アビス・レボリューション背景ストーリー [編集]
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該当弾 [編集]
DM23-RP1 「アビス・レボリューション 第1弾 双竜戦記」
DM23-RP2 「アビス・レボリューション 第2弾 忍邪乱舞」
DM23-RP3 「アビス・レボリューション 第3弾 魔覇革命」
DM23-RP4 「アビス・レボリューション 第4弾 竜皇神爆輝」
DM23-EX3 「アビス・レボリューション 外伝 邪神と水晶の華」
概要 [編集]
ストーリーはゴッド・オブ・アビスから直接続いている、延長線上のストーリーであり続編というより「GoA第2期」的なストーリー、
自然文明や水文明のリーダー枠の登場や勢力図など前作で明らかにされなかった要素が明かされる。
「ジャシンvs他文明」という構図は前作と変わらずだが、暗躍していた黒幕が登場し共闘、前作から続いた戦いが一区切りする事になる。
- ジャシンVS.ゴルファンタジスタ
古の支配者、《アビスベル=ジャシン帝》をはじめとするアビスロイヤルの復活は、超獣世界に大きな混乱をもたらした。
光文明と火文明の連合軍が挑むもあっさり敗れ、次は自然文明が標的となっていた。
《ジャシン》をはじめとするアビスたちが足を踏み入れるや否や、背がコースとなっているドラゴンたち「ラウンドナンバーズ」は次々と倒れていき、フェアウェイも枯れ果てていった。
《ジャシン》たちを出迎えたのは、巨大なクラブハウスでチア衣装の妖精たちが舞い踊るド派手なショーだった。
「さあさあ皆様、ご唱和ください!これからジャシンに立ち向かいますのは、我らが自然文明の首領!その名も~?……せーのっ!ゴ・ル・ファ・ン・タ・ジ・ス・タ〜〜〜!!」
妖精たちの口上が終わると、無数の花火が打ちあがり、歓声の最中に《カート・ビートル》がやってくる。その中から優雅に降り立ったのは……
彼こそは剛流振の頂点、《首領竜 ゴルファンタジスタ》!!
《ゴルファンタジスタ》が剛流振の構えをとると、周囲の自然は荒々しく成長し、アビスたちを捕らえはじめた。
それだけでなく、ラウンドナンバーズたちも活力を取り戻して立ち上がる。
生命のエネルギーそのものを回転させる……それが《ゴルファンタジスタ》の剛流振なのだ!
「素人の剛流振パワーを1剛流振とするなら、首領は1億剛流振!剛流振ひと筋幾星霜!アビスに立ち向かうために磨かれた回転の力、見せつけちゃってくださ〜い!!」
長い年月をかけて練り上げられた渾身の剛流振で爆発的な生命エネルギーをまとった《ゴルファンタジスタ》のフルスイングが《ジャシン帝》に炸裂する。
自然文明の伝承によれば、究極の剛流振は深淵の支配者すらも打ち砕く……そのはずだった。
……だが、《ジャシン》はかすり傷一つ負うことなく立っていた。
あまりの事態に、観客たちは悲鳴すらあげることができなかった。
《ゴルファンタジスタ》の一撃を受けても平然と立っていた《ジャシン》は、逆に今度は左腕をぶんぶんと振り回し始めた。
そして無造作に距離を詰めると、振り回した腕をそのままぶち当てる!
《ゴルファンタジスタ》は衝撃でクラブハウスの天井まで吹き飛ばされてしまった。
《ゴルファンタジスタ》を吹き飛ばしただけでは満足しない様子の《ジャシン》は、近づきながら右の拳から「深淵」につながる入り口を生み出すと、《ゴルファンタジスタ》をその中に放り込み、自らも「深淵」の中に消えていったのだった。
- 火文明
ドラゴンこそが力であり、それゆえにボルシャックが権力を持つ火文明では、最強のボルシャックである「暴竜爵」《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》が《ジャシン》に敗れたことで、仲間を顧みず力に固執するようになった。
「暴竜爵」の《ジャシン》への敗戦は、火文明を一つにまとめあげていたカリスマを失墜させた。
これによってもとよりボルシャックの指揮下になかった野生のボルザードたちは、他の文明への移住をも検討しはじめるほどだった。
《ボルシャック・カイザー》は己を鍛え直すべく、火文明中の猛者たちと1対1で戦い続けた。そしてその果てに、王は仲間と並び立つものではなく、従えるものであるという結論に至った。
ゆえに、竜の上に乗り竜を従える《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》となったのだ。
《ボルシャック・カイザー》改め《ボルシャック・ライダー》に対しては、変わらず付き従う者も多かった。
だが《ライダー》は《ジャシン》との戦い以前とは異なり、戦場に連れていく仲間をより厳しく選別するようになっていた。
《ボルシャック・ライダー》はさらなる力を得るべく、居城の地下深くにある歴代のボルシャックの力が封じられた秘宝を奉ったほこらに向かった。
その道は険しく、部下たちは次々と脱落していったが、《ライダー》は構わず秘宝目指して突き進むのだった。
……「暴竜爵」は、一体どこまで強くなろうとしているのか?
