王道篇背景ストーリー [編集]
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該当弾 [編集]
DM24-RP1「王道篇 第1弾 デーモン・オブ・ハイパームーン」
DM24-RP2「王道篇 第2弾 カイザー・オブ・ハイパードラゴン」
DM24-RP3 「王道篇 第3弾 ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」
概要 [編集]
物語はアビス・レボリューションでの戦いが終わった直後から始まる。
その都合上、クリーチャーたちの身に起きたパワーアップであったり、存在の変化であったりがそのままこの物語にも持ち越される。
《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》と《富轟皇 ゴルギーニ・エン・ゲルス》の力を借り、《ジャシン》が《DARK MATERIAL COMPLEX》を倒したその直後。
月から突如として飛来した漆黒の剣は抵抗する隙をも与えずジャシンの身体を瞬く間にバラバラにし、持ち去ってしまった。
そしてそれを皮切りとするかのように、これまで交わる事のなかった月に暮らすクリーチャーたちが襲来。
ジャシンを解体した黒い剣、《暗黒剣 フラヴナグニル》に仕える4体のデーモン・コマンド――「夜の四天王」たちは超化獣と自らを称するそれぞれの眷属を連れて各文明への大規模な攻撃を仕掛けた。
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| COMPLEXを倒したのも束の間、突如として天から飛来した漆黒の剣がジャシンの身体を貫いた!かと思えばジャシンが驚く間もなく幾筋もの剣閃が走ると、ジャシンの身体はバラバラに解体され、漆黒の剣に持ち去られてしまった。(《暗黒剣 フラヴナグニル》)
漆黒の剣がジャシンの身体を持ち去ったのと時を同じくして、月から来た軍勢が各文明へ襲いかかった。はじめは互角の形勢だったが、超化獣を名乗る彼らが突如パワーアップを遂げると、どの文明も成す術なく蹂躙されていった。(《予言者ケイス》)
超獣世界の存在とは長い間交わることのなかった、月の超獣が襲来した。(《カクラリコ》)
エルボロム、フミビロム、アゲブロム、シンベロム。暗黒剣に仕える4体のデーモン・コマンド……その名も「夜の四天王」!(《雪狩の斧》)
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光文明へは他者の失敗を喜びの糧とする《光喜の夜 エルボロム》率いる獲銀月が襲来。
《エン・ゲルス》やゴルギーニ五兄弟たちを歯牙にも掛けない強さで圧倒し、街を壊滅へと追い込んでいく。
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| 他者の苦痛も、悲嘆も、不幸も、エルボロムと獲銀月の眷属にとっては等しく歓喜の材料となる。(《超化秘伝ヨロコビノウタ》)
ゴルギーニ・エン・ゲルスは豊かな光で襲来したエルボロムの心を浄化しにかかる。だがエルボロムは「何と喜ばしい!」と叫びながら脇にいた超化獣を掴むと、その力を吸収して豊かな光を上回る輝きを放つ!!(《宣凶師マ・モーレ》)
「喜喜喜ィャーッハッハッハ!!!」ハイパーモードに突入したエルボロムは360度全方位から超高出力の熱線を放つ!逃げ場もなく直撃を受け豊かな光を失ったゴルギーニ・エン・ゲルスは、地上のクーンタのもとに堕ちていった。(《猛戸の伝道師クーンタ》)
「行くぞ! 合体だ!!」ゴルギーニ・エン・ゲルスの敗北を知りドラン・ゴルギーニはゴルギーダイオージャーに合体しにかかる!……だがその前にエルボロムの熱線が五兄弟のタイヤをすべて破裂させ、身動きできなくしてしまった!(《超化の守護者レイガー》)
倒れた五兄弟を足蹴にしながらエルボロムの高笑いが響く。誰かが大きな何かを成そうとして失敗するのを見るのが、エルボロムの何よりの喜びなのだ。(《聖騎士アリアン》)
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自然文明へはあらゆる理を怒りの炎に変える《炎怒の夜 アゲブロム》と揚紅月が襲来。
ラウンドナンバーズに植えられた樹林すらも容赦せず焼き払い、かつて《ゴルファンタジスタ》が《ジャシン》から命懸けで守り抜いた森を顧みる事もなく燃やし尽くした。
妖精たちは為す術もなく空を見上げ、《ゴルファンタジスタ》に助けを求めた。
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| 自然文明に襲来したアゲブロムと揚紅月の眷属は、手始めに18のラウンドナンバーズの上に整然と生やされた樹木をすべて燃やし尽くした。(《シェル・アンラーク》)
不自由な条理も、法則も、慣習も、アゲブロムと揚紅月の眷属にとっては等しく鬱憤の捌け口となる。(《超化秘伝フンヌノフンカ》)
自然文明に遊びに来ていたマジック・リキッド・ピープルは、アゲブロムの炎に触れたとたん蒸発した。(《ダイキリ》)
揚紅月の眷属たちによって森が次々と燃やされていくのを見て、スノーフェアリーたちは悲嘆に暮れた。だが、炎の中でハイパーモードとなったアゲブロムはなおも「我の怒りはこの程度では晴れぬ!怒ぅん!!」と火に油を注いだ。(《冒険妖精ポレキチ》)
アゲブロムの怒りは、炎をまき散らすことでしか収めることはできない。だが怒りが収まるほどの炎をまき散らしたことは、いまだかつてない。(《イカリノアブラニ火ヲツケロ》)
アゲブロムとその眷属により炎が燃え広がる森を見て、スノーフェアリーたちは空を見上げた。彼らの希望はいつまでも、今や銀河となったあの男なのだ。(《熱愛妖精バニタス》)
ゴルファンタジスタがジャシンから守った森が今燃やし尽くされそうとしている。(《セイシュンマッタダケ》)
3、2、1、ゴルファンタジスタ様、助けて~! ― 爆転の妖精(《爆転の妖精》)
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火文明にはことごとくの挑戦に憐憫の情を向ける《哀樹の夜 シンベロム》と森翠月が襲来。
