楽識(がくしき)(よる) フミビロム》 [編集]

楽識の夜 フミビロム SR 水文明 (3)
クリーチャー:デーモン・コマンド/超化獣 3000
自分のターン中、自分の他のクリーチャーすべてに「パワード・ブレイカー」を与え、自分の手札1枚につき、それらのパワーを+1000する。
ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。
ハイパーモード 9000
W・ブレイカー
このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札が5枚より少なければ、5枚になるまでカードを引いてもよい。

DM24-RP1で登場したデーモン・コマンド/超化獣

自身以外の味方すべてにパワード・ブレイカーを付与し、手札の数×1000だけパンプアップする。
ハイパーモードでは自身もW・ブレイカーになり、攻撃時手札が5枚になるように任意でドローできる。
通常時の効果と合わせてほぼすべての味方がW・ブレイカー以上になるためフィニッシャーになりうる爆発力があり、万一仕留めそこなっても手札補充にもなるため戦線維持しやすい。

非常にコンボの考えがいがある性能といえるだろう。

弱点はこのカードを出した時点でなんらかのコンボを警戒されることだろう。
ハイパー化しない場合特に耐性のないパワー3000であり、相手からは真っ先に除去したいカードになってしまう。
重いカードではないがデッキの軸にするなら守る手段や、スピードアタッカー付与する手段などを講じたいところ。

背景ストーリーでの活躍 [編集]

月から水文明を侵略しにやってきた夜の四天王の一人たる「楽」のデーモン・コマンド。その眷属は「文藍月」と呼ばれる。
未知の事全てに興味を持ち、敵の文化を知り尽くし、学べることがなくなったなら滅ぼすというスタンスを持っている。
水文明へと侵略しに来た事でハイクに興味を持ち、「ハイクの師匠」と呼ばれる《バショウ・シチゴマスター》をあっさりと下し、今度は水文明で最もハイクの上手い「壱百年wish」の一員である《Drache der'Zen》《Eine》へと勝負を挑む。
彼らのユニゾンハイクに対し、ハイクと出会った楽しさを「」の一文字のみで詠み切り、その斬新さに水文明の面々は熱狂。

しかし、ここから侵略計画が狂い始める。
学べば学ぶほど遠ざかるハイクの真随と、底のない住人たちのハイクへの熱意という初めての経験を味わったことで侵略どころではなくなった《フミビロム》は、ひとまず新たなハイクの可能性の追求に専念することを決意し、その為に《Drache》たち水文明の住民にハイパーモードの力を伝授、彼等を侵略の手先ではない「文藍月」へと覚醒させる。

こうして一悶着ありながら、水文明の民たちからの尊敬を一心に集めた事でハイクを学び尽くしたと判断し、侵略に入ろうとした矢先に《暗黒剣 フラヴナグニル》によりジャシンの脳を埋め込まれる。
こうして《楽しみの夜 フミビロム・パラダイス》として覚醒し、ハイパーエナジーの力を手に入れた彼は「全ての真理」にアクセスできるようなったが故に「ハイクを学び尽くした」という考えが思い上がりでしかないことを自覚してしまう。
数式ハイク、非言語ハイク、量子力学ハイクなどの水文明の住人が圧倒されるようなハイクを生み出したが、それでも彼は満足できない。
時間を掛けて学べば陳腐になっていってしまう今までの侵略とは異なり、ハイクの奥深さは、楽しみは底が知れない。
その事が彼に変化を与えたのか、ハイクという楽しみと自身を出会わせてれた《Drache der'Zen》《Eine》に感謝の意味を込めて「」の一文字のみのハイクを再度送る。

そうして、ハイクの真理に到達するべく、そして水文明と月の軍勢の架け橋とするべく、現在・過去・未来に連なる四次元ハイクの制作に着手しはじめた瞬間、ついに悪魔神降臨の儀式が始まり、彼はその極まった楽しみを利用されてしまう。
死を覚悟した事でハイクの境地に至った《フミビロム》はどんなハイクを読むか楽しみながら考えつつも、「ハイクと同様に自分が学び尽くしたと思い込んでいただけで、実はまだ楽しみ甲斐があったのだろう」と過去に侵略した文化へと思いを馳せる。そして、「《♪ハックより 一時ずらして じゅうとなな》」と辞世の句を残し、充実した表情のまま《邪脳の魔法陣》となった。

その他 [編集]

  • 「楽識」の由来は言うまでもなく「楽」と「知識」の組み合わせだが、他にも「楽しき知識」の略や「学識」のもじり、「楽しき」と「知識」のかばん語も考慮出来る。
  • 名前の由来は配下が「文藍月」であることから「文(フミ)」+「ビ」+「バロム」だと思われる。
  • 王道篇背景ストーリー序盤では侵略のために派遣された敵役にも関わらず美学故に手を出したハイクに惚れ込みサボタージュに走るネタキャラの様な振る舞いを見せていたのに対し、最終盤では自らの過去の行いに想いを馳せ、辞世の句を残しながら《悪魔世界ワルドバロム》を魔誕させるための生贄となるという儚くも美しい最期を迎えた事から、ネタ・シリアスな理由問わず多くのプレイヤーの記憶に残る存在となった。
    また、元はといえば侵略されていた筈の水文明が彼の為に《ワルドバロム》との戦いに参加する、《フミビロム》の残した「楽」の字を行動指針とするほどに尊び《Drache der'Zen》に至っては《フミビロム》をリスペクトしたハイクを作る等、水文明にも大きな影響を与え続けている。

サイクル [編集]

DM24-RP1で登場したデーモン・コマンド/超化獣のサイクル。闇文明には存在しないが、他のカードと照らし合わせると《邪魂の王道 ジャシン帝》が該当すると思われる。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]