《インフィニティ・ドラゴン》 [編集]

インフィニティ・ドラゴン R 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
自分のドラゴンがバトルゾーンを離れる時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。そのカードがドラゴンまたはファイアー・バードであれば、自分のドラゴンはバトルゾーンを離れるかわりにとどまる。
W・ブレイカー
※殿堂入り

DM-22で登場したアーマード・ドラゴン

自分のドラゴン置換効果による除去耐性を持たせる。
かつての【連ドラ】必須カードであり、このカードの登場以降ドラゴンの耐久力が大幅に向上した。

運要素が強いがその分能力は強力で、《デーモン・ハンド》《地獄門デス・ゲート》などの破壊はもちろん、《スパイラル・ゲート》《魂と記憶の盾》《父なる大地》など墓地以外への除去も防げる。

デッキに投入するドラゴンファイアー・バードの枚数の目安は合計30枚程度。このカードが収録された構築済みデッキDMC-36DMC-49には32枚ずつ投入されている。

【連ドラ】をはじめとした、ドラゴンの比率が極端に高いデッキでは考慮に入れたいカードである。

ルール [編集]

かなり複雑でややこしい能力なので、対戦相手とはルールの解釈において齟齬が無いようにしたい。特に「置換効果は同じイベントに1つしか適用できない」という原則はしっかりと把握するべきだろう。


1.「自分の山札の上から1枚目を墓地に置き〜」という部分は置換効果の一部に含まれる裁定である[1]。そのため、この部分には他の置換効果を適用できない(「置換効果」参照)。


2.置換効果なので、能力解決の最中にも適用される。
例:ドラゴンである《魔龍バベルギヌス》バトルゾーンに出して自壊させる場合、破壊の直前に山札の上を確認する。それがドラゴンファイアー・バードであれば、《魔龍バベルギヌス》破壊されない。また、この時墓地に送ったクリーチャーリアニメイトできる。


3.置換効果の適用は強制である。
自分のドラゴン無限アタッカーバトルで負け続ける、パワーを0にされる、など「生き残っても破壊される」という状況になると、ドラゴンかファイアー・バードが出る限り置換効果の処理を行う。こうなると山札が減り続け、挙句にそのドラゴン破壊される。極端な話、山札がドラゴンファイアー・バードのみの場合はそのままライブラリアウトで敗北してしまう。


4.この置換効果の適用は1度だけである。
置換効果は単一のイベントに一つしか適用できないというルールがある。よって、この置換効果を適用してもドラゴンファイアー・バードがめくれなければ普通にバトルゾーンを離れる。ドラゴンファイアー・バードが出るまで《インフィニティ・ドラゴン》の能力を繰り返す、ということはない。


5.同時に他の置換効果も適用できる場合、どれか1つを選ぶ。
例:自分のドラゴンに、《真実の王 ヴィオラ・ソナタ》《「戦慄」の頂 ベートーベン》等によるバトルゾーンを離れることを置き換える置換効果も付加されている場合、どちらの置換効果を使用するかを決めることができる。

環境において [編集]

登場から【連ドラ】で広く使用された。

その耐性能力は当時としてはかなり強力で対処しづらいためか、2008年4月15日より殿堂入りとなった。単色のドラゴンでは初の殿堂入りである。

しかし、新作殿堂入り当時【連ドラ】はそこまで環境で暴れていなかったため、プレイヤープレイングスキルと関係ない運ゲー化を防ぐための措置であったと見られる。

DMX-13では《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》が登場。【連ドラ】における《インフィニティ・ドラゴン》の重要性は増したと言える。

しかし、革命編環境で登場した《S級不死 デッドゾーン》には非常に弱く、革命ファイナル環境では、ドラゴンの主戦力である革命チェンジが不発に終わりかねないという点で、環境にそぐわず評価を落としていった。革命編での新たな除去手段である封印には無力なのも要因だろう。

