【緑零ゼニス・セレス】 [編集]
自然の水晶マナブーストにより水晶マナを素早く増やし、ゼニス・セレスを早出しして制圧する【ビッグマナ】。
DM24-SP2でフィニッシャーの《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》と複数の初動札を獲得し、緑零だけで十分なフィニッシュ力を得た事で、《「呪怨」の頂天 サスペンス》のために黒を入れていた【黒緑ゼニス・セレス】から黒が抜けて成立。
「この私のために華を咲かすのだ!」 C 自然文明 (2) |
呪文 |
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) |
自分の山札の上から1枚目を、裏向きのままマナゾーンに置く。(マナゾーンにある裏向きのカードは、マナの数字が1の無色カードとして扱う。その持ち主はそれをいつでも見てもよい) |
「戦鬼」の頂天 ベートーベン SR 自然文明 (13) |
クリーチャー:ゼニス・セレス 19000 |
水晶ソウル3(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は3になる) |
マッハファイター |
Q・ブレイカー |
このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から3枚を見る。その中から、好きな数のクリーチャーを相手に見せ、手札に加えてもよい。残りを裏向きにして、マナゾーンに置く。 |
このクリーチャーがタップしていれば、相手のクリーチャーは自分を攻撃できない。 |
エターナル・Κ(このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい) |
蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ SR 無色 (15) |
クリーチャー:ゼニス・セレス 57975 |
革命チェンジ:ゼニス(自分のゼニスが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい) |
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする) |
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身の手札をすべて裏向きでマナゾーンに置く。 |
相手は、自分のマナゾーンにある裏向きのカードの枚数よりコストが小さい呪文を唱えられない。 |
エターナル・Κ(このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい) |
主要カード [編集]
候補カード [編集]
コスト2初動カードの比較 [編集]
※《シャングリラ・クリスタル》を《「この私のために華を咲かすのだ!」》×2で代用なども挙げていたらキリがないので要求値は枚数の少ないもののみ
このデッキの回し方 [編集]
《「この私のために華を咲かすのだ!」》、《水晶設計図》、《シャングリラ・クリスタル》、《「これは命懸けのデュエルなのです」》、などでとにかく水晶マナを生成し、《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》の着地を目指す。
《ベートーベン》の水晶マナブーストで《「奇妙」の頂天 クリス=バアル》のG・ゼロを達成して出し、《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》を革命チェンジで繰り出し勝利する。《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》による回復を挟めば大量展開が可能。
コスト踏み倒しメタが邪魔する場合は《黙示録の水晶》やエターナル・Κを盾に《ベートーベン》のマッハファイターで強引に排除。
S・トリガー獣が不安なら《偽りの名 ワスプメリサ》でcip封じ。
《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》は自身で貼り替える事でDスイッチを使い直せる。終盤の展開時には重要となってくるテクニック。
長所 [編集]
【ゼニス・セレス】共有の強みとしてゼニス特有の強力なcipを持ちながら同時に水晶ソウルでの早出しが容易な点が挙げられる。
中でも【緑零ゼニス・セレス】は初動と足回りを担う2・3コスト帯のカードが非常に充実しており、初動事故率が低い。
また、既存マナを裏返すのではなくマナブーストとして水晶マナを増やすカードが《シャングリラ・クリスタル》のみならず《「この私のために華を咲かすのだ!」》《「これは命懸けのデュエルなのです」》《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》と手厚く揃っているため、チャージを待たないと裏返すマナが不足しがちで色事故も怖くなる他文明の【ゼニス・セレス】よりスムーズに水晶マナを増やせる。
その為他の【ゼニス・セレス】と比較しても4ターン目《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》着地が成功しやすい。