- 光文明
速さを求めるがゆえに、良質な改造パーツを買うための金が大きな価値を持つ光文明。その一角にあるゴルギーニ・タウンはゴルギーニ一族を中心としたメカ・デル・ディネロが統治している町だったが、彼らの相次ぐ敗北により秩序が揺らぎはじめていた……。
《ドラン・ゴルギーニ》と《ルベル・ゴルギーニ》の相次ぐ敗戦を受け、兄である「富合龍」《ウィリデ・ゴルギーニ》は、ゴルギーニ・タウンを守護する新たな存在を求めた。
《瞬現の聖沌 n41kun4》は、《ウィリデ・ゴルギーニ》の居所へと潜入すると、突如身体から無数のクナイ状の物体を天に向けて発射しはじめた。それがゴルギーニ・タウンを二分するほどの混沌をもたらす合図になるとは、この時点では誰もまだ予想していなかったのだった……。
- 水文明 〜第100回記念Uta-Awase-Fes〜
言葉と歌が力を持つがゆえに、その最も粋な伝達方法であるハイクが流行している水文明では、《ジャシン》の復活に伴う超獣世界の混乱とは切り離され、水文明で最高のハイク使いを決める祭典であるUta-Awase-Fes.がのんきに開催され続けていた……。
《drAm'n rAsh》はそのブッキング力を生かして、今回の第100回記念のUta-Awase-Fes.に《Drache der'Zen》の昔のバンドメンバーを密かに集めていた。
青春のメンバーとの再開を果たした《Drache der'Zen》は、思わずバンドの再結成を決意した。
100回記念の選手宣誓の中で行われた、《Drache der'Zen》がバンドを再結成するという発表は、Uta-Awase-Fes.の観客たちを大いに沸かせた。
《照明魚》が裏方の休憩時間に耳にしたところによると、Uta-Awase-Fes.には様々な経歴・境遇の者たちが参加しており、中には争いの絶えない火文明から逃げ出してきた者たちもいたらしいという噂だ。
- ゴルファンタジスタ vs. シス
《ジャシン》に「深淵」に引きずり込まれ、気づけばアビスで満席のスタジアムにいた《ゴルファンタジスタ》に対して《ジャシン》が用意した対戦相手は、触れたものを無限の深淵へと引きずりこむ力で数多の厄災をもたらしたアビス……その名も《邪闘 シス》!
向かい合う《ゴルファンタジスタ》と《シス》から少し離れて立っていた《ジャシン》が、ボール状のアビスを天高く放った。その落下が戦いの開始の合図なのだと、言葉で伝えられずとも《ゴルファンタジスタ》にはわかった。
無数のアビスに囲まれたスタジアムの中央で《ゴルファンタジスタ》は、愛用のクラブに魔力を込めた守りを施してくれたチアリーダーの妖精のことを思った。彼女たちの元へ帰り着くために、必ず生きて切り抜けてみせる………そう思った。
開始の合図とともに突進する《ゴルファンタジスタ》に対し、《シス》はかすっただけでも無限の深淵が発生する拳で一撃を放つ。だが拳は空を切り、自然の龍の姿は気づけば背後にあった。《シス》の視界を「回転」させたのだ。
《ゴルファンタジスタ》は《シス》の背後からクラブで全身の急所をパーパットの要領で精密に打ちまくった。生まれてからホールインワンしか出していなかったので130打も叩いたのは初めてだった。それでも《シス》が倒れる気配は全くなかった。
131打目を放とうとした《ゴルファンタジスタ》は衝撃を受けると同時に左腕が消えているのに気づいた。視界はあえてそのまま死角に向けて押し出された《シス》の拳が左腕に触れただけで、無限の深淵に引きずり込まれてしまったのだ。
左腕を失った《ゴルファンタジスタ》が咆哮を上げると、肌は赤く染まり全身から蒸気が上がる。それは汗が高熱で即座に蒸発している証。これぞ「剛流振」の秘奥義、自らの命を「回転」させ全力以上の全力を引き出したのだ‼︎
全力の《ゴルファンタジスタ》が《十番龍 オービーメイカー Par100》のコースすらもホールインワンするほどの力でスタジアムを「回転」させると、激しい嵐でアビスたちがすり潰されていく。《シス》は嵐の中心に無限の深淵を放つ……だがその時、まばゆい光がクラブから放たれた!
