ノンクリーチャー [編集]
クリーチャーをまったく使用しないこと。またはそのようなデッキを指す。
もともとはMagic:The Gatheringで使われる用語。あちらはエクストラウィン能力を持つカードもデュエル・マスターズより多く、ライブラリアウトもより簡単に狙える。そもそものルールが「ライフがなくなった方が負け」であるため、クリーチャー以外でライフを削るカードを入れれば簡単に実現できる。
しかしデュエル・マスターズでは、このようなコンセプトのデッキを組む事は「理論上は可能」であるが、現状では決してまともに勝ちに行けるデッキタイプとは言い難い。
その理由として、以下に示す2つの明確な弱点がある。
- 勝ち筋が用意されていない
- 継戦能力が低い
- クリーチャー以外のカードタイプで最もメジャーかつ強力なものは呪文である。しかし呪文は基本的に単発であり、攻撃、防御、妨害、リソース稼ぎのいずれにおいても、それを要求するたびに該当のカードを使用する必要が生じる。呪文以外のカードタイプで継続的に効果を生み出してくれるカードもあるが、クリーチャーの存在や行動が発動条件となっている場合が多い。
- 攻撃面では、ノンクリーチャーの勝ち筋をライブラリアウトと仮定したとき、例えば相手の山札を削る枚数が比較的多い《ブラッディ・クロス》は、ゲーム開始時点での相手の山札30枚のうち2枚を単発で削る。これを15回ほど使用できればライブラリアウトによる勝利が狙えることになる。これに対し、同じコスト2のクリーチャーは1回の攻撃でシールドをブレイクすれば、相手の体力の1/6(シールド+ダイレクトアタック)を削る。生き残れば次のターンも同じ行動を行え、さらにコストが上がればより削り性能の高いクリーチャーもわんさか控えている。このように、クリーチャーを使った方がゲームを進められるスピードが圧倒的に速い。
- 防御面でもクリーチャーはその場にいれば実際の防御と抑止力を継続的に発揮してくれるブロッカーなどが存在する。対してノンクリーチャーの場合は主にシールドを破られた時のS・トリガーをはじめとしたカウンターに頼らざるを得ず、基本的には一時凌ぎしかできない。
そんな中でも【シールドプリズン】の台頭以降は、ノンクリーチャーデッキでチャンピオンシップ上位入賞することが、机上の空論から現実的な確率に近づきつつある。
ノンクリーチャーに関連するカードの変遷 [編集]
- 超天篇でツインパクトが登場すると、呪文比率を高めながらクリーチャーの比率も上げることができるようになった。これによって、クリーチャー比率が高いと困るデッキなどよほど特殊な構築でない限りノンクリーチャーに近付ける意味が一層薄れた。
その他 [編集]
参考 [編集]