極楽鳥(ごくらくちょう) [編集]

極楽鳥 R 自然文明 (2)
クリーチャー:マナ・バード 1000
飛行
このクリーチャーはシールドをブレイクできない。
このクリーチャーを、自分のマナゾーンにあり、すべての文明を持つかのようにタップしてもよい。

DMEX-18で登場した自然マナ・バード

飛行と、自身をタップして1マナを生み出せる能力を持つが、シールドブレイクできない。

『すべての文明を持つかのようにタップ』というのは5色レインボータップするのと同じで、実際に生み出せるマナはそのうちの1色のみ。全文明を持ったマナを生み出すわけではない。
とはいえ任意の1文明のマナを出せるのは依然として強力。加えて5色レインボーカードと違いマナ数は1、かつ出したターンに使える。
2コストマナブーストコスト軽減などど比較されるだろうが、その中でも捻出できるマナの質という点においては破格の性能と言える。

加えて、タップという殴り返しの隙を晒す行為も、飛行によってほぼ完全にカバーできる。
もっとも、カード効果による除去にはタップ関係なしに無力なので、場持ちは過信しないほうがいい。

シールドブレイクできないという能力は単体だとデメリットでしかない。しかし、クロスギアクロスさせたり、アバレチェーンのような「自分のクリーチャーが攻撃した時」持ちを置いたりしてアタックトリガーを付与してやると大化けする。
シールドブレイクしないということは、S・トリガーを踏んだり、相手に手札を与えたりすることなく、攻撃を行えることになる。加えて、飛行のおかげでブロッカーブロックされる事もなければ、攻撃の後に殴り返しで返り討ちに合うこともない。つまり、一般的に考えられるような攻撃時のリスクをほぼ被らずにアタックトリガーを使い回せるという、アタックトリガーの付与先としては稀有かつ強力な性能を発揮する。
5文明を持つ1マナとしての運用ばかり目が行きがちだが、工夫すればこちらも強力。

《至宝 オール・イエス》《ツナミ・カタストロフィー》をクロスさせて手札を与えることなくハンデスを行うのも一興。文明の要求が厳しい点もこのクリーチャーの能力でカバーできる。
あくまでブレイクが行えないだけでダイレクトアタックは可能なので(参考:《はずれポンの助》)、いざとなればトドメ要員にもなる。
同じような役割を持つカードに1コスト軽い《CanCam》があるが、飛行であること、マナとしても使える汎用性で差別化は容易。

自然単色カードに偏りがちな【青赤緑ランデス】にも色マナ要員として役立つ。《竜脈噴火》で参照できる上に、フィニッシュの際に《BAKUOOON・ミッツァイル》破壊コストに転用できる。

【ピラッキランデス】とも好相性。マナがタイトな上に3色で組まれ、弱点を補強する場合4色で組まれることもあるそちらのデッキのマナ基盤として役立つのは当然のこと、《魔軸の鎖 カメカメン》へと2→3と繋ぎつつブレイクによる裏目を防ぐ形で《魔軸の鎖 カメカメン》アバレチェーンを3ターン目に発動できるのが大きい。王道の《マナ・クライシス》が狙い目である。

ルール [編集]

環境において [編集]

登場早々オリジナル【青黒緑ゲンムエンペラー】に就職。単純なマナブースト付きムゲンクライム元として考えるなら《桜風妖精ステップル》よりも遥かに耐性が優秀なため、そちらを5枚目以降に追いやるスペック。

DMRP-22期には【青黒赤緑邪王門】における初動として使われるケースも見られるようになった。

【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】でもダイレクトアタックに参加できる点を重視されて採用された。ごく一部の極端な例ではこのクリーチャーによる0点ブレイク《CRYMAX ジャオウガ》による3点ブレイクで《龍装者 バルチュリス》使用宣言条件を満たし、S・トリガー除去などをかいくぐってダイレクトアタックを通すという使い方がある。

《母なる星域》利用がメジャーになった【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】では、DM23-RP3期辺りになると、疑似マナ加速の《極楽鳥》では《母なる聖域》の「自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下」に貢献できないことから《天体妖精エスメル》に枠を譲り不採用がざらになった。
《エスメル》でマナ加速したら自身のシールドを減らしてしまうデメリットは、《CRYMAX ジャオウガ》の各プレイヤーのシールドゾーンにあるカードの枚数を3枚にするcipを使う前提ならほとんどデメリットにならない。
以降も【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】では《エスメル》の5枚目以降に甘んじている。