囚われた者の生命力を奪い、自然の一部と化してしまう樹海に《バクテラス》が立ち向かうが、太陽の力を取り込んだ体は既に限界を迎え満足に力を発揮できず、遂には《シンベロム》に雁字搦めにされてしまう。
自らの首に絡みつく蔦に、《バクテラス》は覚悟を決めた。
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| いつも通りの解盗稼業にいそしむプーパンが目撃したのは、シンベロムと森翠月の眷属の襲来によって火文明が樹海に埋め尽くされていく姿だった。(《解盗プーパン》)
新たな躍動も、革命も、挑戦も、シンベロムと森翠月の眷属にとっては等しく憐憫を向けるべき進化である。(《超化秘伝モリノカナシミ》)
火文明にも豊かな自然ができてむしろ大歓迎だッピ!踊るしかないッピ!……でも、それにしても眠いッピ……。 ― ライラ・踊・ラッタ(《ライラ・踊・ラッタ》)
樹海に囚われた者は徐々に生気を奪われ、やがては樹海の一部と化してしまう。疾・ピピッチの迅速な調査報告を受けたボルシャック・バクテラスは、これ以上仲間を巻き込むまいと単身で樹海へと乗り込んでいったのだった。(《ボルシャック・疾・ピピッチ》)
独りで樹海に入っちまうなんて、暴竜爵様も水臭いぜ!オレたちなら喜んで盾になるってのによ!! ― 鎧工兵ケンスケ(《鎧工兵ケンスケ》)
樹海の中でシンベロムに挑むバクテラス。だがその動きは明らかに精彩を欠いていた。バクテラスの身体は、太陽の力を取り込んだことで既に限界を迎えていたのだ。(《小さな鍛冶屋メット》)
「過ぎたる力を得ようとした報いだ。哀れ哀れ……」既に限界を迎えて動けないバクテラスの首にシンベロムの蔦が絡まり、宙に持ち上げられてしまった。(《オールトザウルス》)
首に絡んだシンベロムの蔦で動けなくなり、バクテラスはついに覚悟を決めた。(《貪食ハエトリグサ》)
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水文明にはありとあらゆる物事を興味の対象とする《楽識の夜 フミビロム》を代表とする文藍月が訪れる。
血気盛んな眷属とは対照的に、ハイクの文化に興味を示した《フミビロム》は水文明の住人たちに次々とハイク勝負を仕掛ける。ついには公演という大舞台で「壱百年wish」を相手取り、「楽」の一字ハイクで以て会場を沸かせた。
敵の文化を知り尽くし、もはや学ぶところがないとなれば滅ぼす。それが《フミビロム》のやり方だ。
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| | 参考フレーバー
| 水文明に襲来したのは、フミビロムと文藍月の眷属だった。だがフミビロムは今にも暴れだしそうな眷属を制すると、街中に貼られたUta-Awase-Fes.のポスターに目を付ける。「ハイクだと?フーム、気になるのであるな……?」(《ルナ・ブルーバード》)
未知の技術も、知恵も、工夫も、フミビロムと文藍月の眷属にとっては等しく興味の対象となる。(《超化秘伝タノシキチシキ》)
ハイクの師匠であるというシチゴマスターに対し、フミビロムはハイク対決を申し入れる。すると見様見真似で粗削りならがもハイクへの情熱と興味が表現されたフミビロムのハイクに、シチゴマスターすらも魅了されてしまった。(《バショウ・シチゴマスター》)
フミビロムは通行人に水文明で最もハイクが上手い者は誰かと問い、「壱百年Wish」であると聞くと、所属する575プロダクションに押しかけて再びハイク対決を申し入れた。(《ビリビリ・ジェリー》)
「壱百年Wish」とハイク対決?いいじゃない!せっかくだから公演にしましょう!! ― 茶麗音愛 ソトハネ(《茶麗音愛 ソトハネ》)
575プロダクションの社長の鶴の一声で決まった、「壱百年Wish」とフミビロムのハイク対決公演が始まった。先攻のDrache der'ZenがEine k'Reineと美しいユニゾンハイクで観客を魅了する。だが、フミビロムは不敵に笑っていた。(《二角魚》)
後攻のフミビロムのターン。会場に漂う魔力を利用して感情を高め、ハイパーモードに突入したフミビロムは、ハイクと出会った楽しさを「楽」の一字のみで詠みきった。その斬新さにハイクを楽しむ心を思い出したアクア・ハンドガンは、感動のあまり目から鱗を落としていた。(《アクア・ハンドガン》)
ハイク対決公演は熱狂のうちに終了した。公演ではこの素晴らしい公演を作った双方が勝者という流れになったが、どちらが真の勝者だったかは、観客がフミビロムに送った鳴りやまないほどの拍手を聞けば自ずと明らかだった。(《オカルト・チューナー》)
敵の文化を知り尽くし、もはや学ぶところがないとなれば滅ぼす。それがフミビロムのやり方だ。(《未ダ識ラヌ事象コソ我ノ楽シミゾ》)
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最初のうちは月と超獣世界のクリーチャーたちは互角の戦いを繰り広げていたが、しかし他者の生命力を吸収する事で強大な力を発揮するハイパーモードを持つ月のクリーチャーたちが感情の高ぶりによりその力を解放すると、たちまち世界は蹂躙されていった。
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| 漆黒の剣がジャシンの身体を持ち去ったのと時を同じくして、月から来た軍勢が各文明へ襲いかかった。はじめは互角の形勢だったが、超化獣を名乗る彼らが突如パワーアップを遂げると、どの文明も成す術なく蹂躙されていった。(《予言者ケイス》)
超化獣は感情が高ぶると周りの生物の力を吸収して強大な力を発揮するのだ!(《森翠月 ブロンズアーム》)
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光文明を滅ぼし歓喜に酔いしれる《エルボロム》。
いよいよゴルギーニたちにトドメを刺そう、としたところでここに来て思わぬ出来事が起こる。
