《
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偽りの王 ナンバーナイン P(VR) 光文明 (9) |
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 9000 |
W・ブレイカー |
相手は呪文を唱えることができない。 |
歓喜の歌 P(VR) 光文明 (3) |
呪文 |
自分の山札の上から9枚を見る。その中からコスト9のカードを1枚、相手に見せてから手札に加えてもよい。残りをシャッフルし、山札の下に置く。 |
DMEX-04で登場した光のキング・コマンド・ドラゴン/アンノウンと光の呪文のツインパクト。
クリーチャー側は《偽りの王 ナンバーナイン》そのもの。ツインパクトになったことで汎用性が増しているが、呪文側が専用構築を求める効果のため単純な上位互換とは言い難い。
登場当初から《マインド・リセット》や《ウォズレックの審問》対策で引き続き非ツインパクト版を使うべきデッキもあるという指摘はされており、後に《偽Re:の王 ナンバーナイン》が登場したことでより差別化の必要に追われた。
もっとも、ネガティブな要素ばかりというわけではなく、《レレディ・バ・グーバ/ツインパクト・マップ》《コンダマ/魂フエミドロ》などのツインパクトシナジーを利用するデッキにとっては文句なしに強化パッチと言える。《魂フエミドロ》→《サイバー・K・ウォズレック》→墓地の《魂フエミドロ》再詠唱の4マナブーストから綺麗にマナカーブが繋がる。
【白緑ツインパクト】でも、登場早々このカードと《時の革命 ミラダンテ》で相手のクリーチャーと呪文をロックする戦法が確立された。《時の革命 ミラダンテ》の革命0は同弾収録の《ラ・ズーネヨマ・パンツァー/逆転のオーロラ》で達成できる。
《天雷の導士アヴァラルド公》や《剣参ノ裁キ》で回収できる点も見逃せない。
呪文側は山札の上から9枚見てコスト9のカードをサーチする。サーチ呪文としては珍しく加えなかったカードはシャッフルして山札の下に置くテキストになっており、ボトム固定を始めとした山札操作には使えない。
主に【九極侵略】と【9軸ガチロボ】で使用される(というより、サーチ範囲が狭すぎて他のデッキでは使い道に乏しい)。同パックの《God of Dream/Grenade of D-moll》とはデザイナーズコンボになっており、唱え終わって墓地に置かれたこの呪文を《ナンバーナイン》としてリアニメイトできる。
3ターン目に唱えたら山札の残り枚数は27〜28枚のはずなので、4枚積みのカードであればおよそ30%の確率で手札に加えられる。《クリスタル・メモリー》には及ばないものの、このコスト帯のカードとしては驚異的な山札掘削能力と言えるだろう。
コスト9でありさえすれば加えるカードに文明やカードタイプの制限はない。積極的に狙うものではないが、【赤緑ボルシャック】の《ボルシャック・クロス・NEX/ボルシャック英雄譚》や【メガマックスシュート】の《BAKUOOON・ミッツァイル》をサーチできる場合があるので頭の片隅に入れておきたい。
ツインパクト関係のインフラがあらかた出揃った双極篇末期に登場。【白緑ツインパクト】や【絶十】で活躍した。ただし、最速での呪文ロックを勝ち筋にする場合、当時は《ドンジャングルS7》+《光神龍スペル・デル・フィン》という強力なライバルがいた。
2019年3月1日殿堂レギュレーション改定で《蒼き団長 ドギラゴン剣》《時の法皇 ミラダンテXII》らが殿堂入りすると様々なデッキに上位入賞のチャンスがある雑多環境になり、デッキ選択においても52枚の対応力が重視されるようになった。
そんな中DMRP-09で《音奏 ハイオリーダ/音奏曲第3番「幻惑」》を獲得し、【絶十】がにわかに環境入り。このカードも【ロマノフシャコガイル】や【チェンジザドンジャングル】に刺さるため1枚積みされることが多かった。
「DMGP-8th day2」準優勝の【絶十】にも1枚積みされた。
【連ドラグナー】の現役時代、踏み倒し用のドラゴンの1枚として採用された。ツインパクトなので《ロジック・サークル》で山札の上に仕込むことができ、そのまま《爆熱剣 バトライ刃》などで踏み倒せた。
ただ、当時の最重要課題だったミラーマッチには比較的刺さりが悪く、《アイド・ワイズ・シャッター》や《ホーリー・スパーク》を考慮する場合も、前者は《∞龍 ゲンムエンペラー》で十分、後者はそもそも必ず採用されているとは限らなかったため後期型では不採用が主流になった。
【白赤緑モルトNEXT】のパーツとしても結果を残した。
DM23-EX2で《煌世主ノ正裁Z》が登場すると再び【絶十】に注目が集まり、一時期チャンピオンシップ入賞数が以前の水準まで回復した。しかし、この頃になると《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》など他にもフィニッシャーの候補は多く、このカードはオリジナルにおける選択枠に収まった。
また、《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》は3色かつ墓地肥やし必須で従来型であれば見向きもされなかっただろうが、《煌世主ノ正裁Z》→《サッヴァークDG》で綺麗に踏み倒せるということでこの頃のフィニッシャーの最有力候補だった。この展開には《煌メク聖戦 絶十》もマナも不要で、《モモミーズ》自体の除去されにくさも圧倒的。
実際にオリジナルでは《煌メク聖戦 絶十》不採用が主流化しており、デッキ名も【絶十】ではなく単に【サバキZ】と呼ばれていた。
しかし、やはり《ヘブンズ・ゲート》や《T・T・T》、ミラーマッチに無防備なことが響き、遅くとも2024年5月末には《モモミーズ》不採用で《ナンバーナイン》1〜2枚を採用した型も環境入りした。
Q.《歓喜の歌》を唱えて山札の上から9枚を見たら、片方がコスト9であるツインパクトカードがありました。手札に加えることはできますか?
A.はい、できます。