退化 [編集]
進化クリーチャーが、一番上のカードだけを別のゾーンに移動させられること。
スター進化が登場するまでは、故意に「再構築」することに対する俗称だった。
《SSS級天災 デッドダムド》や《S級宇宙 アダムスキー》で「再構築」も行われていたが、その場合にも「退化」と同じ処理が行われていた。
スター進化の登場により、意図せずとも一般的な対戦中でも起こるようになった。
退化する際の詳しいルール処理に関しては再構築を参照。
戦術 [編集]
黎明期は進化クリーチャーの下に進化元以外のクリーチャーを置けるカードがなかったが、DM-22にて《時空工兵タイムチェンジャー》が登場。退化ギミックの先駆けとなり、《ロイヤル・ドリアン》が再評価された。【ユニバースエクストラウィン】が考案されたのもこの頃。(ただし、裁定により再構築のルール変更がなされるまで使用不可となっていた。)
その他、進化クリーチャーの下からクリーチャーを出せるコンボとしては《超神星イクシオン・バーニングレイブ》、《超神星ジュピター・キングエンパイア》、《双流星キリン・レガシー》等が存在していた。
戦国編に入るとマナ進化を持つクリーチャーが登場。進化元と進化クリーチャーを用意しつつ《時空工兵タイムチェンジャー》を出すという手間が省けたのは非常に大きく、《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》や《ブレードグレンオー・マックス》で早期に出したり、マナ進化V、マナ進化GVで大量展開するコンボも考案された。この手のコンボは、DMデッキ開発部NEXにおいても紹介されていた。
更に神化編では進化クリーチャーの下を利用するギミックが多数登場。墓地進化や手札進化も登場し、退化デッキの幅が最も拡大した時期と言える。厳密には退化とは異なるものの、《火之鳥ペリュトン》のような退化ギミックを前提としたようなカードも生まれる。その他にも《時空の庭園》や《クレスト・EVOチャージャー》といった好相性で汎用性の高いカードが多く収録されていた。
DMC-58が発売されると《邪神R・ロマノフ》を使った【ドリアンロックロマノフ】が成立。豪快な1ショットキルも狙えるコンボとなった。
エピソード1では裁定により召喚酔いを起こさない《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》が退化元候補として重宝された。新たなデッキタイプとしては、直接剥がすものではないが【タース・ケルケルヨ】等が組まれた。
ただし、これらの多くはいずれも《ロイヤル・ドリアン》を筆頭に自然文明を絡めた戦略が中心であった。
やがて2014年1月の裁定変更に伴い、《センジュ・スプラッシュ》や《シャドーウェーブ・サイクロン》等、バトルゾーンのカード自体を直接指定するカードでも同様の戦略が取れるようになり、青黒タイプの退化デッキである【青黒退化】も誕生している。《龍脈術 落城の計》の登場はこの流れに拍車をかけた。S級侵略[宇宙]のバトルゾーン侵略も退化に該当する。
その他 [編集]
この「退化」はモヤシや暴発等のように、公式の用語ではなく、かつバウンスやハンデス等他のカードゲームでもよく使われる単語ほどメジャーではない俗称に過ぎなかった。
しかし、コロコロアニキ第5号の特集コーナーにおいて「進化クリーチャーの一番上だけ引っぺがして進化元だけ場に残すテク」としてこの「退化」という言葉とそのギミックを用いたデッキが紹介された。
各種情報誌等において俗称が用いられることはしばしばあるが、公式と接点の深いコロコロコミック系列の雑誌で紹介されるのは珍しいパターンである。
なお、その際に紹介された退化コンボは以下の通り。スター進化登場に伴うルール変更により、王来篇(2021年3月)以降はこのコンボは不可能となっている。
ちなみに、この記事が紹介された号の「覇王伝 ガチ!!」でも赤星 大虎が《超不死 デスマトメル》を《ロイヤル・ドリアン》で退化させ進化元を展開するコンボを使用している。
退化戦術の一覧 [編集]
参考 [編集]