【青赤緑ビートダウン】 [編集]
青は水、赤は火、緑は自然を指し、それらの文明で組まれるビートダウン。
文明の役割は大きく分けて
水:ドローソース
火:火力、フィニッシャー
自然:マナブースト
となっていて、非常に無駄なくアドバンテージを獲得できる構成となっている。
エピソード1で確立された現在のタイプは、《フェアリー・ライフ》《幻緑の双月》《霞み妖精ジャスミン》などの2マナブーストからスタートし、《ドンドン吸い込むナウ》や《ライフプラン・チャージャー》で手札補充。その後は《超電磁コスモ・セブ Λ》などのフィニッシャーに繋いでいくパターンが主流。
青赤、赤緑などの速攻には速度で劣るが、こちらは《永遠のリュウセイ・カイザー》や《サイバー・N・ワールド》などのカードパワーの高い大型を扱えるのが強み。
《スーパー大番長「四つ牙」》《セブンス・タワー》《再誕の社》での大量マナブーストも可能であり、潤沢な手札から優秀なフィニッシャーを展開することができる。殿堂入りカードの《ボルバルザーク・エクス》もすんなり組みこめることが多い。
デッキ自体はDM-01当初から存在していたが、闘魂編以前はマイナーだった。
聖拳編で各種多色カードや《母なる大地》が登場したことにより一気に台頭。全国的にも有名な、【ボルバルブルー】という凶悪なデッキが確立される。
以降ボルバルがプレミアム殿堂入りした後もデッキを動かすシステムそのものは生きているため、形を変えながらも常にメタゲームの一角を占める強力デッキタイプとなっている。
- コンボデッキである【茄子サファイア】や【除去ボルバル】から派生した各種コントロールデッキもこの流れを組む。
緑でマナを増やし、青で手札を増やして少しずつ積まれた多様な強力カードを状況に応じて使うというこのデッキのコンセプトは、オーソドックスながら非常に強力で流用が効く。
- DMD-13は典型的な【青赤緑ビートダウン】 の構成。雛型にするには最適である。
【青赤緑ビートダウン】の変遷 [編集]
基本セット期 [編集]
当時すでにデッキ自体は存在していた。フィニッシャーとしては《大勇者「ふたつ牙」》が存在したが、メインデッキの4割近くのスペースを割いて火や水の除去を盛り込んだ構築であった。しかし【リーフ青単】や【赤単ヴァルボーグ】の速度に対抗できず、マイナーなデッキタイプであった。
聖拳編期 [編集]
《無双竜機ボルバルザーク》と《母なる大地》の登場により【ボルバルブルー】が登場した。《アクアン》を使った白青黒系統のデッキが人気の中、目立った活躍をした。
2004年冬の公式大会、EL(エターナル・リーグ)オープンクラス全国大会決勝トーナメント優勝を筆頭に、公式大会での戦績は数え切れないほど。
詳細は【ボルバルブルー】を参照。
転生編期 [編集]
《無双竜機ボルバルザーク》の殿堂入りによりビートダウン型の【ボルバルブルー】は弱体化し、【除去ボルバル】にトップの座を奪われる。
打撃力を強化した【カウンターボルバル】や《バジュラズ・ソウル》を入れた【バジュラズブルー】なども登場したが、これらのデッキは目立った活躍をする前に《無双竜機ボルバルザーク》のプレミアム殿堂入りにより消滅する。
上記のボルバルザークの活躍と前後して【牙サファイア】が登場する。
《大勇者「ふたつ牙」》によるマナブーストから《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》に繋ぐデッキであり、AG環境をサファイア地獄に導いたデッキである。
AGでの活躍と平行して通常環境にも対応できるタイプも開発され、サファイア系デッキの代表として活躍していった。
亜種として【タワーサファイア】なども登場し、ブースト系サファイアデッキはメタゲームの中で大きな存在となった。
また【バジュラズブルー】から《無双竜機ボルバルザーク》を抜いた《バジュラズ・ソウル》系ビートダウンも多数登場した。
これらのデッキは《ストリーミング・チューター》によって大きな爆発力・安定力を得ていた。
不死鳥編 [編集]
転生編後期で登場したデッキがそのまま活躍。
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》のプレミアム殿堂入りによってサファイア系デッキは消滅するが【牙バジュラズ】が登場した。
タッチ光の【牙デルフィン】なども登場し【青赤緑ビートダウン】の主役は《大勇者「ふたつ牙」》となった。
極神編 [編集]
【牙バジュラズ】系のデッキの天下が続くと思われたが、当時流行した【除去ガーディアン】の《予言者マリエル》に苦戦することになる。
《バジュラズ・ソウル》のパワー+2000が原因で《予言者マリエル》に引っかかってしまうため。
《ノーブル・エンフォーサー》にもビートダウンを妨害され苦しい状況が続く。
