【青黒緑ゼーロベン】 [編集]
概要 [編集]
《闇王ゼーロ》の効果を《砕慄接続 グレイトフル・ベン》とディスタスで使い回し、ループを行う【青黒闇王ゼーロ】の亜種。青黒緑で構築され、そこに光がタッチされる。
主要カード [編集]
主要カード(《Disアイ・チョイス》型) [編集]
主要カード(《Disカルセ・ドニー》型) [編集]
候補カード [編集]
このデッキの回し方 [編集]
初動カードを並べて《闇王ゼーロ》を唱え、《砕慄接続 グレイトフル・ベン》を出す。《ベン》を出した後はディスタスで《ゼーロ》を循環させながらフィニッシュに向かっていくが、《Disアイ・チョイス》を使う型と《Disカルセ・ドニー》を使う型でルートが異なる。
デッキの回し方(《Disアイ・チョイス》型) [編集]
必要なカードは《砕慄接続 グレイトフル・ベン》、《Disアイ・チョイス》、《水上第九院 シャコガイル》各1枚、《天地命動 バラギアラ/輪廻暴冥》2枚。これに加えて《闇王ゼーロ》を2枚(《困惑の影トラブル・アルケミスト》で回収できる場合は1枚でよい)、手札の枚数が足りない場合は《Disジルコン》など手札を補充できるカードが必要。
《ベン》を出して墓地のカードをマナに置いた後、《ベン》の効果で《Disアイ・チョイス》を召喚し、《チョイス》効果で《天地命動 バラギアラ/輪廻暴冥》を踏み倒し、マナを全てアンタップ。アンタップしたマナから《Disジルコン》や《困惑の影トラブル・アルケミスト》で手札補充しつつ盤面を並べる。墓地を1枚以上肥やしておき、再び《ゼーロ》を唱え、《ベン》《チョイス》《バラギアラ》を踏み倒す。この時、《ゼーロ》の効果で墓地が10枚増え、事前に置いた1枚と合わせ《ベン》効果でマナが11枚になる。そこから《チョイス》《バラギアラ》を出すとちょうど9枚になっているので、アンタップした9マナを使って《水上第九院 シャコガイル》を召喚し、効果で特殊勝利する。
デッキの回し方(《Disカルセ・ドニー》型) [編集]
2種類のループによって山札の枚数を削っていく。
最初の有限ループは、前提条件として《ゼーロ》で《ベン》を出したタイミングで、
- 《ゼーロ》で出した《ベン》で墓地のカードをマナに置いた後、《ベン》の効果で《Disカルセ・ドニー》を召喚する。
- 《ドニー》のcipで手札から《困惑の影トラブル・アルケミスト》Aを踏み倒す。ここで《アルケミスト》の効果でセットβと《ゼーロ》自身が全て手札に戻る。《アルケミスト》Bが手札になかった場合もこの一連の動作で手札に返ってくる。
- 盤面の《ベン》《ドニー》《アルケミスト》A、手札のセットβをコストに《ゼーロ》を唱え《ベン》を出し直す[1]。《ベン》のcipで《ドニー》、《アルケミスト》A、セットβが全てマナゾーンに。
- 同様に《ドニー》を出し《アルケミスト》Bを踏み倒す。ここで《アルケミスト》Aとセットβが手札に戻る。こうすると、山札が5枚減った事、《ゼーロ》で墓地に置いたカードが手札に戻り手札が4枚増えた事、《アルケミスト》ABが入れ替わった事以外は2.と同じ状態に戻る。
- これを山札が5枚未満になるまで繰り返す。5枚未満になったら、《ゼーロ》の代替コストなどを利用して《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》と任意の2枚ドローできるクリーチャーを墓地に送り、《ゼーロ》効果で《ビッグバン》を踏み倒し、更なる無限ループに入る。
無限ループの始動条件として、
- 《ビッグバン》のリアニメイトを解決し、《ジルコン》を踏み倒し。そのcipで2枚ドローするかわりに、《ベン》と《アルケミスト》を踏み倒す。その後、手札のカードIを捨てる。
- 《ベン》《アルケミスト》のcipを続けて使用し墓地回収。《ゼーロ》Aとセットδ、カードIが手札に。
- バトルゾーンの《ジルコン》、《ベン》、《アルケミスト》、手札の《ザルバ》とセットγを捨て、《闇王ゼーロ》Aを唱える。
- 《ジルコン》を踏み倒し、《ジルコン》のcipで《ベン》《ザルバ》を踏み倒し、カードIを捨てる。《ベン》のcipは使わない。
- バトルゾーンの《ジルコン》、《ベン》、《ザルバ》、手札のセットδを捨て、《闇王ゼーロ》Bを唱える。
- 《ジルコン》を再度踏み倒し。《ベン》と《アルケミスト》を踏み倒し、カードIIを捨てる。
- 《ベン》《アルケミスト》のcipを続けて使用。《ゼーロ》AB、セットγ、セットδ、《ザルバ》、カードI、IIが全て手札に戻るので、3に戻ると無限ループ。
これによりループの度に闇クリーチャーのcipが使えるので、《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》や《黒神龍ザルバ》を踏み倒し続け、相手のリソースを全て刈り取る。フィニッシュパーツが盾落ちした場合は、《ザルバ》を《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》に変えてパーツを回収する。
