GBA(ゲームボーイアドバンス) デュエル・マスターズ3(スリー) [編集]

2004年12月16日に販売されたデュエル・マスターズのゲームソフト。デジタルカードゲームの一種である。現在は絶版
闘魂編のカード全種と黎明期のカード60種、一部のゲームオリジナルカードを合わせた環境で戦える。
前作のGBA2よりストーリーが充実しており、キャラクター達のやり取りは必見である。

あらすじ [編集]

成績優秀、スポーツ万能なサッカー少年伍大 翔は友人のメガ吉が持っていたカードゲーム「デュエル・マスターズ」に興味を持ち、多くのライバルとの戦いを通じて最強のデュエリストを目指していく。しかし、その裏ではDr.ルートの弟子、ミスターサインとメカデュエリスト軍団が暗躍するのだった。

キャラクター紹介 [編集]

  • 伍大 翔
    主人公。自信過剰気味だが、真っすぐな心の持ち主。
    因みに名前は変更可能である。
  • メガ吉
    翔の友達。勝舞編で言うところのれく太枠。
  • Dr.ルート
    最強デュエリスト決定戦を開き、パズルカード9枚を揃えた者に伝説のカードを与えてくれるという。
  • メカデュエリスト軍団
    メカ勝舞、メカ白皇、メカミミ、メカジョージの4人組。
    強制的にデュエルを仕掛けては、レアカードやパズルカードを巻き上げている。
    見た目はステレオタイプのロボットで本物とは似ても似つかないが、作中のキャラクター達は皆騙されてしまっている。
    元々はDr.ルートが勝舞達の練習相手として作ったのだが、酷く人気がなかったので倉庫に仕舞われていた。
    ちなみに本物と全く同じデッキを使ってくる。
  • ミスターサイン
    本作のラスボスにして、メカデュエリスト軍団に悪しき心を与えた張本人。
    元々はDr.ルートの様に優れた科学者だったが、デュエルの才能がなく、周囲からバカにされ続ける不遇の日々を送っていた。
    結果、あと少しで強くなれるという時にデュエマに嫌気が刺し、Dr.ルートの元を離れてしまう。
    その後はオリジナルより強く、絶対に敗北しないメカデュエリスト軍団によるデュエル・マスターズの支配を目論み、そのためなら命を削ってまで自らにサイボーグ手術を施すほど。すべてのデュエリストを叩き潰すという彼の野望を止める事が本作のストーリーである。

対戦環境について [編集]

本作のデュエルは前述の通り独自のカードプールで行われる。

ストーリーが進むにつれてカードが徐々に解禁されていくシステムのため、ここでは各章毎に有力なカード・戦術について紹介する。

なお、パスワード入力を使えばいきなりEXパック60種と一部のプローモーションカードを除いた全カードを4枚ずつ揃えることも可能。
その場合は「4.EXパック・闘魂編第4弾環境」まで飛ばして読んでも問題ない。

1.闘魂編第1弾環境 [編集]

初期デッキは「サベッジ・ヒート」または「ヘイロウ」がお勧め。
「サベッジ・ヒート」は単純なビートダウンだが、当時の狭く単純なカードプールでは殴っているだけで相手が追いつけずに終わることも多く、単純な突進力だけでも強力である。ゲーム初期時点で《襲撃者エグゼドライブ》《エグゼズ・ワイバーン》《バザガジール・ドラゴン》を複数枚確保できるのが大きい。
「ヘイロウ」は《スパイラル・ゲート》《エナジー・ライト》など基礎的かつ強力なカードの枚数が確保されており、《聖天使クラウゼ・バルキューラ》2枚に《閃光の求道者ラ・ベイル》及び《ゼータ・トゥレイト》を1枚ずつと、SRの収録状況も豪華。デッキ内容自体も豊富なドローやマナ回収及び高パワー獣でのタップ&キルに支えられ、純粋に強いコントロール系デッキになっている。サバイバー系のクリーチャーもある程度組まれており、現環境ではめったに拝めないサバイバーを体験できる貴重な機会にもなる。
逆にお勧めできないのは「サングラス」。光8枚対自然32枚とドローソースやマナ回収などがないにも拘らず文明バランスが異様に悪く、収録されているSRも《大昆虫ガイアマンティス》《閃光の求道者ラ・ベイル》1枚ずつとイマイチ。

《ヘル・スラッシュ》は凶悪無比だが、このパックのカードだけで8マナまで耐え凌ぐのは一苦労。
《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》も強力だが、やはり同様の理由で活かすのは工夫が要る。
後に除去カードが充実してくる終盤が本領発揮だろう。
その点《バザガジール・ドラゴン》は重くはあるが即効性があり強力な除去札兼アタッカーになるため、ファッティの中では使いやすい。