後には、破壊以外なら無条件でバトルゾーンにとどまれる《気高き魂 不動》、回数に限定があるものの確実に場に留まることができる上に任意能力でありカードパワーの高い《煌龍 サッヴァーク》置換効果への耐性まで兼ね備えた《龍装者 ジスタジオ》が登場している。7マナスピードアタッカーも持たず、耐性を付与するだけのこのカードは立ち位置は相当厳しくなった。を活かさない限り、デメリットが目立つこのカードを採用する旨味はほとんどなくなった。

それでも殿堂解除に至らない理由は、やはり運ゲー化を防ぐためであること、さらにはS・トリガー獣のドラゴンやツインパクトの登場により、デッキ内を《メンデルスゾーン》以外ドラゴンで統一した【連ドラ】を構築しやすくなったことが要因か。

別の考え方としては、前述の通り効果が強制であり、パワー低下を利用したライブラリアウトが狙えてしまうため、「相手に能力を逆用されるのは初心者のゲーム体験として相応しくない」という側面も要因として考えられている。

後にメクレイドの登場により、アーマード・メクレイドデッキにおけるスーパーサブとして再評価された。だが結局、【白赤アーマード】系統なら《鎧機天 シロフェシー》《時の法皇 ミラダンテXII》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》などフィニッシャーには困らず寧ろこれをわざわざ使う必要はないため、一瞬再評価されただけで元の評価に戻った。また、2体並べばという条件を満たせばわずか2マナの《星姫械 エルナドンナ》でも概ね同じことができる。

メディアでの活躍 [編集]

その他 [編集]

  • インフィニティとは無限のこと。ドラゴンを無限に生き残らせることが可能なこのカードに相応しい名前である。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

インフィニティ・ドラゴン SR 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
自分のドラゴンがバトルゾーンを離れた時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードがドラゴンまたはファイアー・バードであればバトルゾーンに出し、それ以外であれば自分の墓地に置く。
W・ブレイカー
各プレイヤーの1ターン中、効果の適用を9回までとする。

DMPP-07で実装。
レアリティスーパーレアに昇格し、能力が置換効果による耐性ではなくなったが、バトルゾーンに残るかわりに表向きにしたドラゴンかファイアー・バードを出せるようになった。

TCG版の強みであった自分のドラゴンに除去耐性を与えつつ、能力の根源となるこのクリーチャー自身にも耐性があるという面は損なわれてしまった。
バトルゾーンをとどまるのと、新たに別のクリーチャーが登場するのでは召喚酔いの有無があるため、トドメを刺したいターンに召喚する旨味は消え去ってしまった。
フィニッシャー級のドラゴンに離れた時はそれより弱いクリーチャーが捲れる可能性の方が高いため大した恩恵は望めない。しかし、小型のドラゴンに適用された場合フィニッシャー級のドラゴンに化ける可能性ができた。
また、《黒神龍メギラ》《黒神龍ゾルヴェール》のようなブロッカー持ちのドラゴンを大量に入れ、チャンプブロックで延々とブロッカーを展開し続ける厄介な防御壁を築くこともできなくはないだろう。

《幻想妖精カチュア》タップスキルで《インフィニティ・ドラゴン》を踏み倒し、ターン終わりの破壊を利用してドラゴンまたはファイアー・バードを再充填する、《黒神龍メギラ》《黒神龍ゾルヴェール》など自壊しやすいドラゴンをキーに能力を発動させるなどのコンボ向きな性質になったといえる。

難易度は高くなるが、2体以上《インフィニティ・ドラゴン》を着地させることができてしまえば、離れた時能力が重複してトリガーするため、ドラゴンが除去されたら、むしろクリーチャーが増えていくなんてこともある。

