【零龍ギャスカ】 [編集]概要 [編集]DMRP-12で登場した《零龍》を、《怨念怪人ギャスカ》などのサポートカードで最序盤に零龍卍誕させることを狙う【速攻】に類するデッキ。【零龍速攻】、【アグロ零龍】とも呼ばれる。
【零龍ギャスカ】(初期型) [編集]《零龍》の登場と同時に現れた最初期型。 主要カード [編集]
初期型【零龍ギャスカ】の主要カード [編集]
候補カード [編集]
超GRゾーン候補 [編集]超GRゾーンのクリーチャーは基本的に何でもよいが、味方を破壊するカードが多いのでpig持ちがここぞとばかりに活躍できる。
概要 [編集]元々《零龍》の前情報が出た段階で殿堂ゼロデュエルで《零龍》を4枚採用し《怨念怪人ギャスカ》を使って比較的安定して2ターンキルを行うデッキは考案されていたが、ゲーム開始時にバトルゾーンに存在出来るカードのルール変更が行われたことで実現不可能に。 《零龍》はごく一部のカード以外では場を離れず、封印も《破壊の儀》でサルベージした《虚像の大富豪 ラピス・ラズリ》を出すことで対処出来る。そのため、除去への耐性はデッキ外のカードという括りを考慮せずとも過去に類を見ないほど強力。 序盤の零龍卍誕は勝ちに直結すると言っても過言ではなく、動きとしてはひたすら自分のデッキとの勝負になり、相手プレイヤーへの依存度は低い部類に入る。 このデッキの回し方 [編集]手札によって動きは変わるが、基本的には4つの零龍星雲をリンクし《零龍》の完成を目指して動く。
主なルートは以下の様になる。 ルートA.《ギャスカ》or《ラピス・ラズリ》から始動する場合 2a.《ザロスト》を蘇生できる場合 3a.続けて《ステニャンコ》の蘇生効果を発動。《ザロスト》or《ギャスカ》or《ラピス・ラズリ》を破壊して《ステニャンコ》を蘇生。次に蘇生した《ステニャンコ》ともう1体を生贄に《ジ・エンデ》or《ドレッド・ブラッド》を蘇生。 4a.回収した《ブラッディ・クロス》or《無限皇帝の顕現》を使用し、墓地肥やしする。《無限皇帝の顕現》の場合は蘇生しない。(《学校男》or《ドゥポイズ》は状況に応じて蘇生しても良い。ただし即座に破壊する。) →零龍卍誕 2b.《ザロスト》を蘇生できない場合 3b.《ブラッディ・クロス》or《無限皇帝の顕現》を引き次第使用、墓地が8枚となり、《墓地の儀》達成。 4b.適当なクリーチャーを2体程出しながら《ステニャンコ》→《ジ・エンデ》or《ドレッド・ブラッド》連続蘇生コンボを狙い、可能になり次第コンボ発動。 ルートB.《ギャスカ》or《ラピス・ラズリ》を使わない場合 ルートC.《無限皇帝の顕現》から始動する場合 もちろん、どんなプレイングをしても序盤に《零龍》まで辿り着かない手札のときも多く、その場合は山札の上からの完成を待つかシールドを攻めていくか、状況によって判断することになる。 長所 [編集]とにかく早いターンでの零龍卍誕が非常に強力。《墓地の儀》がパワー低下効果を持ち、盤面を制圧されようが零龍卍誕の効果で一掃出来るので、ブロッカーで固められても詰みにくい。 速攻デッキでありながらハンデスも《全能ゼンノー》もほとんど刺さらない。それどころか《ゼンノー》はパワー2000であるため《墓地の儀》の射程圏内であり、むしろ逆に利用する事さえ可能。 上ブレすると何もさせずに圧殺出来るデッキも多く、対話拒否で決着がつく事も。 《無限皇帝の顕現》登場以降は《一なる部隊 イワシン》を積まない黒単構築も可能となり、色事故を恐れる必要も無くなった。 短所 [編集]S・トリガーの厚いデッキ、少ないマナからソリティアできるデッキは、1枚多い手札も含めカウンターパンチを浴びやすい。打点が少ないため《スゴ腕プロジューサー》を1体踏むだけで苦しくなる事も。 このデッキが成立したのはちょうど幅を効かせていた《BAKUOOON・ミッツァイル》《「本日のラッキーナンバー!」》