《予言者マリエル》と《クローン・バイス》が殿堂入りし、【除去ガーディアン】は大幅に弱体化するも、その半年後には《母なる大地》が殿堂入りとなり、このデッキにとっては致命的な弱体化となった。
しかし、そんな中DM-26の《ボルシャック・大和・ドラゴン》、DM-27の《エンペラー・マルコ》によって【マルコビート】が登場した。
後続を切らさないビートダウンであり、コントロールの天下となった環境でも活躍できた。
戦国編期 [編集]
新種族サムライが登場し、【青赤緑ビートダウン】の新種として活躍するかと思われたが、目立った活躍はせず。
また大型クリーチャーのパワーが9000以上のものが中心となり《大勇者「ふたつ牙」》が使いにくくなった。
追い討ちを掛けるかのようにシノビの登場や《聖鎧亜キング・アルカディアス》を使用するデッキの増加でビートダウンに逆風が吹く。
特に【マルコビート】の主力を軽々除去する《威牙の幻ハンゾウ》は天敵中の天敵。
【マルコビート】も【黒マルコ】中心となり【青赤緑ビートダウン】はメタゲームでの活躍が少なくなった。
神化編期 [編集]
戦国編期の時と大きな変化はなし。一応【マルコビート】に《クリスタル・アックス》や《超電磁マクスウェル Z》が採用されるようになった。
覚醒編期 [編集]
新システムのサイキック・クリーチャーが登場し、その中でもDM-36で、《時空の火焔ボルシャック・ドラゴン》、《時空の侍ボルメテウス・若武者・ドラゴン》、DM-37では《時空の喧嘩屋キル》、《時空の英雄アンタッチャブル》などビートダウン向きのものが登場したが、この時点ではそれほど影響がなかった。
しかし、DM-38の発売と殿堂入りの発表で状況が一変。DM-38に収録された、ブロッカー破壊とスピードアタッカーで、強力な奇襲性を持つ《爆竜 GENJI・XX》、ドローエンジンとアタッカーを1体でこなす《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》/《時空の戦猫シンカイヤヌス》、ブロッカーと墓地を山札の下へ送還し、【超次元コントロール】へのメタカードとなる《機動電影レッド・スコーピオン》の3枚は特に強力なカードであり、戦国編後期から一定量出続けていたビートダウン促進カードの集大成とも言える。
さらに、2011/01/15付けで登場以来ビートダウンを苦しめ続けてきた、《光牙忍ハヤブサマル》、《威牙の幻ハンゾウ》、《龍神ヘヴィ》が殿堂入り。特に天敵である《威牙の幻ハンゾウ》が殿堂入りした事で《エンペラー・マルコ》を主軸として上記の3枚を搭載した【マルコビート】がやや復権の兆しを見せてきた。
しかし、もう次期に移行しようという頃合になって《爆竜 GENJI・XX》で対処できない《時空の支配者ディアボロス Z》が登場し、それを取り込んだデッキが次々とメタへ進出していったため、このデッキタイプは完全に追いやられてしまった。
またこちらのアタッカーが一方的に対処されてしまう《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》の登場も向かい風であり、これを含めたビートダウンはかなりの苦戦を強いられるようになる。
エピソード1期 [編集]
天敵であった【白青黒超次元】が大幅規制を受け、《超次元バイス・ホール》と《時空の支配者ディアボロス Z》の脅威も無くなり、以前と比べ戦えるようになった。
その後も立て続けに《ガイアール・カイザー》・《永遠のリュウセイ・カイザー》などといった強力な火文明のフィニッシャーが登場し、このデッキタイプは相対的に大幅に強化されることとなる。特に《超次元シューティング・ホール》を自然な形で投入できるようになったのは大きく、奇襲性や突破力が格段に上昇。各種ビートダウンの中でも安定した動きが可能となった。
また、《ボルバルザーク・エクス》《サイバー・N・ワールド》の登場により、新たに【Nエクス】というデッキタイプが出現。この2枚の有り余るカードパワーで各種大会を荒らしまわった実績を持つ。
さらにDMR-03で《超電磁コスモ・セブ Λ》《ドンドン吸い込むナウ》などの強力な水文明のカードが登場し、今後の期待が高まる。
DMPP-01期 [編集]
収録カードがTCG版での基本セット期メインだったDMPP-01では、【ボルメテウスコントロール】や青赤速攻等に並んでトップメタデッキであった。
《シビレアシダケ》、《青銅の鎧》、《アクア・ハルカス》、《大勇者「ふたつ牙」》、《二角の超人》、《キング・ポセイドン》等でマナと手札を揃え、最後に《襲撃者エグゼドライブ》、《ツインキャノン・ワイバーン》、《クリムゾン・ワイバーン》で攻めて行くのが多かった。
DMPP-04期 [編集]
《永刻のクイーン・メイデン》をメインにした速攻デッキが環境入りの一つとして活動、進化元は《一徹のジャスパー》、《電磁無頼アカシック・サード》、《無頼勇騎ゴンタ》あたりが多かった。
参考 [編集]