《フラヴナグニル》に斬り裂かれた事で肉体を失った《ジャシン》はそれを逆手に取り自らもハイパーモードを獲得。《邪魂の王道 ジャシン帝》へと変化したのだ。
《ジャシン》が超化獣となるのは《フラヴナグニル》の予定の範疇だったが、しかしそれを自由自在に扱えるようになるのは想定の範囲外だったのである。
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| 重傷を負ったサンアーマの視界の中で、エルボロムがゴルギーニ五兄弟にとどめを刺しにかかる。だが振り下ろそうとした手刀が、空中でピタリと静止した。そして気づけば、あたりには不気味な霧が立ち込めていた……「喜!?」(《法理の使徒サンアーマ》)
エルボロムの周りに漂っていた霧が集まり、次第に形を成す……ジャシンだ!ジャシンは暗黒剣に貫かれ身体を失った。だが暗黒剣はジャシンの魂までを奪うことはできず、霊体となり再び現れた。その名も、邪魂の王道 ジャシン帝!!(《タブ=タラウプ》)
暗黒剣は、狙い通りジャシンを超化獣にすることに成功した。ただ、ジャシンが霊体となりその力を意のままに操れるようになるのは予想外だった。(《超化秘伝アビスアサルト》)
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霊体となりながらも《エルボロム》の前に立ちはだかった《ジャシン》はアビスたちからエネルギーを吸収し、実体を獲得していく。
そして間もなく両者は真正面から激突。ハイパーモードを解放した者同士の激突は凄まじい破壊を巻き起こし、ゴルギーニ・タウンは半壊してしまった。
ひとしきり打ち合った後、《エルボロム》はひとまず撤退。かくして光文明の全滅は避けられたが、しかし《エルボロム》に全く歯が立たなかった上、よりにもよって《ジャシン》にその危機を救われたという事実に、《ドラン・ゴルギーニ》は心を曇らせた。
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| エルボロムが熱線を浴びせると、霊体のジャシンは苦しみ悶える様子を見せる。不敵に笑うエルボロム……だが、突然ジャシンの右手が何かを掴んだ!フォック、ンプス、アライフ……ジャシンに共鳴し霊体化したアビスロイヤルだ!(《シックル=シーク》)
「オオオオオ……!」不気味な唸り声とともに三従士からエネルギーを吸収し、ジャシンの身体が徐々に実体化していく。暗黒剣に斬られた影響で超化獣となり、ハイパーモードの力も手に入れていたのだ!(《ガスラン=リュカスライン》)
実体化したジャシンは身にまとった深淵の瘴気だけでエルボロムの熱線を弾き返す!そして腕を組んだまま堂々と優雅にエルボロムに近づいていく。ついに互いの身体がぶつかり合うほどの距離となり、事態はまさに一触即発!(《カリッキ=リッキ》)
カサリ、とジョーロー=スイーロが立てた足音を合図として、ジャシンとエルボロムのゼロ距離での格闘戦が始まる、互いに一歩も引かないハイパーモード同士の戦いはすさまじい衝撃を生み、ゴルギーニ・タウンを半壊させた。(《ジョーロー=スイーロ》)
「……今貴様と戦ってもまだ喜びはなさそうだ」ひとしきりジャシンと打ち合ったエルボロムは、そう告げてゴルギーニ・タウンから撤退したのだった。(《瞑カオスマントラ》)
エルボロムに全く歯が立たず、あまつさえジャシンに助けられたという事実は、ドラン・ゴルギーニに無力感を植えつけた。(《ヴェネラック-F5》)
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己の命を燃やす覚悟を決めた《バクテラス》。
するとその身体を突如として爆炎が包み込み、《シンベロム》の蔦を燃やし尽くすと彼は新たな姿――《終炎の竜皇 ボルシャック・ハイパードラゴン》へと変化を遂げていた。
太陽と完全に一体化する事によりハイパーモードに匹敵する力をその身に宿した《暴竜爵》。その覚醒の影響は火文明全体に波及し、住人たちにハイパーモードの力をもたらした。
《終炎の竜皇》へ目覚めるや否や《暴竜爵》は《シンベロム》へ猛火を浴びせる。対する《シンベロム》も樹海から力を吸い取りハイパーモードへ移行して応戦するが、《暴竜爵》の炎は樹海を燃やし尽くす。
「愚かな」と憐憫の情を向ける《シンベロム》だが、本体すらも焼き払わんとする轟炎の前に撤退を余儀なくされるのだった。
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| シンベロムの蔦に絡みつかれ、命を燃やす覚悟を決めたバクテラス。すると一瞬にして爆炎がバクテラスを包み、シンベロムの無数の蔦をすべて焼き尽くし新たな姿を見せた!その名も、終炎の竜皇ボルシャック・ハイパードラゴン!!(《ブレイズザウルス》)
太陽と一体化しハイパーモードにならずしてハイパーモード並みの力を持つ終炎の竜皇となった暴竜爵は、シンベロムに一斉放射を浴びせる。だがシンベロムは樹海の力を吸ってハイパーモードで対抗する!(《ボルシャック・ゴリラ・ドラゴン》)
ハイパーモードに突入したシンベロムに対し、暴竜爵は樹海を燃やし尽くす!「愚かな。過ぎたる進化の果てに待つのは破滅よ……」シンベロムは猛火に包まれた樹木から本体を切り離し、火文明から逃げ去っていったのだった。(《アニー・鋼・ルピア》)
ジャシンの超化獣への覚醒がアビスにハイパーモードの力をもたらしたように、暴竜爵の覚醒は、火文明の住人にもハイパーモードの力をもたらした。(《シザー=ゾー》)
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揚紅月と眷属たちにより燃え盛る自然文明の森林。尋常ではない怒りの炎の前に、妖精たちの呼び声に答えるかのように銀河が回転し、《ゴルファンタジスタ》が顕現を果たした。
自然文明に舞い戻った《ゴルファンタジスタ》は《アゲブロム》へ攻撃し、彼の想定を凌駕する不可解なほどのダメージを与えていく。
戦いを優位に進める《ゴルファンタジスタ》。だがそこへ火文明から命からがらのところで脱出した《シンベロム》が襲来、《ゴルファンタジスタ》の身体に根を張って雁字搦めにし、ハイパーモードへ移行していた《アゲブロム》はそれを容赦なく滅多打ちにする。
