音精(おんせい) ラフルル》 [編集]

音精 ラフルル P 光/水文明 (5)
クリーチャー:エンジェル・ドラゴン/革命軍/ドレミ団 5000
革命チェンジ:光または水のクリーチャー(自分の光または水のクリーチャーが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、相手は呪文を唱えられない。
※プレミアム殿堂

DMX-23で登場した/エンジェル・ドラゴン/革命軍/ドレミ団

cipにより相手の呪文詠唱を封じる。

《二族 ンババ》と同じく緩い条件から革命チェンジ出来るコスト5ドラゴンであり、更なる上級革命チェンジへの布石となる。

バトルゾーンに出たターンだけとは言え、水か光のクリーチャーが攻撃する時に、ノーコストで呪文を封じに行くことができるのはかなり凶悪。

革命チェンジ手札に戻す都合上このクリーチャーも使い回しがしやすく、革命チェンジ持ちのフィニッシャーのお供として最適な一枚と言える。

環境において [編集]

登場以降ビートダウンでもワンショットでも、「リソースをある程度確保でき、なおかつ踏み倒しの機構があるかクリーチャーを予め場に出せるデッキ」であれば、多くのデッキに入るという汎用性の高さを見せ、カウンター封じとして大活躍した。
本体の革命チェンジ条件の緩さに加えて、《Mの悪魔龍 リンネビーナス》や当時4枚使えた《蒼き団長 ドギラゴン剣》踏み倒し対象内であったため、様々なゾーンから容易に踏み倒されS・トリガーを封じた。

DMRP-03期には、《蒼き団長 ドギラゴン剣》の呼び出し先としてこれを投入した構築の【モルト NEXT】がチャンピオンシップの上位入賞を果たしたという事例がポツポツとだが報告されていた。《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》による攻撃制限をモロに受ける《ラフルル》が【モルト NEXT】のパーツにすらもなるあたり、このクリーチャーの汎用性の高さが窺えよう。

このように、簡単な条件さえ揃えばあらゆるデッキに投入されてしまい、S・トリガー革命0トリガーなどの逆転要素を手軽に封殺してしまうからであろうか、2018年3月1日より殿堂入りとなった。このカードを採用するにあたって共に採用される事が多かった《単騎連射 マグナム》も同日殿堂入りとなり、後述する「単騎ラフルル」も、現実的な手段としては消滅したと思われた。

登場からそれほど日を要さない内にいずれ殿堂入りするだろうと見られていた《蒼き団長 ドギラゴン剣》を差し置いて、革命軍としての殿堂入り第1号を果たしたカードとなっている。

その後も引いた者勝ちのロック手段として環境で使われていたが、超天篇【青赤緑ミッツァイル】が成立すると、そちらのデッキの掘削能力の高さから「単騎ラフルル」が簡単に揃ってしまうことが判明。ワンショット系デッキであればフィニッシュ時に1枚あれば十分な上に、ノーコストで出せる手段として《マリゴルドIII》が追加され、cipでのロックであり着地が必要ない点が相も変わらず活かされたため、2020年1月1日でプレミアム殿堂に指定された。革命軍ドレミ団エンジェル・ドラゴン革命チェンジ持ちからはいずれも初のプレミアム殿堂。呪文ロックとしては《呪紋の化身》(あちらは呪文を含めたS・トリガー全体をロックする)に続き2例目。

「革命チェンジの条件が緩すぎる」「自身も革命チェンジの中継点になる」「革命チェンジで手札に回収すれば再利用できる」「名目コストが5と軽く、革命チェンジに頼らなくても簡単に出せる」この4点がこのカードを暴走させたと言える。一番大きいのは「革命チェンジの条件が緩すぎる」という点で、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》はその点を調整しつつ汎用性、総合的なカードパワーを増強したものとなっている。

「単騎ラフルル」 [編集]

このクリーチャー《単騎連射 マグナム》を組み合わせると、D2フィールドタマシードなどを除いて相手は一切のカウンターを打てなくなる。この手のロック体制の1ショットキル相手に有効なS・トリガーD2フィールドもこのカードの現役当時は《Dの牢閣 メメント守神宮》《Dの爆撃 ランチャー・ゲバラベース》ぐらいしか存在せず、確実で安全なフィニッシュ手段であるが、の面で問題点も多い。そのため、【5色ドギラゴン剣】など、この問題を解消したデッキではこの一連の流れが採用される事が多々ある。青黒赤カラーでは《ラフルル》単独採用が目立つ。

また、【赤単ブランド】の一種の派生として【赤青ブランド】というデッキが組まれるに至った要因でもある。【赤青ブランド】で《ラフルル》を使うなら《熱湯グレンニャー》革命チェンジ元として好まれ、そのターン中に決着を付ける自信があるなら《異端流し オニカマス》を使ってしまっても良い。

それ以外に、【シノビドルゲーザ】においてもクリーチャーが並びやすいので、《次元の霊峰》の手軽さもあり、出張先として頻繁に登場する。《単騎連射 マグナム》の代わりに《呪紋のカルマ インカ》を使うことも多い。

さらに、革命チェンジ元さえ用意できれば【ワルスラ墓地ソース】などのように1ショットキルが難しくコンセプトが合わないデッキにすらも投入されるほどである。

現在でこそプレミアム殿堂入りしているものの、環境に多大な影響を与えたロックカードの代名詞として、《音精 ラフルル》に限らずクリーチャーと呪文の両方を封じる戦術のことを「単騎ラフルル」と呼ぶ者は少なくない。

その他 [編集]

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]