聖拳編環境 [編集]
DM-10で多色カードが登場すると、《アクアン》デッキで水・光・闇の3色が同時に扱いやすくなる。【アクアンホワイト】本来の強さを保ちつつ闇のハンデスやサルベージを扱える【アクアンホワイトブラック】が《アクアン》デッキの主流となった。
DM-10では各文明の主力種族に強力なカードが増え、特にイニシエートの充実は目を見張るものがあった。これまでの《アクアン》+光デッキは【ガーディアン】を中心に組まれてきたが、だんだんと【イニシエート】に主役がシフトしていく。
同時期にDMC-14やDMC-15、DMC-16にDMC-17といった四対のデッキが登場。これまでのデッキの中ではどれも段違いで強く、高い実用性と派手さを兼ね揃えており、たちまち売り切れとなった。一方でデッキのコンセプトすら無かったDMS-03は極神編の初めまで売れ残ったと言われている。
2004年公式大会エターナル・リーグでは、当初これらの《アクアン》ベースのデッキや【青黒赤ライブラリアウト】、黒赤や赤緑などの速攻が主役となるかに思われたが、新鋭《無双竜機ボルバルザーク》を扱った【ボルバルステロイド】が地方の大会で成績を残すにつれ、【ボルバル】が台頭し始める。
DM-11では《魂と記憶の盾》などの有能な多色呪文や《宣凶師ベリックス》が登場し、これらを【青黒赤ライブラリアウト】に組み込んだ【白青黒赤ライブラリアウト】が生まれた。
このデッキと速攻、【イニシエート】型【アクアンホワイトブラック】、そして【ボルバルブルー】の四者を軸にして、ウェーブストライカーなどの新鋭を交えてメタが形成される。
エターナル・リーグが佳境になると、【ボルバルステロイド】に水を組み込んだ【青赤緑ビートダウン】形式の【ボルバルブルー】が普及し、各地でその強さを発揮した。
この当時の環境は【アクアンホワイトブラック】が圧倒的なシェアを誇っていたものの、オープンクラスでは【ボルバルブルー】が日本一を収める。
DM-12では後の環境で猛威を振るった《クローン・バイス》が収録されていたが、注目されたのは《スケルトン・バイス》が殿堂入りした転生編に入ってからである。《緑神龍アーク・デラセルナ》は、ハンデスへの対抗札として投入された。また、《星雲の精霊キルスティン》の登場によってウェーブストライカーも強化。
この時期は大型の公式大会が無かったため、メタゲームの変動も小さかった。
2月にはDMC-20とDMC-21が発売。前者は《暁の守護者ファル・イーガ》の同型再販となる《新星の精霊アルシア》が【白青黒赤ライブラリアウト】などで活躍した。
後者はDM-13で《パシフィック・チャンピオン》が登場すると最軽量の進化元として《フィスト・ブレーダー》が採用され、【パシフィック青単】が成立した。
両者はいずれも限定生産だったため、入手困難だった時期もあった。
長い間4枚体制での活躍を続けた《アクアン》だが、2005年3月15日、ついに殿堂入りを果たす。
誰もが第二回の殿堂入りの際は、《アクアン》と共に日本一カードの《無双竜機ボルバルザーク》が一枚制限になると考えたが、なんとこの時にボルバルザークには全く規制がかけられなかった。その結果、トップメタデッキの中で《アクアン》を投入していた【アクアンホワイトブラック】と【白青黒赤ライブラリアウト】がやや弱体化し、【ボルバルブルー】は相対的に強化。
直後に発売されたDM-13でボルバルデッキに相性のいいカードが出ていたのがボルバルにとって追い風となり、特に《炎槍と水剣の裁》はその圧倒的なカードパワーからコントロール寄りのボルバルデッキである【ボルバルブラック】などを増やし、また、ボルバルデッキ以外のコントロール系デッキタイプにもこぞって投入された。
2005年スプリングチャレンジバトルで、案の定《ボルバルザーク》は猛威をふるう。
特にその関東大会ではオープン&レギュラー上位入賞者16名中14名が《無双竜機ボルバルザーク》デッキだったという、悪夢としか言えない結果まで出ていた。これらから、一時期プレイヤーたちはデュエル・マスターズはボルバル・マスターズと皮肉った。
さすがに批判が集中したのか、《無双竜機ボルバルザーク》はスプリングチャレンジバトル後に7月15日からの殿堂入りが決まる。
当時の主流デッキ [編集]
主なカード [編集]
参考 [編集]