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暴龍事変 ガイグレン VIC 火文明 (9) |
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー 11000+ |
スピードアタッカー |
マナ武装 9:このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンに火のカードが9枚以上あれば、そのターン、このクリーチャーをアンタップしてパワー+3000する。 |
W・ブレイカー |
相手がこのクリーチャーを選んだ時、このクリーチャーのパワー以下のパワーを持つ相手のクリーチャーをすべて破壊する。 |
DMR-14で登場したビクトリーを持つガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー。
《龍覇 グレンモルト》が《熱血星龍 ガイギンガ》に取り込まれた姿であり、そのためか《ガイギンガ》に似た能力を持っている。
なんと言ってもこのクリーチャーの目玉は、マナ武装9によって無限アタッカーになるという点。
相手からすれば即座に除去したいところだが、《デーモン・ハンド》や《アクア・サーファー》などで選ぼうとすると、このクリーチャーのパワー以下のクリーチャーを全て破壊されてしまう。
さらに攻撃する度にパンプアップされていくため、どんどん除去の範囲が広がっていく。
その名のごとく、1度バトルゾーンに出ると強引に暴れ回り場を荒らす非常に厄介な能力となっている。
最大の問題はマナ武装9であるという点。マナブーストが決して得意ではない火だけで9マナを確保する頃にはゲームが決着している可能性がある。
マナ武装を達成していなければpigで全体除去を放つスピードアタッカー、パワー11000、W・ブレイカーという準バニラ並の能力しかもたないため、コストパフォーマンスが悪い。やはり使うのであればマナ武装を活かしたいところ。
この問題を解決する方法はいくつかある。
まずは赤単にして《勝負だ!チャージャー》などの3コストのチャージャー呪文を多く投入して連打するという方法。
公式サイトに上げられている動画でもこの方法が用いられている。
単色デッキだと《爆炎シューター マッカラン》や《天守閣 龍王武陣》などの除去を利用でき、後者に関してはこのカードを持ってこれるため、十分時間を稼ぐことはできるだろう。
次は【薫風武装】に入れる方法。
《薫風妖精コートニー》などでマナを全文明にして、《フェアリー・ミラクル》などの優秀なマナブーストを用いてマナ武装9を達成する。
この場合は他の文明のマナ武装と併用できる点でも優れている。
特に《理英雄 デカルトQ》は5枚ドローでこのクリーチャーを持ってこれ、シールドにカードを仕込めるので相性の良いカードである。
最後は【連ドラ】を火文明寄りにするという方法。
【連ドラ】に入れる大型は火文明が多い上、他の文明も《偽りの王 ヴィルヘルム》といった多色カードで補完できる上、主なマナブーストに火との多色である《メンデルスゾーン》や火文明を置けば連続して使える《フェアリーの火の子祭》などあり意外にも《ガイグレン》 のマナ武装は達成しやすい。
ただし《ミステリー・キューブ》や《超天星バルガライゾウ》のような踏み倒しに関しては優先度が下がる。
条件は少々厳しいが、出せば即決着を付けられるだけのカードパワーを持っている強力なカードである。ロマンとヒーロー性は光るので、ぜひとも上手く使いこなしたい。
DMD-20の発売以降【準赤単】が強化され、将来性も高いのでこのカードの使い勝手も少しずつ良くなってきている。
【赤単】や【準赤単】であれば十分マナ武装を狙えるようになったものの、それでもマナ武装9という条件は重い。その為、このカードは1,2枚入れ、サブフィニッシャーにする立場に落ち着いている。やや運が絡む《勝利宣言 鬼丸「覇」》よりも安全にフィニッシュを決められることも多い。
当初は【準赤単】の概念がなかったためドラゴン・サーガに登場した火のフィニッシャーの中でも底辺を争う評価であったが、DMD-20で相性の良い防御札やデッキの潤滑油を手に入れ、実用レベルにはなった。