が殿堂入りした時期であり、まだ受け軽視の風潮が強い環境のため相性が良い。 《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》を始めとする墓地肥やしメタ、《ケッシング・ゼロ》、《∞龍 ゲンムエンペラー》のような《零龍》メタが厳しい。特に後者はデッキの性質上ケアが難しいので、仕方ないと割り切るべきだろう。 【夢幻零龍グール速攻】 [編集]【零龍ギャスカ】を《黒神龍グールジェネレイド》でリペアした型。 候補カード [編集]【零龍ギャスカ】と共通のものは一部省略。 メインデッキ候補 [編集]
超次元ゾーン候補 [編集]
超GR候補 [編集]デッキ特性上《卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍》を採用しづらいため、《手札の儀》でのGR召喚を前提にしたグッドスタッフが中心となる。
このデッキの回し方 [編集]《ダムダム・ジョーカーズ》と《夢幻なる零龍》を使い、《黒神龍グールジェネレイド》の早期踏み倒しを狙う。《グールジェネレイド》はP革命チェンジで実質T・ブレイカーとして扱える上、追加で墓地に落ちれば《蒼き覚醒 ドギラゴンX》の破壊にも反応して蘇るため、回り方次第では【零龍ギャスカ】にも引けを取らない速度で走れる。 長所 [編集]なんと言ってもブロックされないT・ブレイカーが最速2ターンで出せるのが魅力。《虚像の大富豪 ラピス・ラズリ》や《終端の闇 ウゴカ・ザルコ》を使えばこれまでも《S級不死 デッドゾーン》でT・ブレイクする事はできたが、それよりも1ターン早い上にP革命チェンジなのでデッキの枠を取らずに採用できる。 短所 [編集]【零龍ギャスカ】の「墓地メタやカウンターに弱い」「《零龍》を破壊されるとそのまま負けに直結する」といった弱点が、こちらでも同様に刺さる。ただし、ブロッカーに対しては《蒼き覚醒 ドギラゴンX》がいるため、それほど脅威ではない。 【0コスト零龍】 [編集]従来の零龍速攻に対し、0コストクリーチャー、また無月の大罪と《手札の儀》のシナジーを利用して早期の零龍卍誕を目指すアプローチをとったもの。 候補カード [編集]【零龍ギャスカ】と役割や採用理由が共通するものは省略。
このデッキの回し方 [編集]カードを使用して手札消費を行いつつ、通常は2~4ターン目、最速1ターン目でターン終了時に《手札の儀》、また無月の大罪を解決すれば《破壊の儀》を達成できる状況を作り、先に《手札の儀》を達成し、効果を解決してGR召喚をした後、無月の大罪を解決して《破壊の儀》を達成。 長所 [編集]従来の零龍速攻と比較して同一の役割を持つカードが複数種積める分安定感に優れ、3~4ターン目にダイレクトアタックが可能な範囲まで打点が伸びることも少なくない。 短所 [編集]【零龍ギャスカ】と同じく《零龍》を主に使用するデッキのため、《∞龍 ゲンムエンペラー》や《ケッシング・ゼロ》等の《零龍》メタには苦しい戦いを強いられる。 【ブラックXENARCH】 [編集]DM24-RP2で登場した《死神覇王 ブラックXENARCH》の能力に着目した型。 候補カード [編集]【零龍ギャスカ】と役割が共通するものは一部省略。
