革命ファイナル背景ストーリー [編集]
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該当弾 [編集]
DMR-21 「革命ファイナル 第1章 ハムカツ団とドギラゴン剣」
DMR-22 「革命ファイナル 第2章 世界は0だ!! ブラックアウト!!」
DMR-23 「革命ファイナル 最終章 ドギラゴールデンvsドルマゲドンX」
概要 [編集]
舞台は革命編に引き続き『ランド大陸』。
暴走した《伝説の禁断 ドキンダムX》とその配下のイニシャルズがメインの敵となる為、時系列的には革命編での騒動の直後の出来事となる。
《伝説の正体 ギュウジン丸》の野望の為に封印から解放された《伝説の禁断 ドキンダムX》。
だが、幾ら強大なパワーと類稀なる知力を有する《伝説の正体 ギュウジン丸》と言えどもその圧倒的な力を制御することはできず、暴走を始めてしまう。
首から抜かれた槍によって世界が次々と封印され、補佐であるイニシャルズが次々と生み出されていく。比類無き力を持つ《伝説の禁断 ドキンダムX》の暴走を止める事はできず、ランド大陸は崩壊寸前まで追い込まれていった。
《伝説の禁断 ドキンダムX》がもたらしたものは封印とイニシャルズだけではなかった。その巨大な手を振りかざすと、ダイナマイトかつデンジャラスな超空間、D2フィールドが展開された。
敵対する者には容赦ない災厄が、肯定する者には禁断の加護がもたらされる空間、それがD2フィールドであった。今までの常識が一切通用しない空間が次々と展開され、《伝説の禁断 ドキンダムX》の暴走は加速していく。
更に、彼はD2フィールドを守る為にマスター・イニシャルズというイニシャルズを生み出した。彼らは《伝説の禁断 ドキンダムX》から専用のアルファベットを与えられ、そのイニシャルを持った部下を生み出して、D2フィールドの守護に専念させる。
配置された6人のマスターを全員倒さぬ限り、《伝説の禁断 ドキンダムX》にはたどり着けない。
不幸は続く。《伝説の禁断 ドキンダムX》が暴走する真っ只中で、《燃える革命 ドギラゴン》たちと共に侵略者を相手に戦い、幾度と無く、革命軍のピンチを救ってきた《時の革命 ミラダンテ》が奇跡の時間の終了によって未来に帰還してしまう。
革命軍の屈指の実力者である《時の革命 ミラダンテ》の消失のダメージは大きく、革命軍の戦力は大きく削がれる事となってしまった。その穴を埋める為、《天革の騎皇士 ミラクルスター》が彼にかわって奮闘する。
奮闘するのは《天革の騎皇士 ミラクルスター》だけではない。それぞれの革命軍が《伝説の禁断 ドキンダムX》の圧倒的な力に対抗する為、新たなる力である革命チェンジを引っ提げた。
侵略者の持っていた侵略の力を解析し、革命軍でも扱えるようにアレンジした結果、革命によって文字通り世界そのものをチェンジしてしまうという途方も無い力。それが革命チェンジである。
新たなる革命の力を身に着けた革命軍は、より仲間意識と協調性を高めるべく、それぞれの団を結成。
ドラゴンを超えたドラゴンである《燃える革命 ドギラゴン》が率いる勇気と友情を愛するハムカツ団。
《時の革命 ミラダンテ》の穴を補うべく奮闘する《天革の騎皇士 ミラクルスター》が作り上げた音楽と自由を愛する無敵のドレミ団。
《秘革の求答士 クエスチョン》が結成した謎と自由を愛し、《伝説の禁断 ドキンダムX》の謎を知る為に参加したテック団。
策略と裏切りを愛する、《悪革の怨草士 デモンカヅラ》がリーダーのアクミ団。
そして《百族の長 プチョヘンザ》が率いる、これまで他のクリーチャーとの交流を持たなかった自然と精霊を愛する未知の軍団、ダママ団。
そして、革命軍に味方した九極の侵略者たちはどのチームにも属することなく、革命軍全体をサポートすることに徹した。
革命軍チームのうち、ドレミ団・テック団・アクミ団は《天革の騎皇士 ミラクルスター》によって1つのチーム、三勇士連合となり、より協調性を高めていく。……だが、裏切りを愛するアクミ団を信用しきれない者も一定数存在した。とあるドラゴンが《天革の騎皇士 ミラクルスター》の態度に少しばかり危機感を感じるも、当の本人は変わらずアクミ団にも絶対の信頼を寄せていた。