クラブに込められた妖精の祈りが《ゴルファンタジスタ》を守り、その代償としてクラブは粉々に砕け散った。《シス》は嵐の中に消えたが、しかし目の前には嵐をものともしない《ジャシン》が立っていた。
すべてを出し尽くしクラブも失った《ゴルファンタジスタ》の身体は、肌はひび割れ、体毛は白く染まってまばらに抜けていった。「回転」によって酷使された命は限界を迎えていた。そんなボロボロの身体を《ジャシン》の右手が容赦なく貫いた。
《ジャシン》に身体を貫かれた《ゴルファンタジスタ》は霞む視界の中で手を伸ばし、最後の力で自然文明全体に「回転」による守りを施した。やがてその手は虚空を掴むと、身体は深淵の泥の中へと沈んでいき、2度と浮かび上がることはなかった。
- 光文明 〜ゴルギーニ家の変〜
ゴルギーニ家5兄弟とそれを束ねる当主の《キング・ゴルギーニ》が一堂に会する、4年に1度のパーティーがゴルギーニ家の屋敷で開催された。だが贅沢を尽くした催しの裏側で、シノビの企みが密かに進行していた。
「お代わりはいかがですか?」「ああ、いただくよ」《フラウム・ゴルギーニ》はパーティーの最中、メイドの自動人形からグラスに入ったエンジンオイルを受け取る。しかし、それを飲むとたちどころにグラスを落とし、苦しみ悶えだした。
倒れた《フラウム》に駆け寄ったゴルギーニたちは気づけば《聖カオスマントラ》たちシノビに囲まれていた。「シノビ、裏切るのか!まだあの約束は続いているはず!」「愚カナ。オ前タチガアビスニ敗北シタ時点デ約束ハ反故ニナッタノダ。」
「ええい、合体だ、合体するのだ‼︎」《キング・ゴルギーニ》の合図でゴルギーニ家5兄弟が巨大ロボ、《ゴルギーオー》へと合体する。だが《聖カオスマントラ》が無数の暗器を四方から浴びせかけると、《ゴルギーオー》の腰部分がぐらつきはじめた!
盛られた軽油により《ゴルギーオー》の腰部分担当の《フラウム》は力が発揮できず、ゴルギーニたちはメカ・デル・ステラの助けが入る前にシノビに倒されてしまった。すべては《聖カオスマントラ》の策略……世に言う「ゴルギーニ家の変」である。
- 火文明 〜太陽との邂逅〜
祠の果てで見つけた秘宝。それに触れた《ボルシャック・カイザー》は、世界の真実を知る。火文明を照らす太陽とはすなわちボルシャックの輝きであり、じつはボルシャックこそが世界を照らしていたのだ。
歴代のボルシャックたちが仲間とともに戦った歴史そのものが、光り輝く太陽となったのだ!
真実を知った《ボルシャック・カイザー》は、新たな決意を胸に秘める。力のための力ではなく、人々を照らすための力を得ることを!