ただ、守りのカードは意外とこの時点で充実しているため、ファッティを活かしたデッキも決して組めないというほどではない。
進化クリーチャーやスピードアタッカーの少ないこの環境であれば《デス・スモーク》が機能しやすい他、《スパイラル・ゲート》が早くも使える。
《クライシス・ボーラー》《死の宣告》もカードプールが乏しく横並びの厳しいこの環境であれば刺さりやすく、《ブルーレイザー・ビートル》《エグゼズ・ワイバーン》と殴り返し要員も充実している。

本作ではカード枚数が絶対的に少ないため、《無垢の宝剣》は進化元として非常に役立つ。火力に弱い都合上「強い」カードとは言い切れないが、多くの進化クリーチャーが最低限実用的になる点で「楽しい」カードである。同じカードばかり使っているのも飽きてしまうので、その際はこのカードに頼って他の切札に触れるのも一興だろう。

2.闘魂編第2弾環境 [編集]

当時の環境を見れば分かるが、ずば抜けて強力なカードは少ない。
一応、この時点では《デーモン・ハンド》がまだ解禁されていない都合上、《チェイン・スラッシュ》が確定除去として強力。
《地獄万力》《ライトニング・チャージャー》辺りもコントロールカードとしては悪くなく、また《呪紋の化身》の登場によりビートダウンがよりやりやすくなる。
進化元がまだ少ない《大昆虫ガイアマンティス》を主軸にした自然デッキが《ランチャー・スパイダー》を得るのも地味ながらありがたい変化かもしれない。

3.闘魂編第3弾環境 [編集]

《超竜バジュラ》を筆頭に強力なカードが出てくるが、より厄介なのは《怒髪の豪腕》《日輪の守護者ソル・ガーラ》といった軽量級パンプアップクリーチャーの台頭。
簡単にパワー4000,7000と上がってくるため、この時点のカードプールではかなり厄介な存在になる。

その他、相手が闇文明を投入したデッキの場合《スケルトン・バイス》はほぼ確実に入っている上、結構な確率で4T目、即ち最速で撃ってくる。
闇文明を使ってくる相手の場合、それを見越した立ち回りが必要である。
ここでDM-06《飛雲の求道者ダバ・トーレ》をストックしておくと有利。

4.闘魂編第4弾環境 [編集]

しかし、パスワードで揃えられない上、高価なEXパックのカードを集めるのはクリア後でも難しい。ましてや狙い目のカード4枚揃えるのは相当の根気が必要。
したがって、この欄では闘魂編第4弾を中心に説明する。

この時期の偶数弾は弱めなことが多いとも云われているが、とにかく除去札の充実が凄まじい。
《ロスト・チャージャー》で切り札を全抜きされるのは当たり前、相手が火文明使いならほぼ《サウザンド・スピア》がフル投入と凄まじい殺意になる。
基本的に、これらの呪文はDM-08の《スケルトン・バイス》含め全て使われることを前提にデッキを組むべきである。
呪文を扱うデッキが増えるので《崩壊の影デス・タギア》を出しておくと有利。
《時空の守護者ジル・ワーカ》も強力なストッピングパワーを持ち、全体的にコントロール向けの札が揃う。
一方で速攻向けのカードはあまり追加されていないが、そちらは同時期に入手できるEXパックでかなり補完される。

5.プロモーションカード [編集]

いずれもゲームバランスを崩壊させる程のカードパワーを誇り、これらを採用したデッキを作ればCPU相手に高い勝率を出せるだろう。
中でも《沈黙の使徒カザミラ》は最強クラスの防御性能を持ち、《ディメンジョン・ゲート》で何度か呼び出せばほとんどの攻撃を止め切ってしまえる。cipバウンスを繰り返す《ハリケーン・フィッシュ》は味方を巻き込んでしまうものの、工夫さえすれば《バキューム・クロウラー》に匹敵するドローソースと除去要員になる。

6a.各文明の総合的な特徴(EXパック解禁前) [編集]

6b.各文明の総合的な特徴(EXパック、各プロモ等解禁後) [編集]

基本的にどの文明も、解禁前に足りなかった部分が大幅に改善される。
本編カードだけだとややコントロール有利寄りだったが、ここまで含めると速攻系もなかなかのレベルになる。
残念ながら《アストラル・リーフ》などは使えないが、それ以外の当時のデッキは大体再現できる。

その他 [編集]

  • 余ったカードは第三章後半に解禁されるDr.ルートの研究所で他のカードに変換して貰える。何が当たるかはランダム。
  • DM-01からDM-05までの未実装カードは本来入手できないが、内部データには残されている(ただしカード画像は仮の物が使い回されている)。このゲームにはGBA2とカードを通信交換できるバグがあり、それを利用するとGBA3でそれら未実装のカードが使用できてしまう。
    ※ただしプロモーションカードはたとえGBA2とGBA3で共通で実装されている場合でも片方に持っていくことができないので注意が必要(《機神装甲ヴァルボーグ》などが該当)
  • GBAの処理能力の問題なのかGBA2から大量に未実装カードを入れると、デッキチェーンのカードを読み込む際に時間がかかるようになる

参考 [編集]