《零獄接続王 ロマノグリラ0世》 [編集]
零獄接続王 ロマノグリラ0世 KGM 光/闇/自然文明 (11) |
クリーチャー:ディスペクター/ダークロード/ガーディアン/ナイト 17000 |
EXライフ |
マッハファイター |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を見てもよい。そうしたら、その中から1枚を墓地に置き、残りをマナゾーンに置く。 |
このクリーチャーが攻撃する時、コストの合計が、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下になるよう、自分のマナゾーンと墓地からクリーチャーを最大1体ずつ選び、出す。 |
このクリーチャーがタップしていれば、自分は攻撃されない。 |
DMRP-19で登場した光/闇/自然のディスペクター/ダークロード/ガーディアン/ナイト。
cipで任意のマナブーストと墓地肥やしをし、アタックトリガーで墓地とマナゾーンから最大1体ずつコスト踏み倒しを行う。
更にはタップしている間自分への攻撃を封じる常在型能力を持つマッハファイター。
第一に、cipでマナゾーンと墓地それぞれにカードを置く能力は《ライマー・ドルイド》と似ている。
とはいえ、このクリーチャー自身非常に高コストなので、マナブーストや墓地肥やしというよりは、もっぱらアタックトリガーによるコスト踏み倒しの下準備として使うことになるだろう。
第二に、そのアタックトリガーで行うコスト踏み倒しでは、マナと墓地から任意のクリーチャーを好きな組み合わせで最大1体ずつ呼び出すことができる。
0体or1体の何方かを選べるので、メタクリーチャーが居るなら出さない選択肢もOK。
マッハファイターなので、手頃な相手クリーチャーがいれば出して即能力を使用可能。
序盤にマナゾーンに置いたクリーチャーでも、マナ回収の手間を挟むことなく活用できるのは嬉しい。
cipでもマナブーストが可能なこともあり、普通にマナを溜めて召喚していれば13マナ、ササゲールなどを使用していても8マナ程度なら溜まっていることが多く、呼び出せる対象は非常に多岐に渡る。
合成元の《邪眼皇ロマノフI世》のごとく2体目以降の《ロマノグリラ0世》を連鎖的に呼び出すことも可能であり、マッハファイターで相手のクリーチャーを蹴散らしながら強固な布陣を敷くことができる。
何体も並べてから《終末縫合王 ミカドレオ》を呼び出すことでエクストラウィンが狙える。
また、ササゲールを使用したディスタスを自力で再利用できるため、後続のディスペクターを呼び出し易くなる。
第三に、合成元の《「無情」の極 シャングリラ》譲りの攻撃制限は「プレイヤーを攻撃させない」ものへと変化している。
クリーチャーへの攻撃は許すものの、ダイレクトアタックは防ぐことができる。特にEXライフで追加されたシールドに攻撃させなくする事が強く、「低パワーの相手クリーチャーにEXライフシールドをブレイクされてから、大型クリーチャーに殴り返しされてしまう」といったディスペクター特有の弱点を克服している。相手からしたら大型クリーチャーで殴るか、デッキスペースを圧迫する除去札の使用を合計2回強いられる羽目になる為、このクリーチャーの除去耐性は更に強固な物となっている。
これがあるため、マッハファイターとアタックトリガーが腐ってしまうもののタップイン効果にもある程度強い。
総じて広い範囲からコスト踏み倒しを行うアタックトリガーを持ち、マッハファイターによって即時に発動可能であり、さらに自力でコスト踏み倒し対象をある程度工面できるなど、単体で能力が綺麗に完結している。
中でもパワー12000以上に除去耐性を与える《龍装者 ジスタジオ》と相性が良く、《あたりポンの助》などで無視されたり、エクストラウィンでも狙われない限り無敵の布陣が完成する。
大きな難点としては、能力の性質上どうしても相手クリーチャー頼りの運用になってしまうこと。
マッハファイター・攻撃制限は共に相手のクリーチャーがいない局面では即座に効力を発揮できず、マナと墓地を軽く増やすだけのファッティで終わってしまう。
コストの高さから「相手クリーチャーが全くいない」という場面で出すことはほぼ無いだろうが、【カリヤドネループ】などこのクリーチャーそのものが腐ってしまう対面があることは意識しておきたい。
マナコストの重さも欠点だが、ディスペクターゆえにササゲールを利用できる。特に《霊宝 ヒャクメ-4》ならば一気に4コストも軽減できる上、文明も一致している。破壊されたらリアニメイトで呼び戻すことができ、非常に相性がよい。同じように《流星のガイアッシュ・カイザー》も一気に4コスト軽減させることができる。