- 水文明〜第100回記念Uta-Awase Fes.〜
「なぜ離れ どこへ行くのか 君は今」・・・・・・2人をつないだハイクに続けて、《Drache der'Zen》と《Eine k'Reine》は互いを追いかけるように連作ハイクを紡いだ。「すれ違い かけ違えてた」「お互いよ 若かったのね」「だけど今 ここに来ている」「呼んだから 君が私を」2人1組のハイクは、離れた時間を埋め合わせるように続いた。
「壱百年Wish」のステージは《Drache der'Zen》の突然の告知で幕を閉じた。「皆の者!次は火文明で会おうぞ‼︎」まさかの文明間をまたいでの全国ツアーの発表だ。
「壱百年Wish」復活のニュースを受け、これまで動画で作品を発表するのみだった稀代のカリスマハイクアーティストが、Uta-Awase Fes.でついにその姿を現そうとしていた。そしてそのことを《音愛楽団 ブリーチ》のメンバーだけが知っていた。
「壱百年Wish」再結成で爆発的な盛り上がりを見せたUta-Awase Fes.の水文明全体での視聴率は400%にも達した。そしてそれは番組のスポンサーに絶大な魔力が集まるということを意味していた。
強大な魔法はその分魔力を必要とする。Uta-Awase Fes.での観衆の感動を魔力とした、水文明の命運をかけた砲撃魔法が、住人の無意識によってあくまで自動的に、深淵に向けて発射されようとしていた。《TUBA・クロウラー》はそれをただ見ていることしかできなかった。
- 火文明 〜ボルシャックの古代神殿〜
太陽が奉られていた祠は古代の神殿だった。装置につながった太陽を取るということは、世界を照らしていた力に何らかの異変が起きるということを意味する……だがそれでも《ボルシャック・カイザー》は確かな覚悟とともに太陽を手に取り、そのまま自らの体内に取り込んだ!
古代神殿に安置されていた、ボルシャックの戦いの歴史そのものである太陽。それが放つエネルギーこそが、これまで超獣世界を明るく保っていたのだ。
太陽が装置から外された瞬間、超獣世界は一瞬にして暗闇に包まれた。
ボルシャック・カイザーが太陽を体内に取り込んだその瞬間、あふれんばかりの力とともに、心の内から果てしない闘志が湧き上がってくるのを感じた。
歴代ボルシャックの闘いと勇気の歴史……そのすべてが、《ボルシャック・カイザー》の身体に流れ込んだ。
超獣世界の新たな太陽がここに誕生した。
- 覇=ロードvs.カクメイジン
深淵に向け魔力砲が放たれたのを感知した《ジャシン》は、雲を切り裂くほどのスピードで深淵の入り口へと舞い戻る。さらにそこで止まらず、差し迫る魔力砲へ向けてトップスピードで突っ込んだ! 最速こそが最強……その名も、《アビスベル=覇=ロード》!
《覇=ロード》が音速を超え走った轍によって現実と虚構の壁はぶち壊された!そしてそこから新たなるしもべ、ヴェールアビスが生み出されたのだった。
魔力砲へとマッハで突進した《覇=ロード》は、音速を超え発生した「深淵のソニックブーム」で魔力砲をかき消す。だが、その陰から魔力砲の裏に隠れて全く同じ速度で移動していたドラゴンが襲いかかる!《芸魔王将 カクメイジン》だ!!
水文明において魔力の込められた「魔盤」を使ってアートを発表していた覆面アーティスト、《バンキシー》。《カクメイジン》をはじめとしたゲーム・コマンドは《バンキシー》の「魔盤」によって実体化した究極のアート「ショーギ」なのだ!
《カクメイジン》は魔力砲から吸収した力で相手の動きをフレーム単位で予測する。反撃も回避も無意味……そのはずだった。だが、《覇=ロード》は予想外の行動をとった。《カクメイジン》に背を向け、マッハの速度で大空を疾走し始めたのだ!!
疾走する《覇=ロード》に対し、ならばこちらも予測のスピードを上げるだけと先手を打つ《カクメイジン》。だが、予測されるスピードを上回ればいいのだ。《覇=ロード》はギアを上げ倍のスピードに達する!
