セル [編集]
カードタイプの一つ。
複数のカードで1体の巨大なクリーチャーができる時、1枚1枚の構成するパーツに割り当てられるカードタイプである。
いずれも特殊タイプを持ち、「セル」だけのカードは存在しない。
セル単体の特性は非常に少なく、通常はセルであることを示すカードタイプ、そして文明しか持たない。
代わりに、通常のカードとして使える面を持つ両面カードとなっている(セルで構成されるクリーチャーを出すための能力もこちらに記載される)。
キング・セルは両面カードではなく、上述の特性に加えてカード名、マナ数、能力を持つ。
覚醒リンクやスーパー龍解などの能力によってリンク(合体)することで、 1つのサイキック・スーパー・クリーチャーやキング・クリーチャーを形成する。
個々について詳細はサイキック・セル、ドラグハート・セル、キング・セルの項を参照。
ルール [編集]
- キング・セル以外のセルはセルであるということ(カードタイプ)以外の特性をほとんど持たない。よって、カード名、コスト、能力などは一切ない。コストを参照する場合は後述。
本来は文明も持たなかったが、現在ではリンク後と同一の文明のみ、その他特性として例外的に有するという裁定になっている。理由は後述。
- これらの点から、完成した1体のクリーチャー(オブジェクト)を選ぶ場合と、カードとして個々のセルを選ぶ場合では挙動が違ってくる。
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| | 文明に関する裁定の変遷
| 文明に関する裁定の変遷
先述の通り、セルは文明のみ有するという裁定だが、このように規定されたのはデュエル・マスターズ総合ゲームルール制定時(2015年7月15日)になってからであり、ここに至るまでには長い歴史がある。というのも、登場時から一貫して、セルは文明を持たないというルールで統一されていたためである。裁定変更の大きなきっかけとなったのは後述する1文明限定構築王者決定戦における「セル」の扱いの難解さが挙げられる。「セル」という表示の地にリンク後のクリーチャーが持つ文明を表す色が使われているので、多くのプレイヤーの間で、「セルが文明を持たない」という共通認識が形成されにくかったのである。
この裁定は2015年5月8日と2015年7月15日の二段階の告知によって逐次変更された。
- (2011年の登場から2015/5/8まで):セルは文明を持たないため、無色として扱う。そのため、1文明限定構築王者決定戦のレギュレーションでは一切使用が禁止される。
筆者注:
正確には文明を定義する余白がないという意味なので、何らかの他の能力によって文明追加可能な印象を与える無色という表現は本来誤りである。
だが、ここでは無色という共通概念によって直観的に理解しやすくなっている点や、過去の裁定である点などを考慮し、あえて無色という表現を採用している。(終)
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その他 [編集]
コスト指定のあるカード指定除去効果でも、0として扱えるセルを選ぶ事で完成したクリーチャーを簡単に除去できてしまう点については、納得出来ない裁定だと考えるプレイヤーは数多く、下記のいずれかの主張をする者に大別される。ローカルルールとしていずれかを採用したフォーマットで対戦してみるのも一興だろう。
- 完成したサイキック・スーパー・クリーチャー等と同じマナコストを有するべきである。
- 非セル面と同じマナコストを有するべきである。
- マナコストを定義する余白がないのだから、そもそも対象として選べること自体が荒唐無稽であり、選べないものとするべきである。
実物のカードには、特性としてカードタイプだけが書かれている(「サイキック・セル」または「ドラグハート・セル」の表記)。それ以外に表記されているものはすべて完成系のクリーチャーの特性である。この点が先述の通り長く大きな混乱を招く引き金となった。
ちなみにそのカードタイプの枠のカードの黒枠にくっつく形で小さく記載される。このテキストの向きは逆の面のカードの向き(例えばフォートレスなら横向き)に準じ、必ず完成系のクリーチャーの正位置の向きと異なる。また、特殊タイプ特有のシンボルは記載されない。このような形でカードタイプが表記される例としては他にコアが該当する。
参考 [編集]