進化設計図(しんかせっけいず) [編集]

進化設計図 R 自然文明 (2)
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札の上から6枚を表向きにする。その中から進化クリーチャーをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。

DM-14で登場した自然S・トリガー呪文

自然文明の「○○設計図」呪文の元祖である。この呪文では複数の進化クリーチャー手札に加えられる。

登場当時の進化クリーチャーは、バトルゾーンに進化元となるクリーチャーを必要とするものしかなかったため、必然的にデッキに入れる枚数が少なくなりやすかった。その都合から「設計図」呪文でも見る枚数がかなり多い。
コスト的に1枚引ければまずまず。2枚以上を手札に加えることができれば、《エナジー・ライト》などの基本的なドローソースを上回るコストパフォーマンスとなる。

驚異的な最大手札補充枚数にもかかわらずS・トリガーが付いているが、当時の進化の在り方を巡る感覚ではS・トリガーが付いていなければ2コストですら弱いという公式側の見方があったと思われる。

しかし、バトルゾーンに進化元を用意する必要がない戦国編マナ進化神化編墓地進化手札進化デッキ進化、ついに進化元すら必要ない王来MAXS-MAX進化と、進化の在り方がどんどん変化していき、進化クリーチャーの割合を増やしたデッキを構築することが可能になっていった。それに伴い安定して得られるハンドアドバンテージもどんどん強化されている。

また、この呪文を「召喚するクリーチャーを得るため」ではなく「出す以外の目的で使う手札を集めるため」に使う運用もできる。>【強欲ユニバース】
王来篇では《巨大設計図》を「墓地に置くための手札を集めるため」に採用した【グルメ墓地ソース】が流行したため、《進化設計図》も同様に手札の枚数の観点で使われる可能性を秘めている。

環境において [編集]

登場当初は、バトルゾーンに進化元を必要とする進化クリーチャーしかなかったため、手札に進化クリーチャーばかり引き込んでも無駄であり、それどころか《進化設計図》のためにデッキに進化クリーチャーばかり詰め込むというデッキビルディング自体が本末転倒であった。
使うとすれば、2ターン目《進化設計図》→3ターン目《コッコ・ルピア》→4ターン目適当なドラゴン→5ターン目《超竜バジュラ》の流れを作るサーチ札だったと思われる。

不死鳥編進化フェニックスの種類が増えて《強欲の開拓》とのコンボが成立したが、安定性の低さが目立ち、環境に影響を与えるまでには至らなかった。

その後、戦国編環境マナ進化を重用する【赤緑速攻】が台頭すると、「進化先だけ補充しても動けない」というデメリットが幾分か目立たなくなり、そちらにおける初動として利用価値が生まれた。

革命編環境では【緑単ベアフガン】を中心として自然系の侵略デッキで活躍。

その後、永らく活躍らしい活躍は無かったが、DMRP-20発売を機に【JO退化】が成立すると、その初動として一気に脚光を浴びる。このデッキ手札進化モモキングの枚数がデッキの出力に直結するため、大量の手札補充ができるこのカードと非常に相性がよかった。コンボの核である《禁断英雄 モモキングダムX》も進化クリーチャーなので《進化設計図》で拾うことができた。
《無双龍騎 ボルバル・モモキング》から暴発することで詰めにも利用でき、必須級のカードとして活躍するに至った。
2022年8月15日付で《禁断英雄 モモキングダムX》《未来王龍 モモキングJO》の組み合わせがプレミアム殿堂コンビとなり【JO退化】は消滅したが、2マナ呪文で最大6ドローできるカードの恐ろしさは多くのプレイヤーの脳裏に刻まれた。

【赤緑タマシードアポロヌス】の安定ルートにおけるパーツとしても使われた。

デュエマの歴史上、強かったカードのほうが少ない「進化クリーチャー」指定のサポートカードとはいえ、既に複数のデッキで必須枠としての採用実績を作った当カードは殿堂カード化が囁かれた。
しかし特に【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】への規制はないまましばらくが経過し、流行も過ぎたと思われる2024年3月11日付で《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》本体が殿堂入り。《進化設計図》にお咎めはなかった。

