【ウォズレックバジュラズテラ】 [編集]

《サイバー・K・ウォズレック》を始めとする呪文コスト踏み倒し《ヒラメキ・プログラム》を連打することで《超竜バジュラズテラ》に繋ぎ、《Dの地獄 ハリデルベルグ》による除去リアニメイトを絡めてフィールドアドバンテージを取り、1ショットキルを行えるようにもしたデッキタイプ。【ヒラメキシャコガイル】にその源流がある。「ヒラメキウォズレック」とも呼ばれる。

超竜バジュラズテラ P 火文明 (9)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 12000
進化−自分のドラゴン1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーはドラゴンではないカードをすべて、自身のマナゾーンから墓地に置く。
T・ブレイカー
サイバー・K・ウォズレック VR 水文明 (6)
クリーチャー:サイバー・コマンド 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト3以下の呪文を合計2枚まで、両プレイヤーの墓地から選ぶ。それらをコストを支払わずに唱え、その後、持ち主の山札の一番下に置く。
ウォズレックの審問 VR 闇文明 (2)
呪文
相手の手札を見て、コスト3以下のカードを1枚選び、捨てさせる。

主要カード [編集]

候補カード [編集]

《ナゾの光・リリアング》《♪銀河》を唱え最速2ターン目にコンボ可能だが、このデッキで過剰な速度は必要ない。寧ろ《クロック》にヒラメけるのが重要
《貪欲な若魔導士 ミノミー》山札の上3枚から呪文サーチできる。革命チェンジ
《月光電人オボロカゲロウ》系の多色デッキ御用達の初動手札交換革命チェンジ
《ロジック・スパーク》山札から呪文をサーチ
《ロジック・キューブ》
《ヘブンズ・キューブ》
《ロジック・サークル》1ターン目に引くと強いサーチ
《デビル・ドレーン》シールド落ちのコンボパーツを回収
《ヴァリアブル・ポーカー》
《超次元エクストラ・ホール》墓地にあるパーツを山札に仕込む、覚醒獣で妨害するなど汎用性◎。踏み倒しルートもこのデッキでは多め
《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》ループパーツを回収するサーチカード。《リリアング》からヒラメくことができる
《クリスタル・メモリー》《クロック》へのヒラメきを図る場合はこちら
《貝獣 マーデク/クラムダンク》呪文面でコンボパーツを山札に装填。クリーチャー面はS・トリガーで捲れば直接《ウォズレック》にヒラメくための種になる
《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》5コストが捲れるとそのまま《ヒラメキ》を撃ってコンボ開始
《古代楽園モアイランド》フィニッシャー。《オリオティス・ジャッジ》もこれで完封できる
《終末の時計 ザ・クロック》水の定番防御S・トリガーターンスキップコスト踏み倒しメタ対策として使う手も
《音精 ラフルル》呪文ロック。サーチさえすればタダ出し可能で、要《ヒラメキ》の《モアイ》と差別化可能

超次元ゾーン [編集]

超GRゾーン [編集]

このデッキの回し方 [編集]

序盤はとにかくサーチしつつ水のクリーチャーを出しておく。最速でコンボに入るのが鉄則だが、時には《超次元エクストラ・ホール》《イオの伝道師ガガ・パックン》を呼び出して相手の呪文を牽制したり《ウォズレックの審問》ハンデスすることも必要。

コンボでは《超竜バジュラズテラ》によるランデスと10コストのフィニッシャーの踏み倒しによる制圧を狙う。

コンボが成立したら後は1ショットキルに向かう。

コンボの手順 [編集]

バトルゾーンクリーチャー1体、手札に《ミラクル1 ドレミ24》1体、《ヒラメキ・プログラム》1枚が必要。

  1. 水のクリーチャーから《ミラクル1 ドレミ24》革命チェンジ《ミラクル1 ドレミ24》cip《ヒラメキ・プログラム》を唱える。唱えた呪文は墓地に置かれる。
  2. 《ヒラメキ・プログラム》効果《ミラクル1 ドレミ24》破壊し、《サイバー・K・ウォズレック》山札からバトルゾーンへ。
  3. 《サイバー・K・ウォズレック》のcipで墓地から《ヒラメキ・プログラム》を唱える。唱えた呪文山札の下に置かれる。同時にサーチ呪文シールド落ち対策呪文でも唱えておくと尚良い。
  4. 《ヒラメキ・プログラム》効果で《サイバー・K・ウォズレック》を破壊し、《龍素記号Og アマテ・ラジアル》山札からバトルゾーンへ。
  5. 《龍素記号Og アマテ・ラジアル》cipで先ほど山札に戻した《ヒラメキ・プログラム》を唱える。
  6. 《ヒラメキ・プログラム》効果で《龍素記号Og アマテ・ラジアル》を破壊し、《クイーン・アマテラス》山札からバトルゾーンへ。
  7. 《クイーン・アマテラス》のcipで《Dの地獄 ハリデルベルグ》展開する。その後、ターンエンド宣言。
  8. ターンエンド宣言時に《Dの地獄 ハリデルベルグ》のDスイッチ発動。《ミラクル1 ドレミ24》、《サイバー・K・ウォズレック》、《龍素記号Og アマテ・ラジアル》をリアニメイト。
  9. 《サイバー・K・ウォズレック》で墓地の《ヒラメキ・プログラム》を唱え、《クイーン・アマテラス》を破壊して《超竜バジュラズテラ》山札からバトルゾーンへ。《超竜バジュラズテラ》は《ミラクル1 ドレミ24》を進化元にするとよい。《超竜バジュラズテラ》のcipでランデス。
  10. 《龍素記号Og アマテ・ラジアル》のcipで山札から《ヒラメキ・プログラム》を唱え、《超竜バジュラズテラ》を破壊して《古代楽園モアイランド》などを山札からバトルゾーンへ。

