※シールド確認とは異なります。
シールドチェック (疑似ステップ) [編集]
カードをシールドゾーンから手札に加える間に発生する、S・トリガーおよびその派生能力のためのタイミング。
《音感の精霊龍 エメラルーダ》《ジェスター・ブレイン》などの能力の解決中でも、そこに割り込んでシールドチェックを行う必要がある。
総合ルールには「シールドチェック」という用語の記載は一切ないが、メディアミックスやデュエプレでは当たり前のように登場している。
手順 [編集]
- ブレイク、ブレイク置換効果によるシールド回収、通常のシールド回収が行われる前に、その対象を確定し、元々の手札と混ざらないようにしてそれらを同時に確認する。これらのカードは「待機状態」となり、シールドゾーンにあるが、シールドの数には含まない扱いになる。
- 確認したカードの中にあった「S・トリガー」か「G・ストライク」を持つ任意のカード、カードが使用できるゾーン(通常は手札)の中にあった「S・バック」を持つ任意のカードの使用宣言を行う。
- S・バックの使用宣言をするには、1能力につき1枚、能力と合致した捨てるカードを決めなければならない。異なるカードで同一のシールドカードをコストにすることはできない。捨てるカードを墓地に置くのはここで行われる(総合ルール509.5c、701.7a)。
- S・トリガーやS・バックは、カードタイプがロックされているものだと使用宣言もできない。そして、その状況だとS・バックで捨てようとすることもできない。
『「S・トリガー」は使えない』『「G・ストライク」を使えない』などと指定がある場合もそれに従う。
- 使用宣言済みのものを含め、手札に加えるカードをすべてそこに移動させる。(ただし、実際のプレイでは使用宣言済みのカードやコストで捨てるカードは表向きにし、通常の手札とは区別しておくこと。)この時裁きの紋章が加わるならば、それを捨てて「サバキZ」の使用宣言を行える。他に《閃光の精霊カンビアーレ》も同様のタイミングで宣言する。
- サバキZや《閃光の精霊カンビアーレ》の使用宣言まで終えたら、S・トリガーとS・バックとG・ストライクとサバキZの4種類を好きな順番で発動させていく。すべてを使い終わるまで、シールドチェックと無関係な誘発型能力は一切割り込めない。(総合ルール509.5e 101.4.)
- シールドチェック中に行うすべての処理が終われば、待機中の誘発型能力の解決をターン・プレイヤー優先で開始する。
シールドチェックで変化する情報を見る能力についての挙動(総合ルールVer.1.40) [編集]
こちらを参照
◆(1)シールドチェック前
シールドが5つあり、T・ブレイクされた。「■」はシールドを意味する。
113.6b シールドゾーンのカードに「S・トリガー」を与える能力があります。これらの能力は、手札に加えられるシールドが待機状態になる直前の状況を参照して、カードに「S・トリガー」を与えるかどうか決定します。
《レオ》の「革命2」などが待機状態になる直前の状況を参照する。
大抵のS・トリガー自己付与(例:《氷柱と炎弧の決断》の『自分の墓地に呪文が2枚以上あれば、自分のシールドゾーンにあるこの呪文に「S・トリガー」を与える。』のテキスト)は何の不利益もなく使うことができる。
◆(2)シールドチェック中
113.6a プレイヤーの使用宣言が終わるまでの間、手札に加えられるシールドは待機状態になります。待機状態のシールドはシールドゾーンにありますが、シールドゾーンにあるシールドの数に含まれません。また、シールドゾーンにあるカードの枚数としても数えません。
スーパー・S・トリガーなどが、疑似的にシールドチェックを終えた後のシールドの数を参照する。
113.6c シールドゾーンから手札に加えるカードに「S・トリガー」を与える能力があります。これらの能力は、待機状態のシールドの状況を参照して、カードに「S・トリガー」を与えるかどうか決定します。
《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》の「革命2」などが待機状態を考慮したシールドの状況を参照する。
113.6d 手札に加えられるシールドがシールドゾーンで継続的効果を発揮していた場合、その効果は「S・トリガー」などの使用宣言が終わり、シールドが手札に移動する直前まで継続します。
《正義ノ裁キ》の「このカードがシールドゾーンに表向きであれば、自分は、裁きの紋章を唱えられなくする効果を無視する。」などの効果が残存する。
◆(3)使用宣言が済んだ後
112.3a S・トリガーはブレイクなどでシールドが手札に加えられるとき、そのカードを対戦相手に見せて宣言することで、即座にコストを支払わずに使うことができます。複数のS・トリガーを持つカードがシールドから手札に加えられる場合、使用するカードを対戦相手に見せて宣言を行います。すべての宣言が終わったら、それらのカードを1枚ずつ使います。呪文の場合は呪文の効果解決までがS・トリガーの能力となりますが、クリーチャーは召喚することまでがS・トリガー能力です。バトルゾーンに出たことによって誘発する効果は別個のイベントとして扱います。これはクロスギアのジェネレートやフィールドを展開する事についても同義です。
一般的なシールドチェックに関係する能力は、加えられる瞬間(サバキZのみ加えられた後)に使用宣言する。少しタイミングが違うサバキZもひっくるめて、こうして使用宣言を済ませたカードは一旦手札のカードになり、それから手札から1枚ずつ使われていく。
◆(4)カードを使い終わった後
304.3. 要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた場合、そのシールドの持つS・トリガー能力が解決された後で城を墓地に置きます。
補足 [編集]
- サバキZで捨てる裁きの紋章を決めるのは、前述の通り3.の段階が正しいのだが、便宜上2.の時点で捨てるカードを公開しておくほうが不正対策として望ましい。
- 一度でも裏向きの手札と混ぜてしまっては、本当にシールドチェック時に裁きの紋章が手札に加わったのか、はたまた元から持っていた裁きの紋章をコストとして捨てようとしているのかわからなくなってしまうためである。
- 2.や3.の使用宣言は、その時点では「カードを使う」ことにはなっていない。
- 2.の『その「S・トリガー」は使えない』という指定には、『呪文を唱えられなくする効果を無視する』で勝つことができる(公式Q&A)。
- S・トリガーで《星龍の記憶》を唱える場合、4.の段階になってからなので、2.でS・トリガーではないカードをS・トリガーとして使うことはできない。
- シールドチェックは一見するとシールドゾーンでのイベントに見えるが、ルール上手札に移動してから機能している扱いである。
- 4.で使用宣言していたカードを使う前に、そのゾーンからカードが移動してしまったら、そのカードを使う処理が不発になる。G・ストライクの効果はカードが離れても不発にはならない。
- パワー低下で無限にそのクリーチャーが破壊される時、「エスケープ」能力があると自分が止めるまでシールド回収ができる。その場合、シールド回収ごとにカードを使うのではなく、シールド回収が終わるまでS・バックやサバキZのカードを使う効果、G・ストライク効果が待機する。ただし手札に加える/加えたカードを捨てるのは使用宣言と同時。シールド回収が終わった時点で1枚ずつ待機した効果を使っていく(公式Q&A)。
参考 [編集]