霞ヶ関 ファルゴ [編集]
漫画・アニメ『デュエル・マスターズ WIN』シリーズのキャラクター。
デュエリストチーム「D4」のメンバー。「Dancing eagle(ダンシングイーグル)」という異名を持つ。
アニメでの担当声優は田中進太郎氏。
パターのヘッドを模したリーゼントヘアーにスーツの男。
一人称は「俺」で、「ファー」が口癖。笑う時は「ファーファッファッファ!」と笑う[1]。スペシャルドローは「必殺奥義・アルバトロスドロー」。
快活そうな外見でコミカルな言動が目立つが、陰湿で執念深い面も持つ。D4の権威に胡座をかいて横暴を働いており、自分のプライドを傷つけた者を倒すためには手段を選ばない。
漫画版ではデュエル中に女子生徒にアピールする、アニメ版では俗に言うアイドルクリーチャーをモチーフにした親衛隊「ファルゴガールズ」(声優はそれぞれ金澤まい氏、月城日花氏、阪本久瑠実氏、白砂沙帆氏)を侍らせるなど女好きな面も見られる。
- 名前の由来は「霞ヶ関カンツリー倶楽部」と「ゴルファー」の逆読みからと思われる。
ちなみに、霞ヶ関カンツリー倶楽部は前作の舞台のモデルである埼玉県川越市にある。
漫画版のプロフィールから、官庁街の霞ヶ関も由来と思われる。
アニメ版 [編集]
『デュエル・マスターズ WIN』 [編集]
第11話で初登場。
基本的にやかましく、斬札 ウィンの第一印象は「ヤバそうな人」、次に「うるさい人」。
いつもゴルフクラブの素振りをしており、最上川 イッサに「ゴルフ馬鹿」と呼ばれている。
ゴルフの腕は歩行者横断ボタンをクラブで打ったゴルフボールで押すコントロールを見せる程高く、海に落ちても着衣のまま泳いでいる事から身体能力自体も高い。
初登場の第11話ではD4の1人である覚知山 ボウイが3敗している事を煽る面を見せている。
一方、「ファー」の意味から、彼なりにボウイに対して気を遣って忠告したとも取れる形となっている。[2]
第18話でもデュエルマスター探しのためにシラハマに来た時に信号が青にならず困っていたお婆ちゃんを上述したボールコントロール力を駆使して助けており、根は善人の模様。
最上川 イッサとはライバルの関係であり、同話ではデュエルマスター探しを賭けて最上川 イッサとデュエマを行ったが、突如カイザからの緊急招集が入り中断に終わった。
使用デッキは、《十番龍 オービーメイカー Par100》を切り札とした【緑単オービーメイカー】デッキ。
同シーズン前半の大ボス。
他のD4のメンバーとともにマイハマ学園に在籍している。
ウィン達「デュエマさいこークラブ」の面々に対しては常に見下した態度をとっている。
エキセントリックな言動にもかかわらず、ウィンからはD4の中で唯一名前を覚えられていなかった。
彼に心身ともにズタボロにされ、再起不能に陥った決闘者は5万人はいると言われている。
第5話では自分の失態をウィン達のせいにして「さいこークラブ」を廃部に追い込もうとした。
第6話では「心の館」での特別授業の際、自身の暗黒面を見た結果、デュエマをするのは相手を完膚なきまでに叩きのめし、圧倒的な快楽「ファルスタシー」[3]を手に入れるためと再認識してしまう。その後のウィンと対決では経緯は不明ながらも逆転負け、そのことを逆恨みして本格的にウィンや「さいこークラブ」の排除にかかる。
第12話で「さいこークラブが文化祭で1位を取れば二度と手を出さないが、取らなければさいこークラブを廃部させる」という取引を交わすが、それを守るはずもなく、第14話にてそのお化け屋敷に妨害工作のために乗り込む。しかし邪神くんにそれを逆手に取られて散々な目に遭った上、客集めに利用されることになった。