だが活躍と言うべき使用実績は超天篇環境あたりになってからであり、ようやくこのカードを採用したデッキのチャンピオンシップ4位入賞がポツポツと報告されるようになった。
この時期には《決闘者・チャージャー》で《ボルシャック・ドギラゴン》をかき集めやすくなったおかげで9マナ貯まるまで凌ぎやすくなり、環境に単体除去が多いため除去耐性を活かしやすくなった。《怒流牙 サイゾウミスト》のニンジャ・ストライクを何回使われようとS・トリガーで除去が捲れない限り無限攻撃は続くのである。単純に双極篇までより環境が低速化したのも活躍の要因としては大きい。アタックトリガー1回で《ドンジャングルS7》にバトルで勝てるパワーになるのも環境的に強い。
環境的にこのカードの持ち主のターン中に安全に処理できる札が【5色蒼龍】に入る《蒼龍の大地》から出せる《ドキンダム・アポカリプス》など限られているが、それでも【チェンジザドンジャングル】あたりには折角選ばれた時の能力で相手の盤面を一掃しても《ドンジャングルS7》1枚でリソースを回復されてしまうことも少なくなく、それほど圧倒的なフィニッシャーとも言い切れない。
その活躍はDMRP-11期にミッツァイル・マスターズと揶揄される超高速環境となると共に終息し、9マナという重さでは環境に太刀打ちできなくなった。
DMSD-19期開始前になると、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》、《ボルシャック・サイバーエクス》、《斬龍電融 オロチリュウセイ》を採用した青赤緑型の【モルトNEXT】に2枚投入され、そちらがチャンピオンシップ(リモートデュエマ)3位入賞を果たした。
総じて、重さが機能しなくなり、尚且つ超パワーと無限攻撃が環境に刺さる場合に限って活躍できたと言える。現代ではドラゴン基盤や赤系のデッキでは打点が溢れるほど手に入るのが当たり前な上に、諸々のパンプアップで高パワーの敵を突破するデッキもそれなりにあるため、活躍は厳しいか。同じことができる上にコスト軽減やコスト踏み倒しとの相性も良い《勝利宣言 鬼丸「覇」》が既に殿堂解除されているのも痛い。
暴龍事変 ガイグレン SR 火文明 (9) |
クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン/ヒューマノイド爆/ドラグナー 11000+ |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
マナ武装 7:攻撃する時、自分のマナゾーンに火のカードが7枚以上あれば、このクリーチャーをアンタップし、そのターン、パワー+3000する。 |
相手がこのクリーチャーを選んだ時、このクリーチャーのパワー以下のパワーを持つ相手のクリーチャーをすべて破壊する。 |
※各プレイヤーの1ターン中、「アンタップする」能力の発動をカード1種あたり20回までとする。 |
DMPP-23で実装。スーパーレアになった。それに伴ってビクトリーアイコンを失っている。
マナ武装の条件が9から7に緩和され《怒英雄 ガイムソウ》等で踏み倒した場合でも条件を満たしやすくなった。一方、ビクトリーアイコンがないことで《希望の絆 鬼修羅》の踏み倒し・サーチ対象から外れている弱体化もある。(ただしサーチから外れる点は探索濁り避けに利用できる。)
単にゲームに勝つだけなら《二刀龍覇 グレンモルト「王」》でも十二分の性能を持っているが、《怒英雄 ガイムソウ》が絡まない場合にコスト9とコスト10による1ターンの差が明暗を分けたり、両方採用してフィニッシュ手段を5枚以上確保するなどの理由で《暴龍事変 ガイグレン》が活躍するデッキも少なくなかった。
【モルト「王」】では【ヘブンズ・ゲート】対策としても貢献している。NDのそれには被害を出さず《ガイグレン》に対処する方法がほぼない。数少ない方法は、《不敗英雄 ヴァルハラ・グランデ》の敗北回避能力で攻撃を受け止めるか、《ガイグレン》のためにオールタップ呪文を採用するかぐらい。
非ターン・プレイヤー側が《護英雄 シール・ド・レイユ》を出しても「選んだ時」の被害を回避できない。先に選ぶシールド送り→ターン・プレイヤーの「選んだ時」の誘発→破壊されない付与という順番になり、《シール・ド・レイユ》を残すことができない。