団が結成され、士気がどんどん高まっていく中、ハムカツ団の前に最初のマスターが立ちふさがった。現れたマスターは《D2-V禁断のボルトロン》。《業火の禁断エリア》で睨み合う両陣営。時間と共に距離が近付いて行き、禁断エリアの炎が激しく燃え盛った瞬間、火蓋は切って落とされた。
《燃える革命 ドギラゴン》と《ボルトロン》が真っ向から激突する。マスターの強大な力とD2フィールドの支援が合わさり、次第に押されていくハムカツ団。そんな状況をひっくり返したのは、《燃える革命 ドギラゴン》の革命チェンジの力だった。途方も無いパワーが炸裂し、《ボルトロン》は敗北を喫するのだった。
ドレミ団・アクミ団・ダママ団の三勇士連合は、それぞれマスターの待つD2フィールドへと向かう。各自が来る激闘に備えて闘志を高める中、《第一種 アクミ》だけが怪しい微笑みを浮かべていた……。《ミラクルスター》はそれに気付く事なく、D2フィールドへ突入していった。
ある研究所に一人の博士がいた。博士の名はワルスラー。悪意を研究する彼に《伝説の禁断 ドキンダムX》が力を与えた。
博士はリキッド・ピープルに悪意を注入し、イタズラ好きな生命体「ワルスラ」を生み出した。
博士の生み出したワルスラの一体、《D2S 皇帝ワルスラ》が暴走し、イタズラの範疇を超えて暴れ始めた。その皇帝に呼応するかのように他のワルスラたちも暴れ始めてしまう。
すべては、《伝説の禁断 ドキンダムX》の計画であり、D2フィールド《Dの悪意 ワルスラー研究所》を得てますます暴走するワルスラたちを止める術は、もはや博士にはなく、博士はその中に巻き込まれ、行方は誰もわからなくなってしまった。
《デモンカヅラ》率いるアクミ団を待ち受けていたのは、花のアート《D2P ヘビーポップ》が支配する《Dの楽園 サイケデリック・ガーデン》。アクミ団が侵入すると、無数に存在していた《O・HA・NA・P》が集結し、巨大な1つのアートを作り上げていた。このアートが完成した時、世界は終わる。《デモンカヅラ》は《ヘビーポップ》がアートに夢中になっている隙をついてこれを撃破したが、ヘビーホップのアートは止まらなかった。
《クエスチョン》をリーダーとするテック団が突入したD2フィールド、《Dの炎闘 アリーナ・カモーネ》。ここを守るマスターは『燃える炎闘士』こと、《D2G ゴッドファーザー》である。真っ向勝負によって敵を撃滅する、熱きイニシャルズだ。テック団たちは熱気に怯む事なく攻撃を開始。炎の闘技場にて、熱い闘いが幕を開けた。
《プチョヘンザ》がダママ団を率いて《Dの地獄 ハリデルベルグ》へ突入した。そこにいたのは、「K」のイニシャルズである《D2K ジゴクシヴァク》とその配下。ダママ団は突入するやいなや猛攻撃を仕掛け、イニシャルズを撃破していく。だが《ジゴクシヴァク》の「デンジャラスイッチ、オン!」の一言で、戦況が逆転した。
D2フィールドはただただ、禁断の加護を与えるだけではない。マスターは一部のD2フィールドに隠されたDスイッチをオンにすることで、途方も無い天変地異を引き起こし、戦況を一気にひっくり返す事ができるのである。さながらそれは革命0や革命チェンジのように……。
アリーナ・カモーネにおいても《ゴッドファーザー》によってDスイッチがオンになり、テック団が得意の二択もできないほどに追い詰められていた。
このまま革命軍はDスイッチの猛威によって完全に滅ぼされてしまう。暗雲が立ち込める中、《プチョヘンザ》はある決意をする。それは封印していた奥義――ファイナル革命を発動しよう、と。
世界を破壊しうる強大な力、ファイナル革命。だが、圧倒的な力を持つマスター・イニシャルズとDスイッチを前に、《プチョヘンザ》はファイナル革命を発動させる。
その破壊力たるや凄まじく、《ジゴクシヴァク》を一撃のもとに粉砕。Kのイニシャルズもろともハリデルベルグの藻屑としてしまった。
その頃、《燃える革命 ドギラゴン》率いるハムカツ団も、他の団のようにD2フィールドへ侵攻しようとしていた。その前に、あるマスター・イニシャルズが立ちはだかる。かつて革命チェンジの力に敗北した《ボルトロン》はDスイッチをオンにする力を得て《D2V2 禁断のギガトロン》となって復活、《禁断の轟速 レッドゾーンX》と並ぶ、《伝説の禁断 ドキンダムX》の左腕とすら呼ばれるほどの力を手にしていたのだ。