後は《古代楽園モアイランド》によるロックを活かして1ショットキルするのみである。余裕があれば《Dの地獄 ハリデルベルグ》でリアニメイトした《ミラクル1 ドレミ24》のcipで超次元呪文を唱え、《イオの伝道師ガガ・パックン》などを出して妨害しよう。

ヒラメく対象を上記のテンプレルートから少し変えて余った2コストウィニーに《ヒラメキ・プログラム》宛がえば、《水晶の記録 ゼノシャーク》に繋がる。そこから《音精 ラフルル》サーチして呪文ロックで締める構築もある。

長所 [編集]

早ければ3ターン目にコンボが成立する上に手札とバトルゾーンに必要なパーツも少ないので安定感が高い。さらに、1ショットキルを目指すので、山札破壊メタのようなメタカードに引っ掛かりにくい。

除去耐性さえなければコスト踏み倒しメタ《Dの地獄 ハリデルベルグ》によるパワー低下で除去できる。現実的にはコンボの途中で除去さえすればランデス1ショットキル自体はできる。ただし、コンボ中に《Dの地獄 ハリデルベルグ》を展開してもそれまでの踏み倒し分はストックされているので注意。

従来の【ヒラメキシャコガイル】型の【ウォズレックループ】と比べると、《水上第九院 シャコガイル》エクストラウィンを補助するためにしか使わないカードと同じ性質のものを極力抑えることができるため、フィニッシャー枠が少なくて済む。

短所 [編集]

言うまでもなく《異端流し オニカマス》には弱い。しかし、このデッキが流行した頃の環境ではGR召喚に対して効き目の無い《異端流し オニカマス》を採用しないプレイヤーも多く、だからこそ流行したデッキと言える。最悪、《ヒラメキ・プログラム》で2コストクリーチャーを《終末の時計 ザ・クロック》に変えて相手のコスト踏み倒しメタ解決を打ち切るというルートもある。

《ヒラメキ・プログラム》をメインエンジンにする都合、山札に必要パーツが揃わなかった場合コンボが止まってしまう。採用枚数を調整すればそうした裏目は避けやすくなるが、あまりコンボ用パーツの枚数を増やすとコンボまでの準備段階で事故が起きやすくなる。

《DG 〜裁キノ刻〜》などの山札利用メタ《獣軍隊 ヤドック》などのcipを使わせないコスト踏み倒しメタもキツイ。

環境において [編集]

このデッキが公の場に初めて登場したのは『DMGP-8th』Day2(殿堂レギュレーション)で、たった1人しか使用者がおらず、その使用者は7-2で予選落ちであった。

後に当該プレイヤーが『DMGP2022 Day2:プレイヤーインタビュー~デッキビルダー。マスターズを目指して~』に語ったところによると、《サイバー・K・ウォズレック》の情報が判明してからコスト3の呪文を全部洗い出し、一番強そうな呪文として《デビル・ドレーン》《ヒラメキ・プログラム》が候補に挙がり、これで勝てそうだと思ってデッキをまとめたという。だがデッキをコンパクトにまとめるのはかなり難しかったようで、最後にフィニッシャーの《超竜バジュラズテラ》を見付けるにもかなり時間が掛かったとのこと。参考

このデッキの登場を機に【赤白ミッツァイル】以外の低速系デッキが軒並み死滅したことからも、その影響力のほどがうかがい知れよう。

だが環境が進むにつれて《異端流し オニカマス》を違和感なく採用できる【赤青覇道】《超竜バジュラズテラ》によるランデスが殆ど効かない【モルト NEXT】など、苦手なデッキも増えた。《ヘブンズ・フォース》+《転々のサトリ ラシャ》を採用してこちらのデッキに対策を施した【赤白ミッツァイル】も登場。メタゲーム自体は回ってはいたが、そうはいってもこのデッキの存在自体が多くのプレイヤーのデッキ選択や構築を歪ませたのは事実である。

現役終盤には【チェンジザドンジャングル】《神秘の宝箱》《ニコル・ボーラス》を装填して大規模ランデスに対して《サイコロプス》を構える準備をするというガンメタが行われていた。状況次第では《オリオティス・ジャッジ》で返すこともできた。
このデッキ側もそれに対して、コンボの道中で《時空の喧嘩屋キル》3体と《イオの伝道師ガガ・パックン》1体を立ててケアを図った。こうすることで《イオの伝道師ガガ・パックン》での呪文コスト加重によって手打ち《オリオティス・ジャッジ》なら未然に止めることができた上に、ターン開始時に《時空の喧嘩屋キル》2体を覚醒して《超時空ストーム G・XX》を呼び出してから残りの《時空の喧嘩屋キル》1体の覚醒の引き継ぎ《超覚醒ラスト・ストーム XX》を用意して《時空の不滅ギャラクシー》でのS・トリガー《オリオティス・ジャッジ》ケア込みのワンショットを行うことができた。

2019年7月1日にコンボのメインパーツである《ヒラメキ・プログラム》プレミアム殿堂となり構築不可能となった。

同年6月20日に殿堂レギュレーション改定が発表され、デッキ消滅を待つばかりであったDMRP-10発売日の同月22日、通算3体目の5コストGRクリーチャーである《C.A.P. アアルカイト》を獲得。3ターン目《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》からのヒラメきコンボが現実的となり、最後の活躍を果たした。

参考 [編集]