瞬間的には殿堂入りリペア【赤緑バイク】風にチューニングしたデッキが使用されたが、程なくして使われなくなっていった。進化クリーチャーを手札に引き込む必要性があるデッキが消滅したことで必然的に《進化設計図》の需要は皆無となった。

今では《超七極 Gio》《超七極 Gio/巨大設計図》の5枚をクリーチャー目的で使う【白緑G.O.D.】ですら、ドローソースは《進化設計図》ではなく《閃光の守護者ホーリー》《偽りの名 13/種族選別》《閃光の神官 ヴェルベット/フェアリー・パワー》なども一緒に手札に加えられる《巨大設計図》基盤となっていて需要の無さを加速させている。

比較対象 [編集]

  • 比較対象はやはり《エボリューション・エッグ》。こちらは一度に複数枚手札に加えられる爆発力が売りだが、狙いのカードを引き込みにくいばかりか、デッキ構築しだいでは不発に終わる可能性もあるという不安定さが欠点となる。

カードイラストについて [編集]

再録について [編集]

その他 [編集]

  • このカードにちなんでか、「デッキの上数枚から条件に合ったカードを任意の枚数手札に加える」能力を持った呪文は「~設計図」というカード名になっているものが多い。
    また、「図」からの連想なのか「マップ」というカード名を持つサーチ呪文もいくつか存在する。(《トレジャー・マップ》など)
    派生カードでも、すべて手札に加えることができてしまうと凶悪すぎる場合は、最大枚数が固定となる。DMRP-20時点で《未来設計図》《蒼狼設計図》《凸凹設計図》が存在する。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

進化設計図 UC 自然文明 (2)
呪文
S・トリガー
自分の山札の上から6枚を表向きにする。その中から進化クリーチャーをすべて自分の手札に加え、それ以外をランダムな順番で自分の山札の一番下に置く。

DMPP-12で実装。レアリティアンコモンに変更され、山札に戻す順番が選べないようになった。

TCG版では【グルメ墓地ソース】【JO退化】といったデッキが開拓されていた時期であり、デュエプレに実装された際も2枚以上加える前提のデッキが考察されていた。

DMPP-12期にはマナ進化デッキ進化手札進化ばかりで構成された青赤緑のデッキが第一に考えられたが、個々のカードパワーが低く環境に進出はできなかった。
また、この弾には墓地進化《大邪眼B・ロマノフ》《暗黒の悪魔神ヴァーズ・ロマノフ》《鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー》の3種が登場していたが、まだ《進化設計図》入り【大邪眼B・ロマノフ】はほとんど見られなかった。

DMPP-13期には墓地進化《死神術士デスマーチ》が追加される。
第7回BATTLE ARENA終了後に、参加者たちが実績を残したデッキレシピを自主公開する動きが見られ、《死神術士デスマーチ》と《進化設計図》を入れたタイプの【大邪眼B・ロマノフ】が広く知られる形となった。

DMPP-15期には進化獣を10~12枚入れた【スノーフェアリー】に採用された。

DMPP-26再録。同弾に《超獣軍隊 ベアフガン》《獣軍隊 ベアッサー》も登場しており、もっぱらそちらで活躍している。一応【レッドゾーン】でも採用候補だが、S・トリガーの防御性能が赤緑では頼りないことから【レッドゾーン】では採用例は少ない。

ライザのアトリエ2コラボイラスト版にはライザリン・シュタウトクラウディア・バレンツパトリツィア・アーベルハイムリラ・ディザイアスが描かれている。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

Q.《進化設計図》を使って、スター進化クリーチャーを手札に加えられますか?
A.はい、手札に加えられます。スター進化クリーチャーは進化クリーチャーです。
引用元

Q.《進化設計図》を使って、NEOクリーチャーを手札に加えられますか?
A.いいえ、手札に加えられません。バトルゾーン以外のゾーンにあるNEOクリーチャーは、進化クリーチャーではありません。
引用元