だがその拘束すらも振り解き、《ゴルファンタジスタ》は《アゲブロム》へ痛烈なカウンターを浴びせた。その強靭なる進化の光景は《シンベロム》をして驚嘆させ、彼に一つの機会をもたらした。
不意を突かれた事に激昂する《アゲブロム》は《シンベロム》へ応援を要請するが、彼は答えない。
《ゴルファンタジスタ》の全身に張り巡らされた根はやがて一体化し、《ゴルファンタジスタ》をハイパーモードへと突入させる。言うなればそれが答えだった。
《シンベロム》の唐突な謀反に愕然とする《アゲブロム》に《森翠月 ゴルファンタジスタ》の激烈な一撃が繰り出され、《アゲブロム》は銀河の果てまで吹き飛んでいった。
《シンベロム》へ継戦の可否を問う《ゴルファンタジスタ》だが、最早《シンベロム》にその気はなかった。
《シンベロム》が選んだのは共存。《ゴルファンタジスタ》に全身に根を張った際、彼はあらゆる困難を糧にする《ゴルファンタジスタ》の強靭な精神を目の当たりにしていた。憐れむばかりだった己を悔い改め、そして出した答えが《アゲブロム》との敵対だったのだ。
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| | 参考フレーバー
| 妖精たちの呼び声に応え銀河が回転し、ゴルファンタジスタが顕現する。そしてアゲブロムにクラブの一撃を振るう!だが、吹っ飛んだアゲブロムはハイパーモードとなり立ち上がる。怒りを高めるためわざと攻撃を食らったのだ。(《寒風妖精コトタロー》)
ハイパーモードとなったアゲブロムに、ゴルファンタジスタはなおもクラブを大上段から振るう。先ほどと同じ威力なら耐えられるはずだった。だが打ち付けられたアゲブロムは地面にめり込んだ! 「なんだこの力は……許せん!」(《大冒犬ヤッタルツー》)
「さすがゴルファンタジスタ様!」アゲブロムを圧倒した姿を見て勝利の予感に妖精たちも歓声をあげる。だが、突如としてその動きがピタリと止まった。火文明から命からがら逃げてきたシンベロムが、地面を通じてゴルファンタジスタの身体中に根を張ったのだ。(《ルナサンライト コハク》)
シンべロムの根に捕らわれ動きを止められたゴルファンタジスタを、アゲブロムが滅多打ちにする。あまりに一方的な戦いに、妖精たちも悲鳴をあげることしかできない……だがその時、シンベロムの根に完全に支配されたはずのゴルファンタジスタの指がピクリと動いた!!(《破城の槌》)
とどめを刺そうとしたアゲブロムを、動けないはずのゴルファンタジスタがカウンターでクラブを当て吹っ飛ばす。その姿にシンベロムは驚嘆する。「この男は逆境にあって、妖精たちを悲しませることのないようこの身体を進化させたのだ!このような進化の形があろうとは!!」(《ヨメイサンビョウダケ》)
「シンベロム!一瞬でいい!こいつの動きを止めろ!!」動けないはずの相手に殴られ怒号するアゲブロムに対し、シンベロムは答えない……否、答えは既に出ていた。(《ローズスパイク・バタフライ》)
シンベロムの出した答え。それはゴルファンタジスタの身体を根で覆うように張り巡らせることだった。「よくやった!」勢い勇んだアゲブロムが突撃する。だが根はゴルファンタジスタと一体化し、強大な力をもたらしていた。「何!?バカな……!」ゴルファンタジスタがハイパーモードに突入したのだ!(《ファーマー・トラップ》)
ゴルファンタジスタに根を張り、どんな困難も己の糧とするその強靭で前向きな精神を覗いたことで、シンベロムは進化を憐れむばかりだった己の考えを改めた。そして、もともとそりが合わなかったアゲブロムと敵対し、ゴルファンタジスタにハイパーモードの力を伝える道を選ぶことにしたのだ。(《ムーンドラム ミドリ》)
ハイパーモードに突入したゴルファンタジスタのクラブがアゲブロムに直撃し、 空高く打ち上げた。そしてそのままアゲブロムの身体は銀河の彼方まで飛び、宇宙に空いた穴に吸い込まれていった。(《白銀妖精コユキ》)
「さて、お前はどうする?」アゲブロムを倒したゴルファンタジスタが自らの身体中に張り巡らされた根に問う。言葉はなかったが、シンべロムがゴルファンタジスタのハイパーモードを解除させなかったことが返答の代わりだった。(《ムーンベル シアン》)
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《エルボロム》を退けた《ジャシン》は、《エルボロム》が《ジャシン》の指を持っていた事に気が付く。
ハイパーモードとなった今となってはかつての肉体も最早抜け殻のようなものであり、特段それに執着するつもりはない。だからといって自分以外の誰かがそれを利用しようというのも不愉快なものだ。
そんなものを持って月の勢力は一体なにをしようとしているのか。
《ジャシン》は思案を巡らせていく。
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| | 参考フレーバー
| エルボロムを撃退したジャシンは、エルボロムが何かを落としていったことに気づく。それは指……ジャシン自身の指だった。(《刺筒虫インジェクト・ワーム》)
ハイパーモードを手に入れたジャシンにとっては奪われた自身の肉体はもはや脱皮した抜け殻に等しく、あえて取り戻そうとは思わなかった。だが、自分以外の誰かがその肉体を利用しようとするのは不愉快であった。(《超侵入》)
暗黒剣によってバラバラにされたジャシンの肉体、その一部をエルボロムが持っていた。だとすれば、月の勢力による侵略の本当の目的とは……?深淵の奥で、ジャシンは思案を巡らせていた。(《トメッグ=グメトゥ》)
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《フミビロム》はハイクの持つ深淵性に囚われていた。
真髄を学んだら侵略してしまうつもりでいたというのに、学べば学ぶほどにそれが遠ざかっていく。
自らの経験則が通用しないハイクの底知れなさ、そしてハイクに打ち込む者たちの熱量に魅了された《フミビロム》は、純粋な興味の為に水文明の住人たちにハイパーモードの力を伝授した。こんなことは《フミビロム》にとっても初めてのことだった。