《カクメイジン》が倍速で予測すれば、《覇=ロード》が倍速に加速する。それを3倍速で予測した《カクメイジン》の一撃すら、今度は4倍速でかわす……そんないたちごっこが無限に続くと思われたが、その最中に突如世界が暗転したのだった。
- 自然文明 〜ゴルファンタジスタ救出作戦〜
「ゴルファンタジスタ様が深淵から吐き出されて困ってるって!?ボクのジャンプで、早く助けに行かなきゃ!!」
《アメンボギー・ストライダー》をはじめとする救出班のメンバーが深淵の入り口に着くと、そこには真っ白に燃え尽きた《ゴルファンタジスタ》をボール代わりにして剛流振を遊ぶアビスたちの姿があった。
《ゴルファンタジスタ》救出作戦の鍵は、《五番龍 レイクポーチャー ParZero》の排水準備が整うまでの間に陽動班がどれだけ多くのアビスを引きつけられるかにあった。陽動班はアビスに剛流振の対戦を申し込み、時間を稼ごうとするのだった。
《轟廻!グランドスラム・スコーピオン》が陽動のために《キーロック=デボック》と剛流振で対戦している最中、突如として世界が暗闇で覆われた。
暗闇の中で《レイクポーチャー》が体内に溜まった水をすべて吐き出すと、ほとんどのアビスは激流に呑まれてしまった。それを乗り越えたアビスですら、転がってきた大量のボールに押し流されていった。その隙に、《舞頭の超人》がどうにか《ゴルファンタジスタ》をヘッドスピンで自然文明まで運んだのだった。
- 光文明 〜ゴルギーニ家の変〜
火文明の勇士たちは《ドラン・ゴルギーニ》と縁が深い《ボルシャック・カイザー》を悲しませないために、「ゴルギーニ家の変」に介入した。シノビを打倒すべく、手を貸すことにしたのだ。
火文明の勇士たちの介入で助かったゴルギーニ兄弟たちは、今度こそ万全な状態で《ゴルギーオー》の上位形態にして完全決戦仕様の《ゴルギーオージャー》へと合体を遂げた!
《ゴルギーオージャー》の出現に対し、《聖カオスマントラ》は配下のシノビに何事かを囁く。すると千体の《忍革の一翼 ソワカ》が一か所に集まり、球状の塊となり……1体の巨大なシノビ、《千羽忍革 ボジソワカ》となった!!
《カオスマントラ》と《ボジソワカ》に挟み撃ちにされ苦戦する《ゴルギーオージャー》。「こうなれば、ゴルギーダイオージャーになるしかない!」……だがその時、世界が突如として暗闇に包まれた!
完全な暗闇で《ゴルギーオージャー》も《ボジソワカ》も動けない中、《カオスマントラ》だけはゴルギーニ家への憎しみで《堕カオスマントラ》となり、夜目がきくようになっていた!万事休すかと思われたその時……光る羽が、空から落ちてきた。
- 水文明 〜壱百年Wish全国ツアー〜
「壱百年Wish」の全国ツアーにより、火文明にもハイク文化が伝えられることとなった。そして、彼らは彼らなりの情熱のハイクを作った。
《drAm'n rAsh》の類まれなるブッキング力は火文明でも健在で、メタルテク最強位を持つ《コッコ・武・ルピア》との特別ユニットを実現させた。
自然文明では、《Drache der'Zen》のハイクと《十番龍 オービーメイカー Par100》の唸り声とがセッションする。それは紛れもなく、とんでもなくOBだった。
- ジャシンvs.バクテラス
世界が暗転している中で《アビスベル=覇=ロード》に突っ込んでくるものがあった。太陽を取り込み、自ら太陽になることを決意した《ボルシャック・カイザー》……その名も《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》!「新たな夜明けを見よ」
《バクテラス》は《ジャシン》とともにそのまま火文明の火山の火口に突っ込み、そして告げる。「さあ、連れてきてやったぞ。また私の大事なモノを攻撃してみるか?」そのあまりの輝きに、世界は再び明るさを取り戻していた。
《バクテラス》の挑発すら気にせず、《ジャシン》は周囲のファイアー・バードごと攻撃しようとする。だが《バクテラス》は《ジャシン》の両腕を手刀で粉砕する!太陽の力はついに《ジャシン》の体にダメージを与えるに至ったのだ!!
