《ガチンコ・ルーレット》 [編集]

ガチンコ・ルーレット UC 自然文明 (3)
呪文
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに手札に戻す。

DMR-07で登場した自然ガチンコ・ジャッジ呪文

自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いた後、ガチンコ・ジャッジを行い、勝てばこのカードを手札に戻せる。

不確定ではあるが、手札を減らさずにマナ加速をすることができる。マナ加速カードのネックであった手札の枯渇をカバーできるのは非常に大きい。《フェアリー・サイクロン》と違い他の手札を使わなくてよいのがポイント。

【ターボゼニス】【連ドラ】【ヘブンズ・ゲート】など全体的にコストの大きいクリーチャーが多く入るデッキであればガチンコ・ジャッジに勝ちやすくなる。数回勝てば十分にマナが貯まり、大型クリーチャー踏み倒さずに出せるため、非常に相性が良い。

他のサイクルと比べると、マナブーストをする能力を持つので、ガチンコ・ジャッジに勝って回収したこのカードを同一ターンにそのまま唱えやすい。

3ターン目に唱えると4マナになり、次のターンチャージすれば5マナとなる。その状態で再びこの呪文唱えると、多色がめくれない限りちょうどアンタップ状態の3マナが揃って1ターンに2回唱えられる。

環境において [編集]

《偽りの王 ヴィルヘルム》と同時のDMR-07で登場。デザイン通りビッグマナ全般で活躍し、特に【ミラクルとミステリーの扉】環境を席巻した。

このデッキ《偽りの王 ヴィルヘルム》《偽りの王 モーツァルト》《ミラクルとミステリーの扉》など多色キーカードが多く、ともすれば色事故のリスクが付きまとったが、3ターン目に唱えたこのカードを手札に戻して4ターン目に単色マナとしてチャージすれば比較的安定して5マナ使用できた。
【速攻】相手には強力なS・トリガーカウンターし、それを許さないコントロールに対してはこのカードで各種超次元呪文や《ホーガン・ブラスター》《ミラクルとミステリーの扉》に繋ぐのが当時の鉄板ムーブだった。

墓地にカードが落ちないため《虚構の影バトウ・ショルダー》の影響を受けづらいことも評価点だった。

G-1グランプリ」オープンクラス準優勝の【ミラクルとミステリーの扉】にも3枚採用された。4枚積みでなかったのは切り札である《勝利宣言 鬼丸「覇」》ガチンコ・ジャッジの期待値を少しでも上げるためと思われる。

このカードとの最大8枚体制が危険視されたためか、3ヶ月後の2013年3月15日には《セブンス・タワー》殿堂入りした。同時に《ミラクルとミステリーの扉》も殿堂入りし、以降は《獰猛なる大地》《ホーガン・ブラスター》などを使ったリペアを余儀なくされた。
しかし、《ホーガン・ブラスター》でこのカードを捲った場合でも1ドロー+1マナブースト《フェアリー・シャワー》相当のリソース源にはなるし、何より手札の切れないマナブーストによって簡単にファッティを召喚できるという強みは失われるものではなかった。

2013年6月22日に《獰猛なる大地》《ホーガン・ブラスター》殿堂入りすると今度こそこのデッキタイプは消滅するかに思われたが、調整版《ミステリー・キューブ》が「緑単」「5マナ」と《ホーガン・ブラスター》以上にこのカードと相性の良い特性を持っていたため、ほとんど勢いは衰えなかった。
また、新殿堂レギュレーションで被害を受けなかった【カイザー「刃鬼」】が入賞数を伸ばし、見かける機会に関してはむしろ増えた。

勝-1グランプリ」オープンクラスベスト4の【ミステリー・キューブ】にも4枚採用された。このレシピには《フェアリーの火の子祭》も2枚採用されており、ハンデス[1]色事故対策を重く見ていたことが窺える。

総じて、踏み倒しカードをシールドから踏ませるプランとこのカードでマナブーストしてファッティ手打ちするプランがよく補完し合っており、【ミステリー・キューブ】やその前身デッキにとっては欠かせない1枚だった。
恵まれたマナブースト能力によってそれらのデッキをゾンビのようにリペアし続けていたが、2014年3月15日付けでついに足回りであるこのカードも殿堂入りに指定された。

目立たないがデッキの軸になるカードだったため、1枚積みになった穴は大きく【ミステリー・キューブ】【カイザー「刃鬼」】は動きの再現性が低下した。ハンデス《虚構の影バトウ・ショルダー》もまた刺さるようになった。

殿堂入り時代は【ターボドルバロム】で稀に使われることがあった。

その後、手札の減らないマナブーストのインフレに伴い、2020年7月1日付で殿堂解除された。

殿堂解除後はマナブーストの連打なら《天災 デドダム》でも十分できるため、全くといって良いほど使われていない。王来篇環境における【5色コントロール】は、メインデッキ全体がリソース確保手段となっているため、わざわざこれがなくとも困らないというのもある。

また、【カイザー「刃鬼」】【メクレイド刃鬼】は大量の優秀なツインパクトによってドラゴンデッキに形を変えたため、非ドラゴンのマナブーストは入らなくなった。

比較対象など [編集]

  • 比較対象として挙げるのであれば、《ジオ・ブロンズ・マジック》《セブンス・タワー》だろうか。前者は置いたカードが光か火であれば1枚引ける。後者は後半に撃てば使用可能なマナの数を減らさずに一気に3ブーストできる。こちらは前半マナが貯まっていない時に何度も打てる可能性を秘めているところがポイント。

その他 [編集]

  • デザインの原型はmtgの《小道の再交差》だろう。あちらは1回で数枚マナ加速できることがある。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

ガチンコ・ルーレット R 自然文明 (3)
呪文
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。(ただし、使用可能マナは増えない)
相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに手札に戻す。

DMPP-19で実装。レアリティレアになった。

非多色ならアンタップインだったマナブーストは、使用可能マナが増えないよう弱体化された。
そのため、同一ターン中での連続詠唱がTCG版より難しい。特に、3マナ時に撃った《ガチンコ・ルーレット》を手札に戻し、次のターンに《ガチンコ・ルーレット》を2連打する強力な動きができなくなったのは痛手。

しかし、デッキの動きを歪めずに、ガチンコ・ジャッジを発生させられるカードなので、ガチンコ・ジャッジに付加価値を与える《超絶奇跡 鬼羅丸》常在型能力と新たなシナジーが生まれている。

レジェンドバトルホロライブコラボの報酬で、「(このカードは《ガチンコ・ルーレット》として扱う)」という特性を持った《リンク・オブ・ザ・ビヨンド》が登場した。

サイクル [編集]

DMR-07に収録されているガチンコ・ジャッジで手札に戻る呪文サイクル。どのカードもギャンブルに関係する名前である。

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


[1] 余談だが、優勝者の【シューゲイザーワンショット】と準優勝者の【墓地ソース】にはどちらも《解体人形ジェニー》が採用されていた。