ZERO(ゼロ)侵略(しんりゃく) ブラックアウト》 [編集]

ZEROの侵略 ブラックアウト LEG 闇文明 (6)
クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者ZERO 7000
W・ブレイカー
侵略ZERO:相手のターンの終わりに、そのターン相手のクリーチャーがコストを支払わずに出ていたら、このクリーチャーを自分の手札から出してもよい。
このクリーチャーが攻撃する時、自分のD2フィールドがあれば、相手のパワーが一番大きいクリーチャーを1体破壊する。

DMR-22で登場したソニック・コマンド/侵略者ZERO

《轟く侵略 レッドゾーン》が再び文明となり、新たな侵略である侵略ZEROを引っさげて帰ってきた姿。

コスト踏み倒しのギミックを使わないデッキは少ない為、侵略ZEROが働く場面は多い。相手が大型クリーチャーを踏み倒したターンのカウンターとして期待できる。単純に「ノーコストで出てくる2打点の大型の闇のコマンド」としても優秀であり、殴りつつ《S級不死 デッドゾーン》《復讐 ブラックサイコ》などの侵略元にも活用できる。

D2フィールドが無ければ何の変哲もない準バニラになってしまうが、侵略ZEROで相手ターン終了時に出れば、次の自分のターンにD2フィールドを展開出来る。強力なアタックトリガーとその後のアタックで盤面を制圧できる。

環境において [編集]

DMR-22販売後は同弾で侵略ZEROを持った扱いやすいD2フィールドが出た事や、カウンターでノーコストで場に出し相手を牽制しつつ《S級不死 デッドゾーン》の侵略元になれるなど侵略ZEROが有効に働く場面が多いことが認識され、大会で優勝を果たし評価が向上した。

後にコスト5以上のコマンドを、召喚侵略ZEROで出した時のみ封印を外すことができる《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》が登場したことでこのカードが重宝された。だが1コスト下に《轟獣X ゲリランチャー》がいるため、軽さを重視する場合はあちらが優先されることもある。

新章デュエル・マスターズ環境では【ジョーカーズ】【白緑メタリカ】【緑単ループ】といったようにウィニーを素出しするデッキが多数派であり採用率に陰りが見えた。

双極篇環境では革命チェンジ系列の勢いが再び増したことと【“轟轟轟”ブランド】がトップメタの一角に躍り出たことから需要が回復した。

双極篇終期には、同時期の環境デッキに色が合わなくとも出張するほど需要が高い《Dの牢閣 メメント守神宮》によって条件付きアタックトリガーを発動する機会が増えた。

十王篇では、【連ドラグナー】対策として、評価が上がった。

オリジナル成立以降、【青黒緑デッドダムド】のカウンター札として偶に使われる。GR召喚が存在しない分、通常のコスト踏み倒しが多いためである。同様の理由で【墓地ソース】でも使われることがあり、このクリーチャーの侵略ZERO《S級不死 デッドゾーン》への侵略で強引に打点補強することで見切り発車的にワンショットする場合もある。ただし、疑似侵略ZEROを持つ《流星のガイアッシュ・カイザー》が登場すると、よりカードパワーの高いそちらに立場を譲るようになった。

それでもDM23-EX2期には4枚積みした《パンドラの記憶》《超次元の王家》で2枚積みのこちらを安定して構えられる【青黒赤バイク】アドバンスで4位入賞。

除去能力の条件を満たせることから、《Dの天災 海底研究所》とも一定のシナジーがあり、そちらと組み合わせた【青黒赤バイク】が一定の結果を出している。ただ【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】に関しては、確かに《キユリのASMラジオ》を踏み台に侵略ZEROを発動できるが、【青黒赤バイク】にとっての詰み盤面を作ってしまいかねない《キャディ・ビートル》は結構な確率で火力を避けてしまう。