大量マナブーストで有名な《砕慄接続 グレイトフル・ベン》と組み合わせるのも手だろう。
【5色コントロール】に入れるとしたら、スピードアタッカーを呼び出しつつ相手への攻撃制限能力を活かして雑殴りするというのが1つの使い方になるか。
cipでマナブーストができる重量級という点から【ミステリー・キューブ】のようなデッキにも適性がある。
運よくコスト踏み倒しに成功すればマナを伸ばしながらクリーチャーを展開し、さらにプレイヤーへの攻撃も防いでくれる頼もしい存在となる。
自身の能力を活かして2体から3体並べるのもアリで、そうすると地味にマナも伸びるので後続の展開にも役立つ。
山札掘削を《神の試練》での追加ターン獲得に活かすのも悪くない。
- cipの解決時に山札が2枚以下なら、それらを見ることもできない。当然、「そうしたら」以降の能力も解決できない。「そうしたら」以前の能力には「可能な部分のみ実行する」ルールは適用されないため。参考
環境において [編集]
DMRP-19で登場するなり、通常の【5色コントロール】との折衷型【5色ディスペクター】で活躍。
20マナ近く貯めてから詰めに《地封龍 ギャイア》を呼び出し、オマケに墓地から《霊宝 ヒャクメ-4》を釣るのが常套パターン。派生形の【4色ロマノグリラ天門】でも需要がある。【4色ロマノグリラ天門】での活躍は当該記事を参照されたい。
このクリーチャーが出る頃には相手の盤面が更地であることが稀な上に、このクリーチャーを出すためのマナブーストによりマナゾーンも必然と整っているため、重いわりに盤面やマナゾーンに左右されてしまうという登場前の懸念も杞憂に終わった。
後に《流星のガイアッシュ・カイザー》が登場すると、事実上の7コストのクリーチャーとして召喚できるようになった。
DM24-EX4発売約1週間後には、1枚積みのこちらを含めて1枚積み28種類の準ハイランダーである【5色グッドスタッフ】なるデッキが128人参加のオリジナルのチャンピオンシップで4位入賞。
その他 [編集]
超獣王来烈伝で予告されていたディスペクター。
「煉獄王」《邪眼皇ロマノフI世》と“矛盾に満ちたゼロの心”「零源王」《「無情」の極 シャングリラ》を合成した『接続』ディスペクターの王。
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| | 合成元との関係
| - 《シャングリラ》の竜頭状の頭上に《ロマノフ》が足を組んで座っている。一見すると《ロマノフ》本体は接合されていないように見えるが、よく見ると腰布などに『接続』ディスペクター特有のビス止めが確認できるため、どうやら姿勢ごと固定して接合されているようだ。冒涜的な改造の多いディスペクターの中でもさらに悪趣味な施術に定評のある『接続』ディスペクターにしては比較的穏当な改造であるが、「姿勢を変えることを禁じる」という、別方面で冒涜的な扱いを受けている[1]。
- また《シャングリラ》の下半身に当たる竜頭が合成元とは大きくデザインが異なっており、ロマノフが座れるように頭部を変形させている模様。その上、色も黒く変色しており、黒いドラゴンを彷彿とさせるデザインとなっている。
- 左右には複製された《シャングリラ》の頭部が浮遊している。
- その他、《ロマノフ》の頭に《シャングリラ》の人型部分の頭髪が移植されている、二丁の「魔銃」に《シャングリラ》モチーフの装飾をビス止めしている等、細かく「ディスペクト」式改造を施しているのがわかる。
- これまでのディスペクターの王はその多くが合成元の姿からかけ離れた派手な改造を行われていたが、このクリーチャーの場合は、逆に遠目には改造部の判り難い合成の仕方になっている。「雑合体」と「完全に分解しての再構成」という両極端な改造を行う『接続』ディスペクターらしい、歪んだ繊細さが感じられる合成と言える。
- なお、《シャングリラ》の人体部は竜頭のいわゆる首の根元から生えていたが、こちらは竜頭に直接《ロマノフ》が座っている。
はじまりのゼニスと呼ばれる《シャングリラ》の上に、《ロマノフ》がふんぞり返るその姿は、ゼニスに対して明らかなディスペクトと言える。
- 能力の面でも、《ロマノフ》によく見られる呪文に関する能力を一切持たず、また《シャングリラ》の「攻撃全てを封じる=争いをなくす」能力が「クリーチャーへの攻撃のみ許す=争いを認める」能力に変化しているなど、合成元の2体をかなり「ディスペクト」している。
ただ、攻撃時のリアニメイトは合成元と縁の深い《煉獄と魔弾の印》と《無情秘伝 LOVE×HATE》の存在を考慮すれば「リスペクト」気味かもしれない。