《バクテラス》は燃える拳のラッシュで《ジャシン》の両脚も粉砕し、とどめを刺そうとする。だがその《バクテラス》の身体にも異変が起きていた。どんどんと赤く膨れ上がり《バクテラス》が苦しむ隙に、《ジャシン》は深淵に姿を隠すのだった。
歴代暴竜爵の力である太陽を取り込むには荷が重かったのか……否!太陽の暴走はむしろ想像を超えた力を《バクテラス》が持っていた故の一時的な暴走だった。次第に治まるとついに《バクテラス》は太陽と真に一体化した。
深淵にて愛馬、《邪騎 スベルニル》と合流したジャシンは、《アビスベル=覇統=ジャシン帝》へとパワーアップする!そして再び姿を現すと、暴走を経て太陽と一体化した《バクテラス》が待っていた。「これが……真の夜明けだ」
《バクテラス》にむけて、《ジャシン》は超獣世界の終極宣言とも呼ぶべき究極の攻撃を食らわせる。だが、《バクテラス》はそれを受け止めるだけの力を手に入れていた。
《ジャシン》の終極宣言と《バクテラス》の激突は、戦いの場である火山を消し飛ばした。だが、そこで《バクテラス》は逃げ遅れたファイアー・バードの姿を目にしてしまう。これ以上の終極宣言を撃たせ続けると、彼らの命を奪ってしまう。
逃げ遅れたファイアー・バードたちをボルシャックたちが身を挺して守っている。それは、《バクテラス》が周りを気にせず《ジャシン》の終極宣言に対抗し続けられるようにだった。だが……《バクテラス》はこれ以上の闘いを諦めた。
《バクテラス》が本気を出せば、終極宣言を乗り越えて《ジャシン》を倒せるかもしれない。だが、それではボルシャックたちごと消し飛ばしかねない。《バクテラス》が全力を開放するには、火文明はあまりに小さすぎた。
《バクテラス》は終極宣言を全て受け止め、自らの身体を犠牲にする覚悟を決めた。だが、その覚悟によって《バクテラス》から離れていく禍々しき存在がいるのを《ジャシン》は見逃さなかった。
《バクテラス》から飛び出し上空に顕現した謎の存在は、禍々しい姿をしていた。それこそが《ジャシン》が追い続けていた忌まわしき異物、《DARK MATERIAL COMPLEX》!
- 水文明 〜未来に繋げるハイク魂〜
突如として暗闇に包まれた世界で《芸魔王将 カクメイジン》は次なる攻撃を予測して備える。だが、一瞬の明かりの中で《カクメイジン》が見たのは、《バクテラス》の激しい攻撃に吹き飛ばされていく《ジャシン》の姿だった。
暗闇が明けると、そこに《ジャシン》の姿はなかった。《バンキシー》は一方的な闘いの終わりをつまらなく思いつつも、《カクメイジン》を手に戻した。
《バンキシー》にはUta-Awase-Fes.を護る意図などは無かった。ただ、久しぶりに自分が全力で戦える相手を見つけ、それに挑んだのみだ。彼にとって、戦いの瞬間こそがアートなのだ。
水文明のハイクの起源。それは、記録に残らない《バンキシー》の戦い、アートの記憶をなんとか自分なりの言葉で残そうというものだった。
Uta-Awase-Fes.の閉会アナウンス。《Drache der'Zen》が言葉を紡ぎだす。「われわれは、未来に向けて戦おう。そのために、Eineや仲間と歩むのだ。そしてまた、新たな命に繋ぐのだ」そう言って、《Eine k'Reine》の手を取り微笑んだ。
「壱百年Wish」の全国ツアーを終え、水文明へと戻ってきた《Drache der'Zen》と《Eine k'Reine》との間には17人の子供が生まれていた。彼らがのちに「壱千竜Yakush」を結成することを、この時はまだ誰も知らない。
- 自然文明 〜ゴルファンタジスタ復活〜
深淵からかろうじて救出され、自然文明に帰ってきた《首領竜 ゴルファンタジスタ》だったが、その生命活動は既に停止していた。チアガールの妖精たちは愛するゴルファンタジスタを救うため、最後の抵抗を試みる!
《ゴルファンタジスタ》を中心に輪を作った妖精たちは、禁忌の儀式に挑戦する。懸命に祈りを捧げ、大地の力をその身体へと注入したのだ。「せーの、ゴ・ル・ファ・ン・タ・ジ・ス・タ・様……!!」するとその時、奇跡が起こった!
大地の力を注入された《ゴルファンタジスタ》の身体がみるみるうちに血色を取り戻していく。妖精たちは大地の力を何千回も何万回も「回転」させ、《銀河竜 ゴルファンタジスタ》へと生まれ変わらせたのだ!
