Drache(ドラッヘ) der'Zen(ダーゼン) [編集]

Drache der'Zen SR 水文明 (4)
タマシード/クリーチャー:マジック・コマンド・ドラゴン/ACE 11000
このタマシードが出た時、カードを3枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を2枚捨てる。
自分の水のクリーチャーまたは水のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶︎コスト5以下のタマシードを1枚、自分の墓地からコストを支払わずに使う。
▶︎コスト5以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱える。そうしたら、その呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札の下に置く。

DM22-RP1で登場したマジック・コマンド・ドラゴン/ACEタマシード/クリーチャー

cipで3枚ドロー2枚捨ての手札交換を行うブロッカーW・ブレイカーアタックトリガー墓地からコスト5以下の呪文またはタマシード踏み倒す。水の擬似シビルカウント4を達成するまではクリーチャーとして扱わない。

アタックトリガーは文明問わず呪文やタマシードを踏み倒しでき、2体目の《Drache der'Zen》を出すことも可能。cipで墓地に強力なカードを落としておきたい。

《アストラルの海幻》《電脳の海を彷徨うエレキギター》手札交換墓地肥やしを兼ね、シビルカウント要員にもなるので相性が良い。《バイケンの海幻》も強力な防御性能と手札交換能力を持っている。

種族コマンド・ドラゴンを持つため、《S級宇宙 アダムスキー》侵略すればブレイク置換効果で苦手なS・トリガーもやりすごせる。
十分味方を展開してから《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》革命チェンジして、呪文をロックしながらワンショットを狙ってもよい。

難点はクリーチャーとして扱うために3枚のクリーチャータマシードを用意しておく必要があること。

《アストラルの海幻》《チェンジの海幻》による初動を兼ねたコンボや、除去されにくいジャストダイバー持ち、アンタッチャブル《異端流し オニカマス》などをテンポ良く並べていきたい。アドバンスならGR召喚が手軽な手段で、《知識と流転と時空の決断》で即2体、入りなら《“魔神轟怒”万軍投》で即3体確保できる。

《終末の時計 ザ・クロック》《アトランティスの海幻》《蒼き熱剣 デカベッタ》などのS・トリガーを活用するのも手。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

即死コンボ [編集]

場に《Drache der'Zen》2体、手札《S級宇宙 アダムスキー》があれば即死コンボが可能。

コンボ自体はさまざまな条件で可能だが、ここでは墓地《エマージェンシー・タイフーン》《神の試練》があり、山札が3枚以下とする。タップ状態のパワー11000未満の相手のクリーチャーがいれば《アダムスキー》は山札の下にあっても問題ない。

準備 [編集]

  1. 《Drache》Aで攻撃、《アダムスキー》の侵略を宣言。アタックトリガーで墓地の《エマージェンシー・タイフーン》を唱える。山札から2枚引いて1枚捨てる。
  2. 《Drache》効果で唱えたので《エマージェンシー・タイフーン》は山札の下へ。
  3. 《アダムスキー》の侵略を解決。ブレイク置換で4枚デッキ破壊。
  4. 《Drache》Bで攻撃、場の《アダムスキー》の侵略を宣言。アタックトリガーで墓地の《神の試練》を唱える。山札のカードをすべて手札に加えて追加ターンを獲得。
  5. 《Drache》効果で唱えたので《神の試練》は山札の下へ。
  6. 《アダムスキー》の侵略を解決。ブレイク置換で4枚デッキ破壊。
  7. ターンを終了する。
  8. 追加ターンのドローステップで《神の試練》をドロー。

これで山札は0枚、手札に《エマージェンシー・タイフーン》、《神の試練》各1枚がある状態になった。

無限デッキ破壊 [編集]