- カード名「零獄」の内、「獄」はDMD-25以来《ロマノフ》関連でよく用いられるようになった「煉獄」という単語から、「零(0)」はそのまま《シャングリラ》の色にして重要な要素である「ゼロ」からだろう。なお、「0世」という呼び方は意味の成立しない「矛盾」した表現である。
- 一応、例えば「従来"1世"と呼んでいた者が実は本当の初代ではなかった」場合に、「1世」というそれまでの呼び名は変えることなく本当の初代に名を与えたいのであれば、2世・3世等との比較から帰納的に「0世」という呼称を定義することは可能である。しかし、当然ながら《ロマノグリラ》が「初代」なはずもなく、この解釈でもやはり「矛盾」した表現であることに変わりはない。
- 闇単色の《ロマノフ》と無色の《シャングリラ》の合成だが、『接続』3色に合わせる為白黒緑という色構成になっている。
- 合成元の2体は意外にも、背景ストーリー上で、争いの発端となった所で共通している。
- まず《ロマノフ》は、「争いを求めて」戦国武闘会で数々の混乱を招き入れており(当時は《暗黒皇グレイテスト・シーザー》が《超銀河弾 HELL》を乱発したことが発端となっているが、実は《シーザー》は《ロマノフ》が生み出したことが判明。)、次に《シャングリラ》は「争いを無くす」べくゼニスを差し向けている(本来はガーディアンの思想からゼニスを生み出した)。
しかも両者の考えは、共に「争い」に関連する所にあるが、最終的な目的は真逆の位置にあり、「矛盾」している。その2体がディスペクターの『王』として合成元に選ばれるというのは中々な皮肉である。
- また、《シャングリラ》は背景ストーリーにおいて、ガーディアンの「文明を問わずみんなを守りたい心」と「外敵を排除したい心」という平和と攻撃性という2つの矛盾した心に苦しんだ末の存在であることが明らかになっているが、一方で《ロマノフ》も上述したように《超神羅ロマノフカイザー・NEX》として起源神と戦って自身の犠牲と引き換えに世界の平和を戻すことに貢献したと思いきや、今度は続編の覚醒編背景ストーリーではΖによって《邪神の覚醒者ロマノフ・Z・ウィザード》として復活して世界の平和を脅かそうとすると同時に自爆特攻が気にくわなかったのか、《ロマノフカイザー・NEX》時代は同一の存在として共闘したNEXに恨みを抱いているなど、経歴的には「世界を脅かす悪党と同時に世界を救った英雄」「身体を安定させるために手を組んで仲間となった相手を憎む」という、ある意味《シャングリラ》と同様に矛盾を抱いている。「世界を救いたい気持ち」と「世界を破滅させる気持ち」を同時に持っている屈折した存在という解釈をすれば、合成元の2体は実はかなり似ているのかもしれない。
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DMRP-19のCMでは、《ロマノフ》が座している《シャングリラ》部分がレースマシン状に変形し低空飛行している。《ロマノフ》と比して《シャングリラ》が小さく、直前に登場したデコトラ型《禁断竜王 Vol-Val-8》の存在もあって非常にコンパクトな印象を受ける。
―高貴なる矛盾。強欲と無欲が支配の鉄鋲で留められた存在。それこそが、零獄接続王。―
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| | 具体的な活躍
| 魔弾を撃ち込んだ他者に同士討ちを強制し、その者の平和を望む心との矛盾でゼニス化させる能力を持つ。
レクスターズ達と交戦中だった《極世接続 G.O.D.Z.A.》の中から顕現。レクスターズ達に同士討ちを強いゼニス化させるも、駆け付けたガイアハザード及び四つの王国のキングマスター達から「戦いによる相互理解」というヒントを得た事でレクスターズはゼニス化を克服。
今度は自分が一斉に攻められたことで、「戦いながらも相互理解を試みる者たちが存在する」という矛盾に耐えられず自身が崩壊。「煉獄王」の魂は超獣王来烈伝へと還っていった。
- 他者に争いを強い矛盾を利用して第二第三の《シャングリラ》を生み出すという行為、矛盾に耐えきれず崩壊するという最期など、平和と争いの矛盾に対する苦しみの果てに超克を果たしたオリジナルの《シャングリラ》を徹底して「ディスペクト」する活躍を見せている。
また、同族間で無益な戦いを強いる能力は、ナイトのプライドをかけてサムライとの戦いに挑んだ《ロマノフ》を侮辱する行為でもあり、やはりこちらも「ディスペクト」されている。