これに対抗すべく、《ドギラゴン》も新たなステージへ登る。蒼き鎧を身に纏い、勇者たちの名の文字が刻まれた新たな剣を手に入れ、ファイナル革命を身につけた。《ドギラゴン》の新たなる革命、《蒼き団長 ドギラゴン剣》の誕生である。
デンジャラスイッチVSファイナル革命。規格外の力と力が今、真っ向から激突する。
《プチョヘンザ》が《ジゴクシヴァク》を、《デモンカヅラ》が《ヘビーポップ》をそれぞれ撃破した。D2フィールドもDスイッチにも怯むことなく、革命軍は次々とマスターを撃破していく。
だが、《伝説の禁断 ドキンダムX》の圧倒的すぎるパワーを知る者は、この展開があまりにもうまく進みすぎていると感じていた。
その不安を煽るかのように、どこにも存在しない、Jのアルファベットを冠するイニシャルズが飛来していた。……そう、《伝説の禁断 ドキンダムX》は更なるマスター・イニシャルズを生み出していたのである。
《伝説の禁断 ドキンダムX》に隠された更なる力。真の禁断が訪れる日は遠くない。
マスター・イニシャルズたちを次々と撃破し、快進撃と呼ぶに相応しい活躍を見せる三勇士連合。そんな彼らの前に新たなるマスター・イニシャルズが姿を現した。
彼の名は《D2J ジェルヴィス》。監禁戦法を得意とするJのマスター・イニシャルズである。
激しい戦いを避けられるはずもなく、三勇士連合には疲労の色が見え始め、それを見逃さなかった《ジェルヴィス》は、即座に《Dの天牢 ジェイルハウスロック》を展開すると、彼らを一気に牢に監禁してしまう。
《ジェルヴィス》は敵を多く監禁すればするほどにその力をより強大なものにしていく特性を持っていた。今は三勇士連合全員を監禁している状態。その力はもはや計り知れないものへと成長していた。
今にも崩れ去りそうな程に弱り切った三勇士連合。Jのイニシャルズによる熾烈な攻撃の嵐の中、《ミラクルスター》は再び奇跡を祈った。効力が切れ、未来に帰還してしまった存在が再び自分たちを救ってくれるという奇跡を。
最大限に祈ったその時、再び奇跡は起きた。奇跡の祈りが力となり、時空を超えて再び《ミラダンテ》が現代に降臨したのである。
降臨した《ミラダンテ》は《ミラクルスター》が知っている《ミラダンテ》とは大きく異なる外見をしていた。
新たなる《ミラダンテ》、《時の法皇 ミラダンテXII》はファイナル革命の力を身につけ、更にパワーアップしていたのである。
降臨した《ミラダンテXII》と《ジェルヴィス》の戦いは一瞬にして終わった。《ミラダンテXII》は時を止め、完全に無防備になった敵にファイナル革命を叩き込む恐るべき戦術を行使した。これこそが新生《ミラダンテ》の戦い、ファイナル・タイムストップ・デュエルである。
《ジェルヴィス》が敗れ去った事で檻から解放される三勇士連合。しかしその際、《デモンカヅラ》はどこかへと消え去ってしまった。後を追った者たちは、そこで《デモンカヅラ》がパワーアップした姿、《D2M マグラカヅラ》を目撃する。《マグラカヅラ》はどういう事か、D2フィールドを操る術を身に着けていた。
《ドギラゴン剣》に《プチョヘンザ》、そして《ミラダンテXII》。強力な革命の力に導かれたのか、世界各地の遺跡がランド大陸に出現していた。その遺跡は、ドラグナーにとってはとても懐かしく、どれも記憶に新しい姿をしていた。
《ジェルヴィス》が敗れ去った事により、遂に《伝説の禁断 ドキンダムX》への道が切り開かれた。意を決して突入する《ドギラゴン剣》と《プチョヘンザ》。
《プチョヘンザ》の魂の友、《族長の魂友 ワチャゴナ》が友を想う心によって生み出した正義のD2フィールド《革命のD ビッグバン・フェスライブ》。そのサポートの元、《ドギラゴン剣》と《プチョヘンザ》は二人同時にファイナル革命を《伝説の禁断 ドキンダムX》へと叩き込んだ。
たった一人でも世界を破壊し得る力を秘めたファイナル革命の同時発動。それは筆舌に尽くし難い威力を得た決死の一撃となり、遂に《伝説の禁断 ドキンダムX》は破壊された。