DM23-RP4期辺りでは、アドバンスの【白黒赤ルドルフ・アルカディア】に採用されるケースも見られるように。【白黒赤ルドルフ・アルカディア】ミラーマッチが増え、相手の《魔光神官ルドルフ・アルカディア》侵略ZERO誘発機会にすることができるのが大きい。運良く《魔の革命 デス・ザ・ロスト》が墓地に落ちなければ後は侵略ZEROで出すだけであり、そうなれば《時空の禁断 レッドゾーンX》侵略することで諸々のロック持ちによる詰み盤面回避もお手の物。

背景ストーリーでの活躍 [編集]

《蒼き団長 ドギラゴン剣》《百族の長 プチョヘンザ》の手により《伝説の禁断 ドキンダムX》が倒されたことにより、《禁断の轟速 レッドゾーンX》が《ドキンダムX》の支配から解放され禁断の力を取り込みパワーアップした姿。
姿は黒くなった《レッドゾーン》だが腕にブースターのような物が付くなど細かな差異がある。

その他 [編集]

  • 上記のとおり、初期の評価の低さとは裏腹に、革命ファイナル環境双極篇環境の二度も環境のトップに台頭したため、まさに過小評価されたカードであると言える。しかし、「それだけ準バニラはプレイヤー達から白い目で見られやすい」ということでもあると同時に、「コスト踏み倒し能力を侮ってはいけない」ということを示唆したカードでもある。「字面の能力だけでなく、コスト種族などもしっかり考慮した上で、何ができるのかをしっかり見極めることが大事だ」ということだろう。同じことが《黒神龍グールジェネレイド》にも言える。
  • 「ブラックアウト」(black out)とは、「(一時的な)記憶喪失」、「(一時的な)機能停止」、「停電」や「暗転」といった複数の意味を持つ。
    冠詞にある「ZERO」の存在から、相手の意識を一瞬で刈り取る、という風に解釈できる。
    • 元々のクリーチャーが「レッドゾーン」なだけに、「レッド(赤)」から「ブラック(黒)」へと変色したような意味も含まれている模様。
  • 歴代のトップレアと同じくシークレットカードが存在する。全てアルトアートであり、SD体型にデフォルメされたもの、体全体と背景が金色のもの、銀色のものの3種類がある。

アニメ・漫画において [編集]

漫画「VS」およびアニメ「VSRF」ではバサラの新たな切り札であり3枚目のレジェンドカードである、「ゼロチャージキル」の核となるクリーチャー。

  • 漫画「VS」では《轟く侵略 レッドゾーン》のカードをオイルに浸して変化させる形で誕生。切札 勝太ルシファーを纏めて相手取り、二人とも「ゼロチャージキル」で撃破した上で病院送りにした。そんな鮮烈なデビューを果たしたにもかかわらず、それ以降は使用されていない。
    • コロコロコミック2016年8月号では、上記の「VS」の最後でバサラがこのカードと共にバイクで駆け出すという幕引きから、次ページの「でんぢゃらすじーさん邪」の扉絵にてじーさんバサラ諸共バズーカで爆破され、せっかくの門出を邪魔されるというコラボがあった。その後2022年8月2日、コロコロ公式Twitter(旧X)に「でんぢゃらすじーさん」シリーズ20周年を祝うためのイラストとして、上記の件の仕返しと言わんばかりに同じ構図で松本しげのぶ先生が曽山一寿先生をバズーカで爆破するイラストが投下された。
  • アニメ「VSRF」では第23話でNo.2が作った新型バイクから生み出されたクリーチャーとされており、《レッドゾーン》とは別物となっている。声優は多数のクリーチャーを担当した山下大毅氏。続く第24話から使用し、百獣 レオを「ゼロチャージキル」した。第29話、第30話、第42話、第49話でも使用され、そのうち第30話と第42話では背景ストーリー通り《終焉の禁断 ドルマゲドンX》封印を外す「最後のカギ」になっている。
    第33話ではデッキ構築のシーンでカードのみ、第40話では既にバトルゾーンに置かれていた。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]