《カルマ大司教(だいしきょう) ゾロスター》 [編集]

カルマ大司教 ゾロスター SR 光文明 (2)
クリーチャー:オラクル 3000
誰も超次元ゾーンまたは超GRから、クリーチャーをバトルゾーンに出せない。
相手はS能力を使えない。
相手のターン中にシールドが墓地または山札に置かれる時、かわりに持ち主の手札に加える。

DMEX-12で登場したオラクル

お互いに超次元ゾーン超GRからクリーチャー出せない状態にし、相手のみスーパー・ボーナスの使用を禁止する。
さらに相手のターン中にどちらかのシールド墓地山札に送られる時、かわりに手札に加えさせる能力を持つ。

1つ目の能力はクリーチャーのみが対象のため、ウエポンフォートレスは出すことができる。ドラグハートに関しては、クリーチャー側が直接バトルゾーンに出されることは少ないため、ほぼほぼサイキックメタとしてしか機能しない。
しかし、逆にドラグハート主体のデッキに、このクリーチャーをサイキックメタクリーチャーとして投入は検討できるだろう。
セルサイキック・フィールドもメタの対象外だが、そもそもセルは単一ではバトルゾーンに存在できずサイキック・フィールドは直接出す方法がない。

2つ目のスーパー・ボーナス封じだが、あくまでも防ぐのはスーパー・ボーナスの部分だけであり、スーパー・S・トリガー自体は使える。
おまけ程度の能力と思っていいだろう。

3つ目の能力は、短い一文だがさまざまな影響がある。前提として、S・トリガーは使えないと書かれていない「シールドを手札に加える」は、S・トリガーを使うことができる。

まず、相手ターンの《熱き侵略 レッドゾーンZ》《不敗のダイハード・リュウセイ》などのシールド焼却を、ただの擬似ブレイクにできる。山札への移動も対象なので《オールデリート》を使われてもS・トリガーなどの防御札に賭けることができる。しかし、置換効果は連鎖できないため、置換効果によるシールド焼却《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》《Q.Q.QX.》など)には無力である。そのため、《煌龍 サッヴァーク》EXライフのような置換効果で自分のシールドカードを身代わりにする能力と組み合わせることも不可能。
また、《古代楽園モアイランド》《地獄極楽トラップ黙示録》のような墓地でも山札でもないゾーンを介したシールド焼却にも無力。

自分のS・バック能力で出した《デュアルショック・ドラゴン》や、S・トリガーで唱えた《ボルカニック・アロー》シールド焼却デメリットを、これで緩和、または暴発に使うことができるようになる。

しかし、相手のシールドも対象なのはなかなか無視できないデメリットであり、逆にこの能力を利用される危険がある。先の《デュアルショック・ドラゴン》《ボルカニック・アロー》も、相手に使われると完全な利敵行為になってしまう。それ以外にも、《暗黒鎧 ザロスト》《終焉の禁断 ドルマゲドンX》[1]のようなシールド焼却をコストにして使うカードや、《堕呪 ウキドゥ》《雷雲ドワン》のように山札とのシールド交換手札補充になってしまうカードなどが一定数いるため、取り扱いには注意が必要。特に《ヴァリアブル・ポーカー》は一手で多大なアドバンテージを稼がれてしまう。

ルール [編集]

  • 出せないだけであって、GR召喚自体を封じることはできない。挙動としては、GR召喚時に超GRの上を見てそのまま戻すことになる。
  • 要塞化した城は、シールドではないため、このクリーチャーの置換効果の対象外

裁定不明なルール [編集]

環境において [編集]

GRメタなこともあって、事前評価はかなり高かったが、ちょうど《ヨミジ 丁-二式》《マリゴルドIII》《MEGATOON・ドッカンデイヤー》といったGR関係のカードが殿堂カードになったことによって、DMEX-12後はGR召喚を多用しないデッキが増え、このカードが刺さり辛い環境となってしまった。ついでの如く、シールド焼却能力を持った《熱き侵略 レッドゾーンZ》殿堂入りしている。

また、このカードの入りそうな白赤系統はGR召喚を得意とする配色であり、自分のGR召喚も封じるこのカードより環境に刺さるデッキが多い他のメタクリーチャーが優先されている。

超天篇で出ていれば活躍していたであろうスペックで、いささか遅い出生と言える。

【連ドラグナー】が環境を席巻した頃には、非クリーチャードラグハートに刺さらないという欠点が重くなった。

後にDMRP-17でよりコスト踏み倒しメタとしての性能が高い《検問の守り 輝羅》が登場。一応パワーやシールド焼却等へのメタなどで差別化は可能。

その他 [編集]

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DMEX-12
    カルマの力を真に極めた私が裏オラクルの教祖となり替わろう。 ― カルマ大司教 ゾロスター

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 1つ目の能力について

Q.《カルマ大司教 ゾロスター》がバトルゾーンにいる状況でオレガ・オーラを使い、GR召喚することを選びました。処理はどうなりますか。
A.超GRの一番上を表向きにしますが、そのクリーチャーはバトルゾーンに出ることができないので超GRに留まります(裏向きに戻します)。また手札から使ったオレガ・オーラはそのまま手札に留まります。
引用元(2020.7.17)

  • 3つ目の能力について

Q.《カルマ大司教 ゾロスター》の3番目の能力で、シールドが墓地または山札に置かれるかわりに手札に加わる時、そのシールドが持つ「S・トリガー」は使えますか?
A.はい、使えます。
引用元(2020.7.17)

Q.バトルゾーンに自分の《カルマ大司教 ゾロスター》がいます。相手のターン中、表向きで自分のシールドゾーンに置かれた《凄惨なる牙 パラノーマル》がブレイクされる時、「シールド・ゴー」によりかわりに墓地に置かれますが、それを《カルマ大司教 ゾロスター》の能力で手札に加えることはできますか?
A.いいえ、「シールドゴー」の能力により、持ち主の墓地に置かれます。
置換効果は連鎖しないので、《カルマ大司教 ゾロスター》による置換効果を適用することはできません。
引用元(2020.7.17)

Q.バトルゾーンに自分の《極幻空 ザハ・エルハ》が付いたGRクリーチャーと、《カルマ大司教 ゾロスター》がいます。相手のターン中、自分のシールドが墓地に置かれる場合、どうなりますか?
A.どちらも置換効果なので、好きな方の効果を選んで適用することができます。
引用元(2020.7.17)

Q.自分の《カルマ大司教 ゾロスター》の3番目の能力は、相手プレイヤーのシールドにも影響しますか?
A.はい、相手のターン中であれば、どちらのプレイヤーのシールドが墓地または山札に置かれる場合でも、かわりに持ち主の手札に加わります。
引用元(2020.7.17)


[1] 《ドルマゲドンX》のシールド焼却部分は置換効果に当たらない。