真邪連結(しんじゃれんけつ) バウ・M(マッド)・ロマイオン》 [編集]

真邪連結 バウ・M・ロマイオン P(R) 光/火文明 (8)
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド/ナイト 14000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
ブロッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、呪文を2枚まで、自分の墓地から手札に戻す。
このクリーチャーが攻撃する時、またはこのクリーチャーの「EXライフ」シールドが自分のシールドゾーンを離れた時、コスト8以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。

DMEX-16で登場した/ディスペクター/エンジェル・コマンド/ナイト

EXライフブロッカーT・ブレイカーという高い基本スペックに加え、cip呪文墓地から回収し、アタックトリガーEXライフシールドが離れた時に手札からコスト8以下の呪文コスト踏み倒しできる。

二つの固有能力は噛み合っており、回収した呪文をそのままアタックトリガー唱えることが可能。踏み倒し条件はコスト8までと非常に緩く、文明制限もない。
コスト8の呪文と言えば《蒼龍の大地》などの強力なカードがひしめく超激戦区であり、これらをタダで唱えられるのは非常に強力。

自身のコストも8と重量級だが、非進化ブロッカーなので《ヘブンズ・ゲート》《スターゲイズ・ゲート》などコスト踏み倒し手段には事欠かない。そして、このクリーチャーを呼び出せる呪文の多くが、自ら能力踏み倒す射程に収まっているのも強力。

スピードアタッカーを持たないクリーチャーアタックトリガーということで、自力では出たターンに発動できず、それゆえ速効性に欠けることが弱点となる。しかし、『連結』ディスペクター特有のEXライフシールドが離れた時にも誘発するという条件のおかげで、場に出ることさえできれば最低1回は発動できるようになっており、アタックトリガー共通の弱点を大きく克服していると言える。
はじめて除去を受けたときはもちろん、EXライフシールドが離れる方法は問わないので、ダイレクトアタックで殴り勝とうとするなら必ず1度は誘発する。

とはいえ、置換効果による除去には対抗手段を持たず、ライブラリアウトエクストラウィンを相手が狙ってきた場合には1ターンというタイムラグは致命的な物となる。また、このカードを出した段階で手札呪文踏み倒しを狙っていることは相手にとっても明白であり、そこへハンデスなどで踏み倒し先の呪文を落とされると厳しい。
可能ならば、《T・T・T》《瞬閃と疾駆と双撃の決断》など、スピードアタッカー付与する手段はしっかりと用意しておきたい。種族ナイトを持つため《爆獣イナバ・ギーゼ》でもスピードアタッカー付与できる。

呪文コスト踏み倒しを抜きに考えても、cip呪文回収ができるパワー14000の耐性持ちブロッカーであり、単体のスペックだけでもかなり強固な防御性能を誇る。特に《轟く侵略 レッドゾーン》《蒼き守護神 ドギラゴン閃》などメジャーな切り札が犇めくパワー13000台を超えているのが大きい。
わざわざコンボを組まずとも、《ヘブンズ・ゲート》などで呼び出すブロッカーの1種として採用するだけでも非常に強力なクリーチャーである。

またDMEX-17で強化されたナイトとも、《煉獄魔弾グレイテスト・ゲート》などの全てのナイト・マジックが圏内であるため相性がいい。《煉獄魔弾グレイテスト・ゲート》で自身をリアニメイトした後、ナイト・マジックの効果でさらに展開ができる。《百発人形マグナム》破壊能力をこのクリーチャーに宛がえば、EXライフシールドが離れた時の能力は簡単にトリガーできる。

1ショットキルコンボについて [編集]

出してすぐに《「疾風」の鬼 フウジン天》能力EXライフシールド墓地に置くことで、呪文を唱えつつスピードアタッカーを付与し攻撃時にさらに呪文を唱えられる。この時に唱える呪文《テキサス・ストーム》にすることで相手のシールドをすべてブレイクすることが可能。
具体的には以下の通り。(バトルゾーン《「疾風」の鬼 フウジン天》手札か墓地に《テキサス・ストーム》が必要)

  1. 《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》をバトルゾーンに出す。《テキサス・ストーム》が墓地にあればcipにより墓地から手札に戻す。
  2. 《「疾風」の鬼 フウジン天》の効果でEXライフシールドを墓地に置く。
  3. 《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》のEXライフシールドが離れた時の効果で《テキサス・ストーム》を唱え、《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》を山札の上に置いて出し直し相手のシールドをブレイクする。
  4. 《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》のcipにより唱えた《テキサス・ストーム》を墓地から手札に戻す。
  5. 2に戻る。

環境において [編集]

情報判明当初は、ファッティでありながらcip呪文回収がすぐに直接的なアドバンテージを取りにいけないことから軽視されていた点、マナを伸ばすデッキに適性があるにもかかわらず《天災 デドダム》と全く色が合わない点、【ヘブンズ・ゲート】系統が環境で大した活躍をしないだろうと過小評価されていた点などから、あまり評価されなかった。

ところが蓋を開けると、EXライフEXライフシールドが離れた時の能力が優秀な点、白赤の2色は白青赤《T・T・T》と色が合う点、5色で組むなら《天災 デドダム》と色を補完できる点、王来篇【ヘブンズ・ゲート】系統と相性の良い強化パーツが続々登場した点などから高評価を受け、【白青赤天門】【ヘブンズ・ゲート】型の【5色ディスペクター】などで活躍。
cipの呪文回収も、《ヘブンズ・ゲート》で《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》を踏み倒したら、そのまま踏み倒すために使った《ヘブンズ・ゲート》を手札に戻せるなど、十分強力なものであった。《ドンドン火噴くナウ》で墓地に置いたカードや、EXライフ耐性時のシールド焼却で墓地に置かれた呪文も手札に確保できる。

ただ、アビス・レボリューション環境では【ヘブンズ・ゲート】と言えば【ムザルミ天門】(アドバンス)や【白緑巨大天門】(オリジナル)のように図抜けた基盤を持つものが主流となり、必然と白赤白青赤5色での採用となるこのカードは往時ほどの評価は得られなくなった。

その他 [編集]

実の名 バウイオンMロマノフ》の『連結』ディスペクター

+  合成元との関係

アニメにおいて [編集]

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]