そのことすらも逆恨みした結果、周囲の人々を陽動してお化け屋敷を破壊させ、更に日光でノワールアビスを苦しめ危害を加えたことで完全にウィンの逆鱗に触れ、全校生徒の前でデュエルを挑まれることになる。
ファルゴガールズの1人にウィンの手札をチェックさせるイカサマをさせ、更にウィンへの対策として《十八番龍 エターナルグリーン ParLife》を用いてエクストラウィンを狙う[4]が、ウィンもまたファルゴのデュエマを研究し対策していたため失敗。プランが完全に崩れ、以前敗北していることから焦ったことで《首領竜 ゴルファンタジスタ》でシールドを全ブレイクしてしまい、そこから出てきたS・トリガーでクリーチャーの大半を墓地に送られる。そして返しのターンでお返しと言わんばかりに《邪闘 シス》を始めとしたアビスの大量展開を喰らった挙句、場も更地にされ、完敗。
敗北後、邪神タイムにて自分が危害を加えたノワールアビスからの報復を喰らって全身に包帯を巻いた上での車椅子生活を送る羽目になった上、以前の行き過ぎた行動も祟ってプリンス・カイザからの処分により[5]D4最弱のレッテルを貼られるという因果応報な結末を迎えた。更にファルゴガールズからも見放された[6]ようだが、こちらは回復後に信頼を取り戻した様子。
- 焦りからか、この時のファルゴのプレイングには複数のミスが見られる。
- 残りの山札の枚数は5枚で、まだエクストラウィンを狙う余裕はあり、(不正な)情報アドバンテージを活かせばウィンの行動も十分予測できた。
- 唯一の負け筋である今引き《招龍邪技》を警戒して攻撃プランに移るにしても、《ゴルファンタジスタ》でワールドブレイクするのではなく、打点的に少しずつ刻んでいく余裕があった。(実際スーパー・S・トリガー、S・トリガー・プラスの懸念すべき地雷を全て踏んでいる。そうでなくとも、耐性のある《ゴルファンタジスタ》を最後まで残しておくのがよい)
もっとも、普通はあれほどの打点があれば油断するのも無理はないが。
回復した後、過酷なトレーニングで自らを心身ともに痛めつけ、何度やられても立ち上がる「ゾンビファルゴ」として再起を果たした。覚知山 ボウイには惜しくも破れたものの、勝ったボウイを激励しつつ「次はファルゴ劇場第3幕を見せてやる」とリベンジを誓っており、何度やられても立ち上がる強さは確かに獲得していたようである。
未だに「さいこークラブ」を目の敵にしているが、どうやら前述の失態に加えてボウイにまで敗れたせいか、D4ではあるもののその権威は内外問わず地に堕ちた模様[7]。その苛立ちを謎のネズミにつけこまれて「さいこークラブ」の部室を襲撃しようとしたが、雷が自身に落ちたため未遂に終わる。その時の記憶は全くないようである。
だがそれも一時的だったようで、カイザがD4を切り捨てた際、その暴走を止めようとするボウイの強さを認め、彼を案じていた。
第38話から使用されたオープニングテーマ「戦いが消えた日」の映像では「ゾンビファルゴ」としてマズキとデュエマをしたり、黄昏ている様子を見せた他、ラストでは通常状態に戻った。
ジャイアント・メクレイドを主軸とした【チアスカーレット アカネ】系のチェイン・コンボデッキを使用する。切り札はオーバーレアの《首領竜 ゴルファンタジスタ》。デュエル・ウォーズまでには革命チェンジも採用している。
第46話ではヒーローウガタが呼び出した巨大ロボであるウガタンロボ(声優はノンクレジットだが、ナレーションも兼任している杉田智和氏)を足止めする際に、空にゴルフボールを打ち上げ、流星群のように降らせるという芸当を披露した。
続く第47話ではボロボロになり、ズボンが破けて「Fa!!」と描かれたパンツを見せるパンチラシーンも披露した。
