邪藩(じゃぱん) 牛次郎(ぎゅうじろう) [編集]

漫画・アニメ「デュエル・マスターズ」シリーズに登場するキャラクター
とても老けて見えるが初登場時は12歳の小学生。IQ200(後に400に向上)の天才。
一人称は「オレ」「ぼく」「ぼくちゃん」「ぼくちん」。
アニメの声は志賀克也氏が担当。

漫画・アニメともに最初は白凰の部下として切札 勝舞の前に現れるが、白凰を尊敬する気持ちなどは最初から全くなく、白凰を倒すのが目的。
世界征服も考えており、「じゃぱん ぎゅうじろう」の名も「日本(=ジャパン)牛耳ろう」が由来なのだろう。

実力は十分に高いが、相手のデッキ作成や手札を盗み見たり、S・トリガーを仕込むなどのイカサマをしたりと、勝つためには徹底して手段を選ばない。
漫画とアニメともに、その本性が初めて表れた話はサブタイトルが「最低のデュエリスト」(漫画では「決闘者」に「デュエリスト」の読み)となっている。

自分を負かした勝舞と、神殿時代に偉そうにしていた白凰への恨みは根深く、時には本気で殺そうとする事もあった。
しかし、本人の腕前が勝舞らに劣ることもあってか、小悪党の域を出ておらず、ギャグ描写も多い。

いつも乗っているロボットは彼がコンプレックスの身長を誤魔化すために自作した物で、名前は「レッツデュエ郎DX」。縮めて「デュエ郎」とも呼ばれる。
武器やバリアを展開したり、飛行も可能など多機能。自我も持っており、常識的で良心も持って主人に忠言する。
たとえ牛次郎の手で爆破されようとも牛次郎への愛は変わらないなど、主人とは似ても似つかぬ性格をしている。
離島へ墜落した外伝では、助けてくれた住民が牛次郎のカードでデュエマを楽しむ様子を邪魔する事を嫌がり、カードの配布と自身の爆破を賭けて牛次郎とデュエルしている。
その経過を見る限り、イカサマをしない事以外は戦法は主人と全く同一と思われる。
デュエ郎に対しては牛次郎も非情にはなりきれなかった様で、上記のデュエルは結局牛次郎が勝ったが、爆破したのは壊れたエンジン部分だけでその後完全に修理し、代金こそ盗んで行ったものの、住民に(デュエ郎が)配布したカードは回収せずに島を去った。

デュエル・マスターズでは、デッキのメインカラーは
DMカードを持っての登場は日本大会が初だが、とある事情で本戦には出場していない。
しかし大会中、愛善と三国を人質に取り、非公式のデュエルを白凰に挑む。
白凰戦では《エメラル》《アストラル・リーフ》を駆使し、天才を自称するだけある見事な【青単速攻】を使用。
《アクア・サーファー》の劇中最初の使い手でもある。
《キャンディ・ドロップ》や、シールドから飛び出した《アクア・チャージャー》などで数を増やし、8体のクリーチャーで白凰を包囲するも、その全てを《風撃の求道者ラ・バイル》1体に足止めされる。
窮地に立たされS・トリガーを(イカサマで)仕込むが(「ラ・バイルは死ぬ」という台詞から恐らく《デーモン・ハンド》)、《聖霊王アルカディアス》により封じられて敗北した。
対戦前にデッキを覗き見していたが、「アルカディアスとラ・バイルの効果を忘れる」という致命的なミスをやらかしていた事になる。

  • 余談ながらMtG時代もデッキを覗き見ていたはずなのに、勝負を左右したカードの存在を完全には把握していなかったような発言がある。

「チャージ」ではアルカディアス対策として、《アクア・サーファー》を仕込む。
しかしアルカディアスに最後のシールドをブレイクされた後、最後に残った白凰の攻撃可能クリーチャーは、選ばれない《光器ペトローバ》であり、《アクア・サーファー》の能力は不発となって敗北。

余談だが、上記の一戦にて白凰が《浄化の精霊ウルス》召喚した際、人質となっている三国と愛善は「ウルスが降臨した。もう牛次郎に勝ち目はない…」と勝利を確信したような発言をしている。
だが牛次郎の場にはパンプアップの作動している《アングラー・クラスター》が2体おり、加えて白凰は牛次郎の大量展開に対する防御のすべをほとんど備えていないなど、実際は全く油断ならない状況となっている。
これは白凰が圧倒的な実力を持ち、牛次郎が侮られているがゆえの発言だろうか。
アニメの同場面においても、ウルスの登場時にほぼ同じ発言があるが、漫画に比べて牛次郎の場はそこまで充実していなかった。

