《「色災(しきさい)」の(いただき) カラーレス・レインボー/天上天下輪廻天頂(ゼニス・ハザード) [編集]

「色災」の頂 カラーレス・レインボー VIC 無色 (11)
クリーチャー:ゼニス・ハザード 17000
T・ブレイカー
ゼロ輪廻∞:このクリーチャーが召喚によって出た時または攻撃する時、このクリーチャーの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい。そうしたら、自分の山札の上から5枚をマナゾーンに置く。
エターナル・Ω(このクリーチャーが離れる時、かわりに手札に戻す)
天上天下輪廻天頂 VIC 光/水/闇/火/自然文明 (8)
呪文
カードを各文明1枚ずつ、自分の墓地から選ぶ。その中からクリーチャーをすべて出し、残りを手札に加える。

DM23-EX1で登場した無色ゼニス・ハザード////自然呪文ツインパクト

クリーチャー側は、召喚時cipおよびアタックトリガーで、呪文側のコスト踏み倒しとマナ加速を行うゼロ輪廻∞エターナル・Ωを持つT・ブレイカー

ゼロ輪廻∞は召喚時および、攻撃時限定だが呪文側をノーコストで唱えることができ、バトルゾーン、マナゾーン、手札を一度に充実させることが可能。
特に輪廻∞と違い、マナ加速が5枚に固定しており、輪廻∞によるマナ加速に必要な天地命動 バラギアラの数に左右されないため、単体で運用しても問題は出にくい。
また、この手のカードでは珍しくマナ加速がタップインで無いため、即座に低コストのカードを使ったり、キリフダッシュと組み合わせる事も狙える。

呪文側は、自分の墓地から各文明のカードを1枚ずつ選び、その中のクリーチャーをすべて踏み倒し、残りを回収することができる。

単にクリーチャーを墓地から複数体タダ出しするのなら《「深淵より来たれ、魂よ」》などがある。
この呪文はカードを選ぶ段階で光・水・闇・火・自然1枚ずつという縛りのためデッキ内の文明を絞れば絞るほど踏み倒しの数が少なくなってしまうが、コスト9の大台ではなく《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》で唱える範囲のコスト8であるのは差別化に役立つか。

また、単色ではない部分から文明指定の呪文踏み倒しに全対応している部分は明確な長所。
具体的には《卍 新世壊 卍》《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》などで踏み倒せ、《天上天下輪廻天頂》を唱えることができる。

ただ、5色レインボーの踏み倒し呪文には1コスト上に下準備の必要のない《ジョー!ジョー!友ジョー!》というライバルも存在する。
どちらも一長一短なのでデッキに合う方を選ぶと良いか。

基本的には、公式も指摘している[1]通り、デュエパーティーでのパートナーとして推奨されているカードである。

ルール [編集]

デュエパーティーでは [編集]

カードとしてすべての文明を持つため、これをパートナーにするだけでデッキにすべての文明を使うことができる。
それだけなら《ギガントウサギロボ・フューチャーX》《不敬合成王 ロマティックダム・アルキング》などでも良い気がするが、《「色災」の頂 カラーレス・レインボー》が画期的な点は、4色デッキを肯定してくれていることだろう。

単なる5色レインボークリーチャーならパートナーゾーンから召喚するのに5文明の支払いが必要なため、4色以下で組んでしまうと単なるブラフで終わってしまう。
こちらだとクリーチャーとしては無色の《「色災」の頂 カラーレス・レインボー》は文明の支払いが要らない。加えて、呪文側を唱えるのもゼロ輪廻∞によってそちらも文明の支払いが不要。

構築戦でネックとなるマナチャージでの手札排除をしようにも丸々1ターンのテンポロスになるマナ数0という点も、パートナーゾーンの配属なら手札事故要因にならない。

構築戦では [編集]

実際運用することを考えると問題点がかなり多い。

これらの問題点をクリアしたとしても、そもそも墓地クリーチャーを踏み倒したいだけなら、進化にこそ対応していないものの、1コスト上に同じくツインパクトサポートも受けられる《ビシャモンス・デーケン/「深淵より来たれ、魂よ」》も存在しており、敢えてこのカードを使う利点が薄い。

リアニメイトは重視せず、召喚によって出しゼロ輪廻∞で5ブースト札として使う運用を考えても、例えば【星龍ライベルモット】ではコスト踏み倒し召喚なら《引き裂かれし永劫、エムラクール》のほうが直接的な勝因にできるし、4ブーストだが非召喚でもcipが使える《地龍仙ロマネアース》のほうが《ミステリー・キューブ》などで利用できる。