元々ハイクとは己の感情を表現する手段である。そしてハイパーモードとは感情の高まりが行き着く先であり、そこには強いシナジーがあった。
《Drache der'Zen》は自らのハイクに感情をストレートに乗せられるようになった事に驚愕し、他の住人たちも各々新たなハイクを創っていく。
すっかり人気者となった《フミビロム》。彼は「フミビロムさん」「フミビロムさん」と住人たちに四六時中囲まれている。
楽しい時間が終わらない。侵略はいつまで経っても始まらない。
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| | 参考フレーバー
| フミビロムはハイクの真髄を学び終えたところで水文明を侵略してしまうつもりでいた。唯一の誤算は、ハイクの真髄がいつまで経ってもつかめず、むしろ学べば学ぶほど遠ざかっていく気がすることだった。(《ヒュロッキン》)
どんな文化も、時間をかけて学べば段々と陳腐になっていく。だが、ハイクには底がない。そして同様に、ハイクに関わる者たちの熱量にも。フミビロムにとってそれは、初めての経験だった。(《バブル・ボール》)
フミビロムは侵略のためではなく純粋にハイクの新たな可能性を追求するために、ハイパーモードの力を水文明の住人たちに伝えることにした。(《文楽音愛 ビンソギ》)
感情の高まりを伝達するハイクと、感情の高まりで突入するハイパーモード。相性の良さは絶大だった。(《ルナ・トリオーンフ》)
フミビロムからハイパーモードの力を教えられたDrache der'Zenは、自らのハイクが感情をよりストレートに乗せられるようになったことに驚いた。(《♪ハイパーで ハイクがますます ハイクラス》)
あいつら、フミビロムは知識はすげーし、ハイクもクールだし、本当にすげーんだ!!ずっと水文明にいてもらいたいよ!!って言ってるぜ。 ―ガルフ・ストリーム(《ガルフ・ストリーム》)
「フミビロムさん!このハイク、どうですかね?」「フミビロムさん!この表現、こうしたらもっと粋ですよ」「フミビロムさん」楽しい時間は終わらなかった。侵略されているのは むしろ、フミビロムの時間だった。(《アクア・スティール》)
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《シンベロム》の襲来を乗り越えた火文明だったが、《エルボロム》が様子を見に来た事によりまたしても危機が訪れる。
戦闘になる《暴竜爵》と《エルボロム》。《エルボロム》の一撃が被弾しかけた直前、光文明から《エルボロム》を追いかけてきた《エン・ゲルス》が割って入り、《暴竜爵》のピンチを救う。
《暴竜爵》と並び立ち《エルボロム》を迎撃する様は《エン・ゲルス》にかつてのジャシン戦を想起させ、その心の高まりはハイパーモードを覚醒させるに至った。
三者の戦いは加熱するが、《エン・ゲルス》の豊かな光は《エルボロム》には効きが悪く、《暴竜爵》も抜きん出た強さを誇る《エルボロム》の前に苦戦を強いられ、両者は劣勢に追い詰められていく。そしてハイパーモードを解放した《エルボロム》は遂に《エン・ゲルス》を熱線で撃墜せしめた。
たまらず膝をつく《暴竜爵》は大地から火文明に生きる者たちの声を聞く。それがトリガーとなり体内の太陽に火を付け、ハイパーモードを解き放つ事に成功した。
その絶大な力は《エルボロム》を捉え、重傷を負わせるに至った。状況が喜ばしくないと判断した《エルボロム》はたまらず撤退していった。
《ドラン・ゴルギーニ》が駆け付けたのは、丁度戦いに区切りが付いたその時であった。
満身創痍の《エン・ゲルス》は、息も絶え絶えになりながらも《ゴルギーニ》に1枚のコインを差し出す。そこには「祝福」を意味する文字が刻まれていた。
《ゴルギーニ》がそれを受け取ると、満足したかのように《エン・ゲルス》の拳は地に落ちていった。
そして同時に、無事かと思われていた《暴竜爵》の身体にも終焉が訪れていた。
太陽と一体化した代償はさしもの《暴竜爵》であっても無視できるものではなかった。全身が炎に包まれていく。
最期の瞬間、《暴竜爵》は《ゴルギーニ》に想いと超獣世界の未来を託すと、熱き灰となって散っていった。
彼らが守りたかった者を、今度は自分が守り抜く。《ゴルギーニ》がその覚悟を決めた瞬間、継承されたコインが光り輝き、天に昇る柱となった。
その方角に向けて、ゴルギーニ・タウンの住民たちは一斉に頭を垂れて祈りを口ずさんだ。
――「祝福あれ」
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| | 参考フレーバー
| シンベロムを倒した暴竜爵。そこに空から飛来する影が! 「これは喜びがいがありそうだ!」光文明を崩壊させ、火文明の様子を見に来たエルボロムだ!(《決戦!月と太陽!!》)
現れるなりすぐさま熱線を放射するエルボロム。ハイパードラゴンに覚醒した暴竜爵をもってしても苦戦必至! だがあわや直撃というところを庇ったのは、光文明からエルボロムを追いかけてきたゴルギーニ・エン・ゲルスだった!(《前衛の守護者カセル・デルト》)
暴竜爵と並び、エルボロムと対峙する……かつてのジャシン封印の戦いを想起させる状況に、エン・ゲルスの心はかつてないほど奮い立った。そして次の瞬間、エン・ゲルスの身体が光り輝いた!ハイパーモードに突入したのだ!!(《ケルビ・チゼンט》)
暴竜爵の危機が、エン・ゲルスにハイパーモードへの目覚めを促した。(《ハイパー・エントリー》)
ハイパーモードに突入したエン・ゲルスはさらに豊かになった光でエルボロムを包み、邪な心を取り除こうとする。「これは邪教の光、ここで戦えるとは喜ばしい!」元々悪意に迷いのないエルボロムにエン・ゲルスの光は効かず、ハイパーモードに突入するとエン・ゲルスを熱線で撃ち落とした!!(《星姫械 シリエスター》)
大地に膝を突いた暴竜爵は、大地からの声を聞いた。それは火文明に生きる者たちの思い。その思いが暴竜爵の体内の太陽に火をつけ、溢れ出るパワーで鎧が弾け飛び、ついにハイパーモードに突入した!!(《ハイパー・キャストオフ》)