《バザガジール・ドラゴン》のように毎ターン手札に戻るドラゴンを出すと、毎ターンドラゴンかファイアー・バードを踏み倒すチャンスが得られる。

《神滅竜騎ガルザーク》《蒼神龍メタモルフィース》ようなpigは両方の能力を発動できるため、ぜひ横に並べておきたい。

  • TCG版ではパワー低下でドラゴンが破壊されると山札が一気に削られることになっていたが、デュエプレでは特にそのような弊害は発生しない。無論、「パワー低下という弱点を加味しても除去耐性を求める」のと「パワー低下だろうが、ドラゴンが離れるたびに別のクリーチャーを補充する」のとでは全く性質が異なるので、この点が採用理由になることはない。
  • 各ターンに1回しか発動しなくなった《百発人形マグナム》は、cippigを活用できるならむしろ相性が良い。ドラゴンが離れたことで1体を踏み倒し、《マグナム》効果でドラゴンを破壊すれば、再び1体を踏み倒すことができる。
  • 封印という除去のないデュエプレでは、除去される時は確実に1回は離れた時能力が保証されているが、DMPP-07までのカードでは構築難易度が高く、出た時点ではなにも効果がないコスト7のクリーチャーでは環境の速度からして遅いのであまり使われていない。【カチュアシュート】 (デュエプレ)ならタイムラグなしで効果を使えるが、そのデッキはドラゴンでもファイアー・バードでもないクリーチャーや呪文を多用するため踏み倒しの成功率には期待できず、やはり採用されない。しかし、デッキの殆どをドラゴンにしたデッキが使えるスタートチャージ10では人気だった。
  • 山札の一番上を表向きにして、それがドラゴンでありバトルゾーンに出そうとしたが、進化元がないため出せずに終わったカードは、墓地に置く対象とならず山札の一番上に戻る。
  • 2023月11月22日メンテナンス後よりループ適用への対策として、各プレイヤー1ターン中の効果の適用が9回までに変更された[2]
    • 最も簡単な進行不能ループには、自分の残り山札をすべてドラゴンにしながら最大マナを極限まで減らし、相手の《制御の翼 オリオティス》で場と山札を循環するというものがあった。進行不能ループを起こせる組み合わせは他にもある。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DM-22
    世界が龍の力を必要とする限り、龍は何度でも蘇る。
  • DMC-36DMPP-07
    炎の翼が大空に舞い上がる時、竜はその運命を超え、無限の存在となる。
  • DMC-49
    赤き翼の輝きが消えぬ限りに、竜が倒れることはない。
  • DMX-09
    ドラゴンッ!そしてファイアー・バードッ!その友情が永遠ともいえる布陣を作り上げたのだっ!
  • DMX-16
    俺様をどかすことが貴様にできるかな? ---インフィニティ・ドラゴン

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 1つ目の能力について

Q.自分は《鬼槍の一撃》を「鬼タイム」能力が発動している状態で唱えました。相手の《超奇天烈 マスターG》《インフィニティ・ドラゴン》の「破壊される時」の能力はどうなりますか?
A.《鬼槍の一撃》の「鬼タイム」能力は、離れない効果を無視するので、「離れる時」「破壊される時」のような置換効果を解決できず、山札の上から1枚目のカードを見たり、墓地に置くこと自体できなくなります。
引用元(2020.9.18)

Q.《インフィニティ・ドラゴン》で攻撃する時、《蒼き団長 ドギラゴン剣》の「革命チェンジ」能力の宣言をしました。《インフィニティ・ドラゴン》は「離れる時」の能力を持っていますが、処理はどうなりますか?
A.「革命チェンジ」は失敗となり、《インフィニティ・ドラゴン》の能力は解決せず、《インフィニティ・ドラゴン》で攻撃を継続します。
《インフィニティ・ドラゴン》が持つ能力のように、効果を解決した結果、バトルゾーンを離れる可能性がある場合でも「革命チェンジ」による入れ替えは失敗となります。山札の上から1枚目を墓地に置くこともありません。
引用元(2020.12.3)