このデッキの回し方 [編集]序盤は大量の1コストクリーチャーで盤面を並べていき、適宜《復活の儀》や《霊淵 アガルーム=プルーフ》のハイパーモード能力、《無限皇帝の顕現》を駆使して墓地を肥やしていく。墓地に《死神覇王 ブラックXENARCH》が落ちたら場に出し、次のターンでさらに1コスト獣を連打して盤面を制圧。《ブラックXENARCH》を出す過程でほとんどの零龍の儀が達成できるので、後は《零龍》や《DARK MATERIAL COMPLEX》の耐性に物を言わせて殴り切る。 《ビックリーノ》と《死神覇王 ブラックXENARCH》でのハンデスを活かし、少しずつ刻んで安全に詰めるというやり方もある。よしんばS・トリガーを踏んでも、自己リアニメイト系で《死神覇王 ブラックXENARCH》での除去を誘発してS・トリガー獣を破壊することで逆転を許さないことができる。もちろん受けの薄い相手には早期卍誕した《零龍》で殴るアグロプランも出来る。 長所 [編集]《霊淵 アガルーム=プルーフ》によって一気に墓地が肥えることから、盤面さえ並べば最速2ターンで《死神覇王 ブラックXENARCH》が着地する[1]。《XENARCH》を出せるほどに展開が進めば同時に零龍卍誕も狙えるため、最速で3ターン程度でリーサル打点が揃う。 【白青黒マーシャル】に対しては進化元に対する除去やコンボパーツに対するハンデス、《逆転の影ガレック》に活かすための墓地リソースを継続的に刈り取れるため、妨害が間に合う前に先攻3ターン目にコンボを決められるパターンでもない限り基本的に有利。 短所 [編集]良くも悪くも《ブラックXENARCH》がデッキの中心のため、中々引けない時は当然展開も控えめになってしまう。《ブラックXENARCH》なしでも零龍卍誕や《COMPLEX》起動は狙えなくもないが、かなりシビア。 環境において [編集]成立したDMRP-12期当初は受け軽視の風潮が強かったため、チャンピオンシップ4位以内入賞に恵まれていた。 DMEX-08期になると受け重視の【バーンメアジョーカーズ】が、その後に再び【ドッカンデイヤー】が環境トップとなったため、数を減らした。《暗黒鎧 ザロスト》のシールド焼却によってカウンターに弱くなる弱点も浮き彫りになっていた。 そしてやはりというべきか、2020年7月1日付で《怨念怪人ギャスカ》が殿堂入り。これによりこのデッキは速度の低下を余儀なくされた。4ターンキル程度なら依然として比較的容易に達成できるが、その程度の速度だと墓地利用メタが間に合う上にこのデッキである意味が薄いので、大幅弱体化と言える。 とはいえ枠が空いたことで《無限皇帝の顕現》を入れやすくなった他、先述のように《ギャスカ》や《ラピス・ラズリ》に頼らず素早く零龍卍誕する手段もあり、《ギャスカ》殿堂以降も時折入賞報告が挙がっている。 2021年7月1日付で《暗黒鎧 ダースシスK》が殿堂入り。《破壊の儀》《復活の儀》の起動札が減った上に仮想敵の一つ【アンダケイン】が消滅し大きな痛手を受けた。この頃は大型ディスペクターや強力な3色呪文の受け札を採用した【5色コントロール】が幅を利かせており、また強力な【速攻】デッキ【我我我ブランド】の登場に加え、《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》などの強力なメタの跋扈、さらには《零龍》の天敵たる【ヘブンズ・ゲート】からの《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》の動きの台頭など、風当たりは強い。一方で受け札に全体除去よりも単体除去が重視される環境に対してワールド・ブレイカーと除去耐性を持つ《零龍》は強烈な回答であり、そういう意味では強化と呼べなくもないか。 その後も少しずつ型を変えながら、度々上位入賞を果たしている。 DM24-RP2期から【ブラックXENARCH】が環境に進出。黒単が主流だが青黒型も一部で根強い。 DM24-EX1末期には置きドローであり「あわよくば」でエクストラウィンを狙える《無量大龍 トゥリナーツァッチ》を1枚積みした【青黒ブラックXENARCH】が32人参加規模のオリジナルのチャンピオンシップで優勝。 