魔素(まそ)縫合(ほうごう) アモデゴラス》 [編集]

魔素縫合 アモデゴラス SR 水/闇/自然文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/グランド・デビル/クリスタル・コマンド・ドラゴン 9000
EXライフ
ブロッカー
W・ブレイカー
相手がカードを引く時、それがそのターンに相手が引く1枚目でなければ、相手はそれを手札に加えるかわりにマナゾーンに置く。
自分が手札を捨てる時、墓地に置くかわりにマナゾーンに置いてもよい。

DMRP-19で登場した//自然ディスペクター/グランド・デビル/クリスタル・コマンド・ドラゴン

各ターン相手の2枚目以降のドローを強制置換効果マナ送りに変え、自分の手札を捨てるかわりに任意マナブーストに置換させる2つのクセのある能力を持つ。

前者の能力に関しては、相手はドローソース手札を増やすことができず、《サイバー・チューン》などの手札交換の呪文を使おうものなら、手札が減ってしまう。
自分のターンでも置換効果は適用されるため、《サイバー・N・ワールド》のような「相手に手札交換させるカード」をハンデスに転用できる。自分のターン中に《サイバー・N・ワールド》を出したら、原則相手はまだそのターン1枚も引いていないため、1ドロー+4ハンデスとなる。

墓地に送らないので「手札から捨てられる時」「どこからでも墓地に置かれる時」などの能力も発動しない。
しかし、置換先がマナ送りなのに効果が強制と言うのはかなり頭を悩ませるところで、状況によっては敗北に直結する利敵行為になりかねない。そもそも、コスト論的にはn枚マナブーストよりn枚ドローの方が少ないマナで行えてしまう。《T・T・T》が3マナで無条件の3マナブーストという、《セブンス・タワー》も真っ青な呪文に化けてしまうと言えば、この置換効果がどれほどリスクのある効果が分かるだろう。

ただし、登場時の環境において刺さるデッキカードはそれなりに存在する。

+  刺さるデッキ・カード一覧

また、「マナは潤沢にあっても手札がない」という状態は《大樹王 ギガンディダノス》と類似する。その状況に持ち込めばカードを引くタイプのドローソース今引きされたとしても相手の息切れ復帰を許さないとなるとリスク評価が難しくなる。

しかし、置換できるのはドローであって、《天災 デドダム》《ドンドン火噴くナウ》《クリスタル・メモリー》などの山札から「手札に加える」サーチ系効果は置換できない。そのためデッキトップからドローしたこれらから、高コストクリーチャーに繋げられるというのは充分あり得る。これらのサーチを防げる《Q.Q.QX.》などを隣に置ければ強力だが、要求値が高い。

後者の自分の手札のハンデスマナブーストに置換させる能力は、能動的なディスカードマナブーストに変えられるため、継続的にディスカードできるカードと組み合わせることで、1ターンに大量の使用可能マナを増やすことができる。《サイバー・チューン》《ネ申・マニフェスト》が3コスト手札交換しながら2マナブーストできる驚異のカードとなる。更にマナ回収できるカードを利用して手札の息切れを防いでおきたい。
ただ、コストは重いため相手のハンデス対策としては不適格。相手がハンデスコントロールだと、このクリーチャーを召喚する前に手札から落とされてしまう可能性が高い。

単独では範囲の狭いメタ能力しか持たず、他のカードとのコンボが前提となるカードと言える。しかし、コストが重いため、他のカードとともに出すのが難しい。コストの重さをどうカバーするかが、運用に際しての課題となるだろう。

幸い《ナウ・オア・ネバー》などは勿論、《零王の円卓》の早出しにも対応しているのでそれらを併用するべきだろう。上記の《サイバー・チューン》《ネ申・マニフェスト》などの手札交換系統のカードはコンボパーツを集めるのにも適しているので、是非採用したいところ。

  • 相手の《水上第九院 シャコガイル》の「相手のターンのはじめに」能力は、残り山札が2枚〜5枚の状態だと、《魔素縫合 アモデゴラス》の効果でカードを引くことが出来ず、マナ加速での山札切れにより敗北となる。

ルール [編集]

  • 自分が一度に複数のカードを捨てることになったら、それぞれで墓地に置くか、かわりにマナゾーンに置くか自分で決めることができる。
    • 移動は同時に行われる[2]ため、《アモデゴラス》のプレイヤーが移動先を決めた後、各々を同時に墓地かマナゾーンの決めたほうに置く。
+  かつて存在した裁定

その他 [編集]

《龍波動空母 エビデゴラス(《最終龍理 Q.E.D.+》)と流星アモン・ベルの『縫合』ディスペクター

+  合成元との関係
  • フレーバーテキストは、《エビデゴラス》及び搭乗していたリキッド・ピープル閃達の「弱者を守る」という理念を、《アモン・ベルス》の「未来を奪う」というフレーズを引用して締める形となっている。
    • 「力なき者を助ける為の力が、力なき者達から未来を奪う為に使われる」という、あまりに直接的な「ディスペクト」である。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