ハイパーモードに突入した暴竜爵の燃え盛る拳が、ついにエルボロムの身体を貫いた!「喜ばしく……ないぞ……」さすがにダメージが大きいと判断したエルボロムは、火文明から撤退していったのだった。(《粛清者ゴットハルト》)
超獣世界のあらゆるクリーチャーを凌ぐほどの強さを誇るエルボロムのハイパーモード。だが、ボルシャックの歴史が紡がれた太陽によるハイパーモードがそれをついに上回ったのだ!!(《クック・驚・ブルッチ》)
暴竜爵を助けるべく火文明に駆けつけたドラン・ゴルギーニが目撃したのは、去り際のエルボロムの後ろ姿と、満身創痍で倒れ伏すエン・ゲルス、そして腕を組み仁王立ちのまま佇む暴竜爵だった。(《星雷の求道者ア・リガテ》)
倒れたエン・ゲルスに駆け寄ったドラン・ゴルギーニの眼前に、虫の息となったエン・ゲルスの拳が差し出される。その上には、ゴルギーニ・タウンの言葉で「祝福」を意味する文字が刻まれたコインがあった。ドラン・ゴルギーニがコインを受け取ると、その手は満足したように力なく地面へと落ちていった。(《巡霊者ニージェ》)
一人佇む暴竜爵に駆け寄ったドラン・ゴルギーニ。エン・ゲルスのコインと見比べ 「ああ、あなたは無事で……」そう口にしようとした瞬間、暴竜爵の身体がさらなる炎に包まれていく! 太陽と一体化して力を振るった代償が、暴竜爵に襲いかかろうとしていた。(《コッコ・格・ルピア》)
炎に包まれた暴竜爵はドラン・ゴルギーニに告げる。「太陽は沈んでも、この熱き想いは沈まない!友よ、あとは任せたぞ……」そして暴竜爵は炎の中に消え……あとにはまだ熱さの残る灰と、ドラン・ゴルギーニのエンジンの咆哮だけが残ったのだった……。(《爆炎鎧アラタ》)
「必ず、守り抜く」暴竜爵の灰とエン・ゲルスのコインを抱きながら、ドラン・ゴルギーニは強い覚悟を固めた。彼らが守りたかったものは、代わりに自分が守るという覚悟を……するとその時、ドラン・ゴルギーニの手の中でコインが光り輝き、その光は天を得く柱となった!(《禁足の守護者ガド・ワーカ》)
火文明から上がった光の柱を見て、ゴルギーニ・タウンの住人たちはその方角に向けて一様に頭を垂れた。そして、皆が口々に言った。「祝福あれ」と。(《予言者コーア》)
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我が儘な喜を追い求める《エルボロム》。
ハイクの文化を更に学ぶ《フミビロム》。
宇宙の穴に吸い込まれた《アゲブロム》。
大自然との共存を選んだ《シンベロム》。
月から飛来した超化獣を統べる彼らは、《フラヴナグニル》に従って動いているが決して一枚岩という訳ではない。
各々がそれぞれの思惑の下に行動する一方、月の裏側に潜む《フラヴナグニル》はジャシンの肉体の傍らで静かに力を溜めていた。
すべては来たるべき時、我が主の復活のために。
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| エルボロム、フミビロム、アゲブロム、シンベロム。月から来た超化獣を統べる者たちは暗黒剣に従って動いてはいるが、決して一枚岩というわけではない。(《集結!夜の四天王!!》)
月の裏側。バラバラとなったジャシンの肉体を傍らにして、暗黒剣フラヴナグニルは来たるべき時に備え静かに力を蓄えていた。すべては、自らの主を復活させるために。(《ギガカキン》)
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元々一枚岩ではなかった夜の四天王だが、今は超獣世界のクリーチャーに敵意を燃やす《光喜の夜 エルボロム》&《炎怒の夜 アゲブロム》と理解を深める《楽識の夜 フミビロム》&《哀樹の夜 シンベロム》の二派で完全に分裂していた。
そんな中、各々が《暗黒剣 フラヴナグニル》に切り刻まれ、さらに《ジャシン》の身体の一部をそれぞれに埋め込まれることで、更なる強化を受ける。
ハイパーモード以上に周りからエネルギーを集められるハイパーエナジーを習得したのだ。
また、同時に生まれた小生物デモンズ・レガシーは、月の軍勢に新たなエネルギーを与えた。
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| エルボロムとアゲブロムが超獣世界のクリーチャーに対抗心を燃やしたのに対し、シンベロムとフミビロムは理解を深めるアプローチをとった結果、夜の四天王は今や真っ二つの陣営に分かれてしまった。(《オンサ=マンサー》)
ジャシンの心臓を貫いた暗黒剣は夜の四天王を切り裂き、新たな力を与えた。(《邪心臓の魔法陣》)
暗黒剣は夜の四天王を切り裂いた際、ジャシンの身体の一部をそれぞれに埋め込んだ。(《オペラグラス=ドクラス》)
夜の四天王が暗黒剣に切られてパワーアップしたことで生み出したデモンズ・レガシーは、月の軍勢にエネルギーを与えた。(《ヨビニオン・クロウラー》)
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仲間を思う暴竜爵の灰と祈りが込められた祝福のコインの力を受け、《ドラン・ゴルギーニ》は《超天使 ゴルドラン・ゴルギーニ》へと覚醒した。
そこへ、宇宙の果てから帰還した《超炎怒 アゲブロム》が襲来。暴竜爵の意志を受け継ぎ火文明を守ろうとする《ゴルドラン》だったが、そこに《フラヴナグニル》が出現。《アゲブロム》を《怒りの夜 アゲブロム・バイオレンス》へと強化する。
大地を噴火させ攻め立てる《アゲブロム》に対し、《ゴルドラン》は黄金色に輝く無数の天使を呼び出し、一斉に攻撃させる。
深手を負わされた《アゲブロム》は命からがら火文明から逃げ出した。
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| 暴竜爵の灰と祝福のコイン……かつてジャシンを封印した2人の遺物が揃ってしまったことで、ドラン・ゴルギーニは光の柱に包まれた。そして、超天使が天上から降臨する。その名も、ゴルドラン・ゴルギーニ!(《星姫械 ウェビキオン》)