《ベートーベン》は地上戦に於いて非常に高い能力を誇り、デッキ次第ではある程度水晶マナが溜まった状態で《ベートーベン》が着地するだけで詰みになりかねない。
更にこのデッキならターンを跨ぐ事なく《「奇妙」の頂天 クリス=バアル》や《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》を連鎖的に叩きつける事も可能で、安定性と爆発力を両立している。
水晶マナシナジーを共有するカード群のカードパワーの高さも強みの一つ。
《水晶設計図》は2コストながら4枚のサーチ並び水晶マナ生成を1枚に担う。
《黙示録の水晶》は水晶ソウルで大幅にコスト軽減しつつ3枚ドロー可能な上、コスト5以下のエレメント一掃効果が小型獣主体の【白黒赤ファイアー・バード】や【白赤緑ドリームメイト】等に対して覿面に刺さる。手札や水晶マナを補充しつつパワー19000の強力な壁役となれる《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》も入るため、一度着地まで持って行けばそれらのデッキを詰みに追い込む事すら出来てしまう。
【白黒赤ファイアー・バード】対面ではコスト踏み倒しメタである《ハッター・ルピア》が懸念材料となるが、《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》はエターナル・Κを持つため、強引に耐えつつマッハファイターで逆に処理可能。
《偽りの名 ワスプメリサ》と《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》を同時に立たせることができれば、呪文ロック+cip使用不可+オールハンデスで限りなく逆転困難な状況に相手を追い込むという、かつて【黒緑ゼニス・セレス】で行っていた動きを自然と無色のみで再現する事ができる。
また、《偽りの名 ワスプメリサ》の水晶武装は「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力であれば、その後に続く「または攻撃した時」や「または離れた時」等の部分も無効化の対象となるため、不意に《聖魔連結王 ドルファディロム》等を投げられても安心してやり過ごせる。
《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》を出した後は水晶マナを大量に確保出来るため、《クリス=タブラ=ラーサ》のクリスターナル・Κによる敗北回避効果を生かし易い。
短所 [編集]
【ゼニス・セレス】共通だがデッキ構築の段階や水晶マナ化で色マナを減らしすぎると色事故が起こりうる。
それはこのデッキも例外ではなく、自然マナの枚数を減らしすぎると自然のカードを使うためのマナが出せない状況が起こり得る。2ターン目《水晶設計図》3ターン目《シャングリラ・クリスタル》だと4ターン目に非水晶マナ3水晶マナ3しか揃わず《ベートーベン》にぎりぎり届かないため、4ターン目《ベートーベン》を安定させるには初動の時点で自然マナを用意できている必要がある。
このデッキ特有の弱点としては、前半戦の弱さ、呪文ロックへの耐性、防御の脆さが挙げられる。
基本的にデッキ内のほぼ全カードが水晶マナブースト・水晶マナ化か重量級のゼニス・セレスで構成されており、前半戦における敵への足止め手段が乏しい。
また、デッキの性質上初動ではマナブースト呪文を連打する必要がある為、初期の手札管理の難易度は高いかつ呪文依存度が高い。この性質上、序盤のハンデス、呪文ロックが非常に厳しい。
水晶マナを確保さえすれば《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》、《「奇妙」の頂天 クリス=バアル》や《黙示録の水晶》等の手札補充で手札管理・呪文ロック共に劇的な問題ではなくなるが、《クリス=バアル》と《黙示録の水晶》や《水晶設計図》の相互回収で山札を掘り進める動きが取れなくなるので爆発力が大きく下がる点は注意。
防御面に関しては、S・トリガーを積むスペースが単純に少ないのみならず水晶マナシナジーがあるS・トリガーには有用な物が少なくシールドからの防御札が《シャングリラ・クリスタル》や《「これは命懸けのデュエルなのです」》等の持つG・ストライクぐらいしか無くなるのもザラ。
水晶マナとは関係のないS・トリガーで補う場合でも、自然のS・トリガーはあまり強くなくS・トリガー・プラスを達成しないとフルスペックを発揮できない《ア:グンテ》や《ニアピン・モスキート》止まり。
その為、手打ちを想定して自然トリガーを採用するか、手打ち不可能な他色トリガーを採用するかの選択となる。
この点は黒の有用なS・トリガーで補える【黒緑ゼニス・セレス】から劣化してしまった点である。
また、デッキが回っても防御手段は基本《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》の攻撃誘導頼り。
《ベートーベン》が立つ前に押し切れる速度があるデッキや、《同期の妖精》等でG・ストライクが機能しないデッキには勿論、マッハファイターの的が居なかったり、スレイヤー付与等で《ベートーベン》メタを貼ってくるデッキには基本的に不利がつく。