Q.自分の《日曜日よりの使者 メーテル》と相手の《魔素縫合 アモデゴラス》がバトルゾーンにいる状況です。《日曜日よりの使者 メーテル》《魔素縫合 アモデゴラス》の効果はどちらも置換効果ですが、自分のターン中に、そのターンで2枚目以降となるカードを引く場合、どうなりますか?
A.置換効果はターン・プレイヤーの効果を優先して適用します。自分のターン中であれば《日曜日よりの使者 メーテル》の効果を先に使えるので、カードを2枚引き、1枚捨てられます。置換効果はターン・プレイヤーから解決され、連鎖しないため、《魔素縫合 アモデゴラス》の効果は適用されません。もし相手のターン中であれば《魔素縫合 アモデゴラス》の効果が優先され、2枚目以降のカードを引く場合、マナゾーンに置かれます。

+  (総合ルール 101.5b)

引用元(2021.9.24)

Q.自分の《日曜日よりの使者 メーテル》《魔素縫合 アモデゴラス》がバトルゾーンにいる状況です。《日曜日よりの使者 メーテル》の効果でカードを1枚引く時、かわりに2枚引き、1枚捨てますが、この捨てるカードをマナゾーンに置けますか?
A.いいえ、置けません。《日曜日よりの使者 メーテル》の能力は、カードを捨てる処理までが置換効果ですので、置換は連鎖せず、捨てたカードは墓地に置かれます。
引用元(2021.9.24)

Q.自分の《蒼神龍ヴェール・バビロニア》《魔素縫合 アモデゴラス》がバトルゾーンにいる状況です。《蒼神龍ヴェール・バビロニア》の効果でカードを1枚引く時、かわりに2枚引き、1枚捨てますが、この捨てるカードをマナゾーンに置けますか?
A.はい、置けます。《蒼神龍ヴェール・バビロニア》の能力は、カード1枚のかわりに2枚引く処理までが置換効果ですので、捨てたカードはマナゾーンに置けます。

+  (総合ルール 101.5a)

引用元(2021.9.24)

Q.相手の《魔素縫合 アモデゴラス》がバトルゾーンにいる状況です。自分は《月光電人オボロカゲロウ》の効果でカードを5枚引く際、かわりに5枚マナゾーンに置きましたが、その後、手札は何枚山札の一番下に置く必要がありますか?
A.5枚山札の一番下に置きます。
引用元(2021.9.24)

Q.自分のターン中、自分の《魔素縫合 アモデゴラス》と、相手の《水上第九院 シャコガイル》がバトルゾーンにいる状況です。相手の山札が残り3枚の状況で《サイバー・ブレイン》を唱えました。
相手はこのターン中、すでに1枚カードを引いているのですが、処理はどうなりますか?

A.置換効果はターン・プレイヤーから優先して適用され、連鎖しません。《魔素縫合 アモデゴラス》の置換効果が先に適用されるので、相手の引くカードは3枚ともマナゾーンに置かれ、《水上第九院 シャコガイル》の置換効果は適用できず、相手はゲームに負けます。
なお、相手のターン中であれば《水上第九院 シャコガイル》の置換効果が優先されるので、引くカード3枚のうち最初の2枚はマナゾーンに置かれ、最後の1枚を引く際に《水上第九院 シャコガイル》の置換効果によって、相手はゲームに勝ちます。

+  (総合ルール 101.5)

引用元(2021.9.24)

Q.自分の《魔素縫合 アモデゴラス》《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》がバトルゾーンにいる状況です。相手のターン中、相手が最初のドロー以外で《Q.Q.QX.》の「5.S.D.」の効果で横向きのカードを引く際、かわりにマナゾーンに置いた場合、相手はゲームに負けますか?
A.いいえ、ゲームに負けません。《魔素縫合 アモデゴラス》の置換効果は、カードを引くかわりに、山札から直接マナゾーンにカードを置いています。
引用元(2021.9.24)

Q.自分の《魔素縫合 アモデゴラス》がバトルゾーンにいる状況です。《“魔神轟怒”万軍投》の「マスターG・O・D・S」でカードを1枚捨てる際、置換効果でマナゾーンに置きましたが、唱えるコストは4になりますか?
A.いいえ、6のままです。「このターン中に捨てた自分の手札」のように、この効果で捨てたカード以外を参照する必要がある場合、結果的に墓地に置かれたカードのみを数えます。置換効果によってマナゾーンに置かれたカードは数えられません。
引用元(2021.9.24)

Q.自分の《魔素縫合 アモデゴラス》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《ジョット・ガン・ジョラゴン》が「攻撃する時」の能力でカードを1枚引き、《アイアン・マンハッタン》を捨てる際、《魔素縫合 アモデゴラス》の置換効果でマナゾーンに置きました。この《ジョット・ガン・ジョラゴン》の「ジョラゴン・ビッグ1」は解決できますか?
A.いいえ、解決できません。「ジョラゴン・ビッグ1」の能力は、捨てたジョーカーズを墓地に置いた時にトリガーします。
引用元(2021.9.24)


[1] 《伝説演者 カメヲロォル》など、ディスカードの部分が置換効果に含まれない場合が存在する点には注意が必要
[2] 総合ルール 400.7. バトルゾーン以外のいずれかのゾーンに複数のカードが移動する時、それらはすべて同時に移動します。