始祖ゴルギーニ・エン・ゲルスは、自身への祈りを積み立て、将来的にコインという形で祝福を子孫に還元する仕組みを作り上げていた。だが、そのコインが超天使を降臨させるために使われるとは、予想だにできなかった。(《福音の精霊ゴルドランコイン》)
仲間を思う暴竜爵様の灰とゴルギーニ家への祈りがドラン・ゴルギーニを原罪から解放されしイノセントなる超越者へとアセンドさせたッピ……まさかこんな奇跡を目の当たりにするとはッピ……! ― アニー・笛・ルピア(《アニー・笛・ルピア》)
宇宙の果てから戻ってきたアゲブロムが火文明に襲来する。ダック・アヒッチが逃げ惑う中、まき散らされた油がアゲブロムの一撃で大爆発!……だがその時!ゴルドラン・ゴルギーニの光が爆発からすべてを守った!!(《ダック・アヒッチ》)
暴竜爵の意志を受け継ぎ火文明を守ろうとするゴルドラン・ゴルギーニに呼応して、火文明の住人もアゲブロムに立ち向かう。だがさらなる油がまき散らされようとしたその時……アゲブロムの身体が、謎の剣閃によって切り刻まれた!(《迫撃兵ショウマ》)
アゲブロムの身体は暗黒剣に切り刻まれ、決して消えない業火をまとった怒りの化身、アゲブロム・バイオレンスへと変貌する!そして目覚めた新たな力は、純粋な怒りによってできた小生物を生み出した。(《炎怒 コアゲ》)
アゲブロム・バイオレンスが両の拳で大地を二度叩くと、そこかしこから火山口が現れ、ゴルドラン・ゴルギーニめがけて噴火する!絶体絶命!!(《ボルシャック・デュアルショック》)
噴火でできた煙が晴れると、そこには黄金色に輝く無数の天使が立ち並んでいた。そしてそれらはゴルドラン・ゴルギーニの合図とともに大空を駆け、アゲブロム・バイオレンスを一斉に攻撃する!(《ゴルドラン・スパーク》)
ゴルドラン・ゴルギーニが呼び出した、縦横無尽に空を舞う天使たちによって深手を負わされたアゲブロム・バイオレンスは、命からがら火文明を脱出するのだった。(《空奏力 ナイン》)
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自然文明にも現れた《超光喜 エルボロム》に対し《森翠月 ゴルファンタジスタ》と《超哀樹 シンベロム》は迎撃体制を取るが、そこに《フラヴナグニル》が出現。《エルボロム》を《喜びの夜 エルボロム・ハッピー》、《シンベロム》を《哀しみの夜 シンベロム・カタルシス》へと強化する。
急激な強化に耐えられず《シンベロム》は暴走し、和解したはずの《ゴルファンタジスタ》を攻撃。
流石の《ゴルファンタジスタ》も2対1では敵わず敗れる。
《エルボロム》が去った後、《ゴルファンタジスタ》との戦いの中で暴竜爵の自己犠牲をようやく理解した《シンベロム》は、治療のため《ゴルファンタジスタ》との完全な融合を申し出る。
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| | 参考フレーバー
| アゲブロムを撃退したゴルファンタジスタだったが、そこに暴竜爵を倒したばかりのエルボロムが襲来する!「私に任せろ」シンベロムがそう告げた次の瞬間!シンベロムとエルボロムの身体が謎の剣閃によって切り刻まれた!!(《シェル・アルカザール》)
エルボロムの身体は暗黒剣に切り刻まれ、禍々しい曙光を帯びた喜びの化身、エルボロム・ハッピーへと変貌する!そして目覚めた新たな力は、純粋な喜びによってできた小生物を生み出した。(《光喜 コエル》)
シンベロムの身体は暗黒剣に切り刻まれ、大自然の混沌を漲らせた哀しみの化身、シンベロム・カタルシスへと変貌する!そして目覚めた新たな力は、純粋な哀しみによってできた小生物を生み出した。(《哀樹 コシン》)
エルボロム・ハッピーに向けられたゴルファンタジスタのフルスイングは、味方となったはずのシンベロム・カタルシスの蔦によって防がれた。(《振回転の超人》)
急激なパワーアップによってシンベロム・カタルシスは意識を失い、身体の蔦は制御を外れ暴走した。エルボロム・ハッピーとシンベロム・カタルシス、夜の四天王と2:1になってしまってはさすがのゴルファンタジスタもなすすべはなかった。(《継走の妖精》)
エルボロム・ハッピーにボロボロにやられてもなお立ち上がろうとするゴルファンタジスタを見たシンベロム・カタルシスは、暴竜爵の行動の意味をようやく理解した。(《蔑如と覚悟》)
エルボロム・ハッピーはボロボロになったゴルファンタジスタをボールのように転がして穴に落とすと、嬉々として去っていった。意識を取り戻したシンベロム・カタルシスはゴルファンタジスタの姿を見て、ただただ哀しむことしかできなかった。(《大玉の妖精》)
穴の底でシンベロム・カタルシスはゴルファンタジスタを治療するべく、完全なる融合を申し出た。それこそが、進化を拒んでいた自分の進化の最終形なのだと。そして2人は、倒れたまま互いに手を伸ばした。(《ヨビニオン・トーテム》)
森翠月の軍勢までもゴルファンタジスタにエールを送り、エナジーを送った。(《ヨビニオン・トライブ》)
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ハイクを極めきったと思い、ようやく水文明を侵略しようとしていた《超楽識 フミビロム》だが、そこに《フラヴナグニル》が出現。《フミビロム》を《楽しみの夜 フミビロム・パラダイス》へと強化する。
パワーアップした頭脳と全ての真理にアクセスできる才能を得た《フミビロム》は、自分がまだまだハイクを極めていなかったことを知る。
これまでの常識を覆す斬新なハイクを次々に作りながらも《フミビロム》は満足できず、「ハイクの真理」に到達すべく四次元ハイクの制作に挑む。
これから作るハイクが、水文明と月の軍勢との懸け橋になる……そんな予感がした。
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| | 参考フレーバー
| 水文明の住人たちの尊敬の眼差しに囲まれたフミビロムは、ついにハイクという文化を極めきったと思い、ようやく水文明を侵略できると楽しみにしていた……だが突然、フミビロムの身体が謎の剣閃によって切り刻まれた!(《芸魔猫刄 スゴローニャ》)