誰もが倒せず、その力に絶望し、封印することしかできなかった禁断の力。それを《ドギラゴン剣》と《プチョヘンザ》は歴史上で初めて真っ向から打ち破り、破壊したのである。
ランド大陸を暗黒大陸へと染め上げた元凶を打ち破った事に歓喜する革命軍。世界から禁断の力が消える。誰もがそう思っていた。しかし。
かつて《伝説の正体 ギュウジン丸》が使っていた秘密の研究室。今やその研究室は禁断の力によってD2フィールド、《Dの機関 オール・フォー・ワン》に変貌していた。そこではWのイニシャルズ達による恐るべき改造手術が行われていた。
禁断の存在は《伝説の禁断 ドキンダムX》だけではなかった。もう1つの禁断、その名は《禁断機関 VV-8》。
太古の昔に海底に封じられ、二度と復活する事はないだろうと思われていた存在。だが、Wのイニシャルズ達は《ギュウジン丸》の残した膨大な資料を元にイニシャルズの一人、《改速 4-W》を改造し、《VV-8》を復活させてしまう。
《改速 スパナードW》もまた《オール・フォー・ワン》に改造され、Wのマスターたる存在、《D2W ワイルド・スピード》となる。《ワイルド・スピード》はあらゆるクリーチャーをコマンドに改造する力を持ち、それによりすべてのクリーチャーが禁断の封印を外す力を得たのである。
時間すらも組み替える力を持った新たな禁断の使者、《禁断機関 VV-8》と共に、Wのイニシャルズは《ミラダンテXII》の前に姿を現した。時間を止める《ミラダンテXII》と、時間を組み替える《VV-8》。時空を超越した戦いが、幕を開ける。
《轟く侵略 レッドゾーン》。かつては侵略者最強の敵として複数の革命0を相手になお拮抗し、破滅的な被害をもたらした存在。
しかし現在は《伝説の禁断 ドキンダムX》に力を与えられ、忠実なる禁断の使徒・《禁断の轟速 レッドゾーンX》に成り果てていた。
侵略ウィルスが根こそぎ駆逐され、《伝説の禁断 ドキンダムX》が滅んだ今、《レッドゾーン》は支配から解放された。
しかし、解放された《レッドゾーン》は残されていた禁断の力を全て取り込み、最後の侵略者である《ZEROの侵略 ブラックアウト》に生まれ変わったのである。
なぜなら《レッドゾーン》は、元々《ドキンダムX》の配下であり、共に封印された存在でもあった。《ギュウジン丸》が開発した侵略ウィルスによって、先に轟速の侵略者として目覚めていたからであった。
《禁断》の力を得る事で可能となった最速の戦略、ゼロチャージ・キルを引っ提げて《ブラックアウト》は《ドギラゴン剣》の前に立ちはだかる。
《伝説の禁断 ドキンダムX》が倒されたにもかかわらずWのイニシャルズは《レッドゾーン》のように解放されることはなく、《VV-8》復活に専念していた。
実は禁断の存在はどこか別の世界で生み出され、全世界を滅ぼす使命を受けて活動しているのである。《VV-8》もその1つであり、その母体となる存在が消えぬ限り、禁断は何度倒されても復活し、世界を滅ぼし続ける。真に倒すべき敵は、禁断の先にある。
《VV-8》に《ブラックアウト》、そして禁断を生み出す存在。それ以外にも倒すべき敵が存在している。《プチョヘンザ》のファイナル革命の前に敗れ去った、Kのイニシャルズである。
《ジゴクシヴァク》は確かに倒されたものの、ウワサによるとKの真のマスターは《ジゴクシヴァク》ではない別の存在だという。
真のKのマスター・イニシャルズを倒さぬ限り、戦いは終わらない。
革命軍とイニシャルズが熾烈な戦いを繰り広げる中、突如として空から巨大な星が飛来してきた。
それが世界に近付いていくと同時に、倒したはずのマスター・イニシャルズが蘇っていく。その星はただの星などではなく、禁断の星と呼ばれていた。その中には全ての禁断を生み出す大元たる最後の禁断、最終禁断クリーチャーが眠っているからだ。
マスターが次々に復活する光景を見て、あれこそが全ての元凶であると判断した革命軍は、禁断の星へ向かう事を決意する。だがその道は複雑な迷路となっており、そう易々と進めるようなものではなかった。判断に決めあぐね、中々先へと進めない革命軍だったが、追いついたテック団が得意分野である相手に二択を選ばせる戦い方によって道を指し示していく。
