【ドローゴー】 [編集]

用語としてのドローゴー→ドローゴー

マナチャージドローサポートカードの使用以外には自分のターンにほぼ一切の行動を起こさず、自分の勝機を窺うデッキ
極端なものになると、マナチャージすら行わないものも存在する。

霊騎秘宝ヒャックメー R 光/闇/自然文明 (5)
クリーチャー:アーク・セラフィム/パンドラボックス 8000
S・トリガー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札をすべて捨てる。このようにして手札を1枚も捨てない場合、このクリーチャーを破壊する。
W・ブレイカー

基本的な内容は、非常に極端なマッドネスデッキである。

他TCGにおいてドローゴー戦略というのは本来相手のターン中に頻繁にカードを使用し、妨害プレイを行うものである。
しかしながらプレイヤーが動けるのは基本的にプレイヤーの自分自身のターンのみであるデュエル・マスターズにおいて、この戦略はゲームシステムに対する挑戦とも言うべきものであった。
そのため、初期のデュエル・マスターズにおいては構築は不可能どころか、想像もつかないようなデッキであった。

「ドローゴー」という定義に外れず、このデッキでは自分のターンにはほぼ一切の行動を起こさない。
せいぜい、ドローサポートカードや《エメラル》等のシールド操作カード使用ぐらいのものである。
ちなみに、マナチャージすら行わない度胸があれば《ルナ・コスモビュー》も採用圏内である。

当然、これだけではやられ放題なので大量のS・トリガーを使用する事になるが、これは相手の動きを鈍らせるよりも「攻撃手段」としての意味合いが強い。(というよりも、これしか攻撃に出る機会がないのだが。)
よって、採用するS・トリガークリーチャーに傾けるのがいいだろう。

即死コンボを生み出すS・トリガー獣《霊騎秘宝ヒャックメー》こそがこのデッキを成立させている。
相手がこのカードのS・トリガーでの召喚を許した瞬間、手札マッドネスクリーチャーがずらりと並び、次のターンには一斉攻撃でデュエルが終了する。完全な受け身の戦法である。
同じ目的で《滅亡ルーレット》や、《怨念怪人ギャスカ》《ベイビー・バース》のコンボも使える。
《聖天使グライス・メジキューラ》はより確実にマッドネス能力をサポートするが、このカードを使用する場合はわざわざドローゴーすることに利点はない。

ただマッドネスクリーチャーを中心にするのではなく、自分ターンでの動きを極力減らす事の利点は主に

そういうわけで、このデッキを使用する上での課題はいかにして相手に攻撃させるかにある。
そのためにも相手クリーチャーに攻撃を強要する《ファントム・ベール》の採用をお勧めする。

このデッキを使用する上で最も恐ろしいのは、相手が自ら攻撃できない状態を作り上げてしまう事である。
下手をすればライブラリアウトにより相手のほうがドローゴーで勝利してしまう。
こういう場合はこちらから積極的に動き、何が何でも攻撃を強要しなければならない。

また、《アポカリプス・デイ》にも要注意。
トドメのタイミングではすべての戦力がバトルゾーンに集中しているため、これ一発でゲームエンドになりかねない。
《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》等でS・トリガーを封印されてもほぼ勝ち目はなくなる。

参考 [編集]

【ゼロチャージキル】 [編集]

DMR-22で登場した侵略ZEROを使ったデッキ。アニメ『VSRF』でのバサラの使用デッキとしても知られる。
《ヒャックメー》などを用いたマッドネスタイプのドローゴーデッキと異なり、相手のコスト踏み倒しに依存するため、《ファントム・ベール》などのコンボ起動の促進カードがほぼなく非常に受動的。

ZEROの侵略 ブラックアウト LEG 闇文明 (6)
クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者ZERO 7000
W・ブレイカー
侵略ZERO:相手のターンの終わりに、そのターン相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出していたら、このクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンに自分のD2フィールドがあれば、相手のパワーが一番大きいクリーチャーを1体破壊する。

ドローゴーで手札に侵略ZEROを溜め込み、相手のコスト踏み倒しに反応して一気にバラ撒き、1ショットキルを決めるのが主軸となる戦術。
侵略ZEROが「ターンの終わり」に起動する能力であるため、1ターンを耐え切る必要があるのが難点。近年はコスト踏み倒し札も増えているものの同時に踏み倒したターンに1ショットするデッキタイプも増えているため、準備が整ったそのターンにやられないようにする対策が必要。

主要カード [編集]

《ZEROの侵略 ブラックアウト》核。侵略ZEROで一気に踏み倒す
《S級不死 デッドゾーン》《ブラックアウト》から侵略して打点を増やす
《黒速 The ZERO》《ブラックアウト》と違い打点が小さいので侵略で使おう
《轟獣X ゲリランチャー》名目コストが高いので《キル・ザ・ボロフ》に対応
《バサラ》革命0除去シールド焼却を行うcipを得る。
《FORBIDDEN STAR》があると攻撃できないので注意
《禁断の月 ドキンダムーン》侵略ZERO持ちのD2フィールド
Dスイッチソニック・コマンドを踏み倒せる

禁断・零龍 [編集]

《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》火力以外は使いづらく、一部の攻撃を制限するので注意
《滅亡の起源 零無》少々運が必要だが一応零龍卍誕は狙える

候補カード [編集]

《ドキンダムーン》からの踏み倒し先候補 [編集]

侵略・革命チェンジ先の候補 [編集]

防御札・その他の候補 [編集]

このデッキの回し方 [編集]

先述の通りひたすらドローゴーを繰り返し、手札に侵略ZEROを溜め込んで相手の踏み倒しに反応させ一気に放出するのが基本。侵略ZEROで闇のコマンドを踏み倒したら、それを《S級不死 デッドゾーン》に侵略させて一気に1ショットキルを狙う。《禁断の月 ドキンダムーン》があれば墓地から好きなソニック・コマンドを踏み倒せるので、さらに打点を増強させよう。この効果で《音速 ソニックブーム》《轟く革命 レッドギラゾーン》を踏み倒せば一気に勝利が近づく。

侵略ZEROや1ショットキルを行う上でコスト踏み倒しメタが邪魔な場合は、《ZERO ハンド》で除去してしまおう。クリーチャーの侵略ZERO解決前に《ZERO ハンド》で相手を除去できれば、そのままクリーチャーを着地させることができる。

弱点 [編集]

受動的なデッキであるため、コスト踏み倒しをしないデッキにはなす術がない。その場合にはコンセプトからは外れるが、マナを貯めて《Dの侵略 クリム・ゾーン》を出し、地道にソニック・コマンドを出していくしかないだろう。
また、《制御の翼 オリオティス》のようなコスト参照タイプ全般及び、自分のターンに限り踏み倒しを禁じる《単騎連射 マグナム》のような踏み倒しメタは厳しい。一方で相手のターンであることを参照する《異端流し オニカマス》《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》、手札以外からの踏み倒しを規制する《とこしえの超人》などは、「相手自身のターンの終わりに」「手札から」踏み倒すため、あまり気にならない。
またマッドネスとは違い、こちらが溜め込んだ手札を捨てさせられるハンデスにも弱い。《ロスト・ソウル》《ニコル・ボーラス》が飛んでくる気配がしたら、悠長に手札を抱えるのではなくビートダウンプランに切り替えるしかないだろう。
そして何より、肝心の侵略ZEROクリーチャーや侵略先クリーチャーを引くことができなければ攻め込むことも難しい運頼みのデッキである。バサラばりのカウンター1ショットを決めるためには右手を鍛えるしかないだろう。

参考 [編集]