上記の白凰戦後、幽からサバイバーデッキを受け取り、その場で勝舞と珍しく小細工無しのデュエルに。
サバイバーを大量展開し、さらに切札の《シータ・トゥレイト》で勝舞を圧倒するが、勝舞の奇跡的なS・トリガー《ホーリー・スパーク》と、《バザガジール・ドラゴン》により逆転負けを喫した。

アニメの同場面ではウェーブストライカーデッキを使い、大会の試合で対戦。幽の能力で「大会で使用するデッキを途中で変えるのは禁止」というルールを無視している。
実況のデュエルジャッカー・ショーや角古 れく太などの勝舞の友人を含む観客全員を操って、自分を応援させ、勝舞を精神的にも追い詰めたが、S・トリガー《ホーリー・スパーク》の光で幽の力は無力化し、《無双竜機ボルバルザーク》によって敗北した。

一時期不亞 幽と協力関係にあり「ダーリン」と呼ばれ、同棲生活を送っていたが、幽が本性を表した後は牛次郎も彼女との関係を断ち切っている。
アニメでは後に小細工をして幽を精神的に苦しめ、「誰か(記憶を失った白凰だがその場の誰も気づかなかった)が作った5色デッキを幽が使って幽が負けたら幽は自分のもの」と迫った。
しかしミミ達に小細工がばれ、幽はデッキの特長を理解し、幽の勝利に終わる。

勝舞に強い恨みを抱いている一方で実力は認めており、漫画(無印)の71話では「普段はクソマヌケだがデュエルになるとめちゃくちゃ頭いい」と評価している。事実、この発言の後に勝舞は幽に逆転勝利を飾っている。

「クロス」と「クロスショック」にも登場。
こちらの設定では、勝舞は神殿で牛次郎・金太郎・黒城に会っていないが、牛次郎は勝舞を知っている。
「絶対ぶっ潰してやるリスト」というものを作っており、勝舞と白凰を潰す気でいる。
三国と愛善を人質に、大会とは別に白凰に挑むも、パーフェクトデュエルで敗北、しかし「チャージ」同様、白凰をやぐらの下敷きにして瀕死にさせる。
大会では「茶番 馬太郎(ちゃばん うまたろう)」というロボットの振りをして勝ち進むが、勝舞との対戦中にミミ達によって、超小型メカで相手の手札を盗み見ていた事とともに正体がばれ、勝舞の「怒りのデュエマ」の前に敗北した。

後に勝舞に復讐しようと再登場。勝舞に代わって挑んできた天地 龍牙を「リストの付録にも載っていないザコ」とし、イメルダのお面を使って龍牙がイメルダに負けた時の恐怖を思い出させようとする。
しかし龍牙は完全に克服しており、ショックを受けた振りに驚かされ、その後は龍牙のペースで一気に敗北。
デッキは山札破壊や連鎖を中心としたものも使用。
白凰との対戦では火文明も使用していた。

  • コロコロコミックで実施されたキャラクター人気投票では最下位で、投票数は1票。さらに本人が投票したと書かれていた。
    しかし後に作者は牛次郎は子供に大人気であり、コロコロコミックのアンケート投票で初めて1位を取ったのは牛次郎戦だったと振り返っている。この結果を受けて、バトルアリーナ編での出番増につながったと言う。また白凰や勝舞に匹敵するほどキャラクターが立っているとも語っていた。
  • その卑劣っぷりはMtG時代からだが、この頃はまだ彼がやった非道と思われる行為にも、擁護できる場面はある。
  • 勝舞達とのデュエルを拒否し、その撤回と引き換えに土下座を強要するが、元々は勝舞とれく太が初対面である牛次郎の老けた容姿を馬鹿にしたため、土下座はやりすぎとしても、謝罪はすべきことではある。さらに勝舞は、最後まで彼に一言も謝罪せず、代わりにミミに土下座してもらっている。土下座の代行を申し出たのはミミ自身だが、自分の友人が土下座することをそのまま一任しているわけなので、この時点では勝舞の態度の方が問題があると言わざるを得ない。デュエル中には牛次郎も勝舞の父・勝利を侮辱したが、張本人の勝利はその場にいないため、初対面の人間の容姿を、いきなり本人の前で侮辱した勝舞に比べればまだマシな方である。
  • デュエルでは、勝舞がスリヴァーに特別な思い入れを抱いていた事を利用し、それを自らの手で葬らせることで迷いを生じさせた。このプレイングには悪意こそあったものの、ルール上は全く問題のない行為であり、牛次郎にしてみればいつもの戦術がたまたま勝舞のトラウマを刺激するようなものだったのを有効活用しただけである。モラルに問われるような事ではない。
  • 勝舞との決闘には自分に有利なバンガード戦を用いて、れく太から「ずるい」と非難されたが、バンガード戦自体はMtGのオフィシャルの遊び方の1つである。さらには、その前に勝負した三国やミミも、それぞれ自分得意のルールで戦っている(しかも「1時間でルールを理解した上でデッキを完成させろ」だの「弱者を装って油断させる」だのと両者ともに牛次郎の事を言える立場では無かったりする。また、デッキ構築時間も2人と違って勝舞が納得できるまで与えている)。白凰に至っては、対戦相手の勝舞が存在自体知らなかったカードゲームで挑んでいるが、れく太は彼らに対しては何も言っていない。
  • 改心前の白凰の神殿での非情な振る舞いへの言及はほぼ事実であり(金太郎・三国・愛善は一度敗れただけであっさり切り捨てられたり、危うく殺されそうになったり、白凰を慕っていたミミでさえ自らは白凰の道具でしかない事を認めていた)、白凰自身もこれを認めている。
  • しかし、負けた後に作り話で同情を買おうとしたり、対戦相手のデッキを隠しカメラなどで盗み見る行為は言い逃れ出来ないだろう。
  • 白凰を非道な手段で倒した際、他の四天衆に「牛次郎!殺す!」と言われ、Dr.ルートはこれを受けて勝舞に「牛次郎とかいうガキを殺せ」と命令している。単行本では「牛次郎を潰せ」に修正されているが、後の描写と矛盾するからだと思われる。
    黒幕であるザキラですら助命される中で、容赦なく殺意を向けられ嫌悪される様は、全編を通しても圧倒的である。
  • ちなみにこの回における「潰せ」発言は白凰からの伝言という事になっているが、実際には白凰は(自身の当時の冷酷な態度に負い目を感じてか)「牛次郎を責めないでほしい」と伝言を残している。

