【化身コン】 [編集]
DM-06で、DM史上初のライブラリ破壊呪文《ヘル・スラッシュ》と、マナ回収との組み合わせによってそれを使い回せる《恵みの化身》が生まれたことで誕生したライブラリアウトデッキ。
当時のメタゲームは【トリガーターボ】や【リーフ青単】などの《アストラル・リーフ》を軸にしたデッキによって完全に支配されていた。
しかし分が悪いながらも、多少なりともそれに対抗しうるこのデッキや「サバイバー」の登場により、《アストラル・リーフ》一色だった環境が多少揺らいでいる。
恵みの化身(ブレッシング・トーテム) UC 自然文明 (6) |
クリーチャー:ミステリー・トーテム 5000 |
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。 |
TT−自分の墓地からカードを3枚まで選び、自分のマナゾーンに置く。 |
ミスティック・クリエーション UC 水文明 (4) |
呪文 |
S・トリガー |
自分のマナゾーンからカードを3枚まで選び、自分の手札に戻す。 |
主な流れは以下の通り。
- 《ヘル・スラッシュ》を唱える。《ヘル・スラッシュ》は墓地へ。
- 《恵みの化身》の起動型能力を起動。《ヘル・スラッシュ》はマナへ。
- 《ミスティック・クリエーション》を使い、《ヘル・スラッシュ》と2枚目の《ミスティック・クリエーション》を手札に戻す。1枚目の《ミスティック・クリエーション》は墓地へ。
以下1に戻り、3で使った《ミスティック・クリエーション》を2でマナに戻して無限ループ。
序盤の弱さは火の火力除去や《ブラッディ・イヤリング》、各種マナ加速や《ラブ・エルフィン》の速さでしのぐ。デッキカラーはもちろん光以外の四色。
DM-05までの【黒赤ライブラリアウト】がかなり未発達だったのに比べ、山札破壊のエンジンが多少なりとも揃ったこちらは動きやコンセプトもはっきりしており、完成度が一気に上がっている。
ある意味、「DMで初めて出現したライブラリアウトデッキらしいデッキ」とも言える。
なかなか強力なデッキだったが、DM-07に入ると今度は《アストラル・リーフ》が入った超速除去コントロール、【ターボメビウス】が登場し、このデッキはメタゲームから失墜する。
その後、DM-08で《アストラル・リーフ》が殿堂入りしこのデッキは復権するかのように思われたが、ドロー呪文が軒並み殿堂入りしたため《スケルトン・バイス》などの使用頻度が高まり、ハンデスに弱いこのデッキは新興の【青黒赤ライブラリアウト】に大きく水を空けられてしまう。
さらにDM-09で《恵みの化身》に頼らずともマナへ行く《ロスト・チャージャー》が登場し、そちらはさらにメジャーになった。
DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」に入ると【アクアンホワイトブラック】などデッキパワーの上がったデッキが増えてきたため、このデッキは完全にメタから失墜することに。
現在でも《恵みの化身》の回収エンジン自体は生きているため、それを使った【除去コントロール】が組まれることはある。《ヘル・スラッシュ》の代わりに《英知と追撃の宝剣》を使い回してバトルゾーンとマナゾーンを制圧し、《ロスト・ソウル》でバウンスした手札を落として敵の動きをロックするものが強力。
参考 [編集]