D2フィールド [編集]
月刊コロコロコミック2016年6月号付録、デュエマ40枚スペシャルデッキで初登場したフィールド。
チキチキ・JET・サーキット UC 火文明 (4) |
D2フィールド |
自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない) (他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く) |
フィールドのプレイには展開というキーワード処理が与えられている。クリーチャーで言う召喚にあたる。
ルール [編集]
- 新しいD2フィールドが出る時、すでに他のD2フィールドがバトルゾーンに存在すると、もともと存在する方のD2フィールドは破壊される。
言い換えれば、基本的にD2フィールドはバトルゾーンに1枚しか存在できない。これは持ち主を問わないため、相手と自分とで1つずつD2フィールドを置いておくようなことはできない。
- D2フィールドに限らず、フィールドは自身の能力によって上下逆さまの位相になることがある。一度上下逆さまにされたフィールドは逆さまになった状態が新たな正位置として定義し直される。バトルゾーンを離れて再び設置されないかぎり、もともとの正位置に戻ることはない。
裁定不明 [編集]
- 総合ルール上のテキスト[1]を厳密に解釈した場合、この状況起因処理は「他のD2フィールドが出た時」そのイベント一回につき一度だけ適用される[2]。
- 上記のように解釈した場合、以下の手順によってバトルゾーンに複数枚のD2フィールドを存在させることができることになる。
- ルールによる自壊に対して、《ユニバース・ラピア》でフェニックスが追加されたD2フィールドに《鋼流星ペングカイザー》でブロッカーに付与させた「セイバー:フェニックス」を使うといった方法でバトルゾーンにとどまることができた場合。「出た時」の一度きりのイベントをやり過ごすことができるため。
- 再構築によってD2フィールドを残す場合。再構築によってバトルゾーンで能力を発揮するようになる場合は「出た時」には該当しないため。
+
| | 参考。過去のルールでは上記の状況で2枚以上存在し得た。
| - かつて、張り替えは、2017年9月5日以前は誘発型能力的な処理とされていた。ルール処理ではないので即座には自壊せず、ターン・プレイヤー/非ターン・プレイヤーによって処理順が異なっていた。2017年9月6日以後はルール処理として、ターン・プレイヤー/非ターン・プレイヤーに拘らず、即座に自壊することになった。
|
テクニック [編集]
相手のD2フィールドは、自分がD2フィールドを採用していれば、それを出すだけでどかすことができる。
ただしそれは相手にも言えることなので、あまりにもD2フィールドに依存しすぎた戦略を設計するのは危険。
基本的にはD2フィールドを設置できている側が有利になるので、D2フィールド自体は採用できなくとも、カード指定除去を搭載して相手のD2フィールド対策をしておきたい。
D2フィールドを出すことによって、バトルゾーンに既にあるD2フィールドをどかすことはよく「張り替え」と表現される。
一部のD2フィールドはDスイッチを持っており、ゲーム中一度だけ、上下逆さまにすることで追加の能力を使える。
D2フィールドが貼り替わると再びDスイッチを使える状態になる。Dスイッチを活かすなら、味方のD2フィールドを「張り替え」することにも意義が生まれる。
カードの向きについて [編集]
- 手札にある時でも、マナ数を目印にすれば方向で混乱したり、裏面の向きが逆で相手にバレるというような事は起こらないようになっている。ただし、マナコストの表記位置は通常と反対側になり、持ち方によっては見づらく、テキストも横向きなので確認しようとすると目線でバレる可能性があるので注意。
登場当初はD2フィールドのラインナップが乏しかったので、単純なクリーチャー強化の常在型能力でも十分に使い道があった。
しかし、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》に代表されるS・トリガーD2フィールドサイクルの登場後は、単体でもアドバンテージを稼げる点が評価されて幅広いデッキに採用されるようになっており、従来のD2フィールドを採用するメリットが薄れつつある。そもそもD2フィールドは下手なタイミングで展開すると貼り換えにより1ターンのターンスキップを相手に許すも同然なので、十分なラインナップが確保されたカードプールにおいては余程のスペックが無ければデッキ自体に入らないのも当然である。
無論、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》の返しに貼り換えできれば強力な意趣返しにはなるのだが、「それならこちらも《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を採用したほうがアドバンテージの損失は少ない」ということもあり、結局従来のD2フィールドは駆逐されつつある。
その他 [編集]
- デュエマ開発部員の射場本正巳氏によると、もともとはメインデッキに入る「フォートレス」として開発が検討されていたが、ストーリーの都合上実現しなかった。そのアイデアを「禁断の溢れだした力=フィールド」として流用したものである。横向きというだけで新カードタイプというには不十分と判断され、D2フィールドならではのオーバースペックと、「自他問わずバトルゾーンに1枚しか存在できない」という制約が設けられることになった。
- デュエル・マスターズ プレイスでもTCGと基本ルールは変わらない。デュエプレ独自要素による差異は以下の通り。
- バトルゾーンの上限枚数7つの1つに含まれる。
- 自分で展開しているD2フィールドを張り替える場合、新しいD2フィールドが出た後で古いD2フィールドを破壊する処理を行う。したがって、オブジェクトが7つあると張り替えができない。
「D2フィールド」を参照するカード [編集]
参考 [編集]
703.3. ゲームは状況起因処理の発生する条件のどれかが満たされていないか常に確認し、該当するものがあればそのすべての状況起因処理を同時に、単一のイベントとして処理します。状況起因処理がチェックの結果として発生した場合、処理後に再びチェックが繰り返されます。
703.4l 他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、先にバトルゾーンにあったD2フィールドは持ち主の墓地に置かれる。
ルール変更前は、D2フィールドをセイバーしたり、再構築で残すことができなかった。ルール変更に伴い「他のD2フィールドが出た時、墓地に置く」を「他のD2フィールドがあるなら、最新のもの以外をすべて破壊する」と読み替える裁定が出る可能性がある。なお、D2フィールドの元となったMTGの「ワールド・エンチャント」に適用される「ワールド・ルール」は「複数のパーマネントが「ワールド/World」という特殊タイプを持っている場合、その中でもっとも短い期間ワールドの特殊タイプを持っているものを除き、すべてオーナーの墓地に置かれる。」であり、こうした問題が発生しないように注意深くルーリングされている。