《禁時混成王 ドキンダンテXXII》とは相性が良く、《ドキンダンテXXII》を踏み倒しながら《ドキンダンテXXII》から踏み倒す用の呪文もまとめて回収できるのはこのカードならではであり、逆に《ドキンダンテXXII》から《天上天下輪廻天頂》を踏み倒すこともできる。
背景ストーリーを見るに恐らくデザイナーズコンボだろう。

《水晶設計図》はこのカードをサーチしたり、前もってマナゾーンにこのカードを置いておいた場合はこれを水晶マナ化させて、マナとして使えるようにする動きもできる。
呪文面が強力なゼニスには《「必然」の頂 リュウセイ/「オレの勝利だオフコース!」》もいるので、併用させても困りにくい。

ツインパクトで固めたデッキに入れて《マジック・H・コレクター》で踏み倒して唱えるという使い方もある。1枚積みにして適宜《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》サーチしてしまえばマナゾーンに置かれた時に邪魔になる欠点をある程度カバーできる。

だがそもそも5色レインボーのカードであり5色デッキに入れるしかないのにもかかわらず、その5色デッキではそれほど墓地肥やしが捗らないというのが皮肉である。

使用例 [編集]

《魔光神官ルドルフ・アルカディア》cip墓地肥やししつつ上に《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》を重ねるか、《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》の効果で《天上天下輪廻天頂》を唱えるコンボデッキが15人規模のデュエマフェスで優勝した。

水は《水上第九院 シャコガイル》、闇は《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》を踏み倒すことで、先に《シャコガイル》の山札回復を使ってから《エンド・オブ・ザ・ワールド》で残り山札を3枚にすることで、《シャコガイル》の「相手のターンのはじめに」の効果で山札を引ききって勝ちというデッキである。

背景ストーリー [編集]

王来篇背景ストーリーで、フレーバーテキストのみに登場していたクリーチャー。
禁時混成王が引き起こした12の「世界滅亡のシナリオ」の1つ。5体のバラギアラゼニスと共鳴し、ゼロ文明の力を取り込んだことで、ゼロレインボーの矛盾によってゼニス化した姿。ゼロとレインボーの相反する力を抱えたことで暴走状態に陥っている[2]

その他 [編集]

  • デュエチューブに公開された開発秘話によると、名前だけ先に決まってから作ってくれと話のあったトップダウン型のカードであり、無色でありながら多色を表現するために、ツインパクトで上下を分けることにしたとのこと。参考
  • デザイン当初は呪文側で各色のあらゆるカードタイプのものを使用できていたが、自身がチェインするのを危惧[3]されクリーチャー限定になったとのこと。参考

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • カード特性について

Q.《ピクシー・ライフ》を唱えて、《「色災」の頂 カラーレス・レインボー/天上天下輪廻天頂》をマナゾーンから手札に戻せますか?
A.いいえ、手札に戻せません。クリーチャー側は無色ですが、カードとしては5文明のカードです。
引用元(2023.7.21)

  • 2つ目の能力について

Q.自分のマナゾーンにカードが10枚あり、相手の《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》がバトルゾーンにいる状況です。
相手のターン中に自分は《天運ゼニスクラッチ》を唱えて、山札から《「色災」の頂 カラーレス・レインボー/天上天下輪廻天頂》を召喚しました。
相手のターン中なので《奇石 ミクセル》の「相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを相手がバトルゾーンに出した時」の能力が先に解決され、《「色災」の頂 カラーレス・レインボー》が「エターナル・Ω」によって手札に戻ったのですが、その後「ゼロ輪廻∞」で《天上天下輪廻天頂》を唱えられますか?
Aはい、唱えられます。
「ゼロ輪廻∞」は召喚した時点でトリガーして待機しており、解決前に離れていたとしても離れる直前の情報を参照できるため、「ゼロ輪廻∞」で《天上天下輪廻天頂》を唱えることができ、唱えた場合は山札の上から5枚マナゾーンに置きます。
引用元(2023.8.4)


[1] https://youtu.be/cWVdAi7m5nE?t=152
[2] 《アオジシ・スパイダー》フレーバーテキスト
[3] 《天上天下輪廻天頂》で《天上天下輪廻天頂》を唱えられるということ