- アニメ公式サイトのキャラクター設定画ではゴルフクラブではなくテニスラケットを持っていた。
作中では前シリーズと変わらずゴルフクラブを振り回している。
- この件は作中でも触れられており、ファルゴガールズの一人であるベラから「テニスラケット持ってるのにテニスやってるの見たことない!」と突っ込まれている。
なお、後に第47話においてボロボロになったゴルフクラブと共にテニスラケットも持っているシーンがあった。
漫画版 [編集]
マイハマ学園編から登場。
霞ヶ関の街を支配し、政界との繋がりすら持つ名門御曹司。アニメ版と変わらずD4に所属しているが、対戦相手をいたぶる事を好み、邪魔者を実質的に抹消しようとするなどより問題のある人物として描写されている。その横暴な姿勢は同じD4のイッサやカイザも咎める程であり、学生からも恐れられている。
D4の登校パレードに批判的なコメントをしたウガタを制裁すべく勝負を挑む。
ウガタを嬲るために、クリーチャーを展開してもシールドを割らないプレイ[8]をしていたが、慢心から残りデッキ枚数に気付かず、公衆の面前で山札切れで自滅する醜態を晒す。ゴルフクラブで暴行し勝負をうやむやにしようとしたが、プリンス・カイザに諫められた。
前述の敗北の際、ウガタに助言したウィンを逆恨みし、カレンを無理矢理寝返らせて抹殺しようとしたが失敗、後にリッパー教授にボロボロにされて学園長の前に放り出された。
第10話ではさくらんぼに「ファ〜〜甘い甘い〜♡」と舌鼓を打つシーンがある。
余談 [編集]
- 邪藩 牛次郎との共通点が非常に多い。
- 四天王ポジションの一人。
- 老け顔で眼鏡をかけている。
- 笑い声が独特。
- イカサマをしてまで勝とうとする。
- 目的が逆恨みによる復讐し、しかもそのためには手段を選ばない。
- 主人公から本気で嫌悪された。
- 主人公とのデュエルでエクストラウィンを狙ったが、《完全防御革命》で阻止される。
- その次のターンでワールド・ブレイクした結果そこから発動したS・トリガー(と革命0トリガー)でクリーチャーを破壊し尽くされ、その返しのターンで逆転負け。
- 上記のデュエマはアニメオリジナルとなっている(漫画版ではそもそもデュエルしていない)。
- 担当声優の田中進太郎氏は髪型がリーゼントでないことを除けば眼鏡をかけた時の外見が結構ファルゴに似ている。また、アドリブで他のキャラを煽ったりすることがかなり多いそうな。
戦績 [編集]
主な使用カード [編集]
関連デッキ [編集]
参考 [編集]
ゴルフで危険球を打った際に周囲のプレイヤーに危険を知らせる合図の「ファー」という掛け声が由来になっていると思われる。
ファルゴの「それはファーだぜ、ボウイ」という発言は、D4の掟として敗北が許されないにもかかわらず既に3敗しておきながらカイザに認められようとするのは「危険」という意味になるため。
言うまでもなく「ファルゴ」と「エクスタシー」を掛けた造語である。
これには、前回のデュエルでS・トリガーを踏んで逆転されたという説明がなされている。
カイザは彼の言動を見て見ぬふりをしていたのではなく、実際には前から嫌悪感を抱いていた。
彼女達のアイドルユニットはファルゴのプロデュースで行なわれていたらしく、文化祭出し物の順位発表の際に彼からの独立を宣言している。回復後も独立状態かどうかは不明。
カレンがさいこークラブに入り浸っていることにケチをつけようとしたが、デュエル・ウォーズの戦績を引き合いに出されて無理矢理黙らされた。
そのデュエルスタイルはウィンやカレンから「ヒドい」と称されている。
途中経過は省略された。