テック団の助けもあり、このまま順調に禁断の星の元まで辿り着けるかと思われたが、復活したマスターや、禁断の力を埋め込まれた新しい部下であるイニシャルズX達が行く手を阻んできたのである。
激戦を覚悟の上で戦おうとした革命軍だったが、最前線に躍り出た《マグラカヅラ》が、マスターとそれを見ていたイニシャルズ達を一人残らず捕食してしまう。イニシャルズ達の力を吸収した《マグラカヅラ》は《D2M2 ドグライーター》へとパワーアップを遂げた。
何とも衝撃的な光景を目の当たりにしながらも先へ進もうとした革命軍だったが、何故か《ドグライーター》率いるアクミ団がそれを塞いだ。そもそもアクミ団は、革命軍を内部から食い尽くすべく産み出されたイニシャルズだった。
革命軍を滅ぼそうと立ちはだかる《ドグライーター》。彼らの非情なまでの裏切りにドレミ団は怒りを爆発させ、自分達がアクミ団を倒す事を決意する。それが、ドレミ団にとっての最後の戦いとなるのだった。
アクミ団をドレミ団に任せ、先へ進む革命軍。だがそこには《VV-8》が待ち構えていた。そしてそこには倒したはずの侵略者がイニシャルズとなって立ちはだかっていた。《ギュウジン丸》が作り出した侵略ウイルスは元々、海底遺跡で眠る《VV-8》の技術を利用して作られたものだったのであり、倒したはずの侵略者を《オール・フォー・ワン》で改造させたのだった。
「禁断の星と戦うべきはハムカツ団である」――そう判断したダママ団はこの戦いを引き受ける事を選んだ。偉大なる長である《プチョヘンザ》、魂友《ワチャゴナ》、そして長老である《大長老 ウェイヨウ》。それら全てが揃っている今、ダママ団の士気は最高潮に達していた。そうして、ダママ団の最後の戦いが始まった。
禁断の星への進み方はテック団が教え、アクミ団とはドレミ団、《VV-8》率いるWのイニシャルズとはダママ団がそれぞれ戦い、ハムカツ団の最終決戦を可能な限りサポートしてくれたお陰でハムカツ団は遂に禁断の星の元へと到着するのだった。しかしどういう事か、既に禁断の星と戦っている者がいた。
かつて、《伝説の禁断 ドキンダムX》によって封印された革命0の力を持ったドラゴン、《魔の革命 デス・ザ・ロスト》。彼は「K」のイニシャルズの真のマスター、《Kの反逆 キル・ザ・ボロフ》として復活していた。しかし、禁断の使徒であるマスター・イニシャルズになりながらも、革命の心を忘れていなかった《キル・ザ・ボロフ》はイニシャルズに反旗を翻し、革命軍よりもひと足早く禁断の星を破壊しようと奮闘していたのだった。
《伝説の禁断 ドキンダムX》が初めてこの世界に飛来した時、世界に悪意が振りまかれた。あるものは力に溺れ、あるものは才能に溺れ、他人の意思を無視して利用した。だが、彼らも、そしてそう仕向けた《伝説の禁断 ドキンダムX》ですらも、無意識に禁断の星に利用されるだけの存在だった。
かつて《ギュウジン丸》は禁断の技術を利用して侵略者を、ひいては《レッドゾーン》を生み出した。その《レッドゾーン》は禁断の力を吸収し、《ブラックアウト》へとパワーアップした。だがそれらも全ては禁断の星が利用していたに過ぎなかった。《ブラックアウト》こそがこの禁断の星の封印を解放するカギであり、その為に彼は産み出されたのである。
禁断の星の封印は《ブラックアウト》によって完全に解放された。遂に今、最後にして最凶の禁断が目覚めた。
その名は《終焉の禁断 ドルマゲドンX》。世界すべてを破滅させる存在にして、このランド大陸における争いの真の元凶である。
目覚めた《ドルマゲドンX》は奮戦する《キル・ザ・ボロフ》をいとも容易く粉砕すると、世界を滅ぼさんと進撃を開始した。それを必死に食い止めようとドギラゴン剣はファイナル革命の力を発動させるも、圧倒的なパワーを有する《ドルマゲドンX》にはまるで歯が立たない。
もはやこれまでかと思われた矢先、それぞれの戦いを終えたドレミ団とダママ団、そしてテック団が《ドギラゴン剣》に全ての力を結集させた。直後、黄金の光が《ドギラゴン剣》を包んだ。光はすぐに炸裂し、そこには黄金に輝くドラゴンが立っていた。
ドラゴンを超えたドラゴンであるドギラゴンが、更にドギラゴン自身をも超えた究極のドギラゴン、その名も《龍の極限 ドギラゴールデン》が誕生したのだ!