「ゴルファンタジスタ様!」奇跡の復活を果たして目覚めた《ゴルファンタジスタ》に、妖精たちが次々と駆け寄っていく。「私たちはこれでお別れです。でも一目会えてよかった。どうかお元気で……」
自然文明の大地と契約関係にある妖精たちにとって、死んだ魂を呼び出すのは闇の領域。それは決して犯してはならない禁忌であり、その違反はすなわち大地からの追放を意味していた。
「大地が必要?なら俺様がお前らの宇宙になってやる」と妖精たちとの契約を結んだ《銀河竜 ゴルファンタジスタ》は、回転の遠心力で強烈な重力を生み出す《超重竜 ゴルファンタジスタ》となり、新たな大地を創り出したのだ!
- 光文明 〜ゴルギーニ・エン・ゲルス降臨〜
世界が暗黒に包まれる中で落ちてきた羽。見上げれば、機械の体を持つ光り輝く天使の姿が。それは太古の昔に初代暴竜爵とともに《ジャシン》を封じたゴルギーニ家の始祖。その名も、《富轟皇 ゴルギーニ・エン・ゲルス》!
豊かなる《エン・ゲルス》の光。それは、影の者であるシノビたちの疑いの心すらも打ち消す輝きを持っていた。
始祖《エン・ゲルス》の復活により、ゴルギーニ家の中に流れる天使の血が目覚め、光り輝く天使の姿となっていった。
かつて、《ジャシン》を封印した後、《エン・ゲルス》は再び世界が闇に飲まれる時、影の力も必要になると考えた。そして、影の力を持つ者をシノビと名付けた。《ジャシン》復活時には再び光を当てると約束して。
光と闇、両方の力を必要と考えていた《エン・ゲルス》はゴルギーニ・タウンを二つの勢力にゆだねた。
ゴルギーニ・タウンは《ジャシン》と戦う豊かさを保つために、不安定な二面性を持ち続けていたのだ。
だが、《ジャシン》封印から平和な時間が長すぎたが故に、二つの勢力の約束は忘れられていたのだった。
《ジャシン》が復活しても声がかからないことに、シノビはゴルギーニ一族へと不満と不安を感じた。その彼らの猜疑心は《COMPLEX》につけこまれ、そして「ゴルギーニの変」が引き起こされたのだった。
《エン・ゲルス》の降臨により、シノビの猜疑の心は払拭された。だが、《エン・ゲルス》はその大元から断たなければ光と闇を持つこの街を護れないと考えた。敵は、今は《ジャシン》ではない。
《エン・ゲルス》は、天使の力に目覚めた一族を率いて《COMPLEX》の元へと向かう。自身が封印した《ジャシン》に今度は協力するために。
- vs.COMPLEX
《ジャシン》が各文明を襲っていたのは、《COMPLEX》を探すためだった。《COMPLEX》は強い肉体の内側の弱い心に憑依する。《ジャシン》は強者を片っ端から倒すことで、憑依されている者を探し出そうとしていたのだ。
《COMPLEX》の影響を受けたものは、不安で疑り深い状態になってしまう。
深淵が復活する前から、超獣世界の皆の心は《COMPLEX》に影響され続けていた。だが憑依先である《バクテラス》の心は《ジャシン》との闘いを経て、《COMPLEX》が憑依し続けていられないほど強固に成長したのだった。
闇の力を吸収し続ける《COMPLEX》は、《ジャシン》の力を持ってしても容易には倒せない相手だった。
《ジャシン》と《COMPLEX》の戦場に舞い降りる豊かな光、《エン・ゲルス》。その光の前に一瞬《COMPLEX》の糧となる闇は失われ、そしてその隙をついて《ジャシン》は《COMPLEX》を破壊したのだった。
《バクテラス》の強い心と、《エン・ゲルス》の豊かな光。かつて自身を封印した両名の力を図らずも借りてしまったことで、《ジャシン》はあまり見せることのない複雑な表情をしていたのだった。
《COMPLEX》が倒されたことで、《ジャシン》復活からの戦いには一区切りがついた。結果として《ジャシン》の力で超獣世界は救われた形になったが、なぜ《ジャシン》は《COMPLEX》と戦わなければならなかったのか?そして、《COMPLEX》とは何だったのか?次回「邪神の戦い」!
登場人物 [編集]
闇文明 [編集]
NEXT [編集]
参考 [編集]