《キユリのASM(あさまで)ラジオ》 [編集]

キユリのASMラジオ VR 自然文明 (4)
呪文
自分の山札の上から5枚を見る。その中から、コスト3以下のクリーチャーを2体まで出す。残りを好きな順番で山札の下に置く。

DM22-EX1で登場した自然呪文

山札の上から5枚を見てコスト3以下のクリーチャーを2体まで踏み倒す

《革命類 ネロティウス》と似た能力だがマナブーストと引き換えにコストが1下がって条件もなくなったことで大幅に使いやすくなった。それでもランダム要素が絡むが、構築に気を使えば扱える範囲。デッキ内にコスト3以下のクリーチャーを4割以上確保できる、ウィニー主体のデッキに組み込みたい。

このカードの登場により、様々なコスト3以下のクリーチャーが発掘される事態となった。特に《天災 デドダム》基盤と色が合う水・闇・自然でそれが定番である。それまでは採用率がまちまちだった《ガチャンコ ミニロボ1号》がそこそこ採用されたりした。

とにかく様々な構築が考えられ、大会環境でもプレイヤーごとに踏み倒し先に個性が出せる上、環境外デッキでもこのカードを経由することでかなりの無茶を通せるようになる。後述の「他のカード・デッキとの相性」を参照。

山札を見られる枚数が5枚とそこそこ多いので、殿堂入りなどでピン投のカードを探すのにも適している。

出すクリーチャーは0〜2体の範囲で選べるため、《終末の時計 ザ・クロック》などデメリットがあるクリーチャーと併用してもcipが使いたくないなら出さなくて済む。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

  • cipGR召喚するクリーチャーを2体出すのも良い。汎用性の高いものはコスト3以上に集中しているため《有象夢造》では真似できない。
  • 【無限オーケストラ】では場に五文明を揃えることこそが最優先であり、出てくるクリーチャーにバラつきがあったとしても大した問題にならない。5枚見て2体出せる効果は願ったり叶ったりである。さらに4マナでこの呪文を唱えた後《愛の無限オーケストラ》に綺麗に繋がる。

環境において [編集]

登場初日で【青黒緑有象夢造】に入れるのが流行した。

このカードの登場以降、《有象夢造》とこちらの両方で呼び出せる自壊マナブースト手段として【青黒緑有象夢造】《霞み妖精ジャスミン》が5枚目以降の《悪魔妖精ベラドンナ》として1枚から2枚程度入るケースが散見されるようになった。それまで《ベラドンナ》の5枚目はハンデスに特化した《特攻人形ジェニー》であることが多かったが、いかにこのカードの存在が「最速で4マナに到達する」という動きを重視させるようになったかがわかる。

次第に【青黒緑有象夢造】《∞龍 ゲンムエンペラー》早出しに寄せた【青黒緑ゲンムエンペラー】折衷型に変貌することとなったが、このカードの影響は間違いなくあると言える。

「1ターン中に多数のウィニーを用意する」ことが求められるデッキには広く採用されており、【青黒緑ゼーロベン】【緑単オービーメイカー】に投入されるケースも少なくない。

2023年1月頃からオリジナル環境で台頭したデッキとして【青黒緑オービーメイカー】が存在するが、そちらにも確定で入っている。【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】に入る場合も多い。

一時期【青黒緑サガ】でも《CRYMAX ジャオウガ》プランに使われたが、青黒緑基盤デッキならサガループギミック以外を主体としたほうが動かしやすいことが多く、【絶望神サガループ】は青黒2色が最大数として発展していく形となった。

DM23-SP1時点では青黒緑ウィニー基盤のあらゆる環境デッキに採用されていると言っても過言ではない。

遅くともDM23-RP3期時点ではすでに【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】はこの呪文に収まるカードを7割程度まで上げたウィニー基盤が主流となり、このカードは【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】の大多数を占めるウィニー基盤なら入らない理由が無い枠となった。

しかし、DM24-RP3期では同じく自然4マナで2体展開できる《ヨビニオン・マルル》が競合に。ウィニーを抜かないといけないあちらとウィニーを大量搭載したいこちらで入るデッキが全く違うとはいえ、運要素を排除し《天災 デドダム》を確定でリクルート出来る上自身もシステムクリーチャーとしてリソースを稼ぎ続けるあちらの方が遥かに優勢となってしまった。

その他 [編集]

  • カード名は、ラジオ番組名風にASMR(英:Autonomous Sensory Meridian Response)をもじったもの。「朝まで」→「夜通しで」→「オールナイト」の連想から、ラジオ番組「オールナイトニッポン」も元ネタと思われる。
  • Magic:The Gatheringのカード《集合した中隊/Collected Company》を原型としてデザインされたカード。デザイン当初は、対戦相手のターンでもカードを唱えることが可能というそちらのルールを再現しようとS・トリガー付きで、原型と同じく山札の上から6枚を見る効果だったが、ヒット率が高すぎたため現在の形に修正された[2]
    メタゲームを席巻した強力なカードであり、弱体化して輸入されたデュエマ環境でも特定のデッキのメインエンジンとして運用された。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DM22-EX1
    ということで、今週も始まりましたキユリの朝までラジオ~! 今日のゲストはハキリちゃんです!! ―珊瑚妖精キユリ
    皆さまを快眠に導けるよう気張らしていただきます。よろしゅう、おたのもうします〜。 ―葉鳴妖精ハキリ
  • DM23-BD3
    一気に強力クリーチャーを2体並べられるのがこのカードの強さですが、ここでマナを増やせるカードを2枚選ぶと、次のターンマナチャージで一気にCRYMAX ジャオウガに繋げて勝利、というプレイも出来ます。特に不利な相手にはそのような早期決着も検討してみましょう。
  • DM24-RP1
    こんにちゆりゆり~、キユリのASMラジオの時間だよ~!今日のゲストは、前回大人気だったので再登場のハキリちゃんです!! ―珊瑚妖精キユリ
    今回もよろしゅう~。 ―葉鳴妖精ハキリ
  • DM24-EX2
    妖精たちのトークは朝まで続く。
  • プロモ(P32/Y22)
    こんにちゆりゆり〜! 今日は君の勝利を祝するために、深海から特別回をお送りしてま〜す! ゲストはガーベラちゃん!!―珊瑚妖精キユリ
  • プロモ(P56/Y22)
    GPでの素晴らしき激闘に、拍手!

収録セット [編集]

参考 [編集]


[1] 直後に一時的に非公開になった
[2] 射場本正巳氏のツイート