【青黒緑オービーメイカー】では、単色カードを採用しない構築も多い事から、事実上唯一となる場合が多い闇単色マナ要員として利用される。これは《∞龍 ゲンムエンペラー》ムゲンクライム4を使う時に特に重要になる。

その他 [編集]

  • Magic:The Gatheringの同名クリーチャー《極楽鳥/Birds of Paradise》が元になったコラボカード能力も細部は異なるが、元のカードを概ね再現している。
    • MtGではパワー0/タフネス1のスタッツが設定されており、攻撃してもプレイヤーにダメージを与えられなかった。シールドをブレイクできない性質はMtGでのパワー0、デュエマのパワー1000はタフネス1を再現していると思われる。
    • マナ・コストはMtGでは[緑(1)]だったが、流石にデュエマでコスト1による再現にはならなかった。《フェアリー・ライフ》よりも早く疑似ブーストができると2ターン目にコスト3のカードが使えてしまい、ゲームバランスが崩れてしまうだろう。
      • ちなみに、MtGではマナを生み出す能力はタップ能力であり出したターンには使えなかったため、最速で出した場合の実質的にマナ加速になるターンはデュエマと同じ2ターン目となる。
    • 種族マナ・バードであり、これもMtG版《極楽鳥/Birds of Paradise》に由来する。そちらには、第5版までデュエマでいうところのサブタイプ欄に「マナ・バードの召喚/Summon Mana Birds」と書かれていた。現在では鳥/Birdに統合されているものの、この「マナバード」は同カードの愛称として定着している。
    • レアリティも本家と同じレア。ただし、あちらのレアは第5版当時の最高レアリティであったため(デュエマでいうスーパーレア相当ということ)、手に入りやすさには雲泥の差がある。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 3つ目の能力について

Q.《極楽鳥》の3つ目の能力は、どのような能力ですか?
A.バトルゾーンにある間、マナゾーンにあるカードのようにタップしてマナを出せる能力です。
マナゾーンに実際に置かれているわけではないので、《ボルバルザーク・エクス》の「出た時」の能力など、マナゾーンのカードを参照する能力では参照されません。
引用元(2022.02.18)

Q.自分の《極楽鳥》のみがバトルゾーンにいる状況で、自分が《邪悪の面 ナム=デッドマン》を出した場合、「出た時」の能力でマナゾーンに置けるカードは何枚ですか?
A.1枚です。バトルゾーンにある《極楽鳥》は、マナを生み出す目的でタップする際にのみ、すべての文明を持つカードとして扱われます。
他の効果などで参照される際は、自然文明のみを持つカードです。
引用元(2022.02.18)

Q.《希望のジョー星》がバトルゾーンにある状況で、自分の《極楽鳥》を3つ目の能力でタップした場合、どうなりますか?
A.どちらが後に出ていた場合でも、好きな文明の1マナが生み出されます。
《希望のジョー星》の効果で《極楽鳥》は無色のクリーチャーになっていますが、能力を使っている間はすべての文明を持っているものとして扱います。
引用元(2022.02.18)

Q.自分の《極楽鳥》と他に3体のクリーチャーがバトルゾーンにいる状況です。自分は《極楽鳥》をタップして1コスト支払い、その《極楽鳥》を含むクリーチャー4体を破壊して《BAKUOOON・ミッツァイル》を召喚できますか?
A.はい、召喚できます。

+  総合ルール 601.1d 601.1e 601.1f

引用元(2022.9.28)

Q.相手が《極楽鳥》3体をタップして《天災 デドダム》を召喚しました。そのターンの終わりに、自分は《流星のガイアッシュ・カイザー》をコストを支払わずに召喚できますか?
A.はい、召喚できます。《極楽鳥》の能力にある「このクリーチャーを、自分のマナゾーンにあり、すべての文明を持つかのようにタップしてもよい」は、実際にマナゾーンのカードをタップしているわけではありませんので、《流星のガイアッシュ・カイザー》の条件を満たします。
引用元(2022.9.28)

Q.自分の《KING THE オルガンクルー》《極楽鳥》がバトルゾーンにいる状況です。
そのターンはじめて呪文を唱える時、バトルゾーンの《極楽鳥》のマナの数字を2にすることはできますか?
A.いいえ、できません。マナゾーンに実際に置かれているわけではないので、マナゾーンのカードに影響を与える能力の影響を受けることはありません。
引用元(2023.4.21)