前提となる効果を処理し、その結果を参照して後半の効果を処理する能力 [編集]
2022年9月14日公開の以下にて裁定が統一された能力テキスト群。
https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/31661/
1. 「破壊した」「破壊された」以外の処理内容が明示されている場合 [編集]
ドンドン火噴くナウ R 水/火/自然文明 (5) |
呪文 |
S・トリガー |
自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚をマナゾーンに置き、1枚を手札に加え、残りの1枚を墓地に置く。こうして墓地に置いたカード以下のコストを持つ相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。 |
Code:1500 <アダム.Star> SR 水文明 (5) |
スター進化クリーチャー:トリックス/マジック・コマンド/レクスターズ 8000 |
スター進化:レクスターズまたは水のクリーチャー1体の上に置く。 |
侵略:水のコスト4以上のレクスターズ(自分の水のコスト4以上のレクスターズが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい) |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、カードを1枚引く。その後、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。次の自分のターンのはじめまで、こうして相手の手札に戻したカードと同じ名前のクリーチャーを、相手は出せない。 |
「Aする(してもよい)。こうしてAされた〜」のようなテキストは、実際にカードがAされる必要がある。
置換効果等により、対象がAされなかった場合、後段の効果は破棄される。
例えば、《ドンドン火噴くナウ》で墓地に置こうと選んだカードが、《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》であった場合は、「墓地に置いたカード」が存在しないため破壊効果が使えない。
《Code:1500 <アダム.Star>》の効果でバウンスしようとした相手のクリーチャーが置換効果等で手札に戻らなかった場合、出せない効果は適用されないため、相手は同名クリーチャーを展開できる。
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| | 沿革
| 2021年10月22日以前から、このタイプの能力は、「実際にAされなかったら後段の効果は使えない」という裁定であったが、2021年10月22日裁定により、置換効果等で実際にAされなくても後段の効果が使えるという新裁定が出た。
しかし、2022年9月14日の裁定により取り消され、結果として古くからのルールに戻った。
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2. 「破壊された」の処理内容が明示されている場合 [編集]
バサラ P 闇/火文明 (6) |
クリーチャー:(種族なし) 9000 |
侵略ZERO:相手のターンの終わりに、そのターン相手がコストを支払わずにクリーチャーを出していたら、このクリーチャーを自分の手札から出してもよい。 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
革命0:このクリーチャーが出た時、自分のシールドが0枚なら、相手の一番パワーが大きいクリーチャーをすべて破壊する。こうして破壊された相手のクリーチャー1体につき、相手は自身のシールドを1つ選んで墓地に置く。 |
ヒラメキ・プログラム R 水文明 (3) |
呪文 |
自分のサイキックではないクリーチャーを1体破壊する。その後、自分の山札の上から、その破壊されたクリーチャーよりコストが1多いクリーチャーが出るまで、カードをすべてのプレイヤーに見せる。そのクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。 |
※プレミアム殿堂 |
ルール上、「破壊」は「墓地に置こうとすること」と定義されているため、破壊しようとしたエレメントがありさえすれば、そのエレメントが置換効果等で墓地に置かれなくとも、後段の効果は発揮されるという裁定である。
従って、後述の「『破壊した』の処理内容が明示されている場合」と同様の処理になった。
例えば、《ヒラメキ・プログラム》で《支配の精霊ペルフェクト》を選んだ場合、《ペルフェクト》は破壊されないが、コスト8のクリーチャーを踏み倒す。
- 当然ながら、破壊しようとしたエレメントが存在しない場合、すなわちバトルゾーンがガラ空きの状態などでは後段の効果は適用できない。
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| | 沿革
| 2021年10月22日以前は、このタイプの能力は、「実際に破壊されなかったら後段の効果は使えない」という裁定であったが、2021年10月22日裁定により、置換効果等で実際に破壊されなくても後段の効果が使えるという新裁定が出た。
上述の通り、「破壊された」以外のタイプの能力に関しては2022年9月14日の裁定により旧裁定に戻されたが「破壊された」のタイプの能力に関しては、裁定据え置きとなっている。
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3. 「破壊した」の処理内容が明示されている場合 [編集]
復活の祈祷師ザビ・ミラ SR 闇文明 (8) |
クリーチャー:デーモン・コマンド/エイリアン 9000 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、自分の他のクリーチャーを好きな数破壊する。こうして破壊したクリーチャー1体につき、コスト6以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンから出してもよい。 |
(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す) |
このタイプの能力のみは2021年10月22日・2022年9月14日の裁定以前の、2012年7月17日[1]でそのエレメント(当時はクリーチャー)が置換効果等で墓地に置かれなくとも、後段の効果は発揮されるという裁定に変更された。
4. 処理内容が明示されていない場合 [編集]
大地門ライフ・ゲート UC 自然文明 (6) |
呪文 |
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) |
相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。その後、そのクリーチャーよりコストが小さい進化ではないクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。 |
葬磁縫合 セブ・シュテロン Λ R 水/闇文明 (8) |
クリーチャー:ディスペクター/デーモン・コマンド/サイバー・コマンド 8000 |
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く) |
W・ブレイカー |
相手のターンの終わりに、相手は自身の手札をすべて捨てる。その後、自分はそれと同じ枚数、カードを引いてもよい。 |
処理内容が明示されておらず「その」「それ」のように指示語のみで示されている場合は、置換効果等により前段がテキスト通りに処理されなかったとしても、後段の効果が発揮される。
異なる能力行で参照するもの [編集]
BAKUOOON・ミッツァイル SR 火文明 (9) |
クリーチャー:ビートジョッキー/ワンダフォース 9000 |
このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にならない。 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、このクリーチャーを召喚する時に破壊されたクリーチャー1体につき、GR召喚する。 |
自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。 |
※殿堂入り |
《BAKUOOON・ミッツァイル》の、召喚コストを軽減する能力とGR召喚する能力については、能力が別ブロック(実際の紙では■が2つ)に分かれている。
このような場合、破壊とその結果を参照する箇所が同一ブロックである召喚コスト軽減能力は上記の裁定に従う[2]が、別ブロックであるGR召喚能力は実際に墓地に置かれたクリーチャーの数を参照する。
余談 [編集]
《アリスの突撃インタビュー》の裁定を紹介する公式動画にて《卯年の園上者 アルラパン》との差を紹介する際にそうしたらの有無を紹介していた[3]が、これは正しくないと思われる。
《卯年の園上者 アルラパン》で捨てようとした手札が置換効果により捨てられなくてもスピードアタッカーを得るのは、あくまでも捨てたカードの内容を参照していないためである。
《ケンスケのツールボックス》は、以下の能力を持ち、そうしたらで接続されているが、「その捨てたカード」と言っているので、捨てようとしたカードが相手のターン中タイプのマッドネスや《夜露死苦 キャロル》であった場合、実際に捨てたカードは存在しないので、捨てたカードのコストを参照できず、相手のクリーチャーも破壊できないものと思われる。
このクリーチャーがアンタップした時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、その捨てたカードよりコストが小さい相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。 |
上記のTCGの裁定に従った処理がされるカードとそうでないカードが混在している。
デュエプレ特有の事象として、ゾーン毎の上限枚数に達しているため、前段の処理をしようとした結果そのカードが墓地に置かれてしまった場合は、後段の処理は不発になったり、枚数にカウントしなくなる。
ただし、サイキック・クリーチャーに対して、ゾーン移動を行わせた場合、即座に超次元ゾーンに戻るため、上記の場合でもカウントに含めることができる。
TCGの裁定と同様の挙動をするカード [編集]
手札に加えようとした/戻そうとしたカードが置換効果等で戻らなかった場合や上限枚数のため墓地に置かれた場合に枚数にカウントしない。
山札に戻そうとしたカードが置換効果等で戻らなかった場合に枚数にカウントしない。
出そうとしたサイキック・クリーチャーが置換効果で出なかった場合や上限枚数のため墓地に置かれた場合発動しない。
手札に戻そうとしたクリーチャーが置換効果等で戻らなかった場合や手札から捨てさせようとしたカードがマッドネスで捨てられなかった場合発動しない。
処理内容が明示されておらず、山札に戻そうとして結果的に戻らなかった場合に枚数にカウントする。
TCGの裁定と異なる挙動をするカード [編集]
以下の捨てた手札の枚数やマナコストを参照するカードは、捨てられようとしたカードがマッドネスであった場合も後段の処理が実行されたり、枚数にカウントされたりする。
以下のシールド回収した枚数を参照するカードは、擬似シールド・セイバーによってシールド回収されなかった枚数もカウントして山札戻しを行ってしまう。