なお《ザルバ》のかわりに《ビッグバン》や《ジルコン》を踏み倒すと、そのcipで文明を問わずクリーチャーをリアニメイトできる。そのため、理論上は《究極銀河ユニバース》や《水上第九院 シャコガイル》をフィニッシャーにすることも可能。
長所 [編集]
青黒緑基盤による安定した初動や、一度《ゼーロ》を唱えると一気にフィニッシュまで持っていける決定力が魅力。最初にマナ基盤として置いた《ジルコン》はいつでもマナ召喚できるためデメリットにならず、減ったマナも《ゼーロ》《ベン》によって即座に回復するため無駄がない。
短所 [編集]
【闇王ゼーロ】系統の宿命として、《ゼーロ》の発動を阻害されるハンデスやコスト踏み倒しメタは苦手。召喚に対するメタならば、置換効果でない限り《ベン》はEXライフで、《チョイス》は召喚であるためにすり抜けられるが、置換効果によるメタを出されると対処のしようがない。
この問題は、盤面2体と青黒2マナで一時的にメタクリーチャーを除去しつつ盤面を+1体できる《闇参謀グラン・ギニョール》で緩和された。
環境において [編集]
デッキ自体はDMRP-18時点で構築可能であり、当時から稀にではあるが《Disアイ・チョイス》型の存在は確認されていたが、本格的な流行は1年弱が経過したDMRP-21期。
この頃から環境に台頭するようになる。型も汎用性の高い《Disカルセ・ドニー》型が主流になり、《神徒 メイプル-1》や《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》といった小型クリーチャーを《ドニー》で呼び出しつつ《グレイトフル・ベン》に繋ぐ動きに重点を置く動きが流行した。
台頭初期は《戦略のD・H アツト》などの2コスト手札交換系が使われていたが、後の《暗黒鎧 ザロスト》の殿堂入りによりそうしたカードを使った型は致命的に弱体化。単純に、その後の高速化の影響でマナブースト持ちから繋いで3ターン目に《闇王ゼーロ》起爆しないと間に合わないようになったという事情もある。
DMEX-19で《そのウサギ、クセ者につき》、DMBD-22で《闇参謀グラン・ギニョール》と、次々に強化札を獲得。
しかし同時期のDMRP-22で登場した《若き大長老 アプル》は天敵であり、【キリコチェイングラスパー】や【青黒赤緑邪王門】などが流行し、【青黒緑ハンデス有象夢造】や【青黒緑ゲンムエンペラー】が《アプル》と《とこしえの超人》で露骨にそれらを囲うようになるとこのデッキも巻き添えを喰らって弱体化した。
それでもコンボ速度の速さとデッキパワーの高さから生き残り続け、DM22-EX1では《キユリのASMラジオ》を獲得した事で更に柔軟性が増した。だが一方で《ASMラジオ》によってこれまた天敵の【緑単オービーメイカー】が強化された事により、環境上位には至れていない。2ターン目のマナブーストから3ターン目の《天災 デドダム》→《困惑の影トラブル・アルケミスト》でコンボを起動できることもあって、他の《キユリのASMラジオ》採用型の青黒緑ウィニー基盤デッキと比べても《キユリのASMラジオ》の恩恵は薄目。
DM23-EX1で《飛翔龍 5000VT》を獲得。NEO進化した《そのウサギ、クセ者につき》や鬼タイム達成時の《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》と合わせてビートダウンするプランが取れるようになった。
しかしこの《5000VT》が、対面で出された時に機能停止に追い込まれる程にこちらに不利が付くカードであり、 《絶望神サガ》殿堂後の環境で暴れると思われたが活躍できていない。
DM23-RP3で《ハニー=マーガニー/「こっちは甘いぞー」》を、DM23-EX2で《邪眼の始祖 ロマノフ・アルファ》を獲得。
『超CSⅥ in福岡』では【ゼーロベン】括りで、ベスト128進出者中1人使用の実績を残した。
DM24-RP3で《逆転の影ガレック》が登場すると、《砕慄接続 グレイトフル・ベン》と《Disアイ・チョイス》を使用しない型が開拓された。その型で《邪眼の始祖 ロマノフ・アルファ》や《深淵の憤髄 ファウン=テイン》を採用した型も結果を残している。
『DMGP2024-2nd』Day1のアドバンス部門では参考までに【闇王ゼーロ】括りでベスト128進出者が1人。Day2のオリジナル部門では【ゼーロ】括りで【黒単アビスロイヤル】と並んで予選突破のベスト128進出者4人を記録し、あくまで【ゼーロ】括りなら予選突破実績9位タイ。どの型が何種類、それぞれ何人入賞したかまでは不明。本戦では【青黒緑ゼーロ】がベスト8に残った。《深淵の憤髄 ファウン=テイン》と《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》を活かして盤面を広げ、最後に《サイバー・J・イレブン》で勝つ型であった。
参考 [編集]
EXライフは置換効果の連鎖により発動せず、《ベン》はそのまま墓地に送られる
直前の《闇王ゼーロ》ループで墓地に落ちているものでよい