- 前弾で世界規模どころか複数の次元に渡る大厄災を引き起こし、死後も更なる脅威を呼び寄せた《禁時混成王 ドキンダンテXXII》と比べると呆気ない幕引きのように見えるが、実際には元キングマスター含む大勢のレクスターズに加え、王国のキングマスター4人とガイアハザード4人もの戦力を投入してようやく勝ち取った勝利であったことが窺える。投入された戦力だけなら各章のラスボスにも匹敵するだろう。
また、レクスターズの攻撃で破壊されたわけではなく「矛盾によって自己崩壊した」という最期であることから、《ドキンダンテ》同様特殊な手順を踏まなければ打倒は叶わない存在だった可能性もある。
- 「戦いによる相互理解」という概念は、奇しくも同年発売のDMBD-16・DMBD-17にて提示された物である。
また、エピソード1以降の背景ストーリーにおいては度々戦争終結の一助となっている概念であり、実のところデュエマの背景ストーリーにおいてそれ程突拍子もない思想という訳でもない。予め周知されていたからこそのスピード決着だったと言える。
- 《シャングリラ》がラスボスを務めたエピソード2のストーリーにおいても、鬼丸がライオネルや修羅丸と戦いを通して和解しており、《シャングリラ》自身に対してもその想いに理解を示し受け入れている。矛盾を目に当たりにしての自己崩壊という最期は、あるいは《シャングリラ》の抵抗によるものだったのかもしれない。
- 合成元である《邪眼皇ロマノフI世》を「強欲」と称しているが、「強欲」という言葉には《龍覇 イメン=ブーゴ》や《龍覇 ザ=デッドマン》が思い当たる。
もっとも、ナイトの中でも「邪眼」が好戦派であることを踏まえれば、「邪眼」の筆頭たる《ロマノフ》が「強欲」であることには違いないのかもしれない。
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アニメ・漫画での活躍 [編集]
アニメ『キング!』では他のキングマスターカードのディスペクターと同様にジェンドルが使用。声優は堀総士郎氏。
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| | 具体的な活躍
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- CGモデルがモデリングの為の簡略化を兼ねてかカードイラストとはデザインがかなり変わっている。
- 具体的には、《ロマノフ》の足が靴からDMC-58版を思わせる竜足に変わり、座乗している竜頭のデザインがほぼ元の《シャングリラ》と同じになっている。
また、《ロマノフ》のマントを貫く棘が無くなり、上記のビジョンでは竜頭の上に膝立ちしているなど、カード版以上に接合箇所が見当たらなくなっているのが分かる。
- また、第32話ではBパート開始前のアイキャッチや召喚時などで《ロマノフ》と竜頭が別々に並んで描写されており、二者が完全に分離している。
どうやら、アニメのCGモデルにおいては「《シャングリラ》の竜頭に《ロマノフ》が騎乗している」という解釈でデザインされているようである。
- なお、アイキャッチで見せたCGでは《ロマノフ》が竜頭の頭を撫でているようなポーズが取られている。
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漫画『キング』でもアニメ『キング!』と同様にジェンドルが第21話から第22話でのザキラ戦で使用。
また、アニメ版とは異なり《禁時混成王 ドキンダンテXXII》と同様にジョーと戦わなかったキングマスターカードのディスペクターである。
関連カード [編集]
収録セット [編集]
参考 [編集]
公式Q&A
Q.自分の《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》がバトルゾーンにいて、自分の山札が3枚の状況で、自分は《零獄接続王 ロマノグリラ0世》をバトルゾーンに出しました。「EXライフ」によって山札が2枚になったのですが、「出た時」の能力でその山札2枚を見れますか?
A.いいえ、山札が3枚ない場合、見ることはできません。山札を見れなかったので、「そうしたら」以降の効果も解決できません。
引用元(2022.7.22)
Q.《零獄接続王 ロマノグリラ0世》の「攻撃する時」の能力は、可能な限り墓地とマナゾーンの両方からクリーチャーを出す必要がありますか?
A.いいえ、どちらか片方からだけクリーチャーを出すこともできますし、墓地からもマナゾーンからもクリーチャーを出さないこともできます。
例えば、自分のマナゾーンにあるカードが9枚である場合に、墓地からコスト9のクリーチャーを1体だけ出すこともできますし、墓地からコスト4、マナゾーンからコスト5のクリーチャーをそれぞれ出すこともできます。
引用元(2021.9.24)