そんな彼も「SX」最終回では勝舞の葬式に喪服を着て参列している。
普段の彼からは想像もつかないシーンであり、真意はどうあれ世界を救った英雄の訃報には普段の卑劣さを曝け出すことはできなかったようだ。
このことから、彼は卑劣な手段そのものを楽しむ心からの悪人と言うより、勝利の為に卑劣な手段を使っているのだと解釈できる。
もちろん、数々の悪行が許されるわけでもないのだが。

漫画ではその後登場していないが、アニメでは「VS」の第38話から変更されたオープニング映像で先に登場し、第40話で本編に登場。
更に老け顔になったが、まだ26歳前後である(勝舞時代では勝太は乳幼児であり、「VS」はそこから約14年後の物語である為)。
ギョウと協力関係にあり、ルシファーに有効な毒を彼から頼まれて作るなど、相変わらず非道なことをしている。しかし過去の事で多少は反省したのか、ルシファーの命を奪いかねない行為に関しては制止するもギョウは従わなかった。
かつてのシリーズの時に比べて容姿は頭が大きくなっており、唇は非常に厚く、鼻毛も出ている。

  • アニメ「デュエル・マスターズ!」では第21において切札 ジョーが日曜朝に見たいアニメである「ギュギュギュの牛次郎」のイメージにおいて彼の相棒であるロボットやデュエマウスと共に登場。
    • 元ネタはどう見てもフジテレビ系で放送されていたアニメ「ゲゲゲの鬼太郎(第6期)」で、主人公である鬼太郎に扮していた。
+  以下ネタバレ
  • 作者の松本しげのぶは、自身の苦手な存在から生まれたキャラだと後に語っている。参考

戦績 [編集]

  • 通算戦績:3戦1勝2敗

漫画「デュエル・マスターズ(無印)」 [編集]

  • 通算戦績:1戦0勝1敗
    話数対戦相手勝敗
    21-24話切札 勝舞敗北

アニメ「デュエル・マスターズVSR」 [編集]

  • 通算成績:2戦1勝1敗
    話数対戦相手勝敗デッキ名
    49話デュエマウス勝利正体不明の正体…!
    50-51話切札 勝太敗北最凶最悪、伝説のショータイム!

関連カード [編集]

参考 [編集]

デュエル・マスターズ プレイスでの使用デッキ [編集]

他のNPCと違い、使用するデッキタイプが一定でないのが特徴。強いて言えば、水文明の使用率が高いことか。
DMPP-10期に更新されたシティバトルでは【サバイバー】を使用しており、かなりの強敵になっている。
対戦時に確認できる彼の称号は『清く正しく』という皮肉ぶりである。

+  一覧

水単リキッド・ピープル [編集]

  • 2024年2月1日~2月12日開催の期間限定イベント「想いを花にのせて1」中の「VS邪藩牛次郎【初級】」で使用。

光水自然サバイバー [編集]

  • 2024年2月1日~2月12日開催の期間限定イベント「想いを花にのせて1」中の「VS邪藩牛次郎【中級】」で使用。

5色ドミティウス [編集]

  • 2024年2月1日~2月12日開催の期間限定イベント「想いを花にのせて1」中の「VS邪藩牛次郎【上級】」で使用。