  1. コスト2支払って《エマージェンシー・タイフーン》を唱える。0枚引いて手札から《神の試練》を捨てる。
  2. 《Drache》Aで攻撃、場の《アダムスキー》の侵略を宣言。アタックトリガーで墓地の《エマージェンシー・タイフーン》を唱える。0枚引いて適当なカードを捨てる。
  3. 《Drache》効果で唱えたので《エマージェンシー・タイフーン》は山札の下へ。
  4. 《アダムスキー》の侵略を解決。ブレイク置換で4枚デッキ破壊。
  5. 《Drache》Bで攻撃、場の《アダムスキー》の侵略を宣言。アタックトリガーで墓地の《神の試練》を唱える。《エマージェンシー・タイフーン》を手札に加えて追加ターンを獲得。
  6. 《Drache》効果で唱えたので《神の試練》は山札の下へ。
  7. 《アダムスキー》の侵略を解決。ブレイク置換で4枚デッキ破壊。
  8. ターンを終了する。
  9. 追加ターンのドローステップで《神の試練》をドロー。
  10. 1に戻る。

この手順を繰り返すことで好きなだけ相手のデッキを破壊できる。《エマージェンシー・タイフーン》のディスカードが強制効果のため1枚ずつ手札が減ってしまうが、手札が0枚でもループは続けられるので関係ない。

環境において [編集]

登場当初はcipだけを目当てに白青【ナウ・オア・ネバーループ】にまれに採用されていた。手札交換としてはコスト上《サイバー・チューン》《サイバー・ブレイン》と比べてなんら優れたところがないのだが、デッキの呪文比率を下げて《フォーチュン・ドンキッキー》の回収枚数を増やすのには適していた。呪文メタをすり抜けてプレイできるというのも少しは関係している。

【青黒タマシードハンデス】では《邪杯と魔術の決断》を唱えたり、《ナーガの海黒環》を出したり、無限追加ターンを補助したりと八面六臂の活躍をしてくれる。ただし、もともとのタマシードを並べるのが得意なデッキではないので、クリーチャーとして扱えるようになるのはゲーム終盤から。《ボルシャック・フォース・ドラゴン》のようにクリーチャー化したターンがラストターンというタイプではなく、cipを使ったあと置物になる時間が長いのが懸念点。

DM22-RP1発売から2週間後に開催された「DMGP2022」Day2(オリジナル)にて、ベスト128に【青単Drache der'Zen】が残った。まったく無名のデッキであったが、この日レシピを共有した調整チーム10人ほどで43勝11敗の好成績を残しており、アーキタイプが広く知られるようになった。
当時トップメタだった【青黒緑ハンデス有象夢造】【我我我ブランド】【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】に有利がつくことからその後のCSでも結果を出し続け、青緑などの派生型も生まれた。
DM22-EX1期現在はまだまだ環境トップとは呼べないものの、流行りのデッキの中ではもっとも防御力が高いため、ビートダウンにとっては「【青単Drache der'Zen】を突破できるか」が地雷デッキと環境デッキの分かれ目になっている。

その他 [編集]

  • カード名はドイツ語で構成されており、「drache」は「ドラゴン」、「der」は英語の「of」をそれぞれ意味する。
    イラストは魔術師的な服飾やギターと琵琶を合わせたような弦楽器が確認でき、和洋折衷した外見を踏まえると、末尾の「Zen」は「禅」を意味すると思われる。総じて名前を和訳すると「禅のドラゴン」と言ったところか。
  • 偶然か否か、cipやイラストの弦楽器を抱えた構図は《アクア工作員 シャミセン》によく似ている。なお、イチョウ型の撥や弦が3本といった特徴は三味線のそれと一致する。

サイクル [編集]

DM22-RP1cipアタックトリガーを持つACEタマシード/クリーチャーサイクル《ドラン・ゴルギーニ》のみオーバーレアで、他はすべてスーパーレア《轟廻!グランドスラム・スコーピオン》以外はcipとよく似た効果の呪文が同文明の0〜1コスト下に存在する。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]