DM24-BD1・DM24-BD2期にはアドバンスで《卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍》破壊ギミック型が確認された。 SpDeck11で《暴淵 ボウマ=ダンマ》を、DM24-RP3で《幽幻人形キヨ&ヨン&シー》《逆転の影ガレック》《深淵の逆転撃》を獲得。オリジナルの【青黒XENARCH】のパーツとしてはDM24-RP3で《爆藍月 スケルハンター》《ツイン・シックス》が登場。 『DMGP2024-2nd』Day1のアドバンス部門では【黒単XENARCH】予選突破のベスト128進出者1人を出している。この頃になるとドラゴン系のデッキに《爆龍覇 グレンリベット/「爆流秘術、暴龍の大地!」》などのマッドネスが入っており徹底的にマークを受けている。またこちらの準備が整い切る前に速攻系のデッキに殴り切られることも少なくなく、デッキのプレイ難度の高さも相まって環境的には逆風気味。 DM24-BD3・DM24-BD4期のアドバンスでは、打開札に《超神星DOOM・ドラゲリオン》を1枚積みした【黒単XENARCH】が53人参加のチャンピオンシップでベスト4入賞。この頃にはノーコスト自壊装置として《卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍》を隠し味的に1枚積みした型がアドバンスの52人参加のチャンピオンシップで準優勝。 2024年12月上旬のオリジナルでは、《ブレイズ・ハイパー・クロー》のような上質なコスト1のウィニー、《炎怒 コアゲ》《ロック・ポロン》といった潤滑油、《U・S・A・BRELLA》のようなメタカード系、《ボルシャック・ガラワルド》のような追撃要員、《ルピア炎鬼》《単騎連射 マグナム》のようなカウンター封じ系など、優秀な火のカードの数々を採用した【赤黒XENARCH】なる型が53人参加のチャンピオンシップを4位入賞。 DM24-RP4で《影邪盗霊》《魔誕の斬将オルゲイト》《超暴淵 ボジャガイスト》を獲得。 2024年の年末には、《超暴淵 ボジャガイスト》を終盤のコスト1相当枠として1枚積みした型の【黒単XENARCH】が352人参加のオリジナルのチャンピオンシップで3位入賞。 DM24-EX3発売2日目に行われた、DM24-RP4の新規を3人1チームで30枚以上使う変則ルールのオリジナルのチャンピオンシップでは、DM24-RP4で依然プッシュされていたアビスでDM24-RP4新規の採用枚数を稼いだ型の【黒単XENARCH】を1人が使用したチームが25チーム参加の中で優勝。 2025年1月から《DARK MATERIAL COMPLEX》を1枚積みや不採用にした構築の入賞が散見された。先駆者となったプレイヤーは「《COMPLEX》で殴りたい相手がいない」「環境的に《破壊の儀》ケアに意味がない」2点を理由として挙げており、新たにスロットを捻出するとしても《ビックリーノ》を優先したいと述べた。 「DMGP2025‐1st」Day1(アドバンス)では【XENARCH】括りでベスト128進出者中6人が使用。しかしベスト8は逃している。 DM25-RP2で【黒単XENARCH】が《エリー=エリザベス》を獲得。 2025年8月12日付で《逆転の影ガレック》と《死神覇王 ブラックXENARCH》が殿堂入り。これによって【ブラックXENARCH】系統が事実上消滅。
参考 [編集]タグ:
[1] 1ターン目に適当な1コスト獣+余裕があれば《ビックリーノ》、2ターン目にそれらと合わせて合計3体以上を並べ、《アガルーム》のハイパー化や《緊縛の影バインド・シャドウ》によって全員をタップできれば、その時点で墓地にあれば《ブラックXENARCH》の発動条件が整う。《ビックリーノ》への《復活の儀》や、《堕魔 ザンバリー》で《ブラックXENARCH》を落とすチャンスが作れる。 |