMラジオ》で呼び出すことを狙った【青黒緑ゲンムエンペラー】折衷型が4位入賞を果たした。この頃になると《キユリのASMラジオ》を使った型自体がポツポツと入賞するようになっている。

DM22-BD1期にはアドバンス環境のトップメタとなっている。このデッキが使う《とこしえの超人》が重くのしかかることから、【青魔導具】【赤黒ドルマゲドン】が環境の主軸から1歩引く形となっている。この頃の環境に多い【青黒緑キリコグラスパー】《九番目の旧王》全体除去を耐えられるように《S級原始 サンマックス》と噛み合うコスト3を多少減らしてでもパワー4000のクリーチャーを極力入れるようにした構築が浸透している。

2022年末のオリジナルではデッキ発祥黎明期に一瞬使われたスノーフェアリー軸の型が若干息を吹き返している。

2023年1月のオリジナルでは派生形の【青黒緑オービーメイカー】が台頭している。

死活問題となる《飛翔龍 5000VT》が流行すると、それにつれて《キャディ・ビートル》を3枚以上積むことで対策を打った型が散見されるように。

2023年8月11日殿堂レギュレーション改訂から約1週間後には、緑単型に元々確定で採用される《応援妖精エール/「みんな一緒に応援してね!」》に加えて《単騎連射 マグナム》《弾丸超邪 クロスファイア》の火を足した【赤緑オービーメイカー】なる型がオリジナルのチャンピオンシップで3位入賞。

DM23-EX2発売2日目のアドバンスでは、【キャベッジ・セッションズ】基盤型が準優勝を果たしている[1]

DM23-EX3期時点では2コストスノーフェアリーで速度を持たせつつ、サブに2枚積み程度の《恋愛妖精アジサイ》によるスノーフェアリーリソースプランを持たせた方が主流。

殿堂ゼロデュエル型について [編集]

殿堂ゼロデュエルでは《ベイB ジャック》での早期展開に特化した【ジャックメイカー】と呼ばれる型が使われる。《ダンディ・ナスオ》《陰陽の舞》と組ませれば1マナの超速召喚も余裕であり、あとはシビルカウント5とメタクリーチャーを絡めて1ショットキル出来る。《陰陽の舞》のおかげで相手の《ベイB セガーレ》も事実上無効化できる。殿堂ゼロ環境で主流の《検問の守り 輝羅》《奇石 ミクセル》《正義の煌き オーリリア》も、メインプランとサブのGR召喚+《S級原始 サンマッド》プランを使い分ければ十分躱すことが可能。そのようなことから、2022年11月時点では殿堂ゼロ環境トップに躍り出た。

参考 [編集]


[1] 第124回 CB津店CS 2023/10/22