フミビロムの身体は暗黒剣に切り刻まれ、全ての真理にアクセスできる才能の特異点、フミビロム・パラダイスへと変貌する!そして目覚めた新たな力は、純粋な楽しみによってできた小生物を生み出した。(《楽識 コフミ》)
フミビロム・パラダイスの口から、これまで考えつかなかった斬新なハイクが次々と溢れ出した。暗黒剣に切られて頭脳がパワーアップしたと同時に、まだまだハイクを極めてなどいなかったことを知ってしまったのだった。(《キング・オルカディズ》)
数式ハイク、非言語ハイク、そして量子力学ハイク……フミビロム・パラダイスが生み出したハイクはこれまでの常識を覆すものばかりで、水文明の住人たちはただただ圧倒されるばかりだった。(《タイニー・クリル》)
どれだけ新しいハイクを生み出しても、フミビロム・パラダイスは満足できなかった。全ての真理にアクセスできる頭脳をもってしてもなお、ハイクの奥深さは底知れなかった。(《パシフィック・ヒーロー》)
フミビロム・パラダイスはDrache der’ZenとEine k’Reineに、ハイク対決で詠んだ「楽」一文字だけのハイクを再び送った。この素晴らしい文化に出会い、一生の楽しみを得ることができたことに対する心からのお礼だった。(《♪楽楽楽 楽楽楽楽 楽楽楽》)
◆解説◆夜の四天王が2対2で対立している状況で、私の言葉も死語のように乾いていたけれど、17文字のハイクと出会い、再び言葉がプラスの意味を持てるようになりました。(《♪2×2-4×5+17=1》)
フミビロム・パラダイスはハイクの真理に到達するべく、現在・過去・未来に連なる四次元ハイクの制作に着手した。これから作るハイクが、水文明と月の軍勢との懸け橋になる……そんな予感がした。(《ツイン・シックス》)
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《アゲブロム》を退けた《ゴルドラン》だったが、そこに暴竜爵が守った火文明を壊そうとする《エルボロム》が迫る。
火文明と光文明の住民の力を借り無数の天使を呼び出す《ゴルドラン》に対し《エルボロム》も月軍が倒れるほどのエネルギーを吸い上げ砲撃の構えを取る。
「暴竜爵と始祖の意志を継ぐ天使」《ゴルドラン》vs「夜の四天王筆頭」《エルボロム》の決戦が始まる。
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| | 参考フレーバー
| アゲブロム・バイオレンスを退けたゴルドラン・ゴルギーニ。だが安心する間もなくエルボロム・ハッピーが襲来する!「喜ィーッ喜ッ喜ッ。暴竜爵が守ったモノに出会えるとは、実に喜ばしい!」(《覚醒の使徒モージ》)
火文明の住人の力を借り再び無数の天使を降臨させるゴルドラン・ゴルギーニに対し、エルボロム・ハッピーは吸い上げすぎて月の軍勢が全員倒れるほどのエナジーを集めて、巨大な砲身から打ち出す構えを見せるのだった。(《光神龍アヴァタール》)
どれだけエナジーを集めたとしても、ゴルドラン・ゴルギーニ様がエルボロム・ハッピーに敗北することなどありえません! ― 新星姫 マルシアス(《新星姫 マルシアス》)
暴竜爵とゴルギーニ家の意志の両方を継いだ天使と、夜の四天王の筆頭格……最終決戦の火蓋が、いま切られようとしていた……!(《ロック・ポロン》)
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火文明から逃走した《アゲブロム》の前にハイパーエナジーを習得した《ジャシン》、《ハイパー=暴=ジャシン帝》が現れる。
怒りを滾らせる《アゲブロム》に対し、《ジャシン》は愉快げな表情を見せる。
この「伝説の邪神」《ジャシン》vs「夜の四天王特攻隊長」《アゲブロム》の闘いが月軍との闘いの意外な結末に繋がることはまだ誰も知らなかった。
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| | 参考フレーバー
| 霊体のジャシンは霊体の身でありながらも、暗黒剣に持ち去られた自らの身体が何らかの原因によって魔力を帯びる前兆を感じた。(《天邪羅数》)
ジャシンは月の軍勢の新たな技術を一目見ただけで、アビスにもその力を与えることに成功してしまった。(《ホルン=ストロン》)
火文明から命からがら逃げ出したアゲブロム・バイオレンスの前に、無数のド:コータを引き連れたジャシンが立ちはだかった。(《ド:コータ》)
アゲブロム・バイオレンスは怒りの感情を極限に高めると、自らの身体を膨らませ始めた。あまりにも強大なエネルギーの予感に、ジャシンは愉快そうに唇を歪ませた。(《スコア=ラギルップ》)
伝説の邪神と夜の四天王の特攻隊長の闘い……これがジャシンと月の悪魔たちの壮大なる闘いの意外な結末につながることはまだだれも知らなかった。(《ティンパニ=シンバリー》)
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一方その頃《フラヴナグニル》の暗躍を知った《死神覇王 ブラックXENARCH》は月に向かうが、既に暗黒剣は月を去っていた。
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| | 参考フレーバー
| 「暗黒剣とやらが暗躍していると?ふむ、それは闇文明の代表としては許せんな」配下であるニモドースの報告を聞いたゼナークは、暗黒剣について調査を命じた。(《倍掘人形ニモドース》)
「なに、月だと?月の支配はオリジンどもに任せていたがなぜ……」暗黒剣が月から来た勢力だと知ったゼナークは、スカルシュームの背に乗って闇夜の空へと消えた。(《黒神龍スカルシューム》)
「暗黒剣とやらよ、我こそ闇文明の代表なり!いざ戦わん!!」月に向かって堂々と吼えたゼナークだったが、既に暗黒剣は月におらず、気持ちよく寝ていたコーデンを起こすだけだった。(《不吉秘宝コーデン》)
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登場人物 [編集]
月の超獣 [編集]
超獣世界のクリーチャー [編集]
参考 [編集]