また、一部のメタカードを投げられるとフィニッシュまで一手間生じる。《ベイB セガーレ》等のコスト参照かつ着地置換型の踏み倒しメタや《ボン・キゴマイム》等の着地時攻撃制限等がキーカードである《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》や《「奇妙」の頂天 クリス=バアル》に対して痛烈に刺さってしまう他、《クリス=バアル》はエターナル・Κを持たないためG・ゼロにも反応するコスト踏み倒しメタを出されると除去しない限りそちらは封殺されてしまう。
基本的には《黙示録の水晶》で押し流せてしまえるため問題になり辛いものの、《黙示録の水晶》やサーチ手段である《水晶設計図》が引けなかったり呪文ロックとこれらメタクリーチャーを併用されると試合運びが厳しくなる。
その他、切り札のひとつである《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》は自分にもオールハンデスをかけてしまうため、これを出した後に何らかの手段で逆転を許してしまうと立ち直りが難しい。
S・トリガー持ちタマシードやG・ストライクは止められないため、それらで耐え切られるとワールド・ブレイクも相まって相手のみが大量に手札を持つという非常に危険な状況に陥る。
これらを避けるために《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》や《偽りの名 ワスプメリサ》等のロック持ちを事前に立てて置くことがほぼマストで、劣勢時などでも見切り発車は行いにくい。
最も苦手とするデッキは【ジョーカーズ】。このデッキは緑と無色のみが主体のため《ジョリー・ザ・ジョニー Final》への耐性こそ有るものの、こちらが苦手とする《ベイB セガーレ》方式の踏み倒しメタである《ベイビーポンの助》、G・ゼロに反応する《ポクチンちん》、《ボン・キゴマイム》方式の攻撃制限の《万能バンノー》の全てを兼ね備えている上に頭数や過剰打点が早期に並び易く、尚且つ同じ無色主体のデッキであるがために本来大量展開への返しとなる《黙示録の水晶》を完全に無効化されてしまう。《偽りの名 ワスプメリサ》の刺さりが悪い所も痛手の一つ。
さらにこのデッキの主な防御手段はG・ストライク頼りな故に、《破界秘伝ナッシング・ゼロ》や《ジョジョジョ・マキシマム》で打点強化された小型ジョーカーズに一突きされるだけで致命傷に至りかねない。そしてそれが《ジョリー・ザ・ジョニー》や《ハイパー・ザ・ジョニー》だった場合は最悪エクストラウィンによる即死すら有り得る。
極めつけにブロッカーや《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》の攻撃誘導で耐えようにもG・ゼロ呪文の《勝熱と弾丸と自由の決断》で簡単に能力を消されるため役割を果たせない。
環境において [編集]
DM24-SP2の発売直後、オリジナルCSで早速成果を残している。[1][2]
DM24-SP2発売当初は《偽りの名 ワスプメリサ》が相性の良い切り札として注目を集めたが、召喚コストの高さ、【白黒赤ファイアー・バード】との相性の悪さなどから、2枚以下に抑えられる例も多くみられるようになった。中には、踏み倒し手段である《呪華のサトリ カナザー》ともども一切採用せず、S・トリガーや除去札に多く枠を割いてビートダウンデッキに対応した型、最速で《「奇妙」の頂天 クリス=バアル》→《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》をぶつけることに重点を置いた攻撃的な型なども登場した。[3][4]
DM24-SP2登場から数週間が経過すると徐々に見られなくなっていったが、【ガレックマーシャル】の台頭に合わせて、それに対し呪文ロックとオールハンデスを同時に繰り出せる《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》が非常に有効であるとして再び環境に姿を現す。
この期には、【ガレックマーシャル】との中盤戦を有利に進めつつ苦手な【ジョーカーズ】と【白黒赤ファイアー・バード】を牽制できる《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》、複数体を同時に止めるS・トリガーの一種でありながら同時にマナ回収札としても使用できる《ニアピン・モスキート》、水晶マナ加速の手段である各種呪文をコスト軽減し展開速度を強化できる《ラブ・エルフィン》など、初期には見られなかったカード群の採用が散見されるようになった。
『全国大会2024』エリア予選ジャッジ大会では【赤緑ゼニス】が優勝構築に輝いた。《清浄のカルマ インカ/オキヨメ・水晶チャージャー》3枚と《連射のカルマ ユキメ/ショット・水晶チャージャー》1枚を採用し、それらでカウンター封じする型であった。
DM24-BD6で《策士のシダン ニャハン》を獲得。《「この私のために華を咲かすのだ!」》の5枚目以降として採用され、3ターン目のフルスペック《シャングリラ・クリスタル》、《「これは命懸けのデュエルなのです」》の再現性が向上した。ただし手札を消費するデメリットもあることから、このカードの枚数を抑えて《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》などのカードと初動の枠を分ける構築も散見された。
サンプルレシピ [編集]
妖精CS inブックオフイオン橋本店オリジナルCS(64名参加)
優勝:明太king選手(自然無色ゼニス)
参考 [編集]