松本(まつもと)しげのぶ [編集]

漫画『デュエル・マスターズ』の作者。
ヒーローズ・カードキャラクターや、過去に彼らが使った切り札プロモーション・カードのカードイラストも担当している。→Shigenobu Matsumoto

1999年からMagic:The Gatheringをテーマにした漫画デュエル・マスターズを連載開始し、その後デュエマに路線変更するもの、今なおシリーズを継続中である。デュエマの人気を支え続ける功労者の一人と言えるだろう。

漫画家として [編集]

デュエル・マスターズ以前はコロコロ巻末の読者投稿ページのカットや、「おどろき!ももの木笑店街」のようなギャグマンガを手掛けていた。

元がギャグ畑の作家ということもあってか、ジョージ山本・エレガンス・久美子などあまりにも個性的なキャラの造形、「死ね」「殺す」などの過激なセリフ回し、黒城 凶死郎不亞 幽などに見られる過剰な感情表現に特徴がある。

  • 氏が漫画家を志すきっかけとなったのは水木しげる氏の緻密な絵と親しみやすいキャラクターに魅了されたから」だと、水木しげる氏の没後に発刊された「VS」6巻の作者コメントで語られている。
    • デュエマの「原作者」のひとりである松本しげのぶ氏と水木しげる氏にこのような縁があるからか、BBPを中心にしばしばコラボカードが収録されている。
    • 別冊コロコロコミック2018年6月号から同誌にて、水木しげる氏の代表作「ゲゲゲの鬼太郎」の新作漫画を連載していた。
  • 漫画無印の7巻辺りまでは、MtGのルールもうまく飲み込めず、アシスタントもいない中1話につき作画を1週間で仕上げなければならなかったため、絵が荒れていたと振り返っている。折角4巻の牛次郎編で手応えを感じたにもかかわらず、7巻でいきなり新しいカードゲームを始めようという話が出た時には「終わった」「新しいカードゲームで成功するわけなんかない」と落胆していた。参考
  • 「VS」連載時はカード売上低下への打開策の一環として勝太を中学生に成長させることを半ば強要され、自分が描きたい内容を描かせてもらえないことで大きな心労に見舞われていたという。病気と闘いながらデュエマを行っていたルシファーに氏は作品作りに苦労していた自分を重ね合わせたとオマケ漫画で振り返っている。
  • 2019年のインタビューでは「勝舞編のように自分がライブ感で漫画を作るのではなく、今はすでに作られたスケジュールをこなす感じになっている」という趣旨の話をしている。参考

ゲームへのかかわり [編集]

「キャラクターが持っている内面をクリーチャー化したい」と語っており、会議を通じてゲームデザイナーに発案している。

  • 「シールドを全てブレイクし相手に直接攻撃したプレイヤーが勝利する」というデュエマの根本的なゲームデザイン自体が、氏が「漫画を描くにあたって絵的に映え、尚且つ流血など過激な表現を避けられる要素が欲しい」と提言したことが切っ掛けで生まれた。
  • ジョーカーズのデザインは氏の担当したものが多いようで、書籍や公式Webサイトなどで氏のデザインラフが公開される事がしばしばある。
  • ゲームデザインやクリーチャー造形など重要要素に携わっているものの、あくまで松本氏本人は「コロコロ漫画及びそれを元にしたメディア作品としてのデュエル・マスターズの原作者」という立ち位置であり「商品としてのデュエマ」の原作権利元はタカラトミーとWotCに当たる。どちらかと言えば松本氏とタカラトミーとWotCが共同で作り上げた物が「デュエル・マスターズ」といえる。こうした原作関係は所謂メディアミックス展開としてはよくある話ではあるが、一人の人物が交代せずアニメ漫画に毎年関わり商品販売元とメディア展開側で別々の原作者が存在するのはホビー物としてはかなり異例の状態である。
    • この為下記のクリーチャーデザインの話など、コロコロコミックにおける児童向け漫画の地位の事情もあり「デュエマをやっているが漫画は読んでいない」というプレイヤーの声も多かった。この為20周年の節目の王来篇に入ってからは原作者としての出演やデュエチューブやコロコロオンラインのインタビュー、コメントなど露出度も増えるようになった。

その他 [編集]

  • 斬札 ウィンの得意料理であるタコさんウィンナーは、氏の好物であるらしい[1]
  • DMX-21には、氏がイラストを担当した新規カードがそれぞれのパックに1種類ずつ収録されている。
  • 「全方位カードファイル」にて、DM黎明期にカード用にクリーチャーイラストを描いたが没になったという裏話を披露している。
    • 「VS」10巻のオマケ漫画では、カード用のクリーチャーの原画を黎明期から一貫して描いているが、手伝いに来た青年から「そんな下手な絵でデザインに関与しているはずがない」と信じてもらえず、何とか長年描き溜めた原画を青年に見せて納得してもらったが作者本人は深く傷ついた、という様子が描かれている。
  • 自画像は短髪に点のような目とタラコ唇というデザイン。右のような感じである→(・3・)。漫画では群衆(モブ)として描かれることもある。

参考 [編集]

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