《ドギラゴールデン》は誕生するや否やファイナル革命を超えたファイナル革命、極限ファイナル革命を発動する。通常のファイナル革命でさえ世界を滅ぼしかねない力を持っていたが、この極限ファイナル革命は更にその先をゆく。《ドルマゲドンX》にも匹敵しかねない絶大な力が炸裂し、《ドルマゲドンX》を襲った。
だが《ドルマゲドンX》は止まらない。《ドギラゴールデン》決死の極限ファイナル革命は、《ドルマゲドンX》の両手と両脚、そして頭部に存在するバリアとでも言うべき禁断コアを切り離すだけで決定打とはならなかったのである。
状況は、絶望的であった。《ドルマゲドンX》への唯一の対抗策である極限ファイナル革命は通用せず、他の革命軍は《ドギラゴールデン》へ力を集結させた影響で全力を出せない状態であり、世界が崩壊するのも時間の問題となっていた。
そこへ立ち込めるは絶望という名の真っ黒な暗雲と、空腹を刺激される香ばしくてスパイシーなカレーの匂いがあった。
そこには決して諦めない勇者、《ハムカツマン》がいた。彼の姿は今、まばゆい金色の光を放つカレーパン となっていた。
その姿に驚愕を隠せない《カツえもん》と《ボスカツ》。それもそのはず、《ハムカツマン》の纏う黄金のカレーパンは、伝説に伝わるとんでもない代物、禁断のカレーパンそのものであった。
自身を食べるように進めるカレーパン姿の《ハムカツマン》に困惑と驚きを隠せない《ドギラゴールデン》であったが、もはや手段は選んでいられない状況にあり、意を決して彼を食べたその時、《ドギラゴールデン》は自身に凄まじい量のエネルギーが蓄積されていくのを実感した。
そのカレーパンはただのカレーパンに非ず。その中には、伝説のカレーパニストにして伝説の料理人である《ドンスカレ・パンパン》の作るカレーパンよりも美味いカレーと共に、この星のすべての生命エネルギーが溢れんばかりに詰まってたのである。
超獣世界全ての力を注ぎ込まれた《ドギラゴールデン》は猛烈な反撃を開始。その攻撃は極限ファイナル革命をも超えんばかりのものとなり、《ドルマゲドンX》と真っ向から衝突した。その余りにも凄まじすぎるパワーは禁断コアを全て破壊してもなお暴れ続け、遂には《ドルマゲドンX》そのものまでも打ち砕くのであった。
禍々し過ぎる叫び声と同時に爆発四散する《ドルマゲドンX》。遂に、禁断の力は消滅したのである。これ以上ない程に凶悪かつ強大な敵を打ち倒して得た勝利の喜びに震える革命軍。だがしかし、その力は余りにも巨大だった。
この巨大なエネルギーのぶつかり合いは世界を完全に作り変えてしまうほどであったのだ。
そして、世界からドラゴンはいなくなった。戦いは終わり、新しい世界が目覚めゆく。
主な登場キャラクター [編集]
ハムカツ団
ダママ団
ドレミ団(三勇士連合)
テック団(三勇士連合)
アクミ団(三勇士連合)
マスター・イニシャルズ
アクミ団(「M」のイニシャルズ)
D2フィールド
NEXT [編集]
参考 [編集]