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超竜ザシャック P 火文明 (9) |
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 11000 |
進化−自分のアーマード・ドラゴン1体の上に置く。 |
クルー・ブレイカー:アーマード・ドラゴン(バトルゾーンにある自分の他のアーマード・ドラゴン1体につき、さらにシールドをもう1枚ブレイクする) |
コロコロコミック2002年11月号付録で登場した進化アーマード・ドラゴン。
アーマード・ドラゴンの進化クリーチャーとクルー・ブレイカーはこれが初である。
クルー・ブレイカーにより、バトルゾーンにある自分の他のアーマード・ドラゴンの数だけシールドを追加でブレイクできる。
オーバーキルではあるが、何体もアーマード・ドラゴンを並べた状態で攻撃すれば、一気に相手のシールドを叩き割ることができる。
だが、コストが9と重いため出しにくく、進化元やクルー・ブレイカーの対象がアーマード・ドラゴン限定であるのが厳しい。11000のパワーも、登場当時なら進化して即殴れる点によって活きただろうが、インフレによって優位性が無くなってきている。
また、クルー・ブレイカー自体の欠点として、他にアーマード・ドラゴンが1体もいないとシールドを1枚しかブレイクできないということも評価を下げる。
これらの点でも問題が山積みだが、進化元およびクルー・ブレイカーの対象となるアーマード・ドラゴンは非常に展開が難しい。
このカードがコロコロコミックの付録として初登場したのはDM-03発売直前だが、DM-03までのカードプールではラインナップが悲惨。
東のボルシャック、西のボルザードが最軽量(コスト6)で、出したターン中に進化させるなら合計15マナを要する。
当時のドラゴンには《コッコ・ルピア》のようなサポートも存在せず、どうしてもアーマード・ドラゴンを並べた上でこれを使うのであればマナブーストと《念仏エルフィン》に頼らざるを得なかった。
ドラゴンの進化クリーチャーや、超大型のドラゴン、クルー・ブレイカーといったロマンあふれる要素もカードプールの拡大とともに薄れていく。
単に高コストの巨大なドラゴンであれば《グラディアン・レッド・ドラゴン》、クルー・ブレイカーであれば《アルティメット・ドラゴン》、進化ドラゴンとしてはアーマード・ドラゴン以外からも進化でき、その強さからのちに殿堂入りした《超竜バジュラ》など強力なカードが続々と登場した。
このように散々なスペックではあるが、デュエル・マスターズの看板である《ボルシャック・ドラゴン》から進化したと思われるカードデザインやWINNERカードの存在、クルー・ブレイカーによる大量ブレイクといったロマン溢れる要素は揃っているので、ファンデッキで使ってみるのも悪くはないかもしれない。