M(エム)悪魔龍(あくまりゅう) リンネビーナス》 [編集]

Mの悪魔龍 リンネビーナス VR 闇/火文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン/イニシャルズ 6000
スレイヤー
W・ブレイカー
マナ武装4:このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンに多色カードが4枚以上あれば、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。その後、このターン、自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。

DMR-22で登場した/デーモン・コマンド・ドラゴン/イニシャルズ

《黒神龍ハルヴェルド》のスペックに加え、マナ武装4でコスト5以下のクリーチャーリアニメイトでき、そのターンのみ自軍全てにスピードアタッカーを与える能力を持つ。

同エキスパンションに多く見られる多色マナ武装4を持っており、このカードも厳しい条件に見合った強力な能力を有している。
最低でも自身とリアニメイト先で即座にスピードアタッカーが2体並び、3打点以上は形成できる。革命チェンジに繋いで手札に戻すことで次ターン以降も連続して能力を使用できる。また、スピードアタッカーの付与は、誘発型能力によるものなので、《リンネビーナス》自身がバトルゾーンを離れても、そのターン効果は持続する。

さらに、マナ武装の能力が強力過ぎて忘れがちだが、スレイヤーも持っている。他の対象への攻撃を阻む《ドンジャングルS7》を破壊しに行ったり、《蒼龍の大地》で踏み倒すと同時に効果バトルで相手のパワーが高いクリーチャーを道連れにできるなど、活躍の機会はそれなりに多いため、絶対に忘れてはいけない能力だろう。

パワーも6000と登場当時の6コストクリーチャーとしては及第点であり、後の環境でも《龍風混成 ザーディクリカ》程度なら《百鬼の邪王門》でリアニメイトして効果バトルすることで、バトルによる相討ちとスレイヤーを合わせてEXライフシールドを消費させた上で始末できる。

《蒼き団長 ドギラゴン剣》との相性は抜群で、あちらのファイナル革命でこのクリーチャーを出し、適当なクリーチャーリアニメイトするだけで1ショットキルが成立する打点を得られる。リアニメイト対象として相性の良いカードは後述。

ただし、フルスペックを発揮するためには少なくともマナ武装墓地が必要であるため必要なお膳立てが多いのが難点。
単純かつ強力、使いやすそうなスペックに見えて実のところかなり上級者向けのカードといえよう。

ルール [編集]

  • マナ武装スピードアタッカー付与はリアニメイトを行ったかどうかに関わらず行うことが可能。これは「そうしたら」ではなく「その後」で区切られているからである。
    • ただし、スピードアタッカー付与自体はマナ武装を達成しなければ行うことができない。2020年12月15日のよくある質問の類似例に挙げられていたことにより一時混乱を招いたが、同月17日の「その後」に関する裁定変更により統一された。

環境において [編集]

革命ファイナル環境では、《裏切りの魔狼月下城》《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》と並び、【赤黒ドギラゴン剣】を5色化させ、【5色ドギラゴン剣】を発祥させる要因となった。
相手と状況に応じてリアニメイトするクリーチャー《単騎連射 マグナム》《音精 ラフルル》《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》と切り替えることで、対応力の高さを実現している。《単騎連射 マグナム》以外はファイナル革命でも出せる。
いわゆる「単騎ラフルル」と呼ばれる理想的なムーブを実現させる重要なカードである。

ただ、当時は【5色ドギラゴン剣】自体それほどの量の墓地肥やしができる訳ではなく、多色マナ武装も早期には達成しづらかったため、《百族の長 プチョヘンザ》《勝利のアパッチ・ウララー》などのサブプランでそもそもの依存度を下げる試みが為されていた。それでも、《復讐 ブラックサイコ》によるハンデスを受けることで結果として墓地肥やしになる(しかも2点ブレイクを伴うので2枚ハンデスと差し引きで手札枚数は±0)ケースもあった。

新章デュエル・マスターズ環境では【青黒赤ドギラゴン剣】の主要パーツとして活躍。

それが双極篇あたりになると重めの構築の【ドギラゴン剣】が環境から退潮し、このカードも偶にチャンピオンシップ上位で見かけるが環境に定着するほどではなくなった。

その後も【5色ドギラゴン剣】の主要パーツとして使われ続けたが、十王篇終期に【5色ドギラゴン剣】を発展的解消させた型である【5色ドギラゴン閃】が成立すると、狙って出せる訳でない上にデッキにファイナル革命先を大量投入する必要があることから、【5色ドギラゴン剣】同様4枚積みはされるが《アクアン・メルカトール》との同時採用はほぼ無くなった。

オリジナル環境では、GR召喚が存在せず大量展開が比較的難しいことから盤面の取り合いが常となり、マナブーストの一切ないビートダウンも6マナまで伸びることが珍しくないため、アドバンス環境では投入されない【赤黒ドギラゴン閃】にゲームが長引いた時の打開札として挿される場合もあった。

オリジナル制定からしばらくすると姿を消したが、それからDMBD-19DMBD-20期になると、【青黒赤緑邪王門】のパーツとしてメジャー格に復帰。既にキング・セルのようなマナ基盤《神秘の石柱》のようなマナ調整手段を得ていたのが大きい。だがDMEX-19期辺りになると、これが無くとも十分ワンショットに必要な打点を形成できる点、多色マナ武装達成と《鬼ヶ大王 ジャオウガ》の最速キャストが噛み合わない点などから、1枚程度に抑える構築が主流化。革命0達成時の《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》や複数展開できることが多い《一王二命三眼槍》などの存在もあって特別貯めなくとも案外打点は困らないのである。DMBD-21DMBD-22期にはついに不採用がざらになった。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

その他 [編集]

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

Q.《Mの悪魔龍 リンネビーナス》がバトルゾーンに出た時に、自分のマナゾーンに多色カードが4枚以上なかった場合でも、「マナ武装」能力にある「その後」の能力を解決できますか?
A.いいえ、解決できません。自分のマナゾーンに多色カードが4枚以上無い場合、「その後」の能